王位戦第3局二日目

羽生善治四冠対△谷川浩司王位の王位戦第3局は、150手で谷川王位の勝ちでした。

後手の封じ手は△6五歩でした。▲3五歩を防ぐ手もありましたが、先手に攻めさせる間に先手の玉頭から攻めきってしまおうという考え方は、谷川王位らしいですね。その後、後手の攻め、先手の受けという展開になりましたが、それでも盤上をいろんな駒が乱れ飛ぶあたりこの二人の将棋ならではの面白さがあります。

終盤になって互いに駒をさばき、先手は入玉を目指しましたが、あと一歩及ばず後手の一手勝ちとなりました。勝敗の分かれ目がどこにあったのか全くわからない大熱戦でした。

これで谷川王位の3連勝となり、王位防衛が濃厚となりました。しかし、この対決はもっと見たいので次は羽生四冠の勝ちを期待します。第4局は8月26・27日(火・水)の予定です。

将棋の内容とは関係ありませんが、気になったことが一つ。将棋タウン第44期王位戦第3局、速報感想によれば、神戸新聞のウェブ中継では96手目△8八金の局面で1時間以上止まったままで、次に更新されたのは投了後だったようです。終盤の重要な局面で更新がストップするというのは、「実況」という看板に偽りありと言われても仕方ないのではないでしょうか。