『朴氏が去っても、この国にうずたかい不信の塔が残される・・・』

<2016年11月30日(水)>
『朴氏が去っても、この国にうずたかい不信の塔が残されるのだろうか』
 「きのう大統領がとうとう早期退陣を表明したのは、もはやそうした怒りをかわす道なしと悟ったからだろう」。「春秋」(161130)は、朴槿恵大統領の親友の国政介入疑惑とかの親友の娘の名門校不正入学に沸く韓国を思う。「若者たちに無力感や不公平感を植えつけた罪はとりわけ深い。韓国ではかつて、大学を『象牙の塔』ならぬ『牛骨塔』と呼んだ。子どもの教育費のために農民が牛を売り、その骨で塔ができるという嘆きである。そんな教育熱がいまも一向に衰えぬ社会で、今回の騒動は『牛を売る』親たちも憤らせたに違いない。朴氏が去っても、この国にうずたかい不信の塔が残されるのだろうか。」
 教育は神聖なものであれというわけではないが、約束以外の方法で大学に入学するというのは許されない。日本でも、裏口入学と言われ、時々、発生するし、それは世間からバッシングを受けるが、有名人もあろうがそれは庶民である。今回の韓国の問題は、大統領の関与であり、国民の怒りは大きくもなろうが、こんなに大騒ぎになるのは種々の問題の積み重ねなのであろうか。しかし、大統領を辞めたら、逮捕が待っているのであろうから、止めると言ったがいつ辞めるかは不明なのか。辞める辞めると言って、どこまで伸ばすのか。日本国民ならそのうち忘れてしまうのだが、韓国の国民はどうなのであろうか。更に、不信が募り、騒ぎは拡大するであろう。(JN)