昨日の話。
日テレの「世界頂きグルメ」と言う番組をたまたま視聴していた。
そこでスリランカが登場したので、妻を呼んで観ていた。
ランプライスやインディアッパー、コットゥ、キリバットが紹介されてて、今までより少しマニアックなメニュー。
でも気になったのは、そこではない。
コットゥのお店で登場したオーナー。
アメリカ人のYoutuberに侮蔑的な発言をしたとして逮捕されてるんですよね。
ニュース自体は4月の16日に出ている。
流れとしては、呼び込みをしていたオーナーがフィッシュコットゥの値段を聞かれて1800ルピーだと言った(この値段自体ついては1900ルピーと表記されていたりしてブレがありますが、本題とはあまり関係ない)。
Youtuberが何気なくコットゥを作っている人に聞く。
すると、その従業員はオーナーに何かしらの質問をして、オーナーがタミル語で発言し、それを繰り返す形でYoutuberに返事をする。
想像するに「いくらって言ったんだ?」と従業員がオーナーに聞いたのでしょう。
それに不信感を持ったYoutuberは、「今、値段を伝えたよね?」とオーナーに聞く。
そりゃそうだよ。
いつも売ってる商品の値段を知らない訳が無いんだから、普通なら答えられるはず。
敢えて聞くって事は、値段なんて有って無いようなものだと示している事に他ならない。
それで良いと思う。
ビジネスって交渉だから。
お互いが納得すれば良いんです。
問題は、疑問を持ったYoutuberに暴言を吐いたこと。
SNSで広まった結果、オーナーは観光業にダメージを与えたとして逮捕され、保釈金100万ルピー(罰金自体は5万ルピー)で事件化された。
これが16日です。
で、24日に日本ではテレビ放送されてるのよね、この人。
知ってか知らずか
まぁ、件のYoutuberは、「あまり大きな話にはしたくない」と言うことで情状酌量を提案したらしいのですが、問題は「観光業にダメージを与えた」として逮捕されている事。
当事者が赦したところで解決しない。
そして、スリランカ司法が観光業にダメージを与えたとして罰金を命じた人物を、偶然とは言え紹介してしまう日本のテレビ業界のルーズさ。
情報がどこまで伝わっていたのかが気になるところ。
コーディネーターは知っていたのか?
制作会社は知っていたのか?
日テレは知っていたのか?
海外の取材なんて、かなりいい加減なものも多いというのは解ってます。
取材力にも限界があるし、編集で改変されるし。
今回の放送でも「キリバット」の字幕が「キリバトゥ」になってたし(実際はバットでも無いんですが、カタカナ表記なので)。
キリはミルクのことで、スリランカではココナッツミルクのことを指す。
バットは御飯ですね。
キリバットでミルクライスとなります。
しかし、字幕で表示され続けていたキリバトゥだと、ミルク茄子。
難しい単語では無い。
日常生活で良く使う単語です。
スリランカを軽く見ているという誤解を産む?し、そうでなければ取材力や校正力に疑いが生じる。
まぁ、ここまで気にするのは一万人に一人のレベルだとワタシも思いますが、実際テレビ局側もそう思っていると伝わってしまうのがね。
だって、テレビを見てて、そのタイミングで妻は「この人、逮捕されてた人だ」って判るレベルでニュースになってるのよ。
ワタシも言われて直ぐ気付いたし。
スリランカのことをテレビで放送してれば、スリランカに縁ある人は見る訳だし、結果今回のような話に気づく人もそれなりの数になるはず。
問題がどこで起きたのか?
というか、そもそも問題と言えないのかも知れませんけど、なんかモヤっとした気持ちが残ります。