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2008-02-06 商業界から学ぶ

商業界から学ぶ 07:47 商業界から学ぶを含むブックマーク

 ここ1か月の間にあい前後して、コンビニエンスストア業界に深く関わった方々にお話を伺う機会をちょうだいしている。

 一人は大手チェーン本部の管理部門の出身者。一人は地方チェーン本部の元社長。お二方とも中小企業診断士の資格をお持ちである。

 食事の席などの断片的な会話であるけれども、流通とは何か、マーチャンダイジング(商品化計画)とはどういうことか、いわゆる提案型営業とはどのようなことを意味するのか、といった事柄について実に考えさせられる体験をした。


 一方で図書館界隈というと、コンビニエンスストアといえば“民間委託業者のもとで働く図書館員の時給はコンビニ店員並み”といった形で言及の対象となっている。

 あるいは、“貸し出しや返却の際にバーコードをなぞる仕事は(以下略”といった形での比較対照か。

 実に皮相を捉えた、もっともな対比ではある。(;´∀`)


 それはともかく要するに、待遇や仕事に対する社会的評価がぱっとしないということなのだが、現状ファシリテーターの働きを訴求してみても無反応…専門家情報の発信について問題提起してみても無反応…という状況*1にあっては、待遇云々の嘆き節を開陳されても“ふーんそうですか”としか応えようがない。


 近ごろ話題になっている貸し出し履歴の活用といった話は、端的にCRMカスタマー・リレーションシップ・マネジメント)といった知見に通じる事柄である。

 分かりやすい論点(法の下の平等とか人格権とか)に飛びついて大きな議論*2を展開するのみならず、例えば商業界から地道に何かを学ぼうという発想はないものか。

*1:2007年12月26日付「図書館と図書館員に対する指摘(長文)」参照。

*2:大抵は、例えば「平等」は絶対的平等か相対的平等か、といった解釈上の論点をすっとばしていたりしてお粗末な内容なのだが。

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2008-01-27 メタ図書館

筑波研究学園都市 09:07 筑波研究学園都市を含むブックマーク

 行ってきました。

主な訪問先です

1月26日(土)

 つくば市立中央図書館を見物

 つくば美術館を見物

 つくばエキスポセンターを見物

 筑波大学春日キャンパスを見物

 図書館情報学図書館を訪問

 つくばインフォメーションセンターを見物

 財務戦略の臨時会に出席

 学校経営の例会に出席

所感

 行きは高速バスの「つくば号」を、帰りは郊外鉄道の「つくばエクスプレス」を利用した。

 市立図書館のちらし棚には、地元民向けの広報誌やイベントのちらしのようなものしか置いていない。研究学園都市という性格上、余所から短時間の滞在で訪れる方々も多いだろうに、地域の情報センターとしての働きはいま一つと見た。観光地図とか買い物案内とかを配布することはできないのか。(現状そういうものは観光案内所や商業ビルという個別の施設を訪れなければ手に入らないようだ)

 春日(かすが)キャンパスの図書館は、“図書館(学)の図書館”ということで、つまりはメタ図書館なのだ。蔵書は実に立派だ。ただ、ブログについて語るブログ、すなわちメタブログが長続きしない――ブログ言説おなか一杯(;´∀`)――ことが示唆するように、上向きの発展を持続するにはもう一工夫あって然るべきとも思われるがどうか。

ポット出版社長 沢辺均いわく…

 僕は図書館の目標は、「本をめぐる体験の世界を豊かにする」ことだと思っているんだけどさ、それは図書館だけで完結する話じゃないよね?

