2012-11-01
国産2大プラットフォームniconico×LINE
thinking, 雑感, web, subculture | |
ad:techに行ってきた。
運よく、dwango川上さんと、NHN桝田さんのセッションを聴講することが出来ました。
結論から言って、面白かったです。
アドテック東京 ”最新デジタルインターフェースが創出する新しいマーテケィングの可能性とは?”
あんまりセッション内容のことを書くのは、僕の記憶力の問題もあり、「そんなこと言ってねーよ」と言われそうなので、控えますが、少しLINEとniconicoについて、お話をしたいと思います。
LINEの躍進
LINEもniconicoも、恐らく知らない人はいないプラットフォームだと思います。
LINEは、日本で3000万人、世界で7000万人を超える人々が利用しています。
スタンプから始まったブームに乗って、ここ最近で一気に利用者を増やしました。
スマホを持っている人は、ほとんど使っているのでは?という普及率に加え、DAU(Day Active User Rate)は50%と、考えられないような数字を叩き出しています。こちらの数字に関してはNHNの他サービスが全く比較にならないため、困っていると話していました。
ビジネスモデルも秀逸で、変にオープン化を行っていません。4週間1000万円というエキセントリックな価格で、企業スタンプ枠を売っているのですが、同時掲載は1〜2企業です。もっと儲けられるのにと、大体の人が思います。
しかし、桝田さんが仰るに「限定することが重要」だそうで、ユーザーが迷ってしまうような選択肢の多さは逆効果になるのです。
これは生産サイドとしても合理性があります。スタンプもそうですが、スマホのコンテンツは完全に消費財です。プロダクト・ライフサイクルが非常に短い。このため、同時期に多数掲載しないというのは、提供側としても至極真っ当なことなのです。
更に「オープン化」がもてはやされているけれども、オープン化するとしてもきっちりとしたロールモデルを示すべきだとおっしゃっていました。確かに、オープン化でコケていったサービスのほとんどは、オープン投げっぱなしジャーマンな感じが拭えません。今のところ、様々な施策がLINE上で行われていますが、しばらくはクローズドに進めていく予定のようです。
niconicoはこのブログで、何度も何度も取り上げていますが、既にフリーミアムによる黒字化の壁は超えています。ポータル事業は4期連続黒字を達成しています。
というか、そもそもビジネスモデルは重視していないというのが川上さんの主張でしたが・・・。
それよりも、今niconicoの課題は「リアルとネットの融合」「コンテンツホルダーに対する利益還元」にあるようです。
前者は超会議でやっていたような、ネット上の「ごちゃごちゃ感」をどうやってリアルに持ってくるかという話になります。
勿論、その逆輸入も有効で、超会議は、ネット上でも負けず劣らず盛り上がっていたように、双方向に盛り上がるのがきっと「融合」なのでしょう。
ネットのクチコミが、リアルの盛り上がりをサポートし、それを見たネットが、またクチコミを活性化させる。超会議は少なくとも、その双方が達成されていたイベントでした。
プラットフォームの義務
後者は、私の上司も話していたことですが、プラットフォームがどれだけ活躍しても、やはり価値の源泉は「コンテンツホルダー」にあるということでした。
確かに、プラットフォームは、コンテンツを整理したり、ルール決めをしているに過ぎません。
Googleしかり、Amazonしかり、もっと言えば、ヤマダ電機のような大型電器店もプラットフォーマだと思います。
これらの企業で検索をしたり、買い物をするのは、そもそも多くのコンテンツホルダーの存在ありきなのです。
しかしながら、Porterの5Forcesのうち、交渉力の脅威にある通り、巨大なプラットフォーマーは利益を大きく奪っていきます。
結果、コンテンツホルダーは疲弊し、面白いコンテンツが減っていくという悪循環が起こりえるのです。
ヤマダのような量販店に、日本のメーカーが疲弊させられたように。
その点、niconicoはプラットフォームの社会的義務として、しっかりと富をコンテンツホルダーに再配分する仕組みを実現したいと仰っていました。
確かにそれはあるべき形だと思います。タダで面白いものを作り続けるなんて、絶対無理なのですから。
そう考えると、超会議や超パーティは、歌い手や、動画アップ主に対する富の再配分なのかもしれません。
