退職のご報告

ご報告
ブログを始めて早々ではありますが、皆様に大きな報告があります。
実はこの度、9月末にて株式会社アイレップを退職することとなりました。
すでに最終の出社を終え、今は次の船出に向けた充電の旅の道中におります。
一緒に仕事をした方々、この仕事で出会えた方々、
関係する全ての皆様にこの場を借りて御礼を申し上げます。


アイレップにて
私がアイレップに入社したのは2005年で、5年少々の勤務でした。前職では教育系ベンチャー企業に起業フェーズから参画して9年勤務しましたが、アイレップはそれより少しだけ大きく、上場も視野に高成長を志向していました。
私の入社時は、直前期の売上が21億、社員数は55名ほどでしたが、その後数年で、売上は5倍、社員数も3倍程まで急成長し、検索エンジンマーケティング業界では、トップクラスの企業になることができました。
そうした急成長の渦中で、マーケティングと営業の責任者として最前線で仕事することができたことは本当に貴重な機会であったと思います。また、株式上場という会社の大転機を経営陣の一人として迎えることもできました。
この5年間に体験できたこと、得られたことは数えれば本当にきりがありません。
十分できなかったこと、至らなかったことも多々あったと思いますが、そんな私に期待し、多くの職責を任せていただいたことに本当に感謝をしています。
あらためて、高山会長、紺野社長をはじめ、関係する全ての皆様に御礼申し上げます。


転機と決意
そうした恵まれた機会をいただいてきたにも関わらず、今回の転機を決意したことには、もちろん理由があります。
敢えて中心的なポイントを挙げれば、やはり「本格的な成長過程を、まだこれから迎えるであろうベンチャー企業で、それを加速するお手伝いを最前線でしたい」という想いでしょうか。
実は、学生時代からベンチャーが好きで、親しい友人知人はほとんど全員が学校外で、いつも何かというと(レベルはもちろん低かったのですが)ベンチャーやビジネスを語り合うというような時を過ごしていました。その後、個人的に家族の介護問題などもあって、時にかなりの遠回りをした時代もありましたが、私の目線の先に一貫して存在していたのが、「ベンチャー企業」でした。
折しも今、日本は「失われた20年」を経て、「中国やアジア諸国の追い上げ」に悩み、「少子高齢化」に漠たる不安を抱えているようにも見えます。そんな中、社会も人も逆に守りに入ってきているというか、保守化する傾向も見受けます。でも私は、このまま守りに入っても先細りするだけな気がしますし、未来の社会を牽引する主役のいくつかは、今はまだそれほど規模が大きくないベンチャー企業の中から生まれると考えます。つまり、今こそベンチャーの出番であり、その成長こそが社会的にも意義が高いと思うのです。そして自らも、そうした社会の成長点に身を置いて、最前線で仕事し、未来を形作っていきたい。そうすることを、最も誇り高く、楽しく、幸せに感じるのが毛利という人間の性分なのだと思います。
自分の人生の中でも、そんなワクワクするような企業との出会いは、そう何度も訪れるものではないと思っていましたが、この度、幸運にも再びそうした機会を頂戴し、意を決した次第です。

アイレップの仕事も社会的な意義のある仕事ばかりですし、むしろ上場企業として、社会に与えるインパクトはベンチャー企業よりも一般的に大きいとも言えます。でも、自分としてはやっぱりベンチャーにこだわりたい。そして、その個人的な想いに突き進む以上、いずれはアイレップで成してきた以上に社会的意義やインパクトのある仕事をしなければ意味がない、とも思っています。また、そうすることがアイレップ出身者としてできる、アイレップへの最大の恩返しであると信じている次第です。


これからのこと
10月から次の職場での仕事を開始しますが、業界としてはソーシャル寄りになります。今までのサーチの世界と全く異なる分野でもありますので、自分にとって大きな挑戦でもあります。たくさん手探りもしながら、とにかく前に向かって進むのみ、といった日々となると思いますが、どうか暖かく見守ってやっていただけると幸いです。

最後にもう一度、関係する全ての皆様に御礼申し上げたいと思います。
皆様との出会いが、私にとっての何よりの宝でしたし、それは今後も変わることはありません。皆様、今度ともどうぞよろしくお願いいたします。

シンガポールにて

毛利裕二