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momomocatの回想日記 このページをアンテナに追加 RSSフィード

2011-01-27

100冊の本に挑戦 塚本愡法嶇ど曄〔埔伝」

昨年秋口から仕事が忙しくて本は時々合間に読んでいたが、日記までは時間が取れなかったので、久しぶりに書いた。

塚本愡忙瓩歴史小説家で、私は今まで氏の作品では「光武帝」「孫子」「仲達」「三國志 曹操伝」などを読んだが、今回の「呂布 猛将伝」はあの三国志ではあまりに有名な無敵の武人その人の物語である。

吉川英治の「三国志」には、あの関羽張飛でさえも一目を置かざるをえない天下無双の武将として登場するので、私にとってもその印象が深く影響して豪傑で破天荒な呂布のイメージが強く残っているのだが、しかしこの本の中にはあの勇猛果敢な呂布は登場しない。

ここでは呂布は妻や娘らの家族のことを気にする一般家庭人としての父として、また苦悩する男として描かれていて、戦場に躍起する姿は殆ど無い。

冒頭からして変な感じの場面が設定されている。(読んでもらえればわかりますが) 

これを面白いと捉えるかどうかは各個人の見解であろうが私には?である。

全編を通じてこの家庭人としての呂布の姿が淡々と描かれていて、いまいち盛り上がりに欠けるといった感が拭えない。

今までの呂布に対する先入観がそう感じさせているのかもしれないが、私的にはなにか消化不良のまま最初から最後まで読んでしまった、といった読後感であった。

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2010-10-31

100冊の本に挑戦 古田武彦「失われた九州王朝−天皇家以前の古代史−」

著者は日本思想史学者・古代史研究家で特に古代史では独自の古代史論を持っている。今回の本に書かれている九州王朝説も学会では有名らしい。

私等が小さい頃学校で習った日本の歴史が180度変わりそうな話が次々に出てくるが、それをきちんと検証しながら話が展開していくので私にはかなり説得力あるものに思えた。

古田説の主なものをあげると

1.邪馬台国ではなく邪馬壹国であり、首都九州北部の今の太宰府、都督府である。

2.金印「漢倭奴国王」は、漢の直接統治の属国の王に与えられたもので、「漢」の「倭奴」の「国王」と読む。

3.日出ずる処の天子は聖徳太子ではない。

4.中国側の文献等に書かれていて中国が認めていた倭国とは、大和朝廷ではなく九州中心の国である。

5.天皇の称号を最初に用いたのは九州王朝であり、大和王朝の前に独自の年号を使っていた(九州年号)。

6.九州王朝は倭(ゐ)と呼ばれ、卑弥呼から白村江の戦いまで、延々と続いた。

等々である。

本自体結構厚くて読むのに一苦労するが、次々に展開される話にグイグイ引き込まれて、いつのまにか古田ワールドの虜になってしまった。

古代史は世界各地に残っている文献や言い伝え、考古学等から仮説を積み上げていくしかないが、この古田説も日本の古代史を考える上で重要な問題を投げかけていると思う。

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