長嶋有「夕子ちゃんの近道」を読んだ
- 作者: 長嶋有
- 出版社/メーカー: 講談社
- 発売日: 2009/04/15
- メディア: 文庫
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いよいよ長嶋有づいてきた。この嵌り方は4年前に保坂和志に怒嵌りしたときに似ている。
経過と終わり。この小説で長嶋有は物語を終わらせた。長嶋有が終わらせたというか、登場人物はみんなある時間切れをむかえた、そういう、時間切れのある小説をデザインした・・・。みたいに思ったのはブルボン小林のコラムを読んでいたから、こじつけてしまったのかもしれない。
朝子さんは時間切れまでただ箱を作り続けて、時間切れで倒れた。
夕子ちゃんはいろんなショートカット(近道)を知っていた。
生まれながらに金持ちだったりする家系に生まれた人、この小説の中ではフランソワーズだけど、を見て、(チートだ・・・)と普通に思ってしまうくらいにはゲームは浸透していると思った。
この文を書きながら思ったことは、ルールは単純だけどたくさんあって面白かったと言うことだった。