仙台広瀬川ワイルド系ワーキングマザー社長

ビールと温泉と面白いものが好きな大学生男子の母。

「はじめの一歩を踏み出そう」…非職人の私のするべきこと

仙台Ruby会議02でid:xibbarさんがおすすめしてた本。
id:mattena31さんが「自営やってる人は読まなきゃいけない本なのに、自営やってるmonya_kataが読んでないなんて駄目じゃん」と煽ったので買いました。
タイトルと帯を見ると、会社勤めが嫌になった人が独立するための後押しをするような内容に誤解されちゃいそう。これ、自営して数年の人が読むべき。これから自営しようという人には、なかなかピンと来ない内容だと思う。

具体例として登場したのが飲食店なので、私は良く行くお店をいくつか思い浮かべて、すごく納得した。なぜ、小さくて味も良くて雰囲気も良くて、店主のおばさんが一人で一生懸命やってるようなお店が、ある日突然閉店してしまうのか。なぜ、バイトを適度に使ってマスターはいたりいなかったりするような喫茶店のほうが、20年以上近く続くのか。なぜ、あの焼肉屋のおじさんは店主を別な人にまかせて何カ所かの店をプロデュースしはじめたのか。

飲食店に限らず、サービス業、システム屋、普通は「職人」だから起業したのだろう。「腕に覚えあり」で。
私は「職人」ではない。「腕に覚えあり」ではなく、仕事がそこにあったから、さらに「自分の技術と年齢ではどこも雇ってくれない」のも知ってたから、起業した。それで5年もやってる。そして「職人」でもないくせに起業した自分はすごく間違っていて見下されているような気がしていた。
しかし、この本を読んだら「あれっ!?別に、私はこれでいいのか!?」と思った。肯定された、救われた気がした。まさに、少し前、自分一人で抱え込むのをやめようと思ったことと、似たようなことが書いてあった。また、いまやっている仕事についても、マニュアル化しようとちょうど思っていたところだった。

この本は外国の本だから日本の事情を考えると、多分起業する率はかなり少ないし、廃業する率ももっと少ないんじゃないかな。あと、外国の人だと廃業しようと思うレベルになっても、無理がきくうちはがんばってがんばって寝なかったり病気になったり家庭を顧みなかったりして、それでもやっちゃうことが「美徳」「仕事とはそういうもんだ」になりそう。でもそれでは、まずいよね、やっぱり。
「私が倒れたら、できなくなったら、お店は終わり」それでいいと思ってる人は多いかもしれない。私もそう思っていた。でも、それってお客さんをがっかりさせること以外のなにものでもない。我々、お客さんを満足させるために仕事してるんじゃないか。お客さんをがっかりさせるのって、一番やっちゃいけないことじゃないか。だとしたら、たかが自分一人の都合で、お客様をがっかりさせることになったら申し訳ない。自分がいなくてもうまく回る仕組みを考えたほうが、自分もお客さんも満足できるのだ。

うーん、なんか、自分がなんとなく考えていたことがちゃんと書かれてあって、すごく嬉しかった。そして、じゃぁどうしたらいいのかという事も示唆してある。役に立つ本。自営やるんなら、もっと自分自身が幸せになることを目指しましょうってことですね。
xibbarさんありがとー!