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元町ラジオ塔

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2009.09.10 Thu

[] 切手

今週のタモリ倶楽部は「死蔵切手がプレミア化!? 大変動! 切手相場最前線」というタイトルだった。同倶楽部は地域によって放送日時が異なるため、もしかしたらまだ放送されていない地域にお住まいの方もいらっしゃるかもしれない。楽しみに取っておきたいのであれば、本エントリは読み飛ばした方が良いだろう。実際のところ、どんな人であれ本エントリは読み飛ばした方が有益であることに違いはないのだが。


今週のゲストは、みうらじゅん・なぎら健壱・鴻上尚史の3名。このメンバーに進行役がいるはずもなく、今回の進行はアナウンサが行う。このアナウンサは進行役だけではなく番組中盤でちょっとだけ活躍する。さらに、あっち側の人として切手鑑定士の千葉シンイチ(字は忘れたが、サニー千葉とは違う字だった)氏も登場する。この方は「眼鏡にチェーン」「声が小さくて聞き取りにくい」「話し方がなんだか嫌味」とアンチ好感度を追求したマニアさんの鑑のような人だ。


ここで昔話。俺が小学生の頃(1970年代)は、60年代切手ブームの余波が残っていて、子供向けイベントなんかといっしょに、切手教室が開催される事が多かった。確か俺が行ったのはテイネオリンピアのサマーキャンプだったと思うが、その時の子牛の先生が、この千葉さんのような話し方をする人だった。例えば「この中で、切手を扱うときに手で触ってる人はどのくらいいますか?」と質問し、何人かが手を挙げたら「今の人達に賞品(古切手)を渡してください。あなたたちは今日を最後に切手の収集を止めた方が良い。賞品はその記念です」とか言いやがるのだ。あー腹立つ。きっと切手鑑定士教則本の最初のページに「話すときは、小さな声で嫌味に」と書かれているのだろう。あと、子牛は講師の誤りだ。


話が逸れた、本題に戻ろう。今回は切手収集に関する最近の動向の変化を伝えるという趣旨だ。大まかな流れは以下の通りだったと思う:

  1. 昔、定番だった切手に関して今の値段を検証
  2. 切手ジャンケン
  3. 現在の高額切手ついて

なお、今週はいつもにまして曖昧な記憶で書いているので、情報の精度に関しては保証できない。あと、方向性を見失いつつあるという反省から、何とか今後のスタイルを探るための試みとして、所々で適度にふざけたりして「ボクってユーモラスな一面もあるんだよ」的なアピールすることもあるので大目に見てちょんまげ(←ここ)。



1. 昔、定番だった切手に関して今の値段を検証

60年代の切手ブームのころに定番とされていた4つの切手(見返り美人、月に雁、ビードロを拭く雑巾、蛯原友里)について千葉さんが解説。これらの定番切手は高くても数万で、多くは5000円くらいの値段だと言っていたと思う。数十年値段が変わっていないので実質的には価値が落ちていることになる。


特に面白い展開ではないため、ゲストや森田も抑えがちなトーンで進行する。その間隙を縫って千葉ちゃんのチェーンが光る光る。


このパートは現在の事情を説明するためのフリとして、昔の切手ブームの復習をするとともに、当時を知らない人への解説にもなっているわけだ。ここ、試験に出るから。


2. 切手ジャンケン

アナウンサ氏(本人よりも父親や祖父が集めたようだ)と、みうらじゅんが古い切手コレクションを一枚ずつ出して対決するという企画。ジャッジは鑑定士の千葉っち。ここはなかなか見所が多かった気がするが、ご飯食べながら見ていたのでかなり記憶が曖昧ミー(←ここ)だ。以下、印象に残った事柄を不動ジュンが列挙する:

