都市・農村交流
都市と農山村との交流のあらたな可能性
<ネット輪ーク>農山村の住民と交流――アルピ・山と里
(2008年1月30日配信 日経ネット関西版)
http://www.nikkei.co.jp/kansai/news/news002314.html
大阪府内など都会の住人が農山村の住民と交流する「アルピ・山と里」は、年に5―6回、登山を兼ねて滋賀県や京都府などの山あいの集落を訪れる。食事会をしたり、棚田や古民家の整備を手伝うなど里山の風景の保存活動にも熱心に取り組んでいる。
メンバーのほとんどは大阪府内在住。登山愛好家の尾家建生代表(60)が「美しい里山の風景を知ってほしい」と声をかけた。これまで訪問した集落は滋賀県高島市の椋川地区や、京都府綾部市の於与岐(およぎ)地区など11カ所に上る。
集落の住民も歓迎してくれるといい、特産物を振る舞ってくれたり、メンバーが伝統行事に参加したりすることも。日本の棚田100選に選ばれた高島市畑地区では、休耕地となっていた棚田を借りて里いもを栽培した。
今夏は椋川地区のかやぶき屋根のふき替えを手伝う予定だが、メンバーの大半が高齢なのが悩み。尾家さんは「都会にはないほっとする雰囲気にぜひ触れてほしい」と若手会員を募っている。
〈組織の概要〉
▼設立 2003年
▼会員数 45人
▼主な活動 集落の訪問と登山
▼開催 集落訪問は年5―6回、登山は月2回
▼代表者 尾家建生代表
棚田と火祭り
★棚田の夜染める光の列 神浦大中尾で美術展と火祭り
(2008年1月28日配信 長崎新聞)
http://www.nagasaki-np.co.jp/kiji/20080128/04.shtml
日本の棚田百選に選ばれた長崎市神浦下大中尾町の大中尾棚田で26日夜、「ima×大中尾棚田火祭り」があり、竹筒などにともされた約1100本の幻想的な明かりが棚田を彩った。
大中尾棚田などで2月3日まで開催中の「美術展2008〔ima〕長崎」(現代美術展実行委主催)を盛り上げようと、地元農家でつくる大中尾棚田保全組合(廣山昭作会長)が企画した。
午後5時、田上長崎市長や地元の中学生らが点灯。日暮れとともに「美術展2008ima長崎」の文字などが浮かび上がり、訪れた家族連れは棚田を“キャンバス”に描かれた光の列に見入っていた。
棚田を活かす取り組み
今回は、苦境を地域活性化に転換させたブランド化の取り組みと、
棚田を地域の「景観資産」として登録して、行政と地域住民が景観づくりに取り組む活動を紹介。
★ゆずペースト好評 「生産者の意欲向上へ」
(2008年1月26日配信 読売新聞)
http://www.yomiuri.co.jp/e-japan/fukuoka/news/20080125-OYT8T00714.htm
豊前市四郎丸の道の駅「豊前おこしかけ」が昨年11月から売り出した、
地元産のユズを丸ごと使った「棚田ゆずペースト」が好評だ。
同駅は「ケーキ、クッキーの材料や、野菜いためなどの味付けなど、様々な用途があります」とPRしている。
豊前産のユズは、1988年ごろから、山間部の休耕田対策として盛んに栽培されるようになった。
その後の約20年で、産地間競争の激化などの影響を受け、生産者は最盛期の約120人から、
6分の1程度の約20人に激減。この現状を打開し、地域活性化につなげようと、市内の生産者、
加工、販売業者らが2006年6月に「豊前棚田ゆず振興協議会」を発足させ、ブランド化に取り組んでいる。
ペーストは、同駅が農家からユズを買い取り、農家女性らでつくる「豊前川底柿グループ」
(西ノ明光子代表)に加工を依頼。種以外をミキサーですりつぶし、適度な甘みを加えて煮込んだ。
価格は、140グラム入りのビンが400円、1・1キロ入りの袋が1000円(いずれも税込み)。
同駅の白石道雄駅長は「ユズは年3トン程度買い取る。生産者の意欲向上にもつながれば」と期待している。
問い合わせは豊前おこしかけ(0979・84・0544)へ。
