いさぢちんメモ

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大丈夫、早川のラノベだよ!〜ハヤカワ文庫JAを読まないラノベ読みにオススメするハヤカワラノベ5作〜

T.B!T.B!T.B!T.Bぅぅうううわぁああああああああああああああああああああああん!!!
あぁああああ…ああ…あっあっー!あぁああああああ!!!T.BT.BT.Bぅううぁわぁああああ!!!
あぁクンカクンカ!クンカクンカ!スーハースーハー!スーハースーハー!いい匂いだなぁ…くんくん
んはぁっ!紡防躑躅子たんの鏡色の髪をクンカクンカしたいお!クンカクンカ!あぁあ!!
間違えた!モフモフしたいお!モフモフ!モフモフ!髪髪モフモフ!カリカリモフモフ…くるくるくる〜!!
ゆーげんさん表紙のT.Bたんかわいかったよぅ!!あぁぁああ…あああ…あっあぁああああ!!ふぁぁあああんんっ!!
シリーズ再始動決まって良かったねT.Bたん!あぁあああああ!かわいい!T.Bたん!かわいい!あっああぁああ!
ハヤカワ文庫増補改訂版も発売されて嬉し…いやぁああああああ!!!にゃああああああああん!!ぎゃああああああああ!!
ぐあああああああああああ!!!ラノベなんて現実じゃない!!!!あ…表紙も挿絵もよく考えたら…
T . B ち ゃ ん は 現実 じ ゃ な い?にゃあああああああああああああん!!うぁああああああああああ!!
そんなぁああああああ!!いやぁぁぁあああああああああ!!はぁああああああん!!東京駅11番ホームぅうううう!!
この!ちきしょー!やめてやる!!現実なんかやめ…て…え!?見…てる?竹岡美穂絵のT.Bちゃんが僕を見てる?
表紙絵のT.Bちゃんが僕を見てるぞ!T.Bちゃんが僕を見てるぞ!口絵のT.Bちゃんが僕を見てるぞ!!
ハヤカワ文庫のT.Bちゃんが僕に話しかけてるぞ!!!よかった…世の中まだまだ捨てたモンじゃないんだねっ!
いやっほぉおおおおおおお!!!僕にはT.Bちゃんがいる!!やったよ佳惠さん!!ひとりでできるもん!!!
あ、ハヤカワ文庫のT.Bちゃああああああああああああああん!!いやぁあああああああああああああああ!!!!
あっあんああっああんあアリスぅう!!あ、揚羽!!紙鑢コキぃいいいいいい!!!「「「ドツボッシュトルタぁあああ!?」」」
ううっうぅうう!!俺の想いよT.Bへ届け!!東京駅11番ホームのT.Bへ届け!

あ、はい。

そんなわけで『スワロウテイル』シリーズでお馴染みの籘真千歳さんの、電撃文庫から刊行されていたデビュー作『θ 11番ホームの妖精』の増補改訂版がハヤカワ文庫JAから発売されました。電撃文庫版収録の2編へパブーで期間限定公開されていた『欄とパンダと盲目の妖精』を追加した完全版。残念ながら挿絵はありませんでしたが、竹岡美穂さんのイラストが背表紙から裏表紙までデザインされた装丁は大変美しく、スワロウテイルの新表紙同様、書店でも非常に目を惹く存在となっておりました。

それはさておき。

最近ついったーなどで、結構年の離れたライトノベル読みの皆さんをフォローさせていただいているのですが、あまりハヤカワ文庫JAライトノベルだと認識していないご様子で、そもそも購入検討対象にすら入っていない、なんて事も聞きました。「ハヤカワってなんか地味だし……」「こんなおっきいの(カバーに)入らないよぉ……」「書店のどこにあるか分からないし……」みたいな。それはあまりにも勿体ない。地味なのは背表紙だけです。トールサイズだって活字にゆとりが出来て電撃文庫あたりよりずいぶん目に優しくなってます。書店は……お店によっては一般文芸棚の片隅だったりするけど……だいたいラノベとキャラノベのあわいにあるよ! 大丈夫怖くないよ! 読めば気に入るよ! てなわけで、『θ 11番ホームの妖精』の表紙に魅せられてハヤカワ童貞をT.Bに奪われちゃったラノベ読みがいたりするかもしれません。そんなあなたに最適な、ハヤカワ文庫JAからおすすめのライトノベルを5作ほど紹介しようと思います。