http://d.hatena.ne.jp/shomotsubugyo/20080108/p1 「書物蔵」参照

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2008-01-20 見物予定

筑波研究学園都市 20:41 筑波研究学園都市を含むブックマーク

 先日の記事を受けて、1月26日(土)の午前ですが筑波研究学園都市を見物に訪れようかと検討中です。

 http://d.hatena.ne.jp/moralaturgie/20080113/1200252921


 つくば市には同業の知り合いがおりません。もし軽く案内役を引き受けてもよい、という物好きな方がいらっしゃいましたらお知らせください。

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2008-01-13 京都リサーチパーク

京都リサーチパーク 04:35 京都リサーチパークを含むブックマーク

 先週末は、三都の三日間でした。

主な訪問先です

1月10日(木) 京都市

 京都リサーチパークを見物

 京都産業21を訪問

 京都市中小企業支援センターを訪問

 京都国際漫画ミュージアムを見物

 技術経営の例会に出席

1月11日(金) 大阪市京都府精華町・名古屋市

 あきない総合研究所大阪本社を訪問

 けいはんなプラザを見物

 国立国会図書館関西館を見物

 ディベートの例会に出席

1月12日(土) 東京都千代田区

 財務戦略の例会に出席

三都串刺し

 たまたま知人が主宰する例会が3日連続していたため、いわゆる三都(旧来の京・大坂江戸ないし現代の東京名古屋・大阪)を貫く形で参加することになった。このように、各地で質の高い研究会活動なり同好会活動なりが継続的に行なわれていることは、意義深いことだ。

 京都リサーチパーク(KRP)はインキュベーション施設を提供しており、言わずと知れた株式会社はてなの旧入居先である。ちょうど広報誌「KRP PRESS」が昨年末に創刊100号を迎えたところ、歴史を感じる。

 京阪奈学研都市には、たまたま公的機関の支所長をしている知人がいたので、事前の情報入手を含めて短時間ながらも充実した視察を行なうことができた。今度はつくばエクスプレスの体験も兼ねて、筑波の研究学園都市にも行ってみなくては。

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2007-12-26 図書館と図書館員

図書館と図書館員に対する指摘(長文) 21:11 図書館と図書館員に対する指摘(長文)を含むブックマーク

 図書館断想のkatz3氏による、図書館有料化に対する記事「民度が低い」に反応してみる。

http://d.hatena.ne.jp/katz3/20071226

 katz3氏の主張自体は以前から繰り返し行なわれてきたご指摘であって、禿げ上がるほど同意。

 ロビー活動の必要性については、特に付け加えることはない。例えば日本のNPO(非営利組織)の制度の成り立ちが、地道なロビー活動の賜物であることは周知のとおり。


 あえて付言するなら、もっと「アウトリーチ」をしっかりやりなさいといったことか。

 例えば近ごろ注目を集める分野としては、産学官連携の催しであるとか情報技術や知的財産関連の展示会や情報交換会などに積極的に顔を出し、自己(図書館・図書館員)の存在意義や活動内容を知らしめるといった広報活動を行なっては如何ですかということだ。

 それらは都道府県市町村の政財界の要人に知遇を得る機会でもあって、利用しない手はない。しかし私の知る限り、図書館員の方々がそのような機会に名刺交換している場面にお目にかかったことはない。

 仲間内のイベントや勉強会でワイワイやっているだけではなく、カネの流れるところに絡んでいく必要がある。(それは私たちのコンサルタント業界でも同様なのだが)

 むろんロビー活動とはいっても、いきなり相対で政治家に接触するのはどうよといった部分があるので、まずは異業種の人間が幅広く集う一般公開の場でプレゼンテーションをしっかり行なうことが有効と思われる。


 上述の点に関して、電気通信大学の竹内利明氏が非常に明快な指摘をなさっているので、今さらながら引用した。(日本語のShift-JISコードで表示する必要有り)

http://web.archive.org/web/20050319122518/http://www.arc-net.co.jp/arc/H15semi/b_library_houkoku2.htm

(冒頭から3分の2ぐらい進んだ箇所:「土曜日・日曜日に」で始まる段落)

……自分でちゃんと行って、その人と名刺交換をして、話をして、どういうバックグラウンドを持っていて、どういうことを得意として、どんな考えを持っている人なのかをちゃんと聞いてくる。…(中略)…但しバックグラウンドがわかるようにちゃんと行って話をしてください。図書館というのは、座っていて市民にサービスしようというのは横着すぎる。自分達がどんどん出ていって、市民が何を求めているのか、それがビジネス支援図書館であればビジネス産業界に出ていって、商工会議所経営者の集まりに出ていって、うちの図書館は使えますか、使ってくれていますか、こんなものがあるんですが、どうですか、ということをやっているかどうかということが重要で、そういうことをやらなくてはいけない。……


 ところで余談ながら、私が始めた「ウェブログ図書館」という試みは、狙いとしてウェブコンテンツ産出のファシリテーションを行ないたいという意図がある。

 すっかり人口に膾炙した観のあるWeb2.0とは、要するに情報入手が楽ちんになり、口を開けて待っていても情報が飛び込んでくる側面が大きい(私も重宝している)。見物人でも傍観者図書館界隈はコレが多いかも)でもなく、みずから行動する演者はまだまだ少数であって、それを理念(?)とするべくジサクジエン(・∀・)を掲げているのだが。

