束縛を嫌って自由気ままに生きることを「水木サンのルール」と』

『束縛を嫌って自由気ままに生きることを「水木サンのルール」と』
 「異色の漫画家の訃報だった」と「春秋」(日経/2015/12/1付)は、その死を悼む。「どこかのんきだった水木さんだが、戦争の真実を見抜き、世に伝えてきた。妖怪漫画で私たちを楽しませただけではなかった。強制や締め付けを嫌う気持ちは生死の境をさまよった軍隊経験でいっそう強くなっただろう。」私たちは「成功や栄誉や勝つことにこだわり過ぎて、大好きなことに熱中する幸せを置き忘れてしまってはいないだろうか」。
 今日は「ゲゲゲのおじいさん」のお亡くなりなったことについて、各紙挙って書いている。水木さんと言えば、「ゲゲゲの鬼太郎」、半世紀前から現在まで、このキャラクターは長生きしている。水木さんは亡くなられたが、鬼太郎は生き続け、これからも人間の世の中を指摘してくれるのであろう。水木さんはなぜ、妖怪を主人公にしたのか。水木さん自体が妖怪のように、あの南方で死なずに生き残った妖怪であったのか。命令されても、私たちは簡単に命を捨ててはならない。人間として生きて行かねばならない。そう鬼太郎は、私たちに伝えている。水木さんの肉体は、ここでお別れですが、水木さんの作品を通して、その精神は生き続ける。ありがとう水木さん。(JN)