鹿砦社社長逮捕とライブドアPJ

阪神タイガースの元球団職員や大手パチスロ機メーカー役員らを雑誌や本などで中傷したとして、神戸地検特別刑事部は12日、兵庫県西宮市内の出版社「鹿砦(ろくさい)社」社長・松岡利康容疑者(53)を名誉棄損容疑で逮捕した。同容疑で出版社社長が逮捕されるのは異例。

「同容疑で出版社社長が逮捕されるのは異例」とのことである。
「官憲による言論の弾圧だ!」とか「この件の裏には×××の影が」なんてのは他人におまかせする。
ネット住人的に気になるのは以下の件である。

調べでは、元阪神選手の球団スカウト(当時65歳)が1998年8月、神戸市内のビルから転落死したことを巡り、兵庫県警が自殺としたのに、松岡容疑者は2002年から03年に出版した季刊誌で当時の球団職員2人の実名を挙げて「殺害された可能性が高い」などと主張するスカウトの長女(47)の記事を掲載、元職員の名誉を傷つけた疑い。

このスカウトの長女(47)というのはライブドアパブリック・ジャーナリストでPJ誌上において「<誰かが殺した>」を連載されている元阪神選手の球団スカウト、渡辺省三氏の長女、渡辺直子氏である。渡辺氏もこの件では取り調べを受けており、本日付のライブドアPJの記事「『供述調書#2』週刊誌に手記掲載の経緯」で以下のように述べておられる。

この関連で先月23日、記者は、神戸地方検察庁特別刑事部の検察官から出頭を求められ、神戸地検へ出向いた。検察官から、記者渡辺直子を名誉毀損罪の被疑者として、父の事件の洗い直しに着手することを告げられた。これまでに、記者は、6月23日と30日の2回、計8時間に及ぶ検察官の取り調べに応じている。

読売新聞の記事によると「地検は長女についても任意で事情を聞いており、同容疑で立件する方針」とのことである。
僕は以前、渡辺氏の最初の記事が掲載された時に、「ライブドアPJ消滅の危機」という揶揄的なエノトリを書いた。いやー、実際やばい事になりそうだと思ったもん。このエントリの結びに「ライブドアPJ鹿砦社並の根性はあるだろうか?」と書いたが、今まさにライブドアPJの根性が問われようとしている。



参考

小田光康インタビュー Hotwired パブリック・ジャーナリストは、新たなジャーナリズムの扉を開く?
http://hotwired.goo.ne.jp/original/sasaki_it/050705/index.html

ライブドアニュースセンター長補佐の小田光康氏のインタビュー、PJに「誰かが殺した」を掲載した理由についても述べられている。

追記

『言論江湖』<誰かが殺した>事件が急展開
http://news.livedoor.com/webapp/journal/cid__1276553/detail

本件についての小田光康氏のコメント