 ともかく、市販の書籍のように出来合いのコンテンツを貸し出すのではなく、(貸し出しという概念から離れて)コンテンツ産出に関与できるのがウェブ図書館の特徴といえる。


 ちなみに図書館分類を採用している理由は、一定の枠の中で相応の力を発揮してくださいという趣旨。例えば学問の領域ではディシプリンと呼ばれる知識体系に立脚すること(トンデモでないこと)、スポーツの領域ではボクシングの公式試合でレスリングの技を繰り出せば反則といったことだ(内藤チャンピオンの試合)。

 ときどき細かい分類法にこだわる方がいらっしゃるが、個人的にそれはどうでもよろしい。


 とはいえ現状では、見て分かるとおり機能していない。

 例えばウェブログ図書館業務日誌ではこの辺りとか…

http://column.chbox.jp/home/jienology/archives/blog/main/2006/03/17_065402.html

http://column.chbox.jp/home/jienology/archives/blog/main/2006/09/06_205849.html

 はてなダイアリーではこの辺りとか…

http://d.hatena.ne.jp/moralaturgie/20051219/1134949149

http://d.hatena.ne.jp/moralaturgie/20051227/1135664786

そういった記事は基本論点になると見ているが、何ら議論を喚起することはなかった。(;´∀`)

 アルファブロガーの記事に素早く反応するとか(私もよくやった)、同業者の内輪ネタ的発言に盛り上がるとか、そのような形でのコンテンツ産出が多い。異質な人間のコンテンツ(脳みそ)をウェブコンテンツ(ブログなど)に再構成するといった、ファシリテーションに通じる流れは少ないように思うがどうか。


 図書館員の愛弟子のroe氏による先日の記事によると、以下のような指摘があったりするのだが、現状「骨のある記事」らしきもの(katz3氏などは好例)を流しても図書館界隈には大して議論を喚起せず、ましてや関係者の行動につながることは稀なのだから仕方がない。

 http://lomax.cocolog-nifty.com/apprentice/2007/11/post_08af.html

 総合展に行ってきたよ〜という記事もおもしろい(でもそれって、育児日記や学生の生活日記と変わらないよね?それだけでも数が少ない)のだけど、それより、骨のある記事を読みたい。

 見聞してきた件の事実や評価のポイントがどこで(紹介)、最低、その話題に関する資料を集め・まとめる(書誌作成・参考情報の採集)。論拠を並べて「自分がどう思ったか」(分析評価・結論)。

 採り上げられているのとは違う事実や評価を探し出してきて、自分の頭で考える。何でも疑う、権威ある方に対しても不遜なぐらいでないとね、と思うんです。それも頭の中で考えたことだけ書き連ねるのではなくて、足や手を使って、調べて。


 実をいうと、ファシリテーションという点では私自身のファシリテーションをやってもらいたいという需要がある。恥ずかしながらブログの更新が滞っている現状は、面倒くさいというか詰まらないからで、張り合いがないから。ブログ外ではいろいろ活動しており、発信に堪える題材もある。それを、守秘義務に抵触しない形で促進していただきたいという次第。

 遊ばせるぐらいのつもりで月五万円から十万円程度の報酬を支払って、ファシリテーターとして活動してもらえれば幸いである。

 いわば“自宅でもできる、誰にでもは出来ないお仕事”ということで、もちろん専門家として素養やアウトリーチの実践など要求水準は高いが、労働者として指揮監督下に置くわけではないので裁量の余地は大きいはず。


 自身のプロモーションにもなるのだから、あとは損得勘定の問題となる。百万円の受注ができるのならば、十万円程度を広告宣伝費というか販売促進費として使っても惜しくはないという道理だ。

 しかしながら現状の図書館界隈においては、数百円の入場料を徴収するとか、月会費数千円ではどうかといった議論に終始しているのは皆さんご存知のとおり。ヽ(´ー`)ノ


 それはともかく、専門性を自認する図書館員の方々からのコンタクトはない。(むしろ図書館団体からはスルー傾向にあり)

 一方で、研究者データベース(例えば科学技術振興機構による研究開発支援総合ディレクトリとか)や士業者のデータベース(例えば中小企業支援機関ISICOの「人材情報」とか)のように、専門家情報を組織的に発信する情報源が存在しない(私の知る限り)ため、どこにどんな専門性をもった方々がいらっしゃるのか当方が知る機会は乏しい。