  • 昔は消印が押してある切手の価値が低かったのだが、今は逆に高い。消印は局名・日時がすべて入っている方が価値が高い。
  • 消印は郵便局員によって押す位置が違う。昔の切手収集家は消印を嫌っていたので、そのことに配慮した局員は切手の中心を外して消印を押していたそうだ。今となっては、逆にそういう細かい配慮をしなかった人の押した消印がありがたがられるのだから皮肉なものだ。こういった「親切が裏目にでる話」が個人的には大好きだ。
  • 対決の合間の鑑定士の解説を受けて、みうらとなぎらのひらがなこんびが、かてそうなきってをてきかくにえらんでいた。
  • アナウンサ氏は「祖父が正岡子規と文通していた際にやりとりした」という曰くの付いた切手を出していたが、そのじっちゃんは正岡子規が書いた手紙から剥がして、切手のみを保存していたそうだ。靴紐マニアがイチローからもらったシューズの靴紐だけを保存してシューズを捨てちゃうようなものか。鑑定士によると切手自体は特に価値が高い物ではないとのこと。証拠を捨てたばかりか、その証拠の方が多分価値が高かったわけだ。
  • ゲストは口々にアナウンさんの祖父に対して見る目がないとか目利きじゃないと罵っていた。これが開運なんでも鑑定団だったら島田紳助にぼろくそに言われ、へいちゃんが首をかしげているところだろう。
  • さっきの靴紐マニアの喩えだけど、かえって解りにくかったね。

このパートは、対決の体裁を取りつつも過去のブームと現代の事情をつなぐブリッジとして機能していた。対決に登場した切手は、当時の価値観に沿って集められたものだが、現代の市場がそれらをどう判断するかを示す事によって、今の評価基準の変化が解るってぇ寸法さ(←ここ)。


3. 現在の高額切手ついて

ここから先は主に鑑定士がコレクションを自慢するためのコーナーだが、現代の切手収集の傾向が解る内容だったと思う。


まず最初に現在評価が高いのは次のような切手だと言っていた:

  • 記念切手より普通切手
  • 未使用より使用済み

記念切手は枚数を比較すれば普通切手より少ないが、一度作れば終わりなので個体差があまりないことになる。逆に普通切手は長い期間に渡って発行されているので、時代背景や印刷事情によって変化が発生する。その変化が何度か起きると、発行期間の短いものが発生し、そのことが希少性につながるわけだ。


チバチバが例として挙げていたのは、シートの余白部分に印刷された銘版の違いだった。かつては「大蔵省印刷局」だったが、2001年の省庁再編によって「財務省印刷局」に変り、その後2003年さらに改組され独立行政法人「国立印刷局」となった。この変遷の中で「財務省印刷局」と印刷されていた期間が短いため、高価で取引されるそうだ。字だぞそんなもん。いや、こうやって「僅かな違いをありがたがる愚かさ」を揶揄すれば、マニアさんたちは「一般の人には解らない」って喜ぶのは解ってるのだが、揶揄せずにはいられないのが僕の悪い癖。


なお使用済みのものは、さっきも書いた消印による価値に依る所が大きいらしい。ちーば君は、オリンピック記念切手がシートについたまま消印が押されているものを紹介していた。大きな定形外郵便にシートのまま貼って送られたそうだ。変な物を作ってやろうという点には共感できるのだが、それが高額で取引されるという点が実にいやらしい。んーんー。


他にも、こんなものが挙げられていた。

  • カラーマークというシート部分に印刷されている色のついた四角のパターンによって値段が違うとか。
  • ぎざぎざの数で値段が変わるんだってさ。馬っ鹿じゃないの。
  • 中に小さく書いてあるカタカナが「ナ」と「ラ」で値段が何倍も違うんだって。よぅござんしたね。「ヨ」か何かが6枚しか無くて3000万くらいするとか?焼けちまえ。
  • エラー切手はそのエラーの種類にいちいち名前がついてるんだと。よくおぼえたねー。

