市井のわたしたち

monna88882009-11-08

「焼き芋の月が出てるよ!」と教えてくれる人がいることの幸せ、2日前に電話をもらっていました。お陰でホクホクの月を見ることが出来た!



ポン・ジュノ監督は、エンターテイメント界の天才、決して奇才ではないけれど、大切にファンは見守るべき、その大衆性。チケットを買って、新宿バルト9へ。4時台の会は満席。映画をあきらめて、TPママの誕生日プレゼントを買いに小田急と京王を廻ります。さんざん悩んだところで、ニットの割烹着、淡いグレーの生地にリボンの柄がたくさん散らされたものにしました。顔映りの良い、可愛いものを選びました。私も同じものを着たい、自分が欲しいものを贈るのは喜びのひとつです。

京王の屋上で、去り行く日曜日をしんみりと過ごします。



やっぱりポン・ジュノを観よう、バルトへ戻って席を予約して、晩ご飯を食べてお茶して、ついに観ました。
母なる証明

母なる証明 (幻冬舎文庫)

母なる証明 (幻冬舎文庫)

さすがエンターテイメント界のトップクラスに君臨するポン監督、ファーストカットにしびれます。ポンファンなら観るでしょう、ファンじゃないなら観ないでしょう。ここ数年の流行、ちょっとミステリータッチ、心を揺さぶられる復讐心、広大な絵作りはすさまじいものがあるけれど、それがストーリーとはリンクしていない、タイトルとは別物の映画でした。愛情が欠落したかのような空しさをお土産に・・・市井の人々が、日曜日の夜に映画を観て、月曜日からを何とか頑張ろうとしていることを、意識してくれてはいない映画でした。でも、スゴい所はスゴい。