■電文「アストロ・農家・復刻・望む」[雑談]

アストロノーカ
そういえば、アストロノーカというとてもマイナーなゲームがあった。
発売はたしかエニックスだったと思う。


製作者が「頑張れ森川君2号」と同じ人だったかしら?


まず、ゲームの概要を説明せねばなるまいな、


近未来、人類はその生息域を銀河全域に広げていた。
そんな大嘘か夢みたいな未来のお話。
ある一人の若者が、未知への好奇心をその胸に躍らせながら、ボロボロの移民船に乗って、なにやらという惑星に降り立った。
しかしその惑星は、さっぱり凡庸で、特筆すべき冒険もなく、凶悪な宇宙人もいない、片田舎ののどかな小さい星。
だが、その日、広大な宇宙の片隅で、たしかに起きたことが一つある。
あなたが宇宙農家としての輝かしい第一歩を踏み出したのだ。


あなたの目的は、様々な困難を乗り切って銀河一の宇宙農家になることである。
だが、あなたはまだ新米農家で、農家のイロハも分かっていない。
手の中には作物の種類も無く、機材も足りない、知識も無い。
あなたはこれから様々な人の助けを借りて宇宙農家として大きく成長し、様々なつわものとの苛烈な競争の世界に飛び込まなくてはならない。
あなたが丹精込めて育てた作物を狙う害獣、彼らとの両者の生存を賭けた長い長い戦いに勝利しなければならない。
毎日えんえんとタネを見つめ続けても一向に成果が上がらない、作物の品種改良に打ち込む不毛の日々を乗り越えなければならない。
果たして、あなたは銀河一の宇宙農家になれるだろうか?


そんなゲーム。


これがとっても面白かった、毎日のように役場や農協から届くメールや沢山の台詞が詰め込まれた農業補助ロボットピート君、彼らが演出する日常はとてものどかで楽しく、本当に自分が農家になったかのようだった。
複雑な交配表にココロ躍らせられた「銀河一重い」など冠詞がじつに上手いのである。
バブーとの熾烈な争いも面白い、あいつらはとってもチャーミーで、まれに見る凶悪、頭がいいのか悪いのか。


特にメールは面白くて、新米がだんだん宇宙農家として皆に認められていく過程は壮大な立身出世物語のようである。


私はもう一度、プレステ2でこのゲームが出るならこのゲームの為だけにプレステ2を買っても良い。
特にネットゲーとして復刻されないだろうか?
あのメールシステムはとてもよかった。こういうゲームはネットに移行すると可能性は無限大に広がる。
「件名:新種のバブーが発見されました」とか、「件名:銀河探検家オオニシさん(40)がケンタウルス座B−4から大王サツマイモのタネを持ち帰りました」とか、宇宙農協新聞とか。
復刻されないものだろうか?