★府景観資産に市内の2件 福知山城と毛原の棚田
(2008年1月26日配信 両丹日日新聞)
http://www.ryoutan.co.jp/news/2008/01/26/003008.html
固有の歴史や文化に裏打ちされた府内各地の景観を、地域の資産として価値をみんなで共有していく京都府の「景観資産登録制度」の第1号として、8件が24日に登録された。
美山のかやぶき集落群などと並び、福知山市内から福知山城と毛原の棚田の2件が登録された。
景観資産は、NPOなどのまちづくり団体から提案を受け、景観上の魅力や価値が見いだされているか▽誰もが眺めることができるか▽地域の共感と取り組みがあるか▽景観を生かしたまちづくり活動へ展開されるかを、府景観審議会の意見を聴いて府が登録する。
昨年4月に府景観条例が施行され、12月に9地区から提案書と保存活用計画書が提出され、審議会で審議。うち8件が今回登録された。
選ばれたのは、宇治茶の郷和束の茶畑(和束町)▽久美浜湾と牡蠣(カキ)の養殖景観(京丹後市久美浜町)▽日本の原風景・南丹市美山かやぶき集落群(南丹市美山町)▽井手町大正池−癒やしと交流の空間(井手町)▽丹後の立岩・屏風岩・丹後松島・経ケ岬の海岸景観(京丹後市間人ほか)▽琴引浜の白砂青松(京丹後市網野町)、そして「毛原の棚田」「市民のこころのふるさと福知山城」。
他地区はNPOや漁協、守る会などが提案しており、毛原の棚田は地元自治会が「日本古来の里地景観を今に残し、棚田保全に取り組み、地域振興や観光振興につなげていく」と名乗りを上げた。福知山城は市が「明智光秀が築いたとされる天守閣を市民で再建し、市のランドマークになっており、古里の良さを再認識し、景観意識をたかめる施策の発展につなげる」ことをうたった。
府は今後、登録地域に景観アドバイザーを派遣して助言やコーディネートをし、ホームページやパンフレットなどを通じて登録地区の魅力と活動状況を紹介するなど、景観づくりを支援していく。
棚田関連ニュース
棚田に関連するニュースを紹介。
全国各地の棚田で取り組まれているユニークな活動。
仰木の棚田では、どんな活動を展開していけるでしょうか?
◆松崎の焼酎「百笑一喜」に姉妹品 ターゲットは女性
(2008年1月23日配信 静岡新聞 (会員登録))
http://www.shizushin.com/local_east/20080123000000000022.htm
→松崎町石部の棚田で収穫した黒米の焼酎「百笑一喜」を販売している同町商工会は、
姉妹品として古代米の赤米を使った焼酎を6月に売り出すことを決めた。
こくのある黒米焼酎よりもさわやかな香りと味が特徴で、主に女性をターゲットにした一品。
同商工会は、試作品を町内外の飲食店に配ってアンケートを集め、商品化に向けた仕上げの調整を行う。
黒米焼酎の百笑一喜は同商工会の全国展開支援事業として、一昨年の夏に発売された。
製造を富士錦酒造(芝川町)、販売を平喜(静岡市)が担当し、
1年目は年間販売目標の6000本がわずか3カ月で完売する人気ぶり。
本年度も、昨年6月に売り出された1万2000本が半年ほどですべて出荷され、
1年目を上回る早さで販売されている。
今回、試作品が完成した赤米焼酎は黒米と比べてフルーティーな味わいが特徴。
香りも甘く、焼酎のクセを嫌う女性でも楽しめるように造られている。
商品名は黒米と同じ百笑一喜で、原料となる赤米も同町石部の棚田で収穫した。
同商工会は、今月中にも850本の試作品を町内外の飲食店に配り、味や香り、
パッケージのデザインなどについてアンケートを集める。
赤と黒のグラスも併せて製造し、「男の黒」「女の赤」としてアピールする方針で、
百笑一喜のさらなるブランド定着や販路拡大を狙う。
赤米焼酎の販売価格は、黒米と同じ1260円(税込み、720ミリリットル)の予定。
◆【京都】大江の酒 NY見参
(2008年1月24日配信 朝日新聞)
http://www.asahi.com/food/news/TKY200801240222.html
