対談本

404 Blog Not Found:紹介 - 小飼弾のアルファギークに逢ってきた

4/15に、小飼弾のアルファギークに逢ってきた (WEB+DB PRESS plusシリーズ)を買ってきました。対談集なので、面白そうな対談からかいつまんで、いま全体の半分ちょっと読んだというところです。

印象に残ったところ
p109-110

Dave: ソフトウェアエンジニアというものはありません。少なくともまだないです。どういうことかというと、これ以上削れないところまで削るのがエンジニアリング。これ以上削れないところまで削るということは、どこまで削るとそれが壊れてしまうかというのがわかっていることです。まだソフトウェアに関しては我々はそのレベルには達してないんです。達してないから、まだソフトウェアエンジニアという言葉というのは嘘である。
弾: じゃあ、我々がやっていることは何て呼んだらいいんでしょう。
Dave: コーディング。

達人プログラマー―システム開発の職人から名匠への道(<この本は数年前に読破しました)の人ですら、まだエンジニアリングの域に達していないと考えているとは……。私らがやっていた、日本のSI事業なんて、もう目も当てられない惨状ですよね……。

そして
p110

弾: では質問を少し変えて、良いコーダーになるためにはどうしたらいい?
Dave: とにかく重要なのは情熱。コーディングを続けていくという情熱。それ以外は、それほど取るに足りることではないんじゃないか。

すごく、すごく、すごく耳が痛いお言葉です。

あとは、Ruby好きにとって嬉しい話として
p11

弾: 最初の質問です。なぜRubyを選んだのですか?
DHH: 極端なことを言うと、Rubyが一番美しく自分のコードが書けるからです。
弾: Rubyの前に使っていたのは?
DHH: PHPJavaです。でも、どんなにリファクタしても綺麗なコードが書けなかった。

私は社会人になる前や、職業プログラマになった後にも、プログラミング言語なんて、覚えてしまえばどれも大差ないよ」という意見を聞いたことがあったのですが、決してそんなこたぁないですよー!!
プログラミング言語には、言語設計者の思想やら、使われてきた歴史やらが如実に表れているのです。そういう機微がまったく分からないなんて、プロのプログラマとは到底思えない。


それから、表紙で「世界」という熟語に「ウェブ」というルビが振られているのが大胆不敵。こんなこと言われたら、あえてWeb以外の分野で何かやらかして、目にモノみせてやる、とか思っちゃいます。

そんな私はB型人間。B型自分の説明書「だから、B型だ」って言うな!―愛すべきB型人間の恋愛、結婚、仕事 (プラチナBOOKS)を読んで「当たってる当たってる!」と楽しんでたりします。