メガネデビュー

朝起きると、顔がパンパンだったので早速「かっさ」。そんなことよりも北海道で大きい地震があったとテレビで言うので、真剣に見入ります。すごいことになっている、同じ日本でこんなに家が、山が崩れているのに出勤せねばいけないのかとすら思います。出社してみると、元上司のFさんが「おめでとうございます!」と言ってくれたのでキョトンとしていると、どうやら昨日、何かのMVPが発表されて私が選ばれたそう。何だ?MVPって?と少しだけ驚いてひとまずお礼を言ってやがて、そう来たかと思います。これは残業続き日々への慰謝料だな。それでも、ずーーーっと残業続きで全神経を仕事に捧げていた時間を誰かが見てくれていたこと、嬉しいことには変わりなく、人生において前の受賞は、高校生のときに実家が魚屋の友だちに誘われて参加した、お魚屋さんのボーリング大会でもらったブービー賞以来だな、そう思いました。何より、MVPというのは諭吉先輩、先輩が3名分の臨時のおこづかいをもらえるらしいのが、一番うれしい。

昨日買ったパソコン用のブルーライト&紫外線カットのメガネ、これまでの人生でメガネをかけたことが無いので、どういうタイミングでかけて良いのやらわからず、何だか恥ずかしくて、職場のご近所のデスクのひとたちに「人生初メガネで、恥ずかしいんですけど、かけます」と言ってメガネデビューを果たしました。自然ですよ、今までかけてたひとみたい、似合ってますよ、などと言ってもらって、どうも氣を遣わせてすみません、と心で謝って。違う部署のひとたちから話しかけられたときにも、メガネのまま答えたりしたけれど、誰も「え?メガネでしたっけ?」などとは驚かず、自然に会話していたようなので、さてはメガネってそれほど大したことじゃないんだな、ひとがメガネだろうがメガネじゃなかろうが、誰も氣にしていないもんだな、私だって誰がメガネかけていてメガネかけていないかなんて考えたことすらなかったから、そう思い至ります。まずはメガネに慣れたい。昼休み、UVカットの黒縁メガネをかけたままで、職場の周りを歩いてみました。

メガネデビューの感想。目の乾燥を防いでくれる。パソコン画面を見るのが楽。お茶を飲もうとすると、メガネに当たって驚く。しかも湯氣で曇ってさらに驚く。立ち食いそばを食べようとすると、メガネの縁の下でそばを口に運ぶ必要があるので驚く。いつも通りに食べようとすると、メガネで食べてしまいそうになってさらに驚く。お手洗いで鏡を見ると、すでにメガネありきの顔になっているので驚く。一度メガネをかけ慣れてしまうと、メガネを外すことが恥ずかしくなる心境になってさらに驚く。メガネをかけると、平たい顔にも締まりができて、メガネを外したくなくなってしまったことに驚きまくる。