保護期間延長で、埋もれる作品激増?著作権は何を守るのか

これらの著作物は、デジタル化されて、インターネット上で流通することによって、多くの人に価値が再認識されて、貴重な文化遺産として生かされていくもの。この記事のように、一部の人の作品以外は、保護期間の延長で保護による利益を享受できず、逆にデジタル化のための許諾を受けるための調査、手続き等に莫大な費用を掛けても、その利益は著作権者には届かない。

保護期間が延長された場合の影響の一つは埋没作品の増加だ。ネット公開などが自由にできない一方、利益が見込めず出版もされない作品が増える可能性がある。
〜中略〜
保護期間が延びれば、この傾向は強まりそうだ。一部の有名作品が一層利益を上げる一方、価値はあっても忘れ去られる作品はもっと増えるだろう。「保護」という言葉のイメージとは全く逆の事態が起きかねない。