虹は6色

morohiro_s2010-05-10

コザルの帽子。記号学について教えるときに、「日本語では虹は七色だけど、英語では六色」というくだりの例として使っている。


ついでに丸山圭三郎さんの本(『言葉とは何か (ちくま学芸文庫)』など)に出ているショナ語では虹は四色、バッサ語では二色というのは本当なんだろうか。


おっと、検索してみたら、ショナ語、バッサ語に関しても、そんな簡単に言える話ではないらしいという記述があった。

  • 平成17年度一橋大学附属図書館企画展示 「虹は本当に七色か」
    • グリースン『記述言語学』が、ショナ語・バッサ語の元ネタらしい。
    • 英米圏でも、ニュートンの分光実験以来、「虹は七色」となり、それが明治に日本に伝えられて「七色」になったとか。それが1941年以来、「七色は無理」となって、「六色」になったが、日本では「七色」のまま残ったらしい。うう、気をつけて喋らなければ。

イヌイットの言葉には、雪を表す言葉が30通り以上もある」という説には、どうやら根拠がないらしいというのを聞いたときのショックはでかかった。スチュアート・ホールの本にも書いてあったし、結構講義で喋ってたから、焦った。
↓確か、この本で読んだはず。

はじめての言語学 (講談社現代新書)

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