いつまでも若いと思うなよ
- 作者: 橋本治
- 出版社/メーカー: 新潮社
- 発売日: 2015/10/16
- メディア: 新書
- この商品を含むブログ (7件) を見る
若さにしがみつき、老いはいつも他人事。どうして日本人は年を取るのが下手になったのだろうか—。バブル時の借金にあえぎ、過労で倒れて入院、数万人に一人の難病患者となった作家が、自らの「貧・病・老」を赤裸々に綴りながら、「老い」に馴れるためのヒントを伝授する。「楽な人生を送れば長生きする」「新しいことは知らなくて当然」「貧乏でも孤独でもいい」など、読めば肩の力が抜ける、老若男女のための年寄り入門。
ドキッとするタイトル。
日本人が年を取るのが下手になったのは若いことをよしとする世の中になったから、に納得。
私自身、いい年になっても子どもを生んで子どもが大きくなっても、いまだお子ちゃま気分が抜けず、これはもしかしておばあさんになってもそうなのでは?とうそぶくような面があって、それって老いを認めようとしてないことなのだな、と思った。
そうか!と納得する部分も多かったけど、受け入れがたいわやっぱり作家の言うことだから凡人の参考にはならないわ〜と感じる部分もあったが、面白かった。
結局こういう本ってタイトルに惹かれて何か自分の指針になればと思って読むけど100%受け入れられるものじゃないし、読んですべて納得できるわけでもない。
それでも何かあった時や精神的に追い込まれたピン時に、「ああ、そういえば」と思い出し、ちょっと希望を持てたりすれば、御の字なんじゃないかな。
10年後、いや5年後に読んだらもっと真に迫って感じるかもしれない。