元々大会議時代から、川上さんは似たようなことを仰っておられましたが、コンテンツホルダーに対する最適な富の再配分は、必ずしも金銭とは限らないのです。
一人一人に小金を渡すよりは、大きくお金を結集させて、コンテンツホルダーの後押しをしてあげた方が、
彼らの後々の活躍につながるし、多分、彼らも嬉しいと思う。そして、そのためなら、dwangoが多少赤字になってもという覚悟もあるのでしょう。それくらい、川上さんはコンテンツホルダーに対して、熱いものを持っている気がしました。でなければ、会長の立場で、ジブリで働こうとは思わないでしょうし。
その中で、超会議は、最適な形を見つけていくのがベストなのではないでしょうか。あまり、川上さんがお金にこだわらないとお話していた意味が少しわかった気がします。
まとまりのない文章ですが、備忘録程度に。
ちなみに、業務提携の話が持ち上がっていましたが、どうなるのかなー。個人的には、動画とメッセージングはまだまだ遠いし、インフラ上の問題にガンガンぶつかる気がするのですが・・・。
2010-03-02
ブラジルに行ってきます&読書のこと
3月2日〜3月20日までブラジルに行ってきます。それまでにエントリを更新できるかわかりませんが、出来れば2回位書いておきたいです。
ブラジルまで片道30時間近くかかるので、これで本を読まない手はないだろうと思い、書籍を沢山購入しました。ラインナップはこちら。
- 作者: 内田和成
- 出版社/メーカー: 日本経済新聞出版社
- 発売日: 2009/11/10
- メディア: 単行本
- 購入: 7人 クリック: 43回
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内田さんの書籍2連チャン。そういえば、買っていなかったなぁと思い、本屋でちょっと論点思考の方を立ち読みして、即購入。異業種の方はぜひ「入門」バージョンということにして、「基礎」バージョンとか「応用」バージョンを出して欲しい。少しビジネス書を読んだ人なら、既知であるケースが多かったし、web系のケースに関しては変化が激しすぎて、既に時代遅れ感があるケースもあった。
論点思考の方は、ご自身が仮説思考と対になる書籍と仰っている通り、文句のつけようがない。この2冊で「手段であるはずのロジカルシンキングが目的化」している流行書籍は全部論破できる(?)はず。ロジカルシンキングの有効性が未だわからない人にぜひ。
- 作者: マイケル・ルイス,中山宥
- 出版社/メーカー: 武田ランダムハウスジャパン
- 発売日: 2006/03/02
- メディア: 文庫
- 購入: 26人 クリック: 216回
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小説を読むのは大学に入ってから(院を入れると6年)、3冊目。1冊目が「ザ・ゴール」で2冊目が「ザ・プロフィット」なので、ほぼビジネス小説である。(これもほとんどビジネス小説といえるかもしれない。)小説は苦手。どうしても「で、何が言いたいの?(So what?)」型の人間なため、結末を読みたくてしょうがなくなる。
持論として、ビジネス書は必要な栄養のみを身体に供給する点滴みたいなもので、小説はこれに対し、栄養素以外の味とか情緒が含まれた料理のようなものだと思っている。僕は大学に入って学部の4年間は教科書合わせて3冊しか本を読んでいない馬鹿学生だったので、相変わらず本に親しむというよりは情報を貪るだけになっている。
予想以上に素晴らしかった。固定観念で縛られた業界というのは、無駄に溢れている。これを変えるには理論派のブレインだけでなく、行動力と熱意を伴ったリーダーが必要だ。しかしながら、後者が前の固定観念を潰し、次の固定観念を創ってきた人たちなので難しい。野球好きにはぜひ薦めたい一冊。メジャーリーグの知識がもっとあればかなり楽しめたに違いない。元中日のモッカが1行位出てきたのはうれしかった。
- 作者: 佐々木俊尚
- 出版社/メーカー: アスキー・メディアワークス
- 発売日: 2009/10/09
- メディア: 新書
- 購入: 25人 クリック: 781回
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ニコニコ本。コンピューター周りの歴史とその中でのドワンゴプレーヤーの働きもさることながら、兎に角行き当たりばったりになったときのエンジンのかかり具合が素晴らしい。
