勝手に将棋トピックス RSSフィード

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2006年10月28日

[] 将棋博物館が今月で閉鎖に

8月4日将棋博物館が閉館へ?の続きという話をお伝えしました。結局、10月いっぱいで閉館だそうです。

将棋博物館閉館のお知らせ:10月末日をもちまして閉館いたします。長らくのご愛顧、誠にありがとうございました。

将棋博物館

日本将棋連盟関西本部 将棋ファン感謝デー 第32回将棋の日 のお知らせを見ると、現在将棋博物館のある部屋は閉館後「多目的ルーム」になるようです。これまで非公式に言われていた情報通りであれば、将棋博物館の収蔵品は大阪商業大学 アミューズメント産業研究所に移されるのでしょう。所有権がどうなるのかは不明です。

日本将棋連盟将棋文化を担う中心的存在という自負を持っていると思います。将棋史を知る上で貴重な資料を多数含む収蔵品をこれからどうするのか、そして「伝統文化」をどのように継承していくつもりなのか、そういう視点から考えているのかどうかを疑問に感じる経緯です。少なくとも表面だけを見れば、閉館というのは伝統文化の尊重とは正反対の動きです。運営にはもともと力が入っていなかったようですけれども、閉館となると聞こえが非常に悪いので、建前だけでもこれからの方針を説明するくらいのことはしてもらいたかったところです。

ところで今まで気付いていなかったのですが、将棋博物館館長は2005年5月に小林健二九段から東和男七段に交代していたのですね。ウェブ上では確認できませんでしたが、将棋年鑑を見て確かめました。

[][] 将棋倶楽部24持将棋の「トライルール」導入を検討

まあ、検討だけで終わりそうな予感はありますけども。

★よくあるお問合せ:持将棋ルール(その2)

先崎八段提唱「トライルール:先手なら5一、後手なら5九の地点に玉がもぐりこんだら勝ち。」という持将棋問題解決の案があります。相矢倉戦の戦い方に影響があるかもしれませんが、とてもいい案と思います。

(皆様からの便りで何通か本件提案いただきました。ありがとうございます。これを24で採用するにはソフトの改造が必要ですが、試しに導入してもいいかもしれません。)

将棋倶楽部24

個人的に、トライルールは優秀だと評価しています。導入の際は将棋タウン勝手に考察文その九、トライルール運用状況が大いに参考になるでしょう。

ただ、アマ大会のように何時までに全対局を終わらせなければならないというような制約はネット上ではありませんので、相入玉の駒取り合戦がたまに見られるというのもまた面白いとは思っています。

passpass 2006/10/29 08:50 トライルールは将棋の勝負に異質の要素を持ち込むので好ましくありません。
玉を相手陣内への侵入禁止とすればほとんど勝負はつくと思います。

通りすがり通りすがり 2006/10/29 13:19 玉を相手陣内への侵入禁止とするルールは将棋の勝負に異質の要素を持ち込むので好ましくありません。
トライルールとすればほとんと勝負はつくと思います。

鉄人68号鉄人68号 2006/10/30 01:29 現行の持将棋規定は駒数によって勝敗を決すると言う異質の要素を持っています。相入玉でも玉を詰めることによって勝敗を決することの出来る案がありますので、私のHPをご覧下さい。
http://www5f.biglobe.ne.jp/~Tan-Lee/shogi/

mozuyamamozuyama 2006/11/01 23:26 鉄人68号さんのおっしゃるような「異質」が背景にあって、トライルールが提案されてきたという経緯があります。違うルールを作れば「異質」さは避けられませんが、どのような「異質」ならベターなのかという比較になるわけですね。私は「異質」であっても必ずしも問題ではないと思っています。
ところで、通りすがりさんは「ほとんと」と濁点が抜けたのが惜しかったですね。

2006年10月25日

[] 羽生善治三冠藤田晋氏の対談

9月19日羽生善治三冠講演レポートの中でお伝えした羽生善治三冠と藤田晋氏の対談動画が公開されました。今回の配信は前編で、後編は11月初頭あたりになりそうです。

最近見る余裕がない私ですが、「企業社会に生きる人にとって、貴重な内容*」ということですので後編が見られるようになったらまとめて見ようと思います。

それから、日本経済新聞夕刊のコラム「こころの玉手箱」で10月23日から羽生善治三冠が連載しています。

10月26日追記:対談動画の後編が公開されていました。

[] AERAで糸谷哲郎四段の記事

10月23日発売のAERA10月30日増大号で「羽生しのぐ将棋の天才高校生」という見出しの記事が掲載されました。糸谷哲郎四段の記事です。1ページの記事でそれほど長くはありませんが、さっそくスター扱いになっていますね。現在広島学院高校3年生の糸谷四段は京都大学文学部哲学科を目指して勉強中ということで、その中での好成績というのもなかなかできないことでしょう。

今週の週刊将棋10月25日号でも糸谷四段の特集が組まれています。対振り飛車の右玉はこのまま活躍できれば升田幸三賞も十分狙える戦法ですから、今のうちに解説書を書いてほしいと思うのですが、まあ大学に入ってからでしょうか。

[] 谷川浩司九段が神戸市文化賞を受賞

谷川浩司九段が神戸市文化賞を受賞しました。これは学術・芸術などの分野で神戸市の文化の発展に貢献した個人・団体に贈られる賞です。谷川九段の場合は社会部門ということです。

[] 伊奈川愛菓女流2級が人気

囲碁将棋ジャーナルのインタビューを切り取っただけの動画ですが、かなりの数のブログニュースサイト10月19日頃から紹介されたようで将棋に関心のない人にも多数見られたようです。これまでの女流棋士の中でもトップクラス反響で、囲碁の梅沢由香里五段のようなアイドル的人気が出そうです。

[] 羽生善治三冠も楽しむ「数独

羽生善治三冠がテレビで「数独」が好きと言ったという話。詰将棋作家ではニコリ関係を好む方が多い気がしますが、指将棋ではそれほどでもないような気がします。

ご存じの方が多いと思いますが、数独は9x9の盤面に1から9までの数字を9つずつ書き込んでいくパズル。海外でも「SUDOKU」で通用します。

[] 朝日新聞将棋ソフトの記事

10月22日付の朝日新聞日曜版でコンピュータ将棋に関する記事が掲載されました。特に目新しい話はありませんが、このように多くの人の目に触れる媒体に出ると興味を持つ人が増えるでしょうね。

