『ものづくりの信頼に関わる数値を偽装する大企業の不祥事が・・・』

『ものづくりの信頼に関わる数値を偽装する大企業の不祥事が後を絶たない今の日本をどう考える』
 「自動車の燃費データ不正や建物のくい打ち施工データ改ざんなど、ものづくりの信頼に関わる数値を偽装する大企業の不祥事が後を絶たない」日本、「余禄」(毎日/16/6/26)は、その企業としての信用について、「太平洋戦争で中止が続いた全国中等学校優勝野球大会での大阪の運動用具メーカー「美津濃」のゆがないボール品質へのこだわった」と。そして「最近の相次ぐデータ不正を知れば「製品に『会社もゆがむ』とでも書いときなはれ」と泉下であきれ果てることだろう」と。
 形あるものはやがて壊れる。生成発展没落を繰り返す。1945年の敗戦を機に発展を続けてきた日本、半世紀ほど経ち下り坂を降り始めた。他人も企業も年を取れば、足腰や弱り下し坂で転び怪我をする。それが基で命取りになる。起業の精神を忘れ、自己保身と欲望は更に強くなる。そのバランスをコントロールしないと、自己矛盾が生じ、会社はゆがみ、様々な問題を引き起こす。悪かろう安かろうから始まった日本の昭和の成長は、その中で信用を構築し、今がある。それが崩れようとしている。もうこれで不正は終わりであろうか。日本は、黄泉の世界が近づいているのか。(JN)