からっぽの虫かご

息子は2年連続生き物係です。昆虫や爬虫類がすきで、先日ヤモリとトカゲをつかまえてきました。でも主人も私も生き物は元の場所にもどすことをすすめます。2日観察させてもらってさよならの予定だったのに、情がうつってしまい離れたくないと息子。これから暑くなるのに、そんなケースに入れられてかわいそうじゃないか!と言う主人。息子には自分で考えて欲しくて、少し待ってあげて。と主人に言いました。息子はしばらくして「僕があげたエサを食べないんだ・・・」と話してくれました。きっと家族が心配なのかもしれないね・・・と言うと「これから返しに行く。」と。
もう真っ暗だし、明日でもいいんだよと言っても、病気になるといけないからすぐに返してあげたいと。私は涙が出ました。捕まえてから、霧吹きで水をあげたり、うちわであおいだりしてたから。そして主人と神社に返しに行って、無事育つようにお願いもしてきたそうです。
手を洗ってる息子に「えらかったね、本当のやさしさと強さだよ。」と声をかけました。無理をしてにっこり笑おうとした息子でしたが、私にしがみついて泣きました。そして「また会えるよね!」って言うので、会えるよ。元気なうちに返してくれたから、あの子の赤ちゃんにも、そのまた赤ちゃんにも会えるんだよ。そのときはまた、何日か飼わせてもらおうね。と話しました。生き物を飼うということはすごく大変なことですが、そういう経験はゲームのなかではできないなって思いました。