→国定公園の大江山ゆかりの地酒「大鬼(おおおに)」が今月、
米ニューヨークで催される試飲会に参加する。
日本名門酒会が主催し、「越の誉」などとともに同会選定5銘柄に選ばれた。
訪米を前に「大江で地酒を造る会」の関係者らが24日、府庁に知事を訪ねる。
飲食業界向けの現地宣伝は27、28の両日。
試飲会のほか、街頭PRや日本食料理店での交流会がある。
福知山観光協会大江支部長や同会会長夫人、酒米「五百万石」を育てる
毛原棚田実行委員長と福知山市と府の職員ら一行7人が訪米する。
「大鬼」は酒呑(しゅてん)童子伝説にちなんで名付けた。
日本の棚田百選の毛原で、京都市などから訪れるボランティアらが手植えして栽培。
宮津市の酒造会社で地酒に仕上げた。
和食ブームの米国でフルーティーな味わいが好評だったという。
「大鬼」は福知山市大江町内か日本名門酒会で販売している。
◆草刈りで生物多彩に/農環研実証
(2008年1月25日配信 日本農業新聞)
http://www.nougyou-shimbun.ne.jp/modules/bulletin0/article.php?storyid=381
→水田周辺の草刈りが植物の多様性を高める――。
こんな研究成果を農業環境技術研究所(茨城県つくば市)が24日発表した。
調査では、谷津田や棚田などの水田と森林が接する境界地の草刈りをすると、
日当たりが良くなり、数多くの植物が生育し絶滅が心配される植物も見られた。
草刈りは「農業生産にとどまらず、生物多様性にも貢献することが分かった」としている。
茨城県南部で3タイプの土地で植物の種類数などを調べた。
その結果、「谷津田周囲の草刈りをした草地」「下草刈りされた松林」では40種以上と、
「土砂採取跡の造成地」に比べて2倍以上だった。
2007年の活動記録
【ボランティア活動】
- 3月25日 電柵の設置(39名)
- 4月 7日 電柵の設置(52名)
- 5月13日 電柵の設置と草刈り(44名)
- 6月17日 電柵下の草刈り(45名)
- 7月15日 草刈り(32名)
- 8月18日 林道の整備(35名)
- 10月21日 林道の整備(94名)
- 11月18日 林道の整備(35名)
合計 8回、 延べ参加者数 376名
【棚田オーナー活動】
合計 5回、 述べ参加者数 229名
【イベントなど】
- 4月 7日 お花見(40名)
- 6月 2日 ホタル観察会(33名)
- 10月10日 企業(アストロゼネカ)連携(47名)
- 10月21日 収穫祭(92名)
- 11月11日 県依頼事業(プチツアー)(50名)
- 12月 2日 イベント(stop ザ 棚田荒廃)( 名)
- 12月 6日 林業補助金に関する交流会(2名)
- 12月22日 棚田シンポジウム参加(10名)
合計 8回、 延べ参加者数 274名
【もりびとの会・役員会】
- 1月20日 NPO組織設立準備会(19名)
- 2月 2日 NPO組織設立準備会( 名)
- 2月24日 NPO組織設立準備会(15名)
- 4月 7日 「平尾 里山・棚田守り人の会」設立総会、役員会(16名)
- 8月18日 役員会(12名)
- 9月 4日 県依頼事業打合わせ(6名)
- 9月30日 役員会(11名)
- 10月21日 役員会(16名)
- 11月 2日 県依頼事業打合わせ(6名)
- 11月18日 役員会(16名)
- 12月16日 反省会 at雄琴温泉( 名)
合計 11回、 延べ参加者数 117名
一年間をつうじて、延べ約1000人の方がたと交流をすることができました。
2008年は、これまでに出会った方がたと一緒に、いい汗をかきながら、アイデアを出し合って、
仰木の良さを活かした活動を展開していきたいと思っています。
また、これから新しく仰木の里山・棚田にいらっしゃる方がたとの出会いを心から楽しみにしておりますので、ぜひ仰木にいらしてください。
会則
1号議案
