FMV-BIBLO MG8/75 復活の術式

初ノート PC として買った FMV-BIBLO MG8/75。ちょっとした調べものとかに便利で重宝してたのだけど、だいぶ前から本体の AC コネクタが接触不良気味で、コネクタ部分に圧力をかけたりすると通電する状態だったので、コネクタの隙間に爪楊枝つっこんでみたりしてなんとか常用してきたのです。
が、本日はすこぶる調子が悪く、コネクタ部分をいぢくってたらコネクタ部品が基板から引っこ抜けてしまいついにとどめをさした感。
まあ、いづれこうなることを見越して、オークションで代用の中古レッツノートを買っていたから、とりあえず亡くなってもどうということはないので、どんな病状か見るため腑分けあわよくば蘇生を試みることに。ちなみにレッツノートのほうはこれほどじゃないけど電源周りが弱いのと画面が小さい、帰省用に持ち運びしてたんで今のところ常用までにならなかったのですな。

そして該当箇所までの分解の道のり。

まずはそのままで外せる CD-ROM, バッテリーを外して(ACアダプタはすでにコネクタ部品ごと外れている)、裏面の大き目のネジをすべて外す。小さいネジは HDD のパネルのだけ外す。HDD パネルを外し HDD を外す。HDD 格納部にネジがあるので外す。バッテリーのとこにもあったっけかな?

次にキーボードを外す。キーボード部分は裏面の中央付近横並びのネジ2本で止められているので、これを外せば結構簡単に外れ・・・ず、上と左右の出っ張りで引っ掛けてる部分があるので、横からマイナスドライバのようなものを突っ込んで浮かせる感じで引っ掛かりを外していく。

キーボードを外した後に見える、大き目のネジを外す。5本くらい。CD-ROM 挿入部にある小さいネジ3つも外す。これでキーボード周りのパネルがはずれるのだが、ヒンジの部分がツメで引っ掛けてあるため多少苦労するがなんとか外す。情報パネルとタッチパッドのハーネスやら、スピーカコネクタがくっついてるので外す。

今度は液晶パネルの取り外しにかかる。まずは液晶パネルの下部、左、中央、右にある緩衝用ゴムの裏にネジがあるので、これを外す。このゴム外したら二度と同じようにくっつかなそうな気がするけどキニシナイ。その後液晶周りのパーツを外す。ツメで引っかかってるけどキーボード周りを外すときよりは楽。液晶パネルと本体をつないでいるヒンジ部分のネジ2本を外し、液晶のハーネスと液晶用電源?のコネクタを外して、液晶パネルを本体から分離。

液晶パネルで見えなかったネジがあらわになるのでこれを外してやっと電源コネクタ部分の基板を拝める、電源コネクタが弱いといわれている BIBLO のくせに、ここまでの道のりは遠い・・・。
と、ここで問題発生。今までプラスドライバーのみで順調にバラしていたのが、電源部分の基板だけサブディスプレイコネクタ左右を固定しているボルト状の物体にネジ穴のついた物・・・なんて言うんだろこれ、マザーボード固定用のスペーサのようなもの?で止められていた。手で回してもビクともしないので、あきらめて近くのホームセンターへこのタイプに合うドライバー状のものを探しに行ったのだが丁度いいものがない。ソケットレンチはディスプレイコネクタが邪魔になりそうだ。とりあえずラジオペンチを購入して帰宅。結構あっさり回ってくれた。

電源部分の基板をやっとこさ外し、いざ接触不良だった部分とごたいめーん。見事に半田部分に穴が空いてるけど、運良く基板には損傷がない模様。これなら半田しなおせば・・・とまたここで問題発生。半田ごてはあるけど半田がないよ?そしてまた先ほどのホームセンターへ。

コネクタと基板を接着剤で固定後、見事な芋半田を施し(注:芋半田は悪い例です)通電確認できる最低限の状態まで戻して通電。とりあえずは問題なさそうなので、元の状態に組み上げて各種動作チェックも問題なし。懸念点としては AC コネクタ部分が若干きつめになったことくらいだろうか。もう常設のままにする予定なのでコネクタ抜かないからいいか!というかもう抜き差し怖くてできません。

以上、自分の施術では稀有な成功例となった。めずらし。
諸費用ラジオペンチ298円、鉛フリー半田545円、半田ごて台座用スポンジ105円。休憩用缶ジュース100円也。

ここに書いたのはあくまでメモとか備忘録とか付箋代わりなので、万が一目に触れた上同じ機種で同じような症状になっていても絶対にまねしないでくだしあ。