中村勘三郎さん死去

悲しい訃報が届いた。

歌舞伎の中村勘三郎さんが死去

歌舞伎界きっての人気俳優の一人で、テレビなどでも活躍した中村勘三郎さんが、
5日午前2時33分、急性呼吸窮迫症候群のため、東京都内の病院で亡くなりました。

57歳でした。

おととし12月に突発性の難聴と診断され、休養したあと、去年9月から
本格的に舞台に復帰したものの、ことし6月には、初期の食道がん
見つかりました。勘三郎さんは食道がんが見つかった際、
「新たに与えられたこの試練に立ち向かい復帰に向けて治療に専念いたします!
一日でも早く元気な姿をお見せできるように!」とコメントしていました。

しかし、その後、肺も患い、来年4月に開場が予定されている
新しい歌舞伎座での舞台復帰を目指していましたが、5日午前2時33分、
入院先の病院で亡くなったということです。

中村勘三郎は7月27日、患った食道がんの手術をしていただきました。
12時間に及ぶ大手術となりましたが、手術は成功し、術後経過も順調で
病棟内を歩くほどに回復しました。しかし、経過中に肺炎を発症し、
その後、肺炎による呼吸不全が進行するという事態に陥りました。
この肺炎による呼吸不全は思いのほか重症であり、呼吸不全に対する
専門的な治療を行える病院へと2度にわたり転院をし、
考えうる最高の治療をしていただきました」

「本人も病気に立ち向かい、手術から約4か月に及ぶ闘病が続きました。
その間、来年4月の歌舞伎座こけら落としに出演することを心のよりどころとし、
頑張って参りました。医療スタッフの方々も懸命の治療をなさってくださいました。
けれどもついに回復することはかなわず、無念のうちに本日12月5日午前2時33分、
永眠致しました。
生前、中村勘三郎を長くごひいきいただいたことを心より感謝いたします」

http://www3.nhk.or.jp/news/html/20121205/k10013961661000.html

歌舞伎俳優・中村勘三郎さん(享年57)の訃報を受け、
勘三郎さんの盟友で舞台共演もある劇作家の野田秀樹(56)は5日、
報道各社にコメントを寄せた。

「同じ年の生まれで、歌舞伎の世界と現代劇の違いはありましたが、
いつも二人三脚のような気持ちでいました。彼が必ず隣で走ってくれていました。
かなしい、さみしい、つらい、ありとあらゆる痛切なる言葉を総動員しても、
今の気持ちを表現する言葉が見つかりません」

http://www.oricon.co.jp/news/entertainment/2019379/full/

テレビで見る限りでは、少し前までお元気そうだったのに。
歌舞伎界の、また日本の芸能界の至宝とも云うべき人を失い、
なんとも言えない悲しみ、寂しさ、そして無常を感じる。
さようなら、勘三郎さん。長年のご活躍、有り難うございました。

※今日は謹んで喪に服します。