2011年に読んだラノベは300冊
いつもろくに管理せずいい加減に読んだり積んだりでわけが分からなくなるので、今年はちゃんと何を読んだのか記録を付けて、ついでに年末に振り変えるのを目標にしようと思い立ちまして、twitterで読了した本のタイトルを記録することにしていました。途中から面倒くさくなってブクログを利用し始めましたが、やはり読書管理サービスなどを使った方が便利ですね。
とりあえず毎月、その月に読んだラノベの中で一番のおすすめを最低1冊でも挙げていこうと思い、それを意識して読書していました。1年間続けられるとは思いませんでしたが、案外続けられるものですね。読書数をカウントするのはそれなりに読書へのモチベーションを維持することに貢献しているような気もします。もっとも、数に気をとられて内容を疎かにしてしまっては本末転倒なのですが。
そんな感じで今年1年を振り返ってみるエントリでございます。
1月
昨年末の「2010年に読んだラノベ」エントリを幾つか読んで、気になったシリーズ「ココロコネクト」や「サクラダリセット」「機巧少女は傷つかない」をまとめて買ってきて読んだ月でした。
- 作者: 山川進,CUTEG
- 出版社/メーカー: 小学館
- 発売日: 2011/01/18
- メディア: 文庫
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人間によく似ているけれど全く別の生物「魔女」が存在する世界で、人間に保護されていた"最後の魔女"が死んだのち、その魔女の娘を主人公が拾い、ともに生活し、最後に魔女の楽園へ送り返す、出会いと別れのストーリー。うろ覚えで書いてるけど、だいたいあってるはず。この作品はとにかくラストが最高。中盤までは、ロリベによくある、ちっさい女の子かわいいちょう可愛いから愛でるペロペロしたい僕めろめろという感じで、女の子がぴんちになって助ける展開ではあるのですが、ミラが可愛くて可愛いからずっと一緒にいたいのに、ミラの幸せを願って送り出すわけですよ。幼女との別れ、泣けますね。後日談もなくさっくり終わるのがいい。2巻が出るときいたときは、そりゃあねえよ、って思ったけど、別の魔女のお話だったので僕満足。そちらもおすすめです。
- 作者: 山川進
- 出版社/メーカー: 小学館
- 発売日: 2011/08/18
- メディア: 文庫
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2月
えんため大賞と電撃大賞の月です。
isajiさんが2011年2月に読んだ作品 - ブクログ
1月末発売のえんため大賞作はどれも面白かったけれど、今となるとソーマキューブは2巻で完結、○×△べーすは続きが出ていない。生き残った思春期妄想はこの先も継続して欲しいです。あすみがちょうかわいい。
わたしと男子と思春期妄想の彼女たち 1 リア中ですが何か? (ファミ通文庫)
- 作者: やのゆい,みやびあきの
- 出版社/メーカー: エンターブレイン
- 発売日: 2011/01/29
- メディア: 文庫
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3月
いやまて。五年二組の吸血鬼があるじゃないか。- 作者: 糸緒思惟,小路あゆむ
- 出版社/メーカー: 一迅社
- 発売日: 2011/03/19
- メディア: 文庫
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4月
4月はあまり読んでませんね。
isajiさんが2011年4月に読んだ作品 - ブクログ
- 作者: 裕時悠示,たかやKi
- 出版社/メーカー: SBクリエイティブ
- 発売日: 2011/04/14
- メディア: 文庫
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この月は「学校の階段」の作者である櫂末高彰さんの新シリーズである「夢魔さっちゃん、お邪魔します。」が刊行されましたね。読んだのは次の月ですが。
- 作者: 櫂末高彰,pun2
- 出版社/メーカー: エンターブレイン
- 発売日: 2011/04/30
- メディア: 文庫
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5月
このあたりからブクログを利用し始めて、読書管理がとても楽になりました。
- 作者: 松山剛,ヒラサト
- 出版社/メーカー: アスキーメディアワークス
- 発売日: 2011/05/10
- メディア: 文庫
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- 作者: 赤月カケヤ,晩杯あきら
- 出版社/メーカー: 小学館
- 発売日: 2011/05/18
- メディア: 文庫
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ミステリーと思って読むと物足りないかもしれないサイコなサスペンスです。
6月
いわゆる「初めて読んだラノベ」というやつで記憶にあるのは「聖刻の書」「聖エルザ」「宇宙皇子」「銀英伝」あたりなんですが、その中で当時そんなに読み返した覚えのない「聖エルザクルセイダーズ」をいつか読み返したいと思っていて、ようやく手を出したのですが、どうしても古臭く感じてしまい結局3巻の途中で止めてしまいました。当時は確かに面白かったんですけどね。昔のラノベは良かった、なんてのも結局は思い出補正なのかなあ、と。女の子の集団の中に男が一人だけ入ってきて事件に巻き込まれていくようなストーリーは、今ではよくあるけれど、そういった萌えラノベの原型でもあったんじゃないだろうかと思っていて、ストーリー自体は今でも充分に読めるものだとは思うのだけれど、謎解き要素を絡めているあたりや萌えの方向性あたりが、やはり現代とは違う感じなんでしょうか。それはともかく。
