2月は楽しみな公演が目白押し。まずはオッフェンバックの3作。未完のオペラ《ホフマン物語》とそのバレエ版、そしてオペレッタ《天国と地獄》（地獄のオルフェ）のこんにゃく座版である。2003年初演のフィリップ・アルロー版（新国立劇場オペラ）は私のお気に入り。今回は4回目を数えるが、バレエ版の再演に合わせたのか。オフェンバックはもちろんオペレッタが本業だ。《天国と地獄》の「カンカン」（地獄のギャロップ）は運動会の定番で誰でも知っているが、全幕舞台を見る機会はあまりない。鈴木雅明が新日本フィルの定演に初登場し、メンデルスゾーンのシンフォニーを振る。息子優人のBCJ定演初登場と併せて注目だ。ついに細川俊夫のオペラが新国立劇場で上演される。とても嬉しい。これらを糧に花粉の飛散もなんとか乗り切りたい。
2日（金）19:00 新日本フィル定演（TOPAZ）ハイドン：交響曲第22番 変ホ長調 「哲学者」／ハイドン：交響曲第94番 ト長調 「驚愕」／ヘンツェ：交響曲第7番 指揮：マルクス・シュテンツ ＠すみだトリフォニーホール
8日（木）19:00 オペラシアターこんにゃく座 喜歌劇『天国と地獄』作曲：ジャック・オッフェンバック 台本：エクトル・クレミュー/ルドヴィック・アレヴィ 台詞・訳詩・演出：加藤 直 美術：杉山 至 衣裳：太田雅公 照明：齋藤茂男 振付：山田うん 編曲：萩 京子/寺嶋陸也 音楽監督 萩 京子 ＠俳優座劇場
9日（金）19:00 新国立劇場バレエ団『ホフマン物語』音楽：ジャック・オッフェンバック 編曲：ジョン・ランチベリー 振付・台本：ピーター・ダレル 美術：川口直次 衣裳：前田文子 照明：沢田祐二 主演：（ホフマン）福岡雄大 （オリンピア）池田理沙子 （アントニア）小野絢子 （ジュリエッタ）米沢 唯 （リンドルフ/悪の化身 ほか）中家正博 指揮：ポール・マーフィー 管弦楽：東京フィルハーモニー交響楽団 ＠新国立劇場オペラハウス
10日（土）14:00 新国立劇場バレエ団『ホフマン物語』主演：（ホフマン）菅野英男 （オリンピア）柴山紗帆 （アントニア）小野絢子 （ジュリエッタ）本島美和 （リンドルフ/悪の化身 ほか）貝川鐵夫 ＠新国立劇場オペラハウス
11日（日）14:00 新国立劇場バレエ団『ホフマン物語』（ホフマン）井澤 駿 （オリンピア）奥田花純 （アントニア）米沢 唯 （ジュリエッタ）木村優里 （リンドルフ/悪の化身 ほか）中家正博 ＠新国立劇場オペラハウス
12日（月・祝）15:00 BCJ 第126回定期演奏会《ヨハネ受難曲》指揮：鈴木優人 ソプラノ：松井亜希 アルト：ロビン・ブレイズ エヴァンゲリスト：ハンス・イェルク・マンメル テノール：ザッカリー・ワイルダー バス／イエス：加耒 徹 バス：ドミニク・ヴェルナー 合唱・管弦楽：バッハ・コレギウム・ジャパン ＠東京オペラシティ コンサートホール：タケミツメモリアル
15日（木）19:00 山下洋輔《RETROSPECTIVE》挾間美帆：Limonium（東京オペラシティ コンサートホール開館20周年記念委嘱）／山下洋輔：ピアノ協奏曲第3番 《Explorer》（オーケストレーション 挾間美帆）／山下洋輔：ピアノ協奏曲第1番 《Encounter》（オーケストレーション 栗山和樹）締太鼓：植村昌弘／ ピアノ：山下洋輔 指揮：佐渡 裕 管弦楽：東京フィルハーモニー交響楽団 ＠東京オペラシティ コンサートホール：タケミツメモリアル