[] Bonanza製品版発売へ 初回版は「赤い扇風機」付き

囲碁・将棋ソフト開発日誌 - ついにBonanza製品版が登場!!で知ったのですが、フリー将棋ソフトBonanzaの製品版がマグノリアから発売になるそうです。

2006年コンピュータ将棋世界大会優勝ソフト「Bonanza」を11月17(金)より発売いたします。初回ロット限定「赤い扇風機」付き。11月18日(土)には発売記念イベントとして、Bonanza対トップアマ対局を開催。対局相手は加藤幸男氏と清水上徹氏。近将道場でライブ中継される予定です。

マグノリア

「赤い扇風機」は、第16回世界コンピュータ将棋選手権の実況を見た方でないと意味がわからないでしょう。マシンを冷やすために扇風機を置くことは他の陣営でも行われていましたが、こんな感じだったため当日はネタになっていました。

なお、第16回世界コンピュータ将棋選手権関連の記事は第16回世界コンピュータ将棋選手権補遺からご覧下さい。

[] 東大囲碁教育への活用研究開始

囲碁の教育への活用を目指す研究部門を、東京大教養学部が今月開設した。囲碁を習うと創造性や集中力が高まるなど教育的な効果があるとされるが、脳科学や心理学を通してその効果を検証する。日本棋院と日能研から5400万円の寄付を受け、3年間研究する。日本の囲碁人口は長期的には減少傾向にあり、日本棋院は「(研究で)教養教育の一層の充実と、我が国が誇る囲碁文化の継承と発展が可能になる」と期待を寄せている。

開設されたのは「教養教育への囲碁の活用研究部門」で、脳科学や心理学などを専門とする東大大学院研究者らがスタッフを兼務する。

教育効果については、囲碁の入門講座を初心者学生に受講してもらい、上達の過程で認知能力や問題解決能力が向上するかどうかを検証する。対局中のプロ棋士の脳波、脳内の血液の流れも測定し、その変化やアマチュアとの違いも探る。

囲碁:創造性や集中力向上に効果?東大が本格検証へ

2005年10月13日に紹介した東大の囲碁の授業が好評だったことから、日能研の資金援助も受けてこのようなプロジェクトスタートしたようですね。具体的にどのような計画があるのかまだよくわかりませんが、多方面の研究を行うようです。脳の研究は将棋でも計画されているようですが、それ以外の部分でどのように違うことをやるつもりなのか注目しています。東京大学サイトでは関連情報は見つかりませんでした。

[][] オンラインで将棋盤面画像を作成できるページ

作者の方からコメントでご紹介いただきました。ブラウザ上で盤面画像を作成できるそうです。少し使ってみましたがうまくできている感じがします。

これまで、ダウンロードして使用するフリーソフトで同様のものはありましたし*1、オンラインで利用可能なものとしてはMakeBanもありますが、Kifu for Windowsに頼らずに駒操作なども自前でまかなうのはこれが初めてだと思います。あとは自由度をどこまで高められるかでしょうね。大きさの変更とか、簡単なテキストとか、駒種類の追加とか、わがままを言いだしたらきりがありません。

あとは、こういった盤の機能をウェブログ掲示板に組み込めるようにすると便利そうですが、インストールに管理者権限が必要になったりしそうなので大変かもしれません。

[] 遠山雄亮四段の考察

読み応えのある考察です。将棋のプロとは何なのかがこれまでになく問われている時代と言えるかもしれません。今までは考えなくても何となくうまくいっていたことも、これからはそうでもなくなるという状況だからこそ考える、そして行動することが必要になるのでしょう。

私もプロ制度に関して考えてきたので機を見て考えをまとめたいと思っていますがまだしばらく先になりそうです。

[] オセロの世界選手権

オセロの大会はよく知らないので記事を読んで新鮮な感じでした。優勝賞金は3000ドルだそうです。

[][][] 将棋倶楽部24MMORPG化は可能か

気合いの入った考察。とても面白いと思います。

今までは新聞というアグリゲータが存在してくれたから、コスト構造を曖昧にして、さらに全国に散らばっているユーザから細かいお金を集めることが出来ていたが、新聞が崩壊したらこのアグリゲータがいなくなる。そうなる前に、はやいとこ将棋連盟は自らがアグリゲータになることを考えないといけない。

I 慣性という名の惰性 I - 将棋連盟はとっとと将棋倶楽部24を買収してプラットフォームビジネスに乗り出すべきだ

この認識は非常に重要だと思います。

要点は将棋倶楽部24のMMORPG化したら?ということでしょうか。

MMORPGと言われてもわからない方はMMORPGとは - はてなダイアリーあたりをご覧下さい。ものすごくざっくばらんに言うと、ドラゴンクエストとかああいうのをオンライン上でみんな一緒にやりましょうということです(大雑把すぎですが)。みんな一緒にということでその中で競争も生じてくるわけですが、そのあたりはレベルが上がったりアイテムを集められたりできるようにたくさんの労力を投入した人が有利になったりしたりします。将棋の場合はかけた時間と実力向上の度合いが全く比例しないので、そのあたりがネックになるのかもしれません。よく名前を聞くゴルフゲームパンヤなどはどう対処しているのでしょうね。この界隈にはタッチしていないのでよく知りません。とはいえ、こういう発想は面白いと思います。

そんなことを前提にして、より細かいところについて考えてみます。

まず、日本将棋連盟は公益法人なので会社を買収というわけにはいかなくて、提携ということになるのでしょう。その上でまず障害になるのが日本将棋ネットワーク(NSN)の存在でしょう。これ自体は有料サイトですし、NSNポイントはある意味MMORPGと言えなくもありません。ただ、将棋ビジネスとしては同じ有料対戦サイトならまだしもTAISENの方が有望だと思います。