 最寄りの公立図書館に赴いても、カウンターには素人っぽい人しか座っていないことが多いし、私は派遣会社の人間ですと明言する施設もある。大学図書館だって、社会人が利用しやすい日時(夜間や週末)は非常勤職員が業務にあたっていて要領を得なかったりする。


 先日国立国会図書館を訪れたのだけど、利用者には実にさまざまなデータベースが提供される一方で、そういえば図書館員のデータベースなんてあったかしら? 図書館のデータベースではなくて、全国の「図書館員」のそれだ。

 例えば商工会議所の経営相談員などだと、利用案内のちらしに顔写真入りで履歴や専門分野が記述されていることはよくある。都道府県単位で専門家情報を冊子にまとめて無料配布していることもある。

 公的機関の相談員でなくても専門家情報を提示するのは当たり前であって、例えば公務員(図書館員)の名刺の裏側なんて白紙であることが多いだろうが、専門家(コンサルタント)の場合は名刺の裏側などに専門家情報を記載して役務の受け手(企業の社長など)に提示することは普通に行なわれる。


 近ごろは、図書館でもレファレンスやコンシェルジュといった、従来の貸し出し業務に留まらない役務が注目されている。しかしながら、担当者の履歴や専門分野が顔写真入りでパネルに掲示されている、といった例を見たことがない。担当者の論文や著書が参考情報としてカウンターに陳列してあるという例はもっと知らない。(もしあったら教えてください)

 先日は国会図書館を訪れたあと、たまたまその足で江東区商業施設ららぽーと豊洲」を訪れている。ららぽーとには由緒のあるパイプオルガンが設置されていて、ちょうどオルガン奏者がクリスマスの楽曲を演奏していた。

 付近には、近々行なわれるコンサートのチラシが並べられていて、裏面には奏者の経歴が詳細に記載されていた。なるほど、それは専門家(ここではオルガン奏者)が場所と時間を占めることと対応関係にあるのだ。(演奏抜きのちらし配布は宣伝ウゼー/ちらし無しの演奏はこいつ誰?)


 なお、ここで大切なのは、実際に「行動」を起こすこと。仲間内のブログで話題にするとか、ブックマークで晒すとかだけでは、状況は変わらないと思われる。

 専門性を自認する図書館員の方々がみずから専門家情報を発信するとなると、ことインターネットにおいては個人情報管理の観点からリスクが伴うのはご承知のとおり。

 そのような諸々の困難(?)を乗り越えてでも行動することができるか、それは冒頭で述べたアウトリーチにもまさに関わる問題ですね。

2007-08-19 コミックマーケット

非日常 14:33 非日常を含むブックマーク

 今週末は、非日常の3日間でした。

主な訪問・視察先です

8月16日(木)

 カントリープレス社(会談)

 パティオ大門(視察)

8月17日(金)

 東京ビッグサイトコミックマーケット

 玉川高島屋(展示会)

 東京ミッドタウン(視察)

8月18日(土)

 東京しごとセンター多摩(研究会)

 東京しごとセンター(研究会)

 東京ボランティア・市民活動センター(情報収集)

以下雑感です

 コミックマーケットは初参加であり、まことに(・∀・)イイ!体験ができたと思う。

 12時ごろに最寄り駅に到着したのだが、初日にしては大混雑しており、日差しも強かった。しかしながら、人出もホドホド、天候もホドホド、というぬるい条件では醍醐味がないだろう。

 東1〜6、西1〜4、コスプレ広場をひととおり巡ることができた。

 地方版のコミックマーケット(大阪など)には以前一般人として参加したことがあるが、まったく規模が違う。

 また、東京ビッグサイトにしてもインテックス大阪にしても、我々には産業展示会のイメージがあり、「企業ブース」ぐらいの区割りに馴染んでいる。その通念を打破するかのように、小さな机が整然と並べられている様子が壮観だった。

 ネットで言われるほど、デブヲタキモヲタの比率が高いようには思えなかった。いわゆる“非モテ〜”といった感じの方々はたくさんいらっしゃったけど。

 「COMIKET PRESS 総集編4」を購入した。コミックマーケットが、プロジェクト・マネジメントの上に成り立っていることがよく分かった。

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2007-08-09 ある財団法人の助成金申請に関する勉強会