今週のまとめ

  • 今回は「出演者が中途半端に解っている話題」でなかなか面白かった。完全にあっち側の人(千葉さんのみ)、中間の人(アナウンサ、じゅん)、こっち側の人(森田・なぎら・鴻上)のバランスも良かったし、こっち側の人も「少しは理解を示しつつも興味はそれほどない」というポジションだった。
  • 加えてフリ・ブリッジ・まとめの流れがしっかりと構成されていて解りやすかった。いわゆるバラエティの大原則の「フブマ」というやつだ。
  • とは言え、鴻上尚史は何のためにいたのか最後まで解らなかった。
  • なぎら健壱が、高価なコレクションの値段を聞いてそれをポケットに入れる真似をしたら、千葉さんは慌てて止めに入った。もちろん取られると思ったからではなく、扱い方が荒かったので止めたのだろう。自分の持ち物を何よりも大切にするマニアの見苦しくて哀れな習性を垣間見る事が出来て面白かった。
  • 今回の趣旨をひと言に集約するとしたら「数が少なければ高い」ってことだ(今、大上段から普通のことを言った)。元々収集家というのは、性能や美しさではなく希少性に金を払う傾向があるものだが、それが露骨に突き詰められてしまったのだろう。
  • もちろん「数が少なければ高い」というのは商取引と同時に発生した大原則だし、「まともな人が見たら馬鹿馬鹿しいと思うような、僅かな違いに金を払う」という傾向は、あらゆる収集趣味において何世紀も前から続いている伝統なので、今回取り上げられていた事例はまだ可愛らしいものなのかもしれない。
  • 収集文化がある程度成熟(加えて腐敗・発酵)すると、細かい情報を上流から下流まですべての収集家が共有するようになり、そのため迂闊な価値判断ができなくなってしまうんじゃないだろうか。結果として、価値判断を行う際に、間違いようのない「希少性」の比重が高くなっていくのだろう。
  • 例えば収入印紙にも同じような細かな違いはあるのかもしれないが、その細かい違いにお金を払う人は居ないと思う(怖いから調べない)。つまり、屑みたいな違いに無駄金を払う人が居るのは、まだまだ収集家がたくさんいるからこそ成立している訳だ。
  • こうやって、当人達以外には何の価値もない、ゴミ屑に金を払う人がいる事が、社会にとって何かの安全弁になっているんだろうかとも思ったり思わなかったり。
  • 「要は○○が金持ってるのが腹立たしいだけなんでしょ?」と言われると返す言葉がない。○○は各自適当に埋めて欲しい。
  • そういえば古畑の「動機の鑑定」って面白かったよね。あれかクイズ王がベストじゃないかって思う事がある。あと、黒後家蜘蛛の会のある話を思い出すんだけど、どの話か書くとそれ自体がネタバレになっちゃうんで書けない。
  • やばい、また、まとめの方が長くなりそうだ。あと、ふざけるの忘れてたぴょん(←ここ)。
  • 今週もをかべさんの「☆今週の空耳アワー(但しうろ覚え)☆」は絶好調だ。空耳アワーに興味のある方は、そちらを見ることを強くお勧めする次第である。今週はビートルズのサヴォイ・トラッフルが登場する。これは9月9日に発売されるリマスター版とのタイアップであることを疑ってしまった。
  • 先週は休んだのか休まなかったのか微妙な落しどころに着地していたが、今週は「今週のサザエさん」がちゃんと更新されている。今週も見応え充分だ。これだけ毎回リンクしてるんだから、そろそろ見に行ってみたらどうなんだい?
  • あと、さっきの「フブマ」って嘘だから。
Please Mr Postman

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古畑任三郎 2nd season DVD-BOX

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黒後家蜘蛛の会 2 (創元推理文庫 167-2)

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[] 定点観察・手稲山

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勤め先のPCはリースの一般的なものだ。俺は変な癖がついてしまったのか、このPCに限らずデスクトップPCについてくるキーボードが苦手で、自宅からキーボードを持ってきて使っている。家と勤め先に1個ずつ置いておければよいのだが、ちょっと高価なのでそれも出来ない。


で、昨日はキーボードを家に忘れてきたのだが、久しぶりに付属のキーボードを使ってみるとやはり使いにくい。

  • 余計なキーが多すぎる。テンキーとかファンクションキーとか要らないからもっとコンパクトにして欲しい。
  • カーソルキーが遠い。普段使っているキーボードは、カーソルキーがなくコンビネーションキー操作でカーソルが移動できる。これに慣れると右下にアホみたいに並んでいるカーソルキーが遠く見えて仕方が無い。どうして俺の右手はあんな遠くまで旅をしなければいけないのだ。
  • キートップに字が書いてある。手許は見ないから気にならないのだけど、この「A」とか「け」とかの白くてどうでもよい文字が製品コストに反映されていると思うとあまり愉快ではない。
  • キーがふかふかしている。これはすぐに慣れるのだが、使い始めはやはり気になる。
  • 森田は夜に更新する。