16日（金）新日本フィル定演（RUBY）ブラームス：悲劇的序曲／ハイドン：交響曲第104番 ニ長調 「ロンドン」／メンデルスゾーン：交響曲第5番 ニ長調 「宗教改革」 指揮：鈴木雅明 ＠すみだトリフォニーホール
16日（金）19:00 [新制作・日本初演]《松風》全1幕〈ドイツ語上演／字幕付〉作曲： 細川俊夫 指揮：デヴィッド・ロバート・コールマン 演出・振付：サシャ・ヴァルツ 美術：ピア・マイヤー＝シュリーヴァー、塩田千春 衣裳：クリスティーネ・ビルクレ 照明：マルティン・ハウク ドラマツルグ：イルカ・ザイフェルト 出演：（松風）イルゼ・エーレンス （村雨）シャルロッテ・ヘッレカント （旅の僧）グリゴリー・シュカルパ （須磨の浦人）萩原 潤 音楽補：富平恭平 ヴォーカル・アンサンブル：新国立劇場合唱団 管弦楽：東京交響楽団 ダンス：サシャ・ヴァルツ＆ゲスツ ＠新国立劇場オペラハウス
17日（土）15:00 《松風》／公演終了後 アフタートーク 出演：細川俊夫、サシャ・ヴァルツ ＠新国立劇場オペラハウス
【21日（水）「小沢剛 不完全−パラレルな美術史」＠千葉市美術館】
24日（土）14:00 ビゼー《真珠とり》全3幕 演奏会形式（日本語字幕付フランス語上演 照明付）指揮：佐藤正浩 管弦楽：ザ・オペラ・バンド 出演：レイラ（尼僧）: 鷲尾麻衣 ナディール（漁夫）: ジョン・健・ヌッツォ ズルガ（ナディールの旧友、真珠とりの頭領）: 甲斐栄次郎 ヌーラバット（バラモン教の高僧） : 妻屋秀和 コーラス：国立音楽大学合唱団（指導：工藤俊幸、秋山理恵）＠東京芸術劇場コンサートホール
25日（日）14:00 高谷史郎（ダムタイプ）「ST/LL」総合ディレクション：高谷史郎 音楽： 坂本龍一/原 摩利彦/南 琢也 照明：吉本有輝子 メディア・オーサリング：古舘 健 テキスト：アルフレッド・バーンバウム 舞台監督：大鹿展明 舞台技術：尾粼 聡 映像技術：濱 哲史 映像・プログラミングアシスタント：白木 良 出演： 鶴田真由/薮内美佐子/平井優子/オリヴィエ・バルザリーニ ＠新国立中劇場
28日（水）オッフェンバック《ホフマン物語》指揮：セバスティアン・ルラン 演出・美術・照明：フィリップ・アルロー 衣裳：アンドレア・ウーマン 振付：上田 遙 再演演出：澤田康子 舞台監督：斉藤美穂 出演：（ホフマン）ディミトリー・コルチャック （ニクラウス／ミューズ）レナ・ベルキナ （オランピア）安井陽子 （アントニア）砂川涼子 （ジュリエッタ）横山恵子 （リンドルフ／コッペリウス／ミラクル／ダペルトゥット）トマス・コニエチュニー （アンドレ／コシュニーユ／フランツ／ピティキナッチョ）青地英幸 （ルーテル／クレスペル）大久保 光哉 （ヘルマン）安東玄人 （ナタナエル）所谷直生 （スパランツァーニ）晴 雅彦 （シュレーミル）森口賢ニ （アントニアの母の声／ステッラ）谷口睦美 ほか 合唱：新国立劇場合唱団 管弦楽：東京フィルハーモニー交響楽団 ＠新国立劇場オペラハウス