名刺交換会 15:03 名刺交換会を含むブックマーク

 先日、ある財団法人助成金申請に関する勉強会に参加しました。

 これは、NPO法人など社会貢献活動を行なう団体への助成事業について、助成金申請を前提にした実践的な勉強会を行なうものです。

 その助成財団はそれほど大きな組織でもないのに、地方都市での催しに7名もの職員が出張るという貴重な機会となりました。


 勉強会のあとには30分程度の名刺交換会がありました。

 この手の集まりではいつも気づきをいただくのですが、ここではやり方がまずいと痛感しました。

 同じ団体から3人来ていて、名刺交換会の時間になってもその3人でしゃべっているとか。(助成金の作戦会議ならその団体の例会でやればいいことで、今は他団体との情報交換にいそしむのが吉…)

 自分の所属団体の活動分野を担当する財団職員を捕まえて、10分でも15分でもしゃべってしまうとか。(ほかの参加者が名刺交換や軽く意見交換をしたくても出来ない罠…)


 たとえば昨今注目されるファシリテーションの手法を活用するなどしたら、もっと充実した集まりになったと思います。(遠方からの参加者もあったそうですが、結局名刺交換はできずじまいでした(;´Д`)

 いちおう職員の方にそういう問題意識を投げてみたら、会場によっては(参加者が多い都市部の勉強会など?)交流会のやり方を工夫することもあるのだとか。


 ところで、名刺交換会といいますとと、先日図書館ブロガーで意見交換会が催されたそうです。(id:katz3 id:nabeta id:kunimiya id:milkya id:tzh

 「突発的図書館系部ブログオフinつくば」〜かたつむりは電子図書館の夢をみるか〜

 http://d.hatena.ne.jp/min2-fly/20070805/1186338828


 私は、8月17日(金)・18日(土)と東京に滞在する予定がございまして、17日にはコミックマーケットの視察(笑)や知人の会社の展示会を訪れるため1日埋まっています。18日は日中、中小企業診断士の研究会活動がありますが、18時以降は空いています。

 そういうわけで、もし東京で私に会いたいという方がいらっしゃったら、連絡をとっていただければお会いすることができます。(主な関心領域は「ビジネス支援」ですが、例えば絵文録ことのは中の人などとも面識があります)

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2007-02-12 分類法について

階層的分類と非階層的分類は表裏の関係 17:55 階層的分類と非階層的分類は表裏の関係を含むブックマーク

 先日公開されたことのは十進分類法(KDC)*1においては、コンテンツに対して階層的な分類法を採用している。それと同時にコンテンツに対しては、複数の分類記号を割り当てることを可能としている。

 そのため、タクソノミー(taxonomy)と言われる階層的・系統的な分類でありながら、近年フォークソノミー(folksonomy)として知られるようになった非階層的分類の特徴をあわせもつものとなっている。

 フォークソノミーの典型例は、はてなブックマークなどのソーシャルブックマークである。利用者はタグ(tag)と呼ばれる類別辞を各々自由につけることができ、そうして付されたタグの総体が結果的にコンテンツの分類を示すことになる。

一冊の本に対して一つの記号が割り振られる日本十進分類法(NDC)と違って、閾ペディアことのはの記事には複数の分類を割り当てることが可能である。したがって、非常に柔軟な運用となり、執筆時にどれか一つの分類を選ばなければならないといったプレッシャーがない。(ことのは十進分類法「NDCとの違い」より)


 階層的分類と非階層的分類の同居は、ことのは十進分類法の作者松永英明氏の工夫のたまものである。

 ここでブログ図書館の人として付言するなら、実は非階層的と見られているタグによる分類であっても、論理必然的に階層性を内蔵している。

 例えば、あるソーシャル・ブックマークで使われているタグを[a]および[b]および[c]とする。すると、あるコンテンツにつけられるタグの組み合わせの可能性は、以下の8通りである。

1.タグなし 2.[a] 3.[b] 4.[c] 5.[a][b] 6.[b][c] 7.[c][a] 8.[a][b][c]

 ここで、全てのタグがつけられた状態[a][b][c]から、その中の一つのタグを除いた状態を3通り作り出すことができる。

[a][b][c] → [a][b] または [b][c] または [c][a]

 さらに、二つのタグがつけられた状態から一つのタグを除いた状態を作り出すことができる。

[a][b] → [a] または [b]

[b][c] → [b] または [c]

[c][a] → [c] または [a]

