『アインシュタインの涙を知る日本の科学界として示すべき意地』

アインシュタインの涙を知る日本の科学界として示すべき意地』<2017年3月8日(水)>
 「アインシュタインは訪米した湯川秀樹に涙ながらに『原爆で罪のない日本人を傷つけてしまった』と語り、許しを請うたという」。「余録」(170308)は、科学の平和利用について言う。「戦時中の戦争協力への反省から軍事研究を禁止する声明を過去2回発表してきたわが国の科学アカデミー『日本学術会議』である。来月の総会で決議する声明案でも過去の軍事研究拒否の姿勢を継承し、『政府の研究への介入』に懸念を表明することになったという。防衛省の研究助成が拡大する今日で、声明に拘束力があるわけでもない。しかしアインシュタインの涙を知る日本の科学界として示すべき意地もあろう。」
 (JN) 日本人は第2次世界大戦をもう忘れようとしている。そこをアカデミズムは押し止めねばならない。国民があれだけ犠牲になったことをなぜ忘れようとしているのか。国民は自分たちは犠牲にならないと考えてしまうのか。否、皆が犠牲を強いられるのである。大学や科学者はその恐ろしさを示し、そして国家権力や政治から自由でなければならない。政治の延長先には戦争が控えている。大学や科学者は、自分たちの自由だけではなく、国民の自由のためにも「政府の研究への会入」を阻止すべきである。しかし、研究のためには研究費が必要であり、ここは学者は研究費がなくとも高楊枝と行けるか!!