現在の将棋対戦サイトは無料が主流で、特に有段レベルでは将棋倶楽部24の存在感が圧倒的です。しかし、将棋倶楽部24は久米宏氏の個人運営に近い経営形態で、収入はほぼ広告からに限られている(と思われる)ため財務基盤は万全ではありません。そうした事情から、有料サービスを立ち上げることができればそのメリットは大きいと考えられます。ただ、将棋倶楽部24は設立間もない時期に無料化宣言を行っておりそれが規模拡大に貢献したという事情を考えると、このまま有料会費制にするのは難しそうです。

一般的に、インターネット上で無料で行われていたサービスをスムーズ有料化するのは困難だといわれています。それは顧客が逃げてしまうことが最も大きな要因ですが、有料化に踏み切れない要因の一つに料金を徴収するシステムを構築することが簡単ではないことが挙げられます。その意味では、将棋倶楽部24がNSNの将棋事業を買収してしまうという選択肢は考えられると思います。

ただ、過去に将棋倶楽部24が自力で有料サービスを立ち上げようとしたことがありました。もう覚えている方は少ないかもしれませんが、24BBネット(http://www.24bb.net/)です。24bb.netドメインはまだ将棋倶楽部24がおさえていますが、サイトはずっと前から消えてしまっています。このサービスは将棋関係の番組を有料で生配信しようというもので、棋戦の大盤解説会や定跡講座などを予定していたようです。成功していれば将棋倶楽部24だけでなくネット上の将棋全体にインパクトがあったはずですが、24BBでの順位戦解説会が中止にあたりが転機だったのか、ほとんど実質的な活動のないままに休止してしまいました。あと1年か2年、登場が早かったのかなという気がしています。

そういうこともあって、将棋倶楽部24はずっと今のような形態のままで来たのですが、YouTubeなどを見ていてもベンチャーは結局買収されることが「上がり」になるしかないのかなと思ったりしています。現在の将棋倶楽部24だけで全く新しい道に乗り出すのは余力が不足しているだろう。では、誰がやるんですか?日本将棋連盟には無理そうだし私は答えを思いつきません……っていうのが一番の問題なんでしょうね。

auでやっている将棋 女流プロONLINEは多少近い感じはありますね。私は使っていないのでシステムがわからないのですが、ポイントを消費していろいろできる(というかいろんなことをするのにポイントが必要)というあたりは、ゲーム内でポイントを稼ぐ仕組みを組み合わせることができれば面白そうです。携帯ならマイクロペイメントもばっちりです。まあ、それ以外の制約が携帯は厳しいのですが。

いろいろと書いてきましたが、リンク先にあるようなシステムは面白そうです。もちろん、将棋倶楽部24で指すような人なら注文を付けたくなることはたくさんあるでしょうし、コンピュータ将棋に関しても現時点で技術的に解決されていない課題はたくさんあります。しかし、それはそれとしていろんなアイディアを出して可能性を探っていくことが一番重要だと私は考えています。

*1:そういえば、Kif2Gifってどうなったんでしょうか。http://www.geocities.co.jp/Playtown-Spade/5465/software/index.html につながりません。

ぼー松ぼー松 2006/10/26 00:21 糸谷流右玉の解説は将棋世界で連載が始まっていますよ。

通りすがり通りすがり 2006/10/26 00:46 糸谷四段の将棋世界での連載については10月13日の記事で既に触れられていますね。私も、早く解説書が欲しいなぁ、と思ってる口です。

天下茶屋天下茶屋 2006/10/26 02:02 リンク先で「700万人の1%を囲い込む」とありましたが、少し非現実的でしょうね。0.1%引き込めれば成功ではないでしょうか。
ネット上の課金というと順位戦中継がすぐに思い浮かびますが、同じ月額500円で確か会員数がそれぐらいだったはずですから。
いずれにせよ将棋倶楽部24は現状で誰も文句はないはずですから、このままそっとしておいてほしいです。

風みどり風みどり 2006/10/26 10:25 「詰将棋の杜」がアクセスできなくなったままになっています。
でこぽんさん本人のサイトに画像生成があります。
http://dekopon.s55.xrea.com/sakuzu/

mozuyamamozuyama 2006/10/26 12:29 ぼー松さん、通りすがりさん、雑誌連載と単行本発行は違うと思うんですよ。連載は単行本にまとまるほどは続かないと思うので、書き下ろしが必要になりそうですから。
天下茶屋さん、非現実的と言い出したらきりがないのですが、アイディアを出していく段階ではいろいろ考えることが大事だという趣旨で書きました。将棋界の現状を考えると、そっとしていれば現状のままで維持できるのかどうかということを問題にされているわけですね。
風みどりさん、ありがとうございます。記憶にありませんでした。あとで試しに使ってみます。

かずひで@あじゃ盤かずひで@あじゃ盤 2006/11/02 01:50 紹介ありがとうございます。あじゃ盤は元々、複数人で研究に使うための機能を中心に作ったものなので、そちらの面にも注目して頂けたら嬉しいです。
ところで、MakeBanも、でこぽんさんのツールも、今回初めて知りました。画像作成機能を作ろうと思ったときに、似たような物がないか色々調べたつもりだったんですが、見落としていたようです。これだけ完成度の高いものがあまり知られていないとすれば(私の調べ方が悪かったのかもしれませんが)、もったいないですね。

mozuyamamozuyama 2006/11/03 02:05 コメントありがとうございます。メインの機能から紹介しなくてすみません。あのような形での画像作成は私にとって何年も前からほしいと思っていた機能でしたので、そちらを強調してしまいました。将棋盤の画像作成を必要としている人は多くないので、検索エンジンでもなかなか上位に上がってこないのかもしれませんね。ウェブログが普及して少しずつ変化が訪れてきているような気もするので、あじゃ盤に道を切り開いていただきたいと期待しております。

gamgam 2006/11/10 22:33 いや、驚きました。24が連盟に譲渡されましたね。有料化されたらちょっとやだなあ。

mozuyamamozuyama 2006/11/10 23:48 個人的には、現在行われていないプロ棋士の指導対局とか実況解説とかに限定しての有料化ならば賛成ですが、今の24だと料金徴収のためにシステム改修が必要ですので、その分の投資を日本将棋連盟がやる気があるのかどうかですね。

