『6票の行方』

<2016年8月27日(土)>
『6票の行方』

 「先月の参院選でも票が行方不明になる騒ぎがあった」と「天声人語」(16/8/27)は、先月の参院選での岐阜県本巣市のことを紹介し、また1958年の津軽選挙や3年前の高松市選管で起きた白票水増しを思い出す。そして「津軽の話に戻ると、選挙長らの不正が露見したのに、X氏は町長を1期務めあげた。裁判で当選が確定したのはY氏であったが、すでに県議に転じていて、町長当選を辞退した。津軽には身もふたもない教訓が残された。『選管を制する者が選挙を制す』」と。

 1958年の津軽選挙、驚いた。戦後のこの日本ではまだ票の操作が可能なのか。投票された大事な夫々の票を無効にしてしまうことができるのか。信じられない。なぜにそんな発想が生まれ、それを実行する者がいるのか。その地域の民意を踏み躙る行為である。そして、昔の話ではなく、今年の参院選でも疑わしいことが起きているとのこと。投票した者がいるのに、0票の結果に、裁判が起こった。これが事実であれば、どんな操作がされたのか、どんな者が指示して、どんな者たちが実行したのか、知りたい。そして、彼らにどんな裁断が下るのであろうか。それとも、単なるミスで終わるのか。「選管を制する者が選挙を制す」のであってはならない。こんな発想と行動をする者に負けぬだけの投票数を稼ぐしかないのか。投票率もアップさせたいものである。(JN)