2004年・ベストアルバム

 いよいよ年末ということで、まず今年のベストアルバムを。

 全然話題になってないけど、個人的にはポップアルバムの傑作だと思う。はじけるラブソングの#1,#2、9.11以降の世界を感じさせる#5,#7、そしてラストの希望と再生の"IN THE NEXT LIFE"。何度でも聴きたくなるアルバムです。

 去年後半の発売ですが、今年になって知ったので。とにかく、エレクトロニカ的なビートと美しいストリングスのトラック。そして繊細で優しげなヴォーカル。今年の夏の来日公演も最高でした。

 まさに、なんでもアリの楽しさ。ガレージのような激しいギターがあり、ノリノリのホーンがあり、そしてTHE GO! TEAMって感じのチアガール的な女性ヴォーカル。そして、それらをまとめきっているセンスがあります。

  • 4位 THE GO FIND/Miami

 ギターポップエレクトロニカという感じ。ちょっとDeath Cab For Cutieなんかを思わせる優しげなヴォーカルにローファイな感じのビート。アルバム全体でもいい曲多いです。

 前作のHATEの"All You Need Is Hate"や"If This Is A Plan"といった派手な曲はないし、プロデューサーがデイヴ・フリッドマンじゃなくなっちゃったんで、派手なアレンジもないのですが、それでも曲の良さはさすが。

 名曲"Run"ももちろんいいですが、1曲目の"How to Be Dead"も個人的にはツボ。いかにもUKもの的な美メロに間奏でザックリ入るギターがとってもよいです。

 今年もいろいろな新人が話題になりましたが、アルバム通してよかったのがコレ。去年、"Black Dollar Bills"のPVを見たとき以来、ずっと期待していたのですが期待通りのアルバム。ややベタすぎる気もするのですが、それでもバイオリンを大胆に使った音圧はよいです。

 1stが最高に好きな身からすると、2ndは派手すぎ、そしてこの3rdはやや地味すぎな気も。ただ、メロと声の良さは相変わらず、特に"Year Of The Rat"と"Holy Grail"はかなりの名曲。

 エレクトニカと生楽器の何とも不思議な融合。ネットで拾い聴きをしていたのに比べると、けっこう地味な感じのアルバムですが、それでも独特なビートは健在で、ちょと他にはない味を出しているアルバムです。

 邦楽だとこれが一番ですかね。椎名林檎の1stが好きだった身としては、ようやく好きな椎名林檎が戻ってきた感じ。序盤の”群青日和”、中盤の”駅前”、ラストの”夢のあと”といい曲がバランスよく配置されている点も○。

 フジの様子をテレビで見たりして存在は知っていたのですが、改めてCDを買って聴いて、最高。特に"Spacewalk"と"Nice Weather For Ducks"は聴いてるだけで楽しくなってくる。メロディや楽器の重ね方もほんとにうまいと思う。

 Jens Lekmanも今年の発見の一つ。特にこの2枚のEPは最高でした。Jens Lekmanは秋にアルバムも出たんだけど、なぜかこの2枚のEPの曲はほとんど収録されず。この2枚のEPを足したようなアルバムだったら、間違いなく上位だったんですけどね。

 2004年ベストソング

 そんなに厳密な順位はつけずに、ベストアルバムであげそこなったものなども。
Jens Lekman"Rocky Dennis Farewell Song to the Blind Girl"
THE VELVET TEEN"Chimera Obscurant"
MULL HISTORICAL SOCIETY"IN THE NEXT LIFE"
HER SPACE HOLIDAY"tech romance"
The Killers"Somebody Told Me"
The Veils"Guiding Light"
The Libertines"Can't Stand Me Now"
HOPE OF THE STATES"Black Dollar Bills"
THE GO! TEAM"The Power Is On"
Fans Of Kate"A Pattern"
 最後はKeaneの"Everybody's Changing"を入れようと思ったんだけど、来年への期待を込めて新人のFans Of Kateを。

 で、邦楽のほうからも5曲。
くるり”ロックンロール”
Syrup16g”翌日”
東京事変”駅前”
JUDE”Miss Blue”
ROSSO”1000のタンバリン”