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2009-11-10

勝間さんのデフレ退治提案論争は「論争」のパラダイムシフトだ。

| 12:48 | 勝間さんのデフレ退治提案論争は「論争」のパラダイムシフトだ。を含むブックマーク

勝間論争の概略

勝間和代さんが管さんに行った提言が至るところで話題を呼んでいる。

勝間和代のクロストーク - 毎日新聞

その後の意見交換で、「具体的にどうすればいいのか」と聞く菅担当相に対して、勝間さんは「通貨発行量をふやすのがいちばん簡単」「要は中央銀行のお金を大量に刷って、それを借金として政府がばらまく」と回答。菅担当相が「簡単に言えば、国債を50兆なり70兆なり出して、日銀に買い取らせるということか」と聞くと、勝間さんは「そういうことです」と答え、「国債の発行が悪いことのように国民は教育されているが、将来への投資と考えるべき」と主張した。


まず、これに思いっきり噛みついたのが池田信夫さん。

池田信夫 blog : 勝間和代氏のためのマクロ経済学入門

菅直人副総理(国家戦略室担当)に対して、勝間和代氏が「まず、デフレを止めよう」と題したプレゼンテーションを行なったようだ。その内容は出来の悪い学生の答案みたいな感じだが、これが国家戦略に影響を及ぼすとなると放置できないので、少しコメントしておこう。

相変わらず「出来の悪い学生」とか噛みつき方が非常に過激な池田先生はさておき、ここからの波及は実に面白い。

論争を客観的に見たエントリ

以下の二つがとても客観的(もしくは面白おかしく)二人の論争を叩いていますね。

「俺の邪悪なメモ」跡地

細木数子化する勝間和代 ?勝間和代バブルの解題: やまもといちろうBLOG(ブログ)


二人とも情報発信者としてはかなり強大な権力をお持ちだし、それぞれが相当数の支持者を持っていると思われるのだが、今回の論争は「支持者」よりも「傍観者」が圧倒的に多い

どちらが正しいのか

そもそも何でそんなにこじれてしまっているのかというと、恐らく明確な答えはないけれど「それは違う」ということは簡単な命題についてあれやこれや意見を戦わせているからだと思う。

金融日記のエントリが個人的には一番説得力があった。

勝間さんのインフレ政策を実行するとどうなるのか? : 金融日記

まぁ卵と鶏の話題の様に、デフレが結果なのか、原因なのか、結果なら叩くのはデフレじゃなく、その原因じゃない?っていう論。これはわかりやすかった。

ただ、こういうマクロな政策提言系において強く感じるのは「それは違う。間違っている。」という論理展開に比べ、「なので具体的にこうしたら良い」という論理展開は弱い。実現可能性等も評価に含まれるからかもしれないが、やはり批評だけでは何も生まれない。正直、勝間さんの意見にも池田先生の意見にも本当に?と思うところは多いし、金融日記のエントリでも「それって具体的に何をすればいいということですか?」と思う。勿論金融日記のエントリは政策提言が目的ではないので、こんな感想持つべきじゃないのだが。


論争のパラダイムシフト

しかし、本題はこれらの論争が今までの形とまったく異なる形式で進んでいることである。

それは「露出媒体の変化」と「第三発言者(傍観者)の情報発信」だ。

露出媒体の変化とは、今までは出版産業(雑誌、新聞等)で行われていた、リテラシーの比較的高い論争が完全にwebに移ったことにある。しかも、異常な盛り上がりを見せているということである。はてブのトップエントリにはこの関連の話題がどんどん含まれていくし、Twitterでは巨大な権力を持つお二人がこの話を中心につぶやくものだから、火種は至るところで猛火になっている。複数のweb媒体で露出することが出来るようになった今、論争は様々な形で行われることになるだろう。

そして、第三発言者の存在も大きい。「面白い、もっとやれ」と思っている人間が「情報発信」を出来るのである。これは大きい。論争を広告出来る時代が来てしまったのだ。今現在、この論争は十年前のワイドショーを見た奥様方に広がる様にウェブネイティブや情報発信者に広がっているのである。そして、彼らは殴り合いをする気はサラサラない。傍観するのに私見を情報発信するという今までにないことが起こっている。


複数の媒体で複数の人間が論争について意見を発信できるようになった。

これで「論争」は全面戦争の様相を呈してくるのである。池田さんも勝間さんもこの件に関して予定しなかったタスクが随分増えたのではなかろうか。かなりの時間を取られていることは間違いないのだ。

もう情報発信だけで稼ぐんじゃないかと思ってる堀江さんもこの話題にはしっかり絡んできていた。

結局小手先の経済政策でデフレをなんとかしようと思うなんて小ざかしいよね。|堀江貴文オフィシャルブログ「六本木で働いていた元社長のアメブロ」

終焉がどうなるのか非常に楽しみである。


おまけ:勝間さんは30代女性から支持を受けているというのだが、本当だろうか。僕の回りで女性(しかもかなり頑張っているワーキングマザー)の方々で勝間さんを好きという人はあまりいない印象がある。バリバリ働いている方に限って。むしろ、おっさんとかミーハーな学生に人気がある気がするのだけど。