2006年10月16日

[] 羽生善治三冠と茂木健一郎氏の対談

8月22日に紹介した羽生善治三冠と茂木健一郎氏の対談から再びでしょうか。「将棋という『脳の使い方の文化』に学ぶべきことは多いと思う*」ということばがいいですね。

[] PWCばか詰

第8回PWCばか詰作品展の解答発表と第9回PWCばか詰作品展出題がありました。今回の出題では北村太路氏の519手詰があります。まだ全く考えていませんが解くのが楽しみです。

[] JEWEL BOX #02 解答発表

中編作品を中心とした作品展「JEWEL BOX」第2回の解答発表がありました。この作品展はルールの制約がないので調子に乗って普段使わないルールを使っていたら、解答者ゼロになってしまいました。すみません。第9番の方はそれほど難しくないつもりで作っていました。

フェアリー詰将棋ではあるルールの中で何ができるかという作り方がよくあるのですが、それ以外にあるテーマを実現するのに適したルールを探していくという作り方もあります。今回は後者を模索してみたのですが、自己満足だったかもしれません。

[] 「プレ短コン」発表

結果発表となりました。今回が初めての試みでしたが、詰パラ誌上とは違った雰囲気が出ていますね。いろんな意味バラエティがあって見ていて面白いです。

[] いろいろな分野でのプロ

本筋ではない方向で反応するわけですけども。

すっごい悔しいわけです。俺が少々時間の配分に異常をきたしていたことは認める。いくらなんでもやりすぎだったことは認める。でもゲーム自体がいけないことだという決めつけだけは認めるわけにはいかない。野球だったらどうなの? 四六時中野球のことばっか考えてて、野球の練習のしすぎで他になんにもできなくなるくらい体力使い果たしてるとか俺に言わせれば同じアホなのに、でも親はそっちなら安心なんでしょ? じゃあ将棋だったら? 奨励会に入るくらいものすごい入れ込みようだったらどうなんだと。野球も将棋もテレビゲームもみんな同じ広義のゲームじゃん。

[/kowagari/20061013/1160733288:title=おれはおまえのパパじゃない - ゲームがゲーオタだけのものでなくなりますように]

みんな同じだと、そういう視点を忘れてはいけないだろうと思います。「ゲーム」に限った話ではないかもしれませんが、そんな分野でプロになるためには異常なくらいのめり込む必要があります。そうでなければ競争で負けてしまうからです。プロは異常です。異常だからすごいんだと。

うまく言えませんが、アマとプロの境目はその辺にあるんじゃないかと思ったりしています。

2006年10月13日

[] 糸谷哲郎四段が新人王戦優勝

10月12日に行われた新人王戦決勝戦第2局▲横山泰明 対△糸谷哲郎四段の対局は糸谷四段の勝ちでした。これで糸谷四段の2連勝となり、優勝を決めました。糸谷四段はこの棋戦開始時は三段で、三段からの優勝は1987年度の森内俊之名人に次いで2人目(ただし、この棋戦は今年度からシステムが代わり、三段の出場枠が大きくなっています)。また、18歳での優勝も森内名人に次ぐ史上2番目の年少記録です。

糸谷四段はこれで今年度の成績が19勝4敗となっており、もちろん現時点での勝率一位です。また、6月から9月にかけて14連勝を記録しており、これも現時点での今年度トップ。近年は新人の活躍が乏しいという不満も出てきましたが、それを覆すような快進撃となっています。

今月の将棋世界の講座の文章も面白かったですし、飛躍はまだまだこれからでしょう。

[] 将棋ニュースプラスで「目隠し10秒将棋」

将棋ニュースプラス10月13日配信分から「激突!目隠し10秒将棋」が始まりました。これはプロ棋士4名による目隠し10秒将棋の退会大会です。参加棋士は佐藤紳也五段、阿久津主税五段、熊坂学四段、片上大輔五段。今週は阿久津五段と片上五段の対戦でした。動画は23分ほどありますので、お時間のあるときにどうぞ。

これまでの企画の中でも長時間の動画となりましたが、やはり対局のすべてを通してみられた方が面白いですね。このくらいの時間に収まればちょっとした合間に見ることもできますし、参加者を変えながら定番企画にしてもいいのではないかと思いました。

ネタばれにならない範囲で対局に関係ない感想としては、「えいえいおー」の後の微妙な間がちょっと面白かったです。それから、アシスタントの人はきちんとしゃべれれば将棋に詳しくなくてもいいとは思いますが、駒を動かせる程度には知っておいてほしいと感じました。解説の声と重なって対局者の指し手の声が聞き取れないことがあるので、盤面を進めるのが遅れると少しストレスがたまります。

[] 竜王戦海外対局の英語記事

10月10・11日の竜王戦第1局は米国のサンフランシスコで行われました。時差を忘れていて私は衛星放送での中継を見逃してしまいました。

上のリンク先はこの対局に関する英語記事です。1つ目の記事は特に詳しく書かれていて、今まで見た将棋に関する新聞記事の中では一番ではないかと思います。それでも、将棋を全く知らない米国の人が読んで理解できるかどうかというと疑問ですが。

海外対局ではコストが余計にかかりますが、その分現地での将棋の普及に役立つと考えられているのだと思います。現地で対局してもそれが知られないと意味がありませんが、上のような記事はどの程度の人に読まれているのでしょうね。費用対効果の大きい方策があるといいのですが、見た限りでは基本的には現地在住のもしくは旅行客の日本人向けの催しになっているのかなという印象を受けました。

[] 矢印付きの将棋

日本経済新聞10月11日付夕刊1面のコラム「あすへの話題」についての話。黒井千次氏による「赤い矢印」と題された文章です。コメント欄で指摘されたとおり、これでしょうね。ちなみに、日本将棋連盟監修です。

実際に将棋を子供に教えている方のご意見を知りたいところですが、役に立ったという話はいくつか目にしたことはあります。

将棋の面白さを知るにはとりあえず指してみるのが一番だと思うのですが、駒の動きがわからないとそれもできないわけで、そういう意味ではルールを確認しながらとりあえず指してみるのにはいいんじゃないかなと感じました。様々なボードゲームカードゲームなどを楽しんでいる方は、新しいゲームのルールを他の人に説明するのにどういう順序でしているのでしょうね。