籘真千歳スワロウテイル 人工少女販売処』

この流れなら、やっぱり最初にスワロウテイルをすすめなきゃいけない気がします。タイトルもちょっぴり意味深でドキドキします。「お、表紙の子が可愛いな」と思ったらもう買いです。イラストに騙されるなんて事はありません。揚羽ちゃんは実際に可愛いです。

おそらくは性行為により感染が拡大、症状が悪化するとされる「種のアポトーシス」なる病が蔓延する未来、かつて東京があった場所が沈降して出来た関東湾に浮かぶメガフロート「東京自治区」を二分し、感染者は男女別に隔離され、また人間たちの伴侶として、第三の性である人工妖精という名のヒューマノイドたちもまたそこに暮らしている。

そんな世界や、SF的ガジェットの設定、などなど魅力満載の1冊です。

小川一水『時砂の王』

小川一水さんの作品はどれもハズレ無しで面白いので、どれを推そうかなと、悩みました。やはり今なら「天冥の標」シリーズが熱いですが、今までのアイデアを全部ぶち込んだかのような圧倒的物量感ですし、それを最初に読んじゃったら他の面白い短編集なんかがちょっと色褪せちゃうかも……という気もするのです。なら、今のところ天冥で出てきていない時間要素がメインの作品で行ってみましょうか、と。

時砂の王

時砂の王

謎の異星人の侵略によって地球が滅亡の危機にさらされている26世紀。たとえ己の世界が滅亡しようとも、過去へ遡り、その時点の地球を救うことで別の時間枝だけでも救い、その時間枝の未来を守りたい。敗走するたびにその時間枝を諦め過去へと遡る、そんな悲壮な超時空撤退戦。そして最終防衛戦である古代邪馬台国へと辿りついた主人公は一人の少女と出会う。
萌えあり、バトルあり、タイムパラドックスありの時間SF決定版。

小林泰三天獄と地国』

ラノベ読み的には『紫色のクオリア』の元ネタとしてよく紹介される『玩具修理者』(角川ホラー文庫)の『酔歩する男』が有名かもしれません。小林泰三さんの作品はファンタジー的でありSFっぽくもあり、不思議でグロテスクで後味の良くない作風が魅力だと思ってます。基本はホラー作家であり、ホラーを科学の目でみたとき、どういうものが出来上がるのか、そんなSF短編の数々も魅力ですが、今回は長編を1冊ピックアップ。

天獄と地国

天獄と地国

もともとは『海を見る人』という短編集に収録されていたお話で、その時点では設定を開陳しただけでストーリーらしいストーリーが始まらないハードSFっぽい作品だったのですが、長編として完成された『天獄と地国』は、奇抜な世界の設定を元に、異形の超巨大生物兵器のバトルあり、肛門からの異物挿入あり、美少女ありと素晴らしいエンタメ作品となっておりました。

頭上に地面、足下には宇宙空間が広がる、天と地が逆さまの世界。世界の秘密に気付いたときは鳥肌が立ちました。

あとザビたんかわゆす。

瀬尾つかさ『約束の方舟』

瀬尾つかささんというと、最近では富士見Fの『スカイ・ワールド』で流行のMMO物をゲームシステム面での濃厚な描写をメインにして他との差別化を図るなど、緻密に設定を作り込む作家というイメージが定着しています。他にもデビュー作『琥珀の心臓』では異世界の宇宙的恐怖を書き、『クジラのソラ』では異星人によって宇宙艦隊シミュレーションゲームを課せられた地球人たちを書くなど、SF的な作品も多く見られました。そんな瀬尾つかささんのハヤカワでの作品はこちら。

約束の方舟 (上) (ハヤカワ文庫JA)

約束の方舟 (上) (ハヤカワ文庫JA)

舞台は世代型恒星間宇宙船。ゼリー状の宇宙生物に襲われ人口を激減させた過去があるが、宇宙生物との意思疎通が可能になり、彼らを友とし共生することに成功。少年少女たちはゼリー状の生物である彼らベガーの中に入ることで真空中でも活動出来る能力を利用して宇宙船の社会の中で重要な役割を担っている。しかし、かつて襲われたという経緯や、ベガー食欲が理性を上回ると中に入った子供たちを消化してしまうという彼らの特性もあり、大人たちの間ではベガーに対する悪感情が消えず、ベガーに全幅の信頼を寄せている子供たちとの世代間衝突の気配がある。子供らしい大人への反発もあって、事態はとんでもない方向へ推移していくのですけど、詳しくは読んでのお楽しみ。

野粼まど『ファンタジスタドール イヴ』

ファンタジスタドール イヴ

ファンタジスタドール イヴ

「それは、乳房であった」