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2008-04-10

[][][]大阪から京都へ 大阪京都死闘篇その3

地下鉄長堀鶴見緑地線に乗り、玉造から心斎橋まで。大きなアーケードを抜けながら難波まで散歩する。途中、グリコの看板を見る。これを見ると大阪に来た気がする。うむうむ、と1人うなずく。アメリカ村の中にあるギャラリーdigmeout ART&DINERで昨日iTohenに来てくれたHITOさんの3人展を見る。いつもは線と空間で構成されているHITOさんの絵だけれど、今回のは面が塗りつぶしてある。珍しい。でもすごくいい。1番端っこにあった黒い面の中に黄色い梨と馬の絵がとても好きだった。

心斎橋まで戻り、地下鉄御堂筋線で中津まで。今日のお昼はcocoaさんお薦めの中崎町にあるご飯屋・ピースマザー。七穀米のご飯、胡瓜のおしんこ、具沢山の味噌汁、鶏つくね、おひたし、豆乳豆腐、秘伝豆、と野菜がもりもり。おいしかったので七穀米をお替りする。cocoaさんと別れて、一人中崎町を散歩する。古い長屋の残る素敵な町。そこに若い人たちが雑貨屋を開いたり、古本屋さんを作ったり、カフェを作ったりしている。古い建物をそのまま活かしてお店にしているのがいい。cocoaさんに教わった古道具屋さんに売っていた銭湯のロッカーの鍵を買う。かなりうれしい。

中崎町にある銭湯「葉村温泉」へ。大阪に来て初の昼銭湯。ここもやはり脱衣所にオシメ台が並んでいる。しかも6人分。風呂桶はビオレ。そう言えば大阪銭湯でケロヨンの桶をあまり見ない。牛乳石鹸の桶が多い気がする。そう言えばついでに、大阪銭湯の天井は低い。脱衣所も浴室も東京より低い。しかも明り取りの窓が小さい。男湯と女湯の真中にぽこっと正方形に切り取られてそこだけ天井が高くなり窓が少しある。さらにカランも東京は上から赤や青のノズルを押すと水が出るけれど、大阪のは向こう側に押すようになっている。ロボ発進、みたいな感じ。ちょっと不思議。大きな違いよりも、こうした小さな違いのほうが、見ていておもしろい。ここも壁の両側に湯船があり、種類も豊富だった。

天神の商店街を抜け、天満から環状線京橋まで。そこから京阪に乗り京都出町柳まで行く。今夜京都に泊まるというHITOさんに電話。一緒に夕飯を食べる約束を昨日したのだ。HITOさんは弟さんが長いこと仕事で京都に住んでいたそうで、京都の町にとても詳しい。お薦めの湯葉屋さんで夕飯を食べる。湯葉の佃煮もおからコロッケもうまいけど、生麩が1番うまい。もちもち感がたまらない。旅先でこうして誰かとご飯を食べるのって、いつもよりおいしく感じる。そして幸せに思う。

地下鉄烏丸線に乗り四条から鞍馬口まで。そこから歩いて20分くらいのところに本日の安宿がある。このお宿は一泊2000円。2000円の宿とはどんな宿か。入ってすぐに台所とその前にテーブルがある。いきなりそこでみんな宴会をしている。宿の人がどれで、宿泊客がどれで、近所の人がどれなのかもわからない。10人くらいの人たちが楽しそうに飲んでいる。それっぽいおじさんを捕まえ、今日泊まるものですが、と言うと私は違うと言われ、その横でごろごろしている若いおねーさんがお宿の人だった。宿の説明を受ける。この台所はスタッフもお客も共有であること、洗濯機と乾燥機はこれで200円で、シャワーはこれでトイレはこっち、この漫画は好きに読んでもいい、ゴミは分別して捨てること。で私の部屋は急な木の階段をのぼった2階の、女子部屋の2段ベットの上の段。既製品ではない、手造りの味のある2段ベット。山小屋みたいだ。のぼってみる。意外と広い。荷物を降ろし、宿の目の前にある銭湯船岡温泉」へ。欄間の彫刻、マジョリカタイルがすごい。脱衣所は昔のままだけど、洗い場は改装され今風のハイテク銭湯になっている。それでも湯船の数、露天風呂の豪華さはすごい。小さな庭もついていて、脱衣所からも露天からも見えるようになっている。脱衣所から湯船に行く間に不思議な通路があって、中は豪華なタイルで覆われ、外からみると石のお太鼓橋の上を通るようになっている。不思議な眺め。宿に戻ると、さっき洗濯機に放り込んだ服が乾燥機に移してあった。宿の人、ありがとうございます。2段ベットの上で寝転がる。ここは古い町屋を改装した宿で、剥き出しの天井のぼろぼろの木が目の前に見える。宴会はまだ続いている。デトロイト・メタル・シティを読んで寝る。京都まで来てデトロイトかよ、という突っ込みがはいりそうだけれど、読んでいない漫画がそこにあれば、読むだけなのだ。