個人的には将棋の駒の動きをどのようにして覚えたのか記憶にないのですが、数年前に中将棋の駒の動きを覚えようとしたときには多少苦労しました。昔大山康晴十五世名人が愛好したということからもわかるように、中将棋自体は面白いものなのですが、駒の動きを覚えるのが大変という理由でなかなか取っつきにくいと思われているような気がします。将棋を覚えていない人から見れば、それは将棋に関しても同じなのではないかと思っています。

駒の動きを知らなければ将棋は指せませんが、全くの初心者の場合には、例えば、交互に駒を動かすとか、相手の駒のあるます目に自分の駒を動かすと相手の駒を取れるとか、そういう超基本的なルールから理解を始めなければいけません。そういう意味では、ハードルは低いに越したことはないのではないかと思います。

で、それはそれとして、将棋を教育に使うことに対してこういう角度からの反発もあるんだなあと感じました。

[][] 明治大正昭和前期の雑誌記事見出し

検索すると将棋関係でいくつかの記事が見つかります。どの程度貴重な情報なのか私にはよくわからないのですが、役に立つ方もいるかもしれないので紹介しておきます。

[] チェス世界チャンピオン戦はタイブレークに突入、そして決着

以前よりお伝えしているチェス世界チャンピオン戦は12戦を終えて3勝3敗6分のイーブンとなり、タイブレークに突入しました。トパロフの勝ちのうちの1つは例の不戦勝によるものですが、現在のところこの点は問題にされていないようです。タイブレークの方式は以下の通りです。(Regulations of the Match Topalov-Kramnikの3.7項を参照)

  1. 「持時間25分+1手ごとに10秒追加」(Rapid)で4局。
  2. それでも同点なら「持時間5分+1手ごとに10秒追加」(Blitz)で2局。
  3. それでも決着がつかなければ「持時間白6分黒5分の切れ負け、引き分けは黒勝ち」を1局。

……と書いているうちに決着がつきました。上の1つ目の段階でクラムニクが2勝1敗1分でトパロフを下してチャンピオンです。いろいろありましたが、この結果で収まりそうですね。

[] 名人戦契約問題についていろいろ(54)

文藝春秋の記事

10月10日に発売された文藝春秋11月号のコラム「丸の内コンフィデンシャル」で名人戦問題が取り上げられました。基本的に新聞業界話としての視点で、朝日新聞社が共催に応じたのは朝日の財務部門が負担の大幅増加に難色を示したことが一因のようだとか、毎日新聞社の強硬姿勢の背景には日本新聞協会会長人事で毎日が朝日に貸しを作ったのにそれを無視されたと感じたことがあるのではないかとか、これまであまり聞かなかった話が書いてありましたが、情報源が記載されていないので信頼度はよくわかりません。

なお、この号には佐藤康光棋聖のゲン担ぎに関する記事もありますので、ファンの方はお見逃しなく。

サンデー毎日の連載に関する話

取り上げる機会がありませんでしたが、以前コメントで情報をいただいてそのままになっていた話を紹介します。

月刊碁ワールド6月号のコラム「囲碁と映画の文化論」の中でこの話題が取り上げられています。筆者の松島利行氏は元毎日新聞編集委員です。松島氏が30歳をすぎたばかりの頃(1971年かその翌年の春のことだそうです)、夜に飲んでいると大山康晴名人からことづてがあり、自宅へ電話してくれと言われたそうです。

その数ヶ月前、木村義雄名人が老齢を理由に何十年も続けてきた将棋コラムの担当をおりたいと申し出られ、牧野喜久男編集長から囲碁将棋欄の次の執筆者を考えてくれと命じられた。同じページを分け合って長谷川章七段による手筋解説と詰碁が連載されていた。将棋界については何も知らなかったが、たまたま持将棋千日手を加えて十番勝負の末に中原誠王将が防衛というニュースを覚えていて、とくに相談する相手もいなかったから「毎日新聞の棋戦の本因坊と王将が年齢も若い同世代ですかし、……石田芳夫と中原誠で」と編集長にすぐ伝えた。「それじゃあ、君が頼んでくれ」と言われ、二人に連載をお願いしたのであるが、これが大山名人の怒りを買うことになった。

(中略) 嘱託である大山さんの知らないところで自社発行の週刊誌の将棋欄執筆者が交代したら、憤慨するのは当然であろう。

というようなことで、「明日は社長に会いに行く。私が毎日新聞を辞めるか、君が辞めるか」などと、そんなことを言われたそうです。その次に書かれた別のエピソードを含めて全体に趣旨がはっきりしない部分があるのですが、サンデー毎日の長期連載の意味合いが感じられる話ではあります。

このコラムが書かれた数ヶ月後に、中原誠永世十段の連載が打ちきりになったわけです。そう考えるといろいろな巡り合わせというのはあるのだなと感じられます。

[][] 将棋盤を利用したパズル

あまり将棋に関係ないような気もしますが、気にせずに。

将棋盤(9×9のマス目を持つ盤)を使って二人が陣取りゲームをする。 自分の番になったとき、 空いているマス目(自分の陣地でも相手の陣地でもないマス目)の中からいくつか選んで「自分の陣地」にすることができる。 一度に自分の陣地にできるのは、 「1個」か「隣り合った2個」のいずれかである。 隣り合った2個は縦の2個でも横の2個でもよい。 パスはできない。 自分の番になったとき空いているマス目がひとつもなかったら負け。

ルソー展と陣取りゲーム・クイズ - 結城浩の日記

こういう話は将棋よりも囲碁を打つ方がすぐにぴんと来るかもしれません。要するに「マネ碁」ですね。

「マネ碁」というのは、相手が打った地点の点対称な位置に打つ作戦です。黒番(先手番)でやる場合には、初手に天元(盤の中央)に打って、その次の手から「マネ」に入るというわけです(囲碁の盤は一辺が奇数の正方形ですので中央が存在します)。上のパズルではこの作戦がそのまま通用しますね。曾呂利新左衛門という人が豊臣秀吉にこのように入れ知恵したという言い伝えがあることから「太閤碁」と呼ばれることもあります。

