『文科省は今後の人事の協議にはメールを使わず・・・という』

<2017年1月11日(水)>
文科省は今後の人事の協議にはメールを使わずに紙の資料を用いるという』
 今回の文科省のうっかりミスから「余録」(170111)は、更級日記を思い出す。「川上から流れてきた黄色い紙を拾うと、朱筆で来年代わるはずの各地の国司の名が記されている。きっと富士の山に神々が集まって、国司を決めているのであろう……。さて正月早々舞い込んだ役所内のメールに自分の名と今と違う職名を見た人は何を思ったか。文科省は今後の人事の協議にはメールを使わずに紙の資料を用いるという。異動期の職員には気になるその紙がどこの川に流れているのかは知らない。」
 (JN) 電子メールとは便利なものであるが、人間がその使い方を誤ると、大騒動となる。大量のデータをあっという間配信し、アッちょっと待ってとお願いしても飛んで行ってしまう。送信ボタンを押してしまえば、送信先が入っていればそこへ直ぐに行ってしまう。当方も、添付ファイルを入れそこなったり、校正中なのに飛ばしてしまったり、というような経験が、発信者としても受信者としてもある。とにかく、その便利さには気をつけなければならない。或いは自信の無い人は、文科省の対策と同様に、お手紙にして紙をまわすしかないだろうか。否、紙だってどこへ行くかわからない。さらさらとどこかへ流れてしまう。問題は、手順をしっかりとすることであろう。