うつくしい人
- 作者: 西加奈子
- 出版社/メーカー: 幻冬舎
- 発売日: 2011/08/04
- メディア: 文庫
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他人の目を気にして、びくびくと生きている百合は、単純なミスがきっかけで会社をやめてしまう。発作的に旅立った離島のホテルで出会ったのはノーデリカシーなバーテン坂崎とドイツ人マティアス。ある夜、三人はホテルの図書室で写真を探すことに。片っ端から本をめくるうち、百合は自分の縮んだ心がゆっくりとほどけていくのを感じていた―。
とても良かった。
弱っているときって他人が見ている自分のことにばかり神経がいってしまう。
今イライライラされたとかダメだと思われてるとか感じ悪く思われたとか。
今まで上手に取り繕っていたはずなのに綻んだ途端に身動きができなくなる。
他人の目を気にするあまり身動きがとれなくなって自分自身を見失った百合が一人旅に出る。
旅に出て出会った二人のお陰で百合がほどけていくのが、読んでいて心地よい。
おいしい、楽しい、なんか楽ちん。そんな感情が生きる活力となっていくのだよなぁ。
悪意のある人もいるけれどそんな人ばかりじゃない。
ああはなりたくないはああはなれないの裏返しでもある。
姉の物語も読んでみたくなった。
第436回 花形演芸会
9/26(土)、第436回 花形演芸会に行って来た。
・ゆう京「堀之内」
・馬るこ「目黒のさんま」
・ポロン 奇術
・さん助「ろくろ首」
・まどか「裕天吉松」
〜仲入り〜
・才賀「カラオケ刑務所」
・エネルギー コント
・志ん陽「試し酒」
ゆう京さん「堀之内」
いつもゆったりした語り口のゆう京さん。「堀之内」はテキパキと。やっぱりあれは戦略だったんだな。さすが京大!
馬るこさん「目黒のさんま」
地噺っぽく落語の合間にまくらを入れながらの「目黒のさんま」。面白かったんだけど、まくらというか雑談が面白いと落語の面白さは半減しちゃうのはしょうがないのか。
あんまり笑わないお客さんでやりづらそうだったかな。
さん助師匠「ろくろ首」
さん助師匠の「ろくろ首」は何回も見ているけどなんとなくやりづらそうだったのはやっぱり客席の独特な雰囲気のせいなのかな。アグレッシブな「ろくろ首」だった(笑)。
普通にやった方が面白いと思うんだけどなー。私の好みの問題だけど。
才賀師匠「カラオケ刑務所」
新作落語コンテストで2位に入賞した作品とのこと。
面白かった〜。才賀師匠見たのはほぼ初めてだったけどメリハリがあって好きかも。
志ん陽師匠「試し酒」
ニンにあってる〜。楽しい。