現在ルールでは黒番に「コミ」というハンデがあるため、プロで黒がマネ碁を打つ作戦は見られません。しかし、ハンデがなければ黒は必ず持碁(引き分け)に持ち込めるのかというとそうでもありません。なぜかというと、囲碁は上のパズルとは違って石を取ることができるからです。どうしてそうなのかは、考えてみるとわかると思います。「ヒカルの碁」で出てきたのでご存じの方も多いでしょう。

このマネ碁に関しては、碁ワールド6月号で柳時熏九段が「マネ碁の科学」と題して充実した面白い記事を書いています。

プロでもマネ碁の実戦例はあるのですが、これは単純に真似するというのではなく、相手に追従していって相手がぬるい手を打ったらそこで変化して別の手を選ぼうという作戦です。上述の通り、現在ではマネ碁は白番の作戦となっています。基本的には、先番の有利さは局面がそのまま進めば進むほどはっきりしてくると考えられますが、囲碁は決着がつくまでの手数が長くかかるので50手やそこらでは形勢が傾くことはないということなのでしょう。

この作戦に対して黒の対抗策で有力とされるのは2つあるそうです。一つは、黒が天元に打つこと。こうすれば確実に真似を阻止できますが、天元に打つこと自体がぬるい手であるなら逆手に取られるだけですので、天元に打つ手が好手になるような局面にいかにして持ち込むかが課題となります。もう一つは、点対称にシチョウを作って中央でぶつける方法です。この方法は『シチョウの世界』に解説があります。(「シチョウ」とは何かについては囲碁の入門書に必ず出てくるのでここでは解説しません。)

さて、元のパズルに戻ると、この作戦は盤の形状が対称形であることに依存していました。もし、盤のどこかが欠けていたり出っ張っていたりしたらどうなるでしょうか。考えてみましたが、一般的な指針は思い浮かびませんでした。このゲームの1次元版に近い「ニム」では一般的な解法が知られていますが(『石とりゲ−ムの数理』という本もあります)、2次元になると難しいのかもしれません。

yaneuraoyaneurao 2006/10/15 00:17 > 目隠し10秒将棋の退会です

た、、退会(゜Д゜)!

mozuyamamozuyama 2006/10/15 00:45 すみません、修正しました。

pyonpyon 2006/10/19 12:22 竜王戦の海外対局の件についてですが、竜王戦ブログを見たかぎりでは、結局「竜王戦ご一行様がタダでサンフランシスコを楽しんだ」という印象しか持てませんでした(とはいえ、対局者は対局以外のことをやらなくても必ずしも問題はないと思います。わたしがいいたいのはついていった人のほうです)。先日のエントリの田中九段のインタビューで「朝日なら海外で名人戦が」という話がありましたが、今回のような惨状(あえて惨状と書きます)では、海外で名人戦をやったところでなんの普及の助けになるのか、わたしにはわかりませんでした。

kokada_jnetkokada_jnet 2006/10/23 16:52 糸谷四段、今週号の週刊将棋のインタビューでは、文学ではカフカ、音楽ではクイーンとピストルズが好きとか。それで、大学は京大目指してるんだから、格好いいです。

mozuyamamozuyama 2006/10/25 22:25 pyonさん、こういう機会をもう少し有効に使えないものかと思いますね。個人的にはNHKは大丈夫かなと心配しています。海外対局のときは中継が大変なので中止になんてことが起きないといいのですけど。
kokada_jnetさん、さっそくAERAがあおってきましたね。

2006年10月11日

[] 片上大輔四段が五段昇段

10月10日に行われた竜王戦5組昇級者決定戦決勝で片上大輔四段が勝ち、竜王ランキング連続2回昇級で五段への昇段となりました。

今年度から拡大した竜王戦による昇段規定ですが、これによる今年度の昇段は(4月1日付を除いて)これで5人目です。昨年までにランキング戦2年連続昇級がどのくらいあったか調べていませんが、個人的には該当者がこれほど出てくるとは思っていませんでした。来年度も果たしてこういう感じになるのでしょうか。

2006年10月08日

[] 白瀧あゆみ杯、上田初美女流初段が優勝

10月8日に行われた白瀧あゆみ杯争奪戦U-20女流トーナメント決勝▲上田初美女流初段 対△坂東香菜子女流2級の対局は、135手で先手の勝ちでした。棋譜写真などは上記リンク先でご覧になれます。

今期から始まったこの非公式戦ですが、加藤桃子6級など話題も多く、ウェブ中継と連動して盛り上がる大会となりました。休日ごとにこういうミニトーナメントが見られると面白くなるかもしれません。

[] 第1回詰四会フェアリー作品展解答発表

解答が出ました。目玉は金子清志氏のアンチキルケ自殺詰でした。かしこの自殺詰は最近あまり作られていませんが、玉方の抵抗の仕方が「逃げ切る」と「詰まされる」と両方向あるので面白いバランスが出てきやすいルールだと思います。

[] 宮田敦史五段の復帰は年明け以降

9月16日宮田敦史五段が不戦敗でお伝えした後も不戦敗が続いている宮田敦史五段ですが、年内は療養に専念することになったそうです。これで順位戦C級1組では7連敗が確実になりました。仮に今期降級点を取ることがあっても、本調子を取り戻せば勝ち越しくらいは難しくないだけの実力があるはずですので、今は回復に専念して来年元気な姿を見せてほしいと思います。

[][] 「だれでもアソビ大全」の海外版に将棋が収録

NINTENDO DSのソフト「だれでもアソビ大全」の海外版に将棋が収録されているそうです。このソフトはWi-Fiに対応したそうで、対戦が盛んになったらいいですね。個人的には、ルールがどの程度きちんと説明されているのか気になります。

[] 入門サイト

FLASHを用いてチェスルールなどをわかりやすく説明したサイト。こういうコンテンツは直感的にわかりやすいのでいいですね。

囲碁の場合はインタラクティブ囲碁入門が昔から有名ですが、将棋の場合はこういったコンテンツを作った人はいないと思います。私は将棋のルールなどの初歩を知りたい人におすすめするサイトを迷うことがあります。今のところは50級からの将棋教室かなと思っているのですが、海外の方にも直観的にわかりやすいようなページがもっとほしいなと感じます。

