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はかもと(無縁彷徨)は引っ越しました

2013-02-06

ゼミのこと

ちょっと思うところがありまして、今年のこのブログでは、拝受した論文を紹介する以外にも、大学教育について思うところを書き連ねておきます。まずは思い出話から。


最近の大学には「ゼミ」やら「プロジェクト」やらを冠した科目名があります。昔でいうたら「演習」です。学生時代を思い起こすと、この「演習」は4限目に設定されてました。先輩からは「この日にバイト入れたらあかんで。基本的にエンドレスや」と指導されたもんです。刷り込みとは恐ろしいもので、つまり「演習」とは「講義」とは立居振舞からして違うのだ、との初期設定がなされたのでした。

この両者の違い、つまり「演習/講義」の違いは、僕にとって「学問/勉強」の違いと重なるところがありました。僕の体験した「演習」は、科目としては4限目1コマ分として設定されてました。でも先生が喋り続ける「講義」とは異なり、この「演習」は参加者全員による議論の応酬でした。そもそも話題提供者が学生で、それも冒頭の20分ほどで、残りの時間は先生も交えての議論に費やされてました。話題提供の時間が長すぎると、議論の時間を削ってはいけない、と注意されたものです。で、4限目終了の時刻が過ぎると、零次会が開催されます。少々くだけた雰囲気で、飲み(もちろんアルコールは17時を過ぎてからでした)食いしながら議論が続くのでした。この零次会がけっこう重要で、「あの、さっきの時間には質問できなかったんですけど、○○ってどういう意味ですか?」などのホントに基本的な問いかけも許される雰囲気でした。半ばあきれられつつも、先輩たちはあれこれ教えてくれました。その教え方も、直接に回答するのではなく、あの「回顧と展望」の論文は読んだ? とか、そもそも辞典は使い分けてる? とか、自分で調べてそれなりの水準にしてからゼミに臨んでいるんだ、と了解できるようなアドバイスをくれたのでした。つまり零次会を経験することで、ゼミに相応しい(つまりそれなりに学問的な)問いを用意する仕込み法と、そもそも問いかける仕方そのものを、体得していったのでした。