僕の好きな先生
バンド関係で知り合うあの人この人、
ボクの仕事が高校教師だと知ると、大抵のバヤイ、
「こんな人がセンセーだったら、自分の高校生活、もっと面白かったと思うわ〜」
と、言うてくださるのですが、
実際のところ、
ま、自分でも、そこそこ変わった教師だとは思いますけれど、
生徒さんたちが、ボクがいることで面白いと思っているかというと、
おおかたの場合、別にボクがいるからといって、特に変わったことがあるとは思っておりませず、
こと、授業においては、やっていることとスタンスは昔と変わらないのですけれど、
オレの授業を受けたことで、人生観世界観揺さぶられてしまったヤツもいなかったではない、
かつてほどの求心力を発揮できているわけではございませず、
きな臭いご時世、ともすれば妙な方向へ傾いていこう滑っていこうとする、おかしなことどうでもいいことを、
何とかしたいなしたいねと思いながら、なかなか思うに任せない憤懣抱えながら、
たまに出くわす喜びと充実感を得るために、お仕事致しております。
今日もまた、粛々と淡々と、ティーンズを前に、
テキストに綴られている、愛やら恋やら日本やら世界やら芸能やら芸術やらのお話……。