[] チェス世界チャンピオン戦 その後の状況

少し間を置いたら事態がどんどん進行してしまいました。日本語の情報はチェスドクターの日々戎棋夷説を見ていますが、よく知ろうと思ったら英語のページを見ることが不可欠です。私はChessBase.com公式サイトWorld Chess Championship 2006を中心に見ているだけです。(なお、以下の記述の日付は原則として現地時間に基づきます。)

日本語で下のような記事が出て誤解している方もいると思いますが、現在のところ以上のような経過をたどっています。

追記:第10戦はクラムニクの勝ちで、ポイントは再びイーブンに。

[] 故福井資明八段に九段を追贈

北海道で精力的に活動し、1972年に死去した福井資明八段に、11月17日付で九段を追贈することになったそうです。

上でリンクした東奥日報の記事ではアマ九段となっているのですが、これに関して社団法人北海道将棋連盟のホームページで次のような見解が出ています。

東奥日報記事においては 福井資明氏をアマという扱いで掲載していますが、昭和16年9月に将棋大成会正式会員になっています。(当時の北海タイムス社記事に記載あり)これはあくまでプロ棋士としての扱いであり、昭和25年に8段を允許された際もアマの段位とは明らかに異なる文面であり、当時アマにそのような高段が贈られることはなかったことからも明らかです。

社団法人北海道将棋連盟のホームページ

将棋界に関心のある方は、プロの段位とアマの段位が全く異なるものであることはご存じと思います。現在のようなプロ制度が確立していなかった戦前においては、どこまでをプロと認めるべきかという一般的な基準を設けるのは難しい部分もあるようです。日本将棋連盟の物故棋士紹介には福井資明八段の記載がなく、今回の日本将棋連盟の記事にもプロかアマかに関して書かれていないのもそうした事情を反映しているのかもしれません。ただ、個別の棋士を見れば明らかにプロと認められる人はいるはずで、上にあるとおり、八段という段位はプロでしかありえなかったのは確かだろうと思います。現在でも、アマチュアで八段はごく少数の方にしか認められていません。

10月11日追記:

上の将棋パイナップルのリンク先の書き込みにあるように、丸く収まったようです。ウェブ上の東奥日報の記事からは「アマ」の文言が削除されました。良かったと思います。そのような事情で、上記の引用はすでに削除されています。

なお、「北海タイムス」については時代によって複雑な流れがありますので、下記でいただいたコメントおよびWikipediaの記事を参照下さい。(はてなキーワードの解説は不十分です)

[] 一時閲覧不能でした

10月3日に行われたはてなダイアリーメンテナンスが原因で、およそ8時間にわたりこのページをご覧いただけなかったりする状態が続きました。また、2度のメンテナンスの間に、このページのログが3年分以上失われた状態で閲覧できる時間帯がありました。お見苦しいところをお見せしてしまいすみません。

最近、このページの閲覧がときどきエラーになったりすることがありましたが、このメンテナンスにより改善されたことと思います。なお、メンテナンスなどでこのページをご覧いただけなくなるときも、ここでお知らせすることは原則としてしていません。気になる場合にははてな障害情報で確認できることがあります。

maro_chroniconmaro_chronicon 2006/10/09 00:09 さきほど第10局が終わってクラムニクの楽勝でした。かくて3勝3敗4分で、残り二局。最後まで相星なら早指しの延長戦です。
トパロフは時間を使わずに指して、クラムニクにトイレに行く余裕を与えないようにしてる、という話もありますね。実際、消費時間を見ると、ここずっとそんな感じです。

mozuyamamozuyama 2006/10/09 00:46 コメントありがとうございます。追記しました。早指しで相手のリズムを乱す作戦はありですね。将棋のタイトル戦よりもスケジュールが詰まっているので、コンディション調整が大変そうです。

北海道将棋連盟北海道将棋連盟 2006/10/11 22:24 いつも拝見しています。
直接、内容とは関係ないのですが、福井先生の九段昇段の項にある「北海タイムス」はリンクにある北海タイムスではなく北海道新聞の前身です。昭和18年に戦時統制で北海タイムス以下数社が北海道新聞になりました。戦後も北海道新聞の名が変わらず、その間に別組織が「北海タイムス」の名で新聞を発行して最近まで続いたようです。どうでもいいことなんですが(笑)

mozuyamamozuyama 2006/10/12 00:16 コメントありがとうございます。追記いたしました。「北海タイムス」についてはWikipediaで調べましたが複雑な事情があったようですね。存じませんでした。

2006年10月01日

[] 甲斐智美女流初段が鹿島杯優勝、女流二段に昇段

9月18日に行われ、9月29日に放送された鹿島杯女流将棋トーナメント決勝戦▲中村梨花女流初段 対△甲斐智美女流初段の対局は98手で後手の勝ちで、甲斐女流初段の棋戦初優勝となりました。この結果を受けて、甲斐女流初段は女流二段への昇段が決まりました。この対局の棋譜TOKYO MX * 鹿島杯女流将棋トーナメントでそのうち公開されると思われます。

この棋戦は今回から規模が縮小され、予選のかわりに前年度の成績に基づいて8名が選抜が選抜されることになりました。また、タイトル保持者が出場できない規定になったことで、今回のように目新しい組み合わせが見られる機会が今後も増えそうです。勝ち星規定を除くと、初段までと比べて女流二段になるのは急に大変になるのですが、これからは同じようにして女流二段に昇段する女流棋士が増えるかもしれませんね。

[] 使用駒三種のばか詰

すでに9回目を迎えた協力詰(ばか詰)の作品展。今回のテーマは「使用駒三種(以内)」です。私は5手詰を投稿しました。完全な客寄せ作ですので、解いていただければと思います。

この条件はかなり厳しかったようで、全体に易しい作品が多いですね。

[] 森茂氏が逝去

フェアリー詰将棋のホームページ - Onsite Fairy Mateで知ったのですが、詰将棋作家の森茂氏が逝去されたそうです。上で紹介した九州G作品展フェアリー別館に今回は出展されていないんだと思った直後に知ったのでショックでした。

最近のフェアリー詰将棋では、2004年12555手詰のばか詰で紹介した「龍の顎」や、今年出題されたばか詰1965手が代表作だと思いますが、キャリアの長い方ですのでそれ以外にも私の知らない名作がたくさんあるのだろうと思います。

ばか詰の超長編で全く新しいプロットはもう難しいのではないかと思ったこともあったのですが、こういう作品が出てくるとそうは言えないと認識を改めさせられた作品でした。森氏はこれからもどんどんそのような新機軸を作り続けていくのだろうと何となく思っていただけに、誰にもやってくるものとはいえ残念でなりません。ご冥福をお祈り申し上げます。

[] 世界チャンピオン戦のごたごたは収拾へ?

