『現役と一浪だけにゲタをはかせた理由を聞いて開い・・・』

『現役と一浪だけにゲタをはかせた理由を聞いて開いた口がふさがらぬ』<2018年10月17日(水)>
 医系大学の入試受験生差別、今度は昭和大学が記者会見をする。これについて『筆洗』(181017)は申す。「試験は公平と信じて挑んだ二浪以上の学生やその家族にとっては許せぬ話であろう。現役と一浪だけにゲタをはかせた理由を聞いて開いた口がふさがらぬ。『将来性への評価』という。それは現役と一浪の他に将来性はないと言っているのに等しい。慰めにもならぬが、二浪生以上の受験生に声をかけるとする。厳しい『浪』を乗り越えた分、他人の痛みや悲しみを理解しやすくなるはずである。きっと良いお医者さんになれる」。
 (JN) 大学というところは、未知の人材を育て磨きかけるところであるのに、なにかもう結果がわかっているような考えは如何なのであろうか。『筆洗』が記しているように、「開いた口がふさがらない」。目先の数値に惑わされ、目的を失っているのではないか。自分たちの今を守るために、若者を犠牲にするこの法人の考えは、本当なのだろうか。様々な可能性を秘めた人たちに、見えない選抜方法を課することに、世間はこれからどんな判断を持つであろうか。とにかく大学はチャンスを与えるところであり、成長の芽を摘まむところではない。