 最後に、一つのタグがつけられた状態からそのタグを除いた状態を作り出すことができる。

[a] → タグなし

[b] → タグなし

[c] → タグなし

 上述のつながりを、[a][b][c]を下に置き「タグなし」を上に置いて図式化すると、以下のようになる。

   タグなし
   / | \
 [a]  [b]  [c]
  |\/|_/|
  |/ ̄|/\|
[a][b] [b][c] [c][a]
   \ | /
   [a][b][c]

 このような階層関係は、どんなにタグの種類が増えても成り立つことであって、冪(べき)集合(部分集合の全体がつくる集合:あり得る組み合わせを網羅したもの)の特徴である。


 松永英明氏はMediaWikiの特徴として「カテゴリ分けが非常に柔軟に使える」と指摘するが、分類を集合的に把握することはあまり想定されていないと見るが如何だろうか。

 例えば、[ことば][タレント][近畿]というタグがつけられたコンテンツがあったとして、[ことば][タレント](タレントの言葉遣い:しょこたんとか)や[タレント][近畿](大阪のタレント事情:吉本興業とか)や[近畿][ことば](関西弁:ことのはの中の人とか)といったコンテンツにすんなり移動できるなら便利だろう。

matsunagamatsunaga 2007/02/12 19:18 なるほど、複数タグからいろいろなタイプの関連カテゴリに移動というのは面白い。
まあタグ/カテゴリを1コンテンツに大量に設定すると、関連カテゴリが幾何級数的に増えるわけで(笑)

その辺の現実的な解決のキーワードがたぶん「ポータル」機能だと思ってます。

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2007-02-11 ウェブログ図書館の分類法

地理区分にかかる補助表を修正しました 09:02 地理区分にかかる補助表を修正しましたを含むブックマーク

 松永英明氏による記事「極私的百科「閾ペディアことのは」のための「ことのは十進分類法」」における“立論”と、コメント欄におけるid:myrmecoleon氏の指摘によって判明したのだが、ウェブログ図書館の地理区分のデータが一部誤っておりました。入力間違いと思われます。

 こっそり書き換えるわけにはいかず、ここで修正の事実をお知らせし、お詫びいたします。


 で、入力間違いがあったのは日本の中部地方のデータなのだが、実は修正後も以下のとおりいまひとつ境界がはっきりしなかったりする。(;´∀`)

‐14 北陸地方

‐15 中部地方

(マイナス記号は一種の接尾辞であることを意味する:-ingで英語の現在進行形を表わすようなもの)

 北陸地方は本州中央部の日本海側なので、中部地方にも含まれるような気がするのだが…

 この点、『日本十進分類法』(isbn:4820495100)の補助表を参照すると、以下のように記載されている。

‐14 北陸地方

 ‐141 新潟県

 ‐142 富山県

 ‐143 石川県

 ‐144 福井県

‐15 中部地方:東山東海地方 *北陸→‐14

 ‐151 山梨県

 ‐152 長野県

 ‐153 岐阜県

 ‐154 静岡県

 ‐155 愛知県

 ‐156 三重県

 「*北陸 → ‐14」とは“北陸地方の四県は地理区分として‐14を参照せよ”ということなので、結局中部地方の十県は上記のように区分されることになる(NDCこと日本十進分類法では)。


 だいいち、北陸地方の独立性(?)とは政治経済的にも微妙なところがあって、例えば経済産業省の出先機関として北陸支局は中部経済産業局名古屋市)の附属機関であるが、中小企業基盤整備機構の北陸支部はその他の支部(関東支部や中部支部など)と並列の関係にある。

 ちなみに、山梨県が一見関東地方に思えるのは、「首都圏」なる比較的新しい概念にわれわれが引っ張られているせいである。(それに対して「北陸」の概念は律令制とかの時代にまでさかのぼるので厄介である)

余談だが… 09:02 余談だが…を含むブックマーク

 日本十進分類法(NDC)は、改訂を重ねながらも歴史や伝統を重視している。

 上述のように北陸地方中部地方東山東海地方)と並列の関係にあることや、山梨県が中部地方に含まれることなどから窺われる。山梨県は首都圏であるが、地勢的には北関東(群馬・栃木・茨城)よりも長野県などに近いという次第である(甲信越=甲斐・信濃・越後…という言葉がある)。

