『制裁の「効き目」という意味ではそこは水っぽい酒で・・・』

『制裁の「効き目」という意味ではそこは水っぽい酒であり、大きな期待は抱くまい』<2017年9月13日(水)>
 今回の国連安保理北朝鮮制裁案は水で薄めたお酒であると『筆洗』(170913)は、晩年の古今亭志ん生さんのエピソード入れながらその効き目を思う。「水っぽいかもしれぬが、重要なのは全会一致で制裁決議を採択できたことだろう。核実験からわずか一週間。短期間に制裁の足並みをそろえた意味は大きい。制裁の『効き目』という意味ではそこは水っぽい酒であり、大きな期待は抱くまい。北朝鮮がさらなる挑発行為に出る危険はあるが、その時は水で割った制裁ではなく喉が焼けるほどの「生」の制裁が待っている。」
 (JN) この水増し制裁は、今後、水の量を減らして行き、気が付いたら50度を超える濃厚なものになるのか。その前に、北朝鮮が虚偽の譲歩をするのか。それとも、最悪のことが起きるのか。駆け引きを上空でされている日本国民としては気が気ではない。こういう状況を見せられると、国際的政治力は軍事力であると思い知らされる。そうではあるが、それで良いのであろうか。これでは人類は永遠に戦争のリスクを抱えながら、滅びるのか。それは遠い未来であろうか、近い未来なのか。私たちが勝手に自分たちの国としているようなこの国境がある限り、摩擦は続く。人々が農奴のように土地に縛られず活動するようにできないか。「我が国の将軍様」のためになどと思わぬような人々のあり方を変えねばならない。そして、美味しいお酒を飲めるようにしたい。