68歳になっても、ときめかせてもらえて、幸せでした


 mixi日記の貼り直しでごめんね。いいじゃん、思うことは一つなんやし。

 あー。とうとうこの日が来てしまったな〜って感じです。王監督が来年は指揮をとらなくなってしましました。もうそんな空気は流れていましたが、改めて残念すぎる。

 会見でも言っていましたが、今月に入ってからはすごく不思議な試合をしていました。まさかの同一カード内3戦連続引き分け、4点差からの馬原投入後の逆転負け。もうどうやっても変えられない空気。様々な奇跡的な采配をしてきた、王マジックの魔法が消えた瞬間というのが当てはまりすぎて。そんなところを目の当たりにして、心が枯れるばかりです。

 王監督の野球は非常にオーソドックスな王道野球でした。これが強者の野球って感じで。豪華投手陣と豪華打線で、相手の戦意を喪失させるというのを展開。基本的には細かい野球はしないのですが、たまに逆転一発の大胆な起用などをして、それが成功しちゃうっていうのをやってのける、おもしろい野球をしてくれる人でした。やはり“世界一の王”という風格が、ものすごくオーラがあり、猛者揃いのチームを存在感だけででも引っ張ってくれてる気がしていたと思います。

 14年間チームを率いて。僕が24歳なので、もう人生のほとんどは王さんの野球を見てきましたよ。その方法でないと、野球じゃないってぐらいに。なんともかなしいですね〜。

 会見を聞いていて、タイトルにした言葉が一番心に響きました。
「ひとつの道に、どっぷりつかって、68歳になっても、ときめかせてもらえて、幸せでした」
 なんちゅーか、素敵ですよね。確かに、大記録を成し遂げてきた王さんですが、その人生の歩みも確実に素敵ですよね。

 今回の辞意表明にあたって、ある人は「勇退」という言葉を使って、ある人は「引責辞任」という言葉を使って、また他では単に「退任」という言葉を使って。なんか人によっていろいろな捕らえ方がある。こうやって人に様々な見方の影響を与えるのが、やっぱりスーパースターなんだなぁ〜って感じました。それに、どう言われ様が、王監督本人は、何も気にしてなさそうだと思うしね。やっぱり、とってもビックな人だなと改めて思いました。王監督を差し置いては非常におこがましい発言になりますけど、僕もこういうビックな人になりたいな〜っと思ったりします。王監督はまあ人生の目標になるような人ですよ、はい。

 いや〜、本当に残念だな。


 ということで、明日・本拠地最終戦。見に行ってこようと思います。