9月29日にお伝えしたチェスの世界チャンピオン戦でごたごたに関してですが、その後一応の収拾へ向かいつつある様子です。

FIDEの会長を含めた話し合いにより、トイレの使用は元通りにし、その代わり相手のトイレを検査できるということで合意が成立したようです。さらに、Appeals Committee のメンバーは自発的に辞任したとのことです。

次の対局がいつ始まるのか、またクラムニクの不戦敗となった第5局の結果が有効とされるのかについては、まだ決定が下されておらず先行きはいまだ不透明な部分が残されています。

[] 将棋世界が「将棋道場ガイドブック」を制作中

本日更新された米長邦雄の家で次のように書かれています。

「将棋世界」では、以下の通り、全国の道場や教室案内の完全保存版を作成するようです。ご希望の方は下記のリンクよりアンケート用紙をプリントアウトし、ご記入の上、将棋世界編集部までFAXして下さい。

アンケート用紙を参照して、メールでお送りいただいても結構です。

将棋ファンの皆様方へ

前 略

このたび日本将棋連盟発行の月刊誌「将棋世界」では、日本全国の将棋道場・将棋教室についての情報を「将棋道場ガイドブック」(仮称)としてまとめることを計画中です。将棋ファンの方々が道場や教室に通うための一助になればと考えております。

つきましては、将棋ファンの皆様方に情報のご提供をお願いする次第です。恐れ入りますが、10月末日までに、将棋世界編集部宛に上記に関する情報をお知らせいただけると助かります。アンケートのご送付は、FAXやEメールでも結構です。掲載はもちろん無料です。

草々

  • 〒151-8516 東京都渋谷区千駄ヶ谷2−39−9
  • 日本将棋連盟 将棋世界編集部
  • TEL 03-3408-6163 FAX 03-3408-5905
  • E-mail:shogi-sekai@shogi.or.jp
将棋の話

アンケート用紙は以下のリンク先にあります。

普通はPDF文書にして公式サイトにおいておくものだと思いますが、ともかく掲載を希望される方はこれを参考にどうぞ。

将棋タウン3行のつぶやき 9月12日付によると、郵送でも送られることがあるようです。

10月8日追加

[] インターネット上の新棋戦?

本日更新された米長邦雄の家で次のように書かれています。

理事会報告があり、9月の棋士会でも発表しましたが、ネットによる新棋戦がスタート出来るかも知れません。

この棋戦は3ヶ月のトーナメント戦で、年4回と考えています。お金を出して下さる一流企業があるのです。

私はネットでのリアルタイム観戦も全て無料と考えております。ただスポンサー企業のHPクリックしてからの参加にして頂きたい。テレビ番組でのコマーシャルと思って下さい。一人でも多くの人にアクセスしてもらうためにはどうしたら良いかです。

以上が発表したものであって、これ以上書くことは出来ません。

まじめな私

HPをクリックする」とスポンサーにどういうメリットがあるのか具体的な話が出てこないとわかりませんが、そういう種類の企業だということでしょうか。

ウェブ中継を主眼に棋戦が新設されるとしたら初めてのことですので、日程・持ち時間などをどうするのが最適なのか、既存の発想にとらわれずに検討してほしいと思います。1回の期間が短いようですので、実験的なことを試す機会に使ってもらいたいです。

[] タイトル戦中継は生き残れるのか

あまり調べていないのですが、近い将来のNHK改革によってチャンネル数が減らされる公算が大きいと言われています。そして、報道によればその1つが衛星放送第2だという話です。BS2で放送される将棋関係の番組に以下のものがあります。

もしNHKの持つ衛星放送が1波だけになれば、これらの番組は現在BS1で放送されている報道やスポーツ関係の番組と競争することになります。果たして生き残れるでしょうか。正直なところ、囲碁・将棋のタイトル戦中継は、動きが少なくてテレビに向かないものの代表格のように言われている気がします。最近は解説を増やすなど工夫して空白を少なくするようにしている努力が見られますが、将棋に関心のない人に理解されるところまではなかなか行けないようです。将棋ファンにとっては一番の楽しみなので続いてほしいのですがどうなるでしょうか。

初段ボーイ初段ボーイ 2006/10/03 10:21 お久しぶりです、コンニチワ。テレビ中継はせいぜい早指し棋戦に適していて、重厚なタイトル戦はネット中継を活用する時代になったと言うことでしょう。名人戦の模様などは、ダイジェスト30分番組にして、棋譜そのものよりも人間の頭脳勝負としてとらえ、開始前の緊張、中盤の駆け引き、苦悩する終盤や勝負が決まった瞬間を放送するなら、将棋自身がわからないファンにもうったえられるようになると思います。
話題は変わりますが、名人戦の共催が決まって大変うれしいです、関係者の大英断に敬意を表します。

mozuyamamozuyama 2006/10/04 00:59 囲碁将棋ジャーナルの拡大版のような方向性になるでしょうか。現在の15分ダイジェストでも解説が不十分になりがちな感じですので、1時間はほしい気がします。名人戦の共催はこれからの新聞社同士の協議がどうなるのか注目しています。

mozuyamamozuyama 2006/10/04 01:00 10月3日にはてなでメンテナンスおよび障害があり、このページが見られない時間が長く続きました。次回更新時に改めて説明します。

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