微生物はやっぱり面白い!

今日は食品微生物学会の2日目だった。この学会では僕も発表予定(ポスターですが)なので、同じ分野で発表している方々と議論できて有益だった。最近では、もう社内には僕の疑問に答えられるような人が少なくなってしまったので、学会は情報収集の場にはもってこいだ。


カビ修行時代に知り合った先生方とも再開できたし、とても楽しかった。懇親会でも、うちのボスを通じて多くの大先生を紹介してもらった。研究の幅は人脈からだなと実感した一日だった。


今日の講演で一番興味深かったのは、「予測微生物学」についての話だった。予測微生物学とは、食品中の微生物の挙動を数理モデルを構築して予測するというものだ。
インターネットの劇的な発展により、現在では種々の食品における様々な微生物の数理モデルがデータベース上で参照できるようになっている。


食総研のホームページにそのデータベースの利用法が紹介されているという。
これの面白いところは、菌の増え方から賞味期限設定が出来るかもしれないこと。我々、微生物検査に携わる人間でも商品開発にもっとダイレクトに協力できるかもしれない。


予測微生物学の話を聞いて、「コレだ!」と思ったね。僕は数字に強い、物理大好き、統計大好き。将来、微生物物理学とかそういうのやってやろうと密かに野望を抱いていた僕にはまさにうってつけだ。
そして可能であればカビの増殖を予測してみたい。果たしてそんなことができるのだろうか、自分でも疑問だけど。


僕は自分を微生物の世界に導いてくれた方々に感謝します。微生物を一生の仕事としてやっていきたい。