The New Leipzig School

ドイツ・ライプツィヒ派のペインティングがここ数年目立っている。そのドイツ・ペインティング復活となったきっかけはNeo Rauchである事は間違いない。そして彼の制作スタンス、技術、思想は次ぎなる世代に受け継がれ、頭角を現している。(といってもRauchは1960年生まれ)アートオークションもに今年に入り、彼らライプツィヒ派のペインターがちらほら、、、Matthias Weischer、David Schnell、Christoph Ruckh?berle、Martin Kobe(年齢は30代前半)この中でもMatthias Weischerは20万ドル〜30万ドルといった価格だ。
この若いペインターたちはアカデミックとされる事を学んでいる。技術があり知識もあり、東西崩壊後の芸術の価値に付いて影響を受けた者に教授を受けている点も重要なのだろう。また画面についてはメランコリーや何か暗さを感じる共通性があるように思える。それは『メーッセージ』などはなく、ただ『ムード』がある。といった感じだろうか。1983前後の時代背景、再開発を行いつつも、大量に存在するテナントのいないビル。そんなムードだ。
2003年にライプツィヒで行われたMatthias Weischerらの展覧会を皮切りに、ライプツィヒ派のペインターたちはマーケットの渦に入っていった。アメリカではDonald and Mera Rubellが、イギリスではCharles Saatchiが、いまや多くのコレクターは年齢とライプツィヒ派であるかどうかで買い物をしているように見受けられる。この要因は、彼らのペインティングと何より21世紀に入って初の『School』としてみられている事が大きいのだろう。もう一つ。彼らも先導したペインターNeo Rauch、そしてライプツィヒ派とともに歩んだアートディーラーがいるのは見落とせない『Galerie EIGEN + ART』のGerd Harry Lybkeは今や世界有数のアートディーラーだろう。アートディーラーとは世の中に新たな作家を残す仕事だ。彼は今その真っ直中だろう。
さてさて。今後どうなっていくのか楽しみな所だ。ロンドンのオークションでは彼らの作品はメインセールで扱われるようになっている。これは人気の現れである。しかしニューヨークではまだまだオークションでは浸透していない。唯一はフィリップスである。
そうそう。すでに彼らとは少し違うスタイルの次の世代とも言える作家も出ている事は、少し怖さがあるが名前を挙げておく。Matthias Weischer /b.1979
Galerie EIGEN + ART