岩手の温泉 ~ 山ばかりで湯も豊富 その2-5

 今回も、先月に引き続き、岩手県内の温泉を紹介します。今回は、ようやく八幡平市を離れて他の自治体に移ります。

 

前回までは、下記の通り、2-1~2-4まで、八幡平市にある合計36箇所もの温泉施設を紹介しました。

 

★過去ブログ:岩手の温泉 ~ 山ばかりで湯も豊富 その2-1(20160723.html)

岩手の温泉 ~ 山ばかりで湯も豊富 その2-2(20191019.html)

岩手の温泉 ~ 山ばかりで湯も豊富 その2-3(20191123.html)

岩手の温泉 ~ 山ばかりで湯も豊富 その2-4(20191221.html)

 

 

本当に、八幡平市は温泉だらけですが・・・しかし、そのほとんどが同じ源泉「八幡平温泉(マグマの湯)」なので、正直な所、面白みに掛ける様な感じがします。

 

まあ、それでも「八幡平温泉郷」以外は独自の源泉なので、何度もシツコイですが、私自身、次の温泉はお気に入りです。

 

・静流閣(新安比温泉)

・ラビスタ安比高原(安比高原温泉)

 

「静流閣」は、泉質は良いのですが、湯温が高いので、かなり加水しないと、ゆっくり入るのは難しかったです。私は、室内に、加水するための蛇口が無かったので、シャワーから冷水を注いで入っていました。

 

その点、「ラビスタ安比高原」は、泉質も湯温もちょうど良かったので、2回も行ってしまいました。

 

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そして、今回は、先の八幡平市の隣り、次の3箇所の自治体にある温泉施設を紹介します。

 

葛巻町

・くずまき交流館プラトー「楽酪の湯」

・ふれあい宿舎グリーンテージ「夢源の湯」

 

【 岩手町 】

・玉ぶき荘「黒石温泉」

 

滝沢市

滝沢相の沢温泉「お山の湯」

・狐洞温泉フォックスバーデン

 

 

しかし、今回紹介する施設は、ほとんどが「日帰り」専門の施設です。

 

このブログを読んでいる方は、その多くが岩手県以外の方だと思うので、「日帰り」だと、施設を利用するのは、中々難しいと思います。

 

また、温泉施設側も、県外からの利用客は想定していないと思います。

 

まあ、「くずまき高原」は、宿泊設備がありますし、それなりに有名な観光地なのですが・・・ブログを読んでもらえば分かりますが、泉質に問題があるので、余りお勧めは出来ません。

 

今回は、万が一、他の用事で付近に来た時の「ついで利用」を前提に読んでもらえればと思います。

 

それでは今回も宜しくお願いします。

 

 

 

葛巻町の温泉 】

 

葛巻町は、本ブログの最初に掲載した地図の通り、県北に限りなく近い県央に位置しています。

 

町の南端は、何と盛岡市と接していますが・・・今回紹介する温泉のある場所の1箇所目は、「くずまき高原牧場」に併設してある宿泊施設です。

 

●くずまき交流館プラトー「楽酪の湯」

 ここは、盛岡駅から、距離にして、たったの50Km程度の場所なのですが、電車とバスを乗り継いで約2時間も掛かります。

 

東北新幹線はやぶさ」なら、「東京~盛岡」間が2時間15分です。一体、どうなっているのでしょうか ?

 

ちなみに、車でも、葛巻は、東北自動車道から外れた地域にありますので、距離にして、たったの50Kmですが、約1時間30分も掛かります。

 

 と言うことは、車で、平均時速33km/hの速さでしか走れない道路と言う事を意味しますから、どれだけの山道なのか、想像できるかと思います。

 

そして、今回紹介する葛巻町の温泉ですが、前述の通り「くずまき高原牧場」に併設している宿泊施設「くずまき交流館プラトー」にある大浴場「楽酪の湯」となります。

 

この「楽酪の湯」は、前述の通り、残念ながら天然温泉ではなく人工温泉となりますが、宣伝文では、「弱アルカリ性のミネラル泉で美容と健康に効果がある。」との事らしいです。

 

 「くずまき高原牧場」に関しては、下記の過去ブログでも取り上げましたが、文字通り「牧場」ですので、「肉好き」には、持って来いの場所です。

 

★過去ブログ:岩手県内の「雪まつり」~ダイジェスト(20141220.html)

 

可愛い子羊を見たあとの「ジンギスカン」は最高の味かもしれません。(^_^;)

  

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●ふれあい宿舎グリーンテージ「夢源の湯」

 

 次は、同じく葛巻町にある宿泊施設「ふれあい宿舎グリーンテージ」にある大浴場「夢源(むげん)の湯」です。

 

この「グリーンテージ」は、前述の「くずまき交流館プラトー」からは、さらに26Kmほど奥地(?)にある、酪農をイメージした北欧風の宿泊施設と言うことですが・・・用途としては「スポーツ合宿」がメインだと思われます。

 

葛巻町の観光地は、前述の「くずまき高原牧場」しかありません。

 

 このため、失礼だとは思いますが、牧場訪問以外を目的として、わざわざ葛巻町まで来て宿泊しようと思う人は皆無だと思います。

 

「くずまき高原牧場」への観光なら、牧場併設の施設に泊まると思います。

 

この「グリーンテージ」には、町の総合運動公園が併設されており、全天候型多目的グラウンドやナイター照明完備の野球場があるようです。

 

 また、この場所は、高地にありますので、夏のスポーツ合宿には最適ではないかと思います。

 

そして、スポーツ等で疲れた身体を癒やすには、それが、たとえ人工であっても、温泉は必要だと思います。

 

さっきの「楽酪の湯」も大浴場ですが、大きさとしては、こちらの「夢源の湯」の方が広々としている感じがします。

 

ちなみに、この施設には、子供向けのアスレチック・フィールドや会議室もありますので、冬の利用はキツいと思いますが、夏なら避暑地として活用できるのではないかと思います。

 

葛巻町は、「北上山地」系の山奥にあるのですが、付近に湯脈が無いようで、良い温泉地は少ないみたいです。湯脈に関しては、「北上山地」より「奥羽山脈」の方が多いような感じがします。

 

それでは、最後に、両施設の情報を掲載しておきますが、詳しくは、直接、各施設にお問い合わせ下さい。

 

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【 くずまき高原牧場「楽酪(らくらく)の湯」情報 】

 

施設名

くずまき交流館プラトー

住所

〒028-5402 岩手県岩手郡葛巻町葛巻第40地割57-176

電話

TEL:0195-66-0555[電話受付時間:7時~21時(年中無休)]

メール

メールフォーム(https://z114.secure.ne.jp/~z114177m03/?page_id=89)

ホームページ

http://kuzumaki.jp/

温泉

弱アルカリ・ミネラル泉の人工温泉 ※温泉製造方法は不明

料金

素泊まり:二段ベッド3,600円~、和室4,100円~   ※食事代含まず

 

 

【ふれあい宿舎グリーンテージ「夢源(むげん)の湯」情報