【読んだ】宇野重規『保守主義とは何か - 反フランス革命から現代日

保守主義とは何か - 反フランス革命から現代日本まで (中公新書)
「保守」なるものの定義が揺らいでるのは誰の目にも明らかですけど、そこで敢えてスタティックな定義付けを試みるではなく、「保守」なるものの思考様式を敷衍しながら思想史を見ましょう、という事かと。保守主義の特徴として挙げられる「過剰な主知主義への批判」はイメージ通りとしても、「(断絶を称揚はしないけど)連続性の中で漸進的な変化への志向する(大意)」とか「多様性と自由の擁護(!)のための消極的調整をする(大意)」とか「お前ホントはええ奴やん」感が凄い。アレルギー含めて「保守嫌い」に向けて書いてるんでしょうね。