 また、日本の伝統産業である「蚕糸業」が、農・林・水産業と並ぶ大きな区分を占めている。確かに蚕糸業の文献の蓄積は厖大であるし、現在でも皇室行事としておこなわれているので、区分を縮小することは望ましくないと考えられる。

matsunagamatsunaga 2007/02/11 08:32 北陸の件、もっというと、「越」の国ですよね。越前・越中&能登・越後はもともと一つだった。律令の時に分割されたけど。

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2006-11-11 専門家について

「特定領域の解答を見出せる力量」 05:15 「特定領域の解答を見出せる力量」を含むブックマーク

 いわば顧客の無知につけこむ専門家でなく顧客のソリューション(課題の解決)に資する専門家を志向する、という観点から近頃考えることが多い。参考になる指摘を見つけたので紹介しておきます。(長平彰夫・西尾好司編著『動き出した産学官連携』中央経済社(2003):204-205頁(isbn:4502912905) より)

 専門家層の育成については、先にベンチャー企業のなかに入って牽引していく専門経営者が得がたいことを記したが、外部でサポート環境を提供する専門家層の充実についてに彼我の差は大きい。これは日米ではもちろん制度が異なり、法体系も異なるので、専門家に求めるものがそもそも異なっているということが指摘されるだろう。また絶対数も足りない。そもそもわが国では、制度や規則は、お上が十分に練り上げたうえで施行し、社会全体の調和はほぼ保たれていたという前提で運営されているものと考えられる。このような環境下で専門家が果たす役割は、規則等への準拠性のチェックや制度の解説が主で、自分で制度をアレンジするようなスタンスにはなかなか立ちにくい。

 確かにそのようなスタンスにはなかなか立ちにくい。

 困るのは、違法ではないが前例がない場合(ブログ図書館もそうだ)に思考が停止すること。

 一方でこれまでわが国のベンチャー企業の行動様式のいくつかはこのような規則の間隙を突いて素早く売上等を伸ばしてきた例もある。かりにこれを規制しようというときは、原則として規制・法律を改定するので時間がかかるので、このようなニッチ的な行動戦略がとられるメリットは大きかった。しかし、大学発ベンチャーの場合は、「大学発」であるという立場と、またR&Dベンチャーであるので、将来に得られた成果が広く影響を与える可能性があり、規範的な制度については正面から取り組まなければならないことが多いだろう。ここで求められるのが、専門家がソリューションプロバイダーに変革していかなければならないことだろう。

 これはホリえもん村上ファンドのことか。ちなみに本書が刊行されたのは2003年11月。

 残念ながら、わが国では通常専門家の多くは資格者であっても真に専門家といえる人材は非常に少ない。わが国では、弁護士といえば法務の専門家、会計士税理士といえば会計・税の専門家と一般に思われているが、そもそもその括りが大きすぎる。たとえば、求められるのは、ベンチャー企業のパテント戦略に関するソリューションであったり、資本政策に特化した税務のアドバイスを求めたとしても、これにきちっと対応できる専門家は得がたい。

 「非常に少ない」については、刊行後3年の年月を割り引かなければなるまい。

 統計値ではなく感覚的な話になるけれど、例えばブロガーとして知られる方々の中にも「真に専門家といえる人材」を何人も挙げることが出来ると思うがいかがか。

 これは能力の問題というよりも、これまでは大学発ベンチャーに求められるような機能を発揮する機会が少なかったためと考えられ、大学レベルで強力なサポーティング人材のネットワークを作り、課題に集中して対処していくことにより、短期間のうちに学習効果は高まるものと考えられる。重要なことは、条文について幅広く知っているのを専門家として遇するのではなく、特定領域の解答を見出せる力量を専門性として見ることが必要だろう。

 この段落については同意。


 ちなみに、ウェブ上の図書館において「特定領域の解答を見出せる力量」というと、何と言っても“蔵書(コンテンツ)をいかに増やすか”に資する力量であると考える。

 つまり、いまだ存在しないコンテンツを生み出すよう作り手に働きかける力量である。

 これはコラボレーション(協働)やファシリテーション(促進)といわれる領域で、編集者に伴う専門性に通じる。これは読書が好きとか選書に長けているとかだけでは不足であって、高度な対人能力が必要になる。*1

 また一方、既にネット外に存在しているコンテンツを電子化するといった際には、権利関係を処理する力量が求められる。法的知識に加えて、交渉能力やプロジェクト・マネジメントの能力が求められよう。

*1:以前NHKプロフェッショナル 仕事の流儀」で紹介された編集者の石原正康氏が好例。

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