小説の文章は乗り物。ものがたりは景色だとすると、この小説は支柱が真ん中に一本ある天秤。そのてっぺんで上下上下している感じ。だから最初の三ページはこれでいいかなと確かめていたんだこぼれ落ちないように。んでも慣れて上下左右左右に揺れて回りながらああ昔の公園の遊具にこういうのあったかも って思う感じ。
心の中で人を責めてたら、ストーブ上の鍋の取っ手に引っ掛けてぶちまけてしまった。カーデガンとレインパーカーとカーテンが。大雨に降られて帰って乾かしてたんだ、隣に扇風機も置いて床がいつもじゃなかった。おおいそぎで洗濯機をまわして、洗剤をも少し追加しようとしたら切ボタンを押してしまった。古いバスタオルを切って拭き鍋を台所に置いたら、花瓶がひっくり返った。ついでにあちこちを拭いて、タオルをよく見たら、お気に入りのコットンのハンドタオルだった。これってなんだろう観音力かな。
「トラペジウム」の主人公になる。いらいらして溜息、気を取り直してやっぱり憂鬱を感じる女子高生になる。規則的でいてそうでもなさそうなこのバイオリズムは確かにあの頃のものである。もし星が輝こうとするならば闇を進もうと身をよじり指先を伸ばすだろう。未来からの距離を想いもせずに。
「海峡の光」を読んだ。*1あなたはわたしをわかるか、わたしはあなたをわかるか、とおたがい言葉にはしない思いがゆきかう。空気を冷たくかんじるのはこの息があればこそ。どう思う、他人との関係には嘘も本当もなくてただかかわった事実と美しさがあるだけではないかね。
Benson Boone - Beautiful Things (Official Music Video) - YouTube
か・ぶ・上・が・れ~と小渕氏が言ったから上がったんだ、バタフライエフェクト!と言ったら蝶が人差し指を振って、りっきっきそれは直接的過ぎだよ、何の関係もない物事が繋がっている感そこまじ卍と言ってくるので、薬師丸ひろ子は英語劇でバタつきパンの蝶役だったのよ、あなたに愛・わいわいで言ってたって言い返すわたし、蝶になる覚悟で。