使ってもらえる広告 「見てもらえない時代」の効くコミュニケーション (アスキー新書)
- 作者: 須田和博
- 出版社/メーカー: アスキー・メディアワークス
- 発売日: 2010/01/08
- メディア: 新書
- 購入: 6人 クリック: 122回
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広告周りなのに、ニコニコとかmixiとかの話が含まれています。ただ、最近広告関係の本は、陳腐化するのが速すぎるなぁと。書籍という形にそもそも限界があるかもしれない。
さて、違和感を感じたと思いますが、書評を書いている通り、この6冊は旅行に出る前についつい読んでしまいました。なので追加で買った本。
- 作者: 近藤史恵
- 出版社/メーカー: 新潮社
- 発売日: 2010/01/28
- メディア: 文庫
- 購入: 10人 クリック: 82回
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- 作者: 小山裕久
- 出版社/メーカー: 河出書房新社
- 発売日: 2006/04/05
- メディア: 文庫
- クリック: 3回
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とりあえず、軽い新書や小説を中心に読んでいきたいと思います。20日は持たないかもしれないなぁ・・・。
2010-02-24
若い時の仕事論争
以下の二つのエントリを読んで、感じたことを。
Blogger Alliance | 404 Not Found
死ぬ気で働くと本当に死ぬから - SKiCCO REPORT
上のえがちゃんのエントリ(1回だけ会ったことがある)は、彼自身、凄く頑張っている方なので、前半で述べられている愚痴を聞いて「お前ら何ヌルいこと言ってるんだ、シャキっとしろよ」ということなのだろう。
ただ、その後の展開は僕もよく理解できない。
題名にもある通り、「飲みニケーション」とかも大事なんだけど本当に大事なのは、
兎にも角にも、”本業”の仕事だけを死ぬほどやりまくること
超極端だけど、おいらはこれに限ると思います。
しかも、効率よく本業の仕事だけに専念して頑張る。
よく、「将来起業する予定なんだよねー。」とか言ってる人っていますが、
その大半が本業の会社の目標数値を達成してない人が多いと思います。
それは本業の会社でうまくいっていないから、
違うところに評価軸をすり替えようとしているだけでそれじゃ”心が満たされない”んですよ!
もちろん、本業以外のスキルをシコシコと積むことも大事なんですが、
おいらは本業の会社の仕事に専念して社会人としての”自信”を積む事のほうが100倍大事だと思います。
たとえるならば、会社の本業以外で頑張る人は
皆が受験勉強してるときに、1人でドラクエの全クリを自慢してるようなもの。
人は、いつも一緒にいる身近な人の評価で
”自信”を蓄えていくんだと思います。
だから、
平日の朝から夜まで一緒に会社の中で頑張って評価される
このプロセスが死ぬほど大事だと思います。
なんか経理の勉強とか中小企業診断士の勉強をするよりも、
1年目はこの”自分は会社でも頑張れるんだ!”という自信をつけるほうがいいなと思います。
もちろん、仕事に慣れてきたら +α として
色々やるのはいいですが、基本1年目で仕事が完璧だー!という人は0%だと思います。
もし、そうだったとしたら作業内容が簡単なだけだと思います。
よく聞く話として、
「仕事に集中したいのに人間関係でうまくいかない、、、」
これ自体がもう間違っている。
もはや人間関係を作るのが最大の仕事なんです。
というのが、どうしても腑に落ちない。本業以外のことを求められてもこなさなければならないというのが、人間関係じゃなかろうか。
結局、「つべこべ言わず、全部やれ」というようにしか聞こえない。これが後者のエントリで述べられている「老害感」を物凄く出してしまっている。本旨は勿論違うのだろうけど、ずーっと読んでいくと「ん?」と思うところがあるわけです。
以下持論。
労働時間の長さは過程を客観的に見たものに過ぎない。
多分「朝から晩まで」というフレーズが宜しくなかった。そもそも、労働時間の長さには価値なんぞこれっぽちもない。敢えて言えば、残業代美味しいですねというくらい。即ち、「死ぬ気で働くこと」に価値など全くない。
