役所のマイブームで終わるのか 240329

 「デコ活」について『編集日記(240329福島民友)』は思う▼「マイブーム」や「ゆるキャラ」などの言葉を発案したイラストレーターのみうらじゅんさんは、あえて矛盾する単語を結び付けて言葉を作るそうだ▼マイブームは、「自分をなくす」ほど我を忘れて夢中になる―というように新たな解釈などを加え、独特の世界感を生み出している▼環境省が推進している脱炭素社会を目指す国民運動「デコ活」、7割超の人が「聞いたことがない」「分からない」と答えたとの調査結果▼英語で脱炭素を意味する「デカーボナイゼーション」と環境の「エコ」に、終活や婚活などの「○活」を合わせた▼既存の単語を合体しただけでは限界がある。役所のマイブームで終わるのかもと少し心配だ。
 (私も)よく知らなかった「デコ活」、自分たちを守るために、「デコ活」は必要だ。ブームでなく、あたりまえにしなければならない。しかし、私たちにはなかなか習慣づかないため役所はブームにしようと苦労する。これは、みうらじゅんさんの力を借りて、「マイブーム」を世界に広げてはどうだろう。一人ひとりの「デコ活」ブームが世界へ。





読書メモ 240327

自衛隊の闇組織 秘密情報隊「別班」の正体』、石井暁、2018年10月、講談社

防衛大臣も首相も知らない。

陸自、独断で海外情報収集活動。

文民統制を逸脱。

・本当にそのような闇組織はあるのか。

#スパイ活動 #中野学校 #小平学校

 

読書メモ 240326

『列』、中村文則、2023年10月、講談社

「その列は長く、いつまでも動かなかった。」

「君は一番前に立ちたい。そういうことでしょ?」

「前に詰めてください。後ろが詰まっているのです。あなたの前、広いんだから」

「我々の現実はこの列ですが、生活している私達が別にいるのでは、と言いましたよね。つまりもう一つの世界があると」

「長い小説ではないのに、2年以上、ずっとこの小説を書いていた。ずっと、ずっと、この小説を書いていた。」

 

ゴジラ、平和の意味を問い続けるに違いない 240325

 「ゴジラー1.0」に『余録(240324)』は思う▲「ゴジラ」の構想は1954年、ビキニ環礁での水爆実験後。プロデューサーの田中友幸▲怪獣映画を「ゲテモノ」とみる空気は根強く監督選びに苦労。本多猪四郎が迷った末に引き受けたのは、戦後通過した広島の惨状が目に焼きついていたためだと▲それから70年、「ゴジラー1.0」の米アカデミー賞受賞▲過去のゴジラ作品は他の怪獣と対決させるためヒーロー性が強調された時期も。「ゴジラー1.0」は徹底した破壊者のゴジラに人間ドラマを重ね合わせた構成で、54年版の原点を感じさせた▲反核映画として歩み始め、今回の作品も戦後日本の再出発をテーマとしていたゴジラ。これからもさまざまな設定で現れ、平和の意味を問い続けるに違いない。
 (あなたの)目の前にゴジラが現れたらどうします。ゴジラはどれだけものを壊し、人々を傷つけたであろうか。ゴジラは人の化身である。力を持つと容赦なく破壊を繰り返す。いまも、その姿は人のままで、ウクライナイスラエルその他で正義と称して殺戮が続く。他人ごとではない現実をどう考えよう。



あと数年で、街の光景はさらに大きく変わるだろう 240324

 届くのが遅くなるハガキに『大観小観(240323伊勢新聞)』は思う▼人手不足、コスト削減、働き方改革、メールなどの普及による郵便物の需要不足…。この4月1日からはゆうパックと速達郵便の配達も半日遅らすことになった▼そういえば、いまや街中で郵便ポストを見かけなくなった。全国にはまだ17万ほどあるというが、削減が検討されている。17万ポストの四分の一で一カ月あたりの投函が30通以下、約4%はほとんど利用されていないからだ。ただ、削減すると過疎地は郵便サービスを失うことになる▼進む人口減とデジタル社会の進展で郵便局自体も減っている。いまやAI、IOT、ロボット、メタバースなしに産業は成り立たない。あと数年で、街の光景はさらに大きく変わるだろう。
 (自分は)通常時、どの程度郵便を出しまた届いているのか。書簡はほぼ電子媒体になり、ものを送る場合も宅配かもしれない。郵便の届くのが遅くなり、アマゾンの品物は直ぐ届く。郵便ポストは電話ボックスと異なり、そんなに減っているように見えないが、街に多く存在するのはコンビニである。過疎地や高齢者は置いて行かれるか。弱者には住みにくい国になってい行くのか?



今年はいつ? 240323

 サクラの開花を『雷鳴抄(240322下野新聞)』は思う▼予想する物差しの一つに2月1日からの気温積算の「600度の法則」がある。また平均気温積算の「400度の法則」もある▼靖国神社の境内にある標本木の観察データが基▼栃木県の標本木は宇都宮地方気象台の敷地内に。靖国神社のサクラに類する法則がないか、同気象台に尋ねた。「600度を超えて開花することが多い」と▼一方、平均気温の積算は300度台の前半から半ばで開花▼何か法則めいたものはないだろうか。宇都宮では2月1日からの最高気温と平均気温のそれぞれの積算の和が、千度前後で開花するとの法則。過去4年のうち、3年はこれに当てはまる▼今年の宇都宮の開花予想日は29日。さて、わが独自の法則は当たるだろうか。
 (サクラの開花)今年は開花が遅れそうである。人間が勝手に開花予想の計算しているが、サクラのご都合はどうなっているのか。我が職場のサクラの木は、やる気がまだまだである。開花にはあと数日かかるだろうか。去る人々を祝うか。来る人を祝うか。両者を祝えるか。来週からが楽しみである。