NHK杯戦 逆王手で逆転

本日放送されたNHK杯テレビ将棋トーナメント準々決勝▲山崎隆之六段 対△渡辺明竜王の対局は180手で後手の勝ちでした。後手一手損角換わりから先手右玉対後手居飛車穴熊となったこの将棋は、中盤で玉頭戦となりそのままぎりぎりの終盤に突入しました。下図は最後に先手が勝ちを逃した局面。

この▲2五香が敗着。後手に△2四桂合とされてしまいました。他の合駒なら▲1三金の一手詰ですが、△2四桂合は逆王手となっているために▲同香と取るしかなく、後手玉が詰まなくなってしまいました。▲2五香のかわりに、▲3二銀不成なら詰んでいました。

逆王手ということばの使い方が議論になることがありますけども、これが本当の逆王手です。

2月12日追加