労働の客観的評価は成果でされるべきである。
労働は成果につながらなければならない。死ぬ気で働こうが、遊び半分で働こうが、成果で評価されるべきだ。仕事の成果は様々な指標で測られるだろう。お金然り、人脈然り、案件数然り。ただ、これを「死ぬ気で働いたかどうか」「どれだけ長い時間働いたか」で測る会社があるのなら、即刻潰れるべきだ。そんなものに価値はない。
労働を評価出来るのは自分だけ
労働は過程であり、結果ではない。労働を客観的に評価しても、結果である成果に負けてしまう。過程を評価出来るのは、過程を全て経験した自分だけなのだ。労働そのものは自分で評価するしかないのである。これは、主観的評価なので人それぞれだと思うが、僕は結局、楽しさに尽きると思う。楽しすぎて仕事に没頭してしまった結果、労働時間が長くなってしまったというのは評価出来る。
逆に、我慢で薄められた労働時間の長さを自分の頑張りの指標としてしまうのは本当に残念と言わざるをえない。給与という金銭評価が時間に伴って、算出されるし、時間という数値は客観的評価につながりやすいから、他人にも自慢しやすいだろう。でもあなたが自慢すべきは過程でなく、成果であるべきだ。それをはき違えてはいけないと思う。
2010-01-07
新年明けましておめでとうございます。
雑感 | |
かなり遅れた新年の挨拶となりましたが、このblogを読んで下さっている方々、たまたまご覧になった皆様、新年明けましておめでとうございます。
今年もどうか宜しくお願い致します。
さて、本年のこのblogの方向性ですが、去年は「ニコニコ動画」「iphone」「就職活動」「2ch」「経営戦略」「webサービス」等のネタが多かったように思います。
本年からはこれに加え、前々から興味があった「セブンイレブン」の観察、広告ネタ等も取り入れていきたいと思っています。
あと近いうちに簿記二級を最短で取る勉強法のエントリも書きたいと思います。
宜しくお願い致します。
2009-09-17
信号という管理システム
この世の中で最も巧妙且つ正確に設置された大規模管理システムは交通信号だと思う。
しかも全世界共通。
道路上において交通整理を行う色は世界共通で、緑(●)・黄(●)・赤(●)の3色となっており、対面する信号機の緑は「進んでもよい」(通行許可)、黄色は「停止位置で止まれ。ただし停止位置で止まれない時はそのまま進んでもよい」(停止)、赤は「進んではいけない」(進行不可)である。信号機には歩行者用と車用の2種類があり、車用は上記のように緑・黄・赤であり、歩行者用は緑と赤である。また、路面電車用として、黄色の矢印や赤の×印が表示される物もある。特に、赤と緑の2色のみの信号を「紅緑灯」という。 以上は国際的な取り決めであるが、行政上の運用取り決めは、特に歩行者信号で各国、若干の相違がある。
大都会になると、そのタイミング等もかなり巧妙になっている。
信号メーカーについても調べてみた。
世界的に見て、イギリスのschootもしくはオーストラリアのscatシステムが広く使われており、特にドイツの家電メーカーであるシーメンスのschootシステム(schootシステム自体はイギリスで開発されたが、実際の製造はシーメンス社)のシェアがトップである。日本ではシーメンス社の保守体制が完全でないこと、及び日本の警察庁の特殊仕様のため、信号六社と呼ばれる国内メーカーで寡占されている。
研究開発としては、国際的に見て、ヨーロッパが最も進んでおり、続いてオーストラリア、日本の順である。これは、信号機制御という性格上、目標値が心理的、社会的なものであり、国民性が現れるためである。このためか、アメリカではopacと呼ばれるプロトシステム以外では出遅れている。アメリカは車社会であるが、都市構造的に、フリーウェイを利用し信号はインターチェンジと職場等の間のつなぎ的意味合いが強いためである。
本来信号機制御は、電力等で用いられる現代制御を用いた制御であるべきだが、計測の問題等があり、欧州のutopia、アメリカのopac以外では、テーブル制御を用いたやや時代遅れな制御を用いている。なお、utopia、opac共に、制御の計算に多大な時間を要するため、未だ試作段階の域を出ていない。
信号機制御システムが1年365日すべての日にどんな天気でも稼動している電化製品ということで、TOTOがウォシュレットの制御機器に応用したという裏話がある。
更に「現場」に管理体制を依存する押ボタン式という管理も存在する。
何か参考に出来ることがないかなぁ。