- 作者: 明坂つづり,白身魚
- 出版社/メーカー: 小学館
- 発売日: 2011/06/17
- メディア: 文庫
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7月
振り返って見てみれば、結構印象に残っている作品もあるのですが、読後すぐの感覚だとこれが一番だったらしい。- 作者: 小河正岳,戸部淑
- 出版社/メーカー: メディアワークス
- 発売日: 2006/02/10
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バンシーといえば死を告げる為に家の前で泣き続ける精霊が有名ですが、こちらのバンシーは女の精霊の総称としてのバンシー、みたいなの。家を守り、乳房を吸わせた赤子の願いを叶える伝承のあるバンシーですね。この精霊が棲み付いた家は富貴自在なり、という日本で言うところの座敷童子のような精霊でもあります。
主人であるブラドの留守を守り、仲間の怪物や魔物たちと面白おかしく生活するさまはとても和みます。これといって特筆すべき部分もインパクトのあるストーリーでもなく地味なのが、あまり話題にならない原因かもしれない、とは思いましたが、こういうほのぼのした作品もたまには良いですよ。
……じつはイラスト買いだったのですが。
8月
このあたりから読書数が増えているのは、たぶんストレスのせい。
- 作者: 白鳥士郎,切符
- 出版社/メーカー: SBクリエイティブ
- 発売日: 2011/08/10
- メディア: 文庫
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9月
積読を崩しています。
- 作者: 火海坂猫,春日歩
- 出版社/メーカー: SBクリエイティブ
- 発売日: 2011/09/14
- メディア: 文庫
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ポイントは人外がちゃんと人外してるところかな。
10月
さっちゃん……。
- 作者: 本村大志,前田理想
- 出版社/メーカー: メディアファクトリー
- 発売日: 2011/10/22
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11月
- 作者: 直井章,ふゆの春秋
- 出版社/メーカー: アスキーメディアワークス
- 発売日: 2011/11/10
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これこれ、こういうラノベが読みたかったのよ。って叫びそうになった一品。
12月
これを書いているのはまだ29日なのだけど、たぶんもう今年中はそんなに読む暇がなさそうなので、現時点で。
isajiさんが2011年12月に読んだ作品 - ブクログ
今月読んだ本は27冊。毎月1冊に絞って一番面白かった作品を挙げるってのが実は結構悩みどころで、ブクログで☆5つ付けた作品を睨みつつウンウン唸ったりしてるわけですが、結局1冊に絞れてなかったりでいつも割とグダグダなのでもうどうでもいいや。
クズがみるみるそれなりになる「カマタリさん式」モテ入門 (ファミ通文庫)
- 作者: 石川博品,一真
- 出版社/メーカー: エンターブレイン
- 発売日: 2011/11/30
- メディア: 文庫
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耳刈ネルリでお馴染みの石川博品氏の最新作。未来からやってきたカマタリさん。彼女は主人公に美人で有名な曽我野三姉妹を攻略するように要請します。その理由が――
こんなお馬鹿な導入から、ノリの良いツッコミとギャグに翻弄されてるうちに、気付いたらちゃっかり青春しちゃってていい話になってた。なんかズルい。
- 作者: 涼木行,白身魚
- 出版社/メーカー: メディアファクトリー
- 発売日: 2011/12/21
- メディア: 文庫
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今年の流行は青春ラノベでした。たぶん。
続きに期待。
ついでに今年読んだ最後の本は
- 作者: 森橋ビンゴ,Nardack
- 出版社/メーカー: エンターブレイン
- 発売日: 2011/12/26
- メディア: 文庫
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今年2回目(たぶん)の、「これこれ、こういうラノベが読みたかったんだよ」的作品。
ベスト的な
ラノベニュースオンラインの2011年ベストライトノベル http://ln-news.com/archives/4692/ にも投票したのでそれにならうと、総合で今年一番面白かったのは「雨の日のアイリス」、今年デビューした新人作家で、というのはなかなか絞りきれませんでしたが「わたしと男子と思春期妄想の彼女たち」、一番感動したのは「うちの魔女しりませんか?」、一番衝撃を受けた作品は「夢魔さっちゃん、お邪魔します。」(打ち切り的な意味で)、とそんな感じになりました。