『昭和の家族像を押しつけ「百害あって一利なし」』

『昭和の家族像を押しつけ「百害あって一利なし」』<2017年11月4日(土)>
 サザエさんのスポンサーの東芝が降板か、さてサザエさんはどうなる。『春秋』(171103)はある意見を紹介する。「『これを機に終了を』、母親は育児に専念を、といった昭和の家族像を押しつけ『百害あって一利なし』だと」語るNPO法人フローレンスの代表、駒崎弘樹氏。そして、「もしも出資者が変わったら? ネット上では早くも勝手な予想が飛び交う。美容の会社なら皆の目鼻立ちがくっきりし、禿頭の父も髪がふさふさに。・・・・」
 (JN) 漫画に出てくる人たちが年を取らないものと、成長をして行くものがある。サザエさん一家は昭和20年代から年を取っていない。その70年ほどの間でどれだけ日本は変わったのであろうか。スポンサーに関われば電化製品はずいぶんご変わった。それに合わせてマンガの風景も変わったが、家族の在り方はなかなか手を付けることができないのか。いや、正に「昭和的で懐かしい」から好きであったのであろうか。マンガの中の皆さんは元気だが、原作者は亡くなり、制作者、声優、視聴者が世代替わりをしている。昭和が終わって30年近くなり、東芝の時代が終わり、サザエさんの時代終わりだ。もう幕を下ろしてよいのではないか。