平尾 里山・棚田守り人(もりびと)の会 会則
(名称及び所在地)
第1条 本会は「平尾 里山・棚田守り人(もりびと)の会」(以下「本会」という)と称し、所在地を平尾中山間地域農業推進協議会内(大津市仰木4丁目)とする。
(目的)
第2条 本会は、琵琶湖西岸の山麓に広がる仰木の里「平尾」の里山・棚田をフィールドとして、地域の農林業生産活動を支援するとともに、地域住民との交流を深め、もって里山・棚田の保全に寄与することを目的とする。
(会員)
第3条 本会は前条の目的に賛同し、自らの意志で参加する者を会員とする。
2 この会への入会にあたっては、前条の目的に賛同する者の申し出により会員登録を行う。
3 会員が退会するときは、会員の申し出により登録を抹消する。
(活動内容)
第4条 本会は第2条の目的を達成するため、次の活動を行う。
1)里山・棚田保全活動の企画
2)里山・棚田保全活動の運営
3)広報活動
4)その他本会の目的を達成するために必要な活動
(役員)
第5条 (本会は円滑な会の運営のために、次の役員を置く。
1)会長 1名(地元より選出)
2)副会長 2名(地元より1名、地元以外より1名選出)
3)企画担当 若干名
4)運営担当 若干名
5)会計担当 1名
6)広報担当 若干名
2 上記役員により役員会を構成する。なお、役員会の総務は企画担当が行う。
(役員の選出、任期)
第6条 役員の選出は、総会により会員の互選により選出する。
2 役員の任期は1会計年度とする。但し、再任は妨げない。
(役員の職務)
第7条 役員の職務分掌は、次のとおりとする。
1)会長は、この会を代表し会務を統括する。
2)副会長は、会長を補佐し会長不在のときは、その職務を代行する。
3)企画、運営、会計、広報担当役員は、本会の円滑な活動に向け、担当する職務を遂行する。
(会議等)
第8条 本会の会議は、総会及び役員会とする。
2 総会はすべての会員で構成する最高議決機関である。
3 役員会はすべての役員で構成する執行機関であると共に、総会の議決に基づく細則事項に関する議決機関である。
(総会)
第9条 総会は、会長が招集し年に1回開催する。
2 臨時総会は、役員会が必要と認めたとき及び議決権を有する会員の5分の1以上の請求があったときに会長が招集する。
3 総会の議長は、会長がこれに当たる。
4 総会は、会員の2分の1以上の出席をもって成立する。但し、事前に委任の旨を申し出たものは出席とみなす。
(総会の議決事項)
第10条 総会における議決事項は、次のとおりとする。
1)役員の任免に関すること
2)会則の改廃に関すること
3)事業報告の承認及び事業計画の決定に関すること
4)決算の承認及び予算の決定に関すること
5)その他、本会の運営のため必要な事項
(総会における議決権、議決方法)
第11条 総会における議決権は、1会員1議決権とする
2 総会の議決は、出席した議決権を有する会員の過半数によってこれを行う。
(役員会)
第12条 役員会は会長が招集する。
2 役員会は、全役員の3分の2以上の出席によって成立するものとする。
3 役員会の議決は、全役員の3分の2以上によってこれを行う。
4 役員会は、第9条2項の場合においても、臨時総会を招集することができないとき、議決事項を定め、書面によって議決権を行使する方法をもって臨時総会の議決に代えることができる。
(資産・経費)
第13条 本会の資産は、役員会が管理し、本会の運営に必要な経費は、会費、寄付金、助成金、その他の収入で賄う。
(会費)
第14条 本会の会員は、次に定める会費を納入するものとする。
1)3,600円/年
2)年度途中に入会した場合は、入会月以降300円/月
(会計年度及び会計監査)
第15条 本会の会計年度は、毎年4月1日に始まり、翌年3月31日に終わる。
2 会計監査を行うため、会に2名の監査員を置く。なお、監査員の選出および任期は第6条に準ずる。
附則
1 この会則は平成19(2007)年4月7日から施行する。