BIGLOBEストリームで記者会見などの動画配信

昨日瀬川晶司氏プロ編入試験の内容が公表されるでお伝えした件について、この記者会見などの動画がBIGLOBEストリームから配信されています。会員登録なしに、無料でご覧になれます。

本日配信された動画は以下の通り。(いずれも、WindowsMediaPlayer形式動画)

動画がいつまで見られるかわからないので、要点をメモしておきます。

  • (背景に、来月号の将棋世界表紙の写真をずらっと並べてある。5月26日に撮影された、瀬川氏と米長永世棋聖のツーショット。)
  • プロへは対局料、瀬川氏からは受験料。金額は公表しない。ただし、タイトル戦と同じくらい重要な対局と位置づけてそれなりのものを用意した。
  • インターネット配信は全く新しい試みと強調。
  • 6名の平均実力が四段6名の実力と一致すると判断した。
  • 第1局。米長邦雄永世棋聖は「助手」として、佐藤天彦三段がフリークラス入りを辞退したことについて、順位戦制度・奨励会制度との関連の説明を行う。奨励会三段の気持ちを考えたとき、この対局が必要と判断した。
  • 第2局。東西のバランスを考えた対局。
  • 第3局。久保八段にとって酷な対局。
  • 第4局。奨励会を経ずに四段になれる制度を作る際に、女流棋士の扱いについての討議材料の一つとなる。
  • 第5局・第6局。正会員の審査として、理事会を代表して面接する。勝敗もさることながら、将棋に対する熱意・普及に対する情熱・人柄を加味して最終判定する。2勝4敗で合格することもあれば、3勝3敗で失格することもある(が、3勝で合格することは理事会で決めた。)
  • 第1局のみ公開対局。
  • 第4局以降はあくまで予定。
  • 瀬川氏には15日6時過ぎに決定の内容を伝えた。
  • 対局の1週間くらい前に、瀬川氏と対局者で記者会見を行うかもしれない。
  • 2勝4敗は原則失格だろうと思うが、勝敗にかかわらずということで特例で認められるかもしれない。世論や連盟内部の声を加味して理事会で決定する。
  • 4敗すると、その時点でその後の対局は打ち切り。2勝3敗で最終局にもつれ込んだ場合、若干何らかのものを加味する可能性はある。
  • 第5局・第6局で副会長・会長と直接対局があるかどうかは、可能性があるかもしれない。
  • 第2局以降は東西の将棋会館で対局を行う。
  • 経済効果は20億円くらいだろうと思う(笑)。実際の収入増は1億円くらいだろう。
  • 6名の試験官は、ほとんどは理事会からお願いした。断るなら退会というくらいに強く迫って出てきてもらった人もいる。その1ヶ月は他の対局をつけないでくれという人もいた。試験官にも金銭を越えたプレッシャーがかかっている。
  • (インタビューは手ぶれが気になる。三脚がなかったのだろうか。)
  • 第1局は実力的に見て互角だろう。
  • 第3局は六番勝負のハイライト。
  • 第5局・第6局まで続くなら、瀬川氏が何番か勝ってある程度の実力を見せたということ。様々な要素を総合的に判断して決定する。
  • BIGLOBEからの配信はいつでも見られるようにする。プロやアマチュアからBIGLOBEを通じてコメントを出す。
  • 大きなお祭り・イベントと捉えて、プロもアマも成り行きを楽しんでほしい。

面白いか面白くないかでいえば、第三者から見て非常に面白いことは間違いないでしょう。動画を見て、米長邦雄永世棋聖自身が楽しんでいるように感じました。最終決定について含みを持たせたのも、自分の手に決定権を保持して、自分で楽しむ余地を残しておきたいのかなと思いました。

ところで、この書き方を見ると、ネット配信は六局とも行われるようですね。

BIGLOBE日本将棋連盟と連携し、同連盟が主催する対局「瀬川晶司氏 将棋プロ入り六番勝負」の模様を「BIGLOBEストリーム」にて独占配信する。配信はオンデマンドで、7月より行われる予定だ。

関西理事2人のインタビュー

「カフェ・ド・お気楽」第3回のゲストは、先月日本将棋連盟理事に就任した淡路仁茂九段・東和男七段です。

理事ということで、会話の内容は連盟の運営・将棋界の今後といったことが中心となりました。

村田
「そんなに状況は厳しいんですか?」
「僕らが考えている以上やった。具体的な資料も出されて、相当厳しいね。今は年度決算で赤字やから、累積赤字が増えてくると…。僕がなった頃(平成6年)はそれこそ羽生さん関係で免状とかも売れたし、凄く充実していた。いろいろするにも余裕があったし。」
淡路
囲碁界も大変やからね。将棋連盟も人事じゃない。赤字が増えんようにしないと、将来的な事を考えても。今は免状も厳しいし、『将棋世界』も厳しい。

そういった危機感から、最近は「普及」を積極的に進める方針が打ち出されてきました。特に関西で進められた「支部・教室棋士派遣キャンペーン」は、流れを一歩先取りした試みだったと思います。

証券口座を作って将棋年鑑をゲット

将棋年鑑@将棋パイナップルで知ったキャンペーン。

上のページからマネックス・ビーンズ証券で新規に口座を開設し5万円以上入金すると、もれなく今年度の将棋年鑑がプレゼントされるそうです。トップページからこのページへのリンクが見つからなくて心配になるのですが、本当にあるんですよね、このキャンペーン。

高齢者をターゲットにした結果、こういう企画が登場したのかなという気がしますが、そのほかにこういうページもありました。

公益法人への課税方針

日本将棋連盟は社団法人です。調べていないので、どの程度影響があるかわかりませんが、出版事業などの収益事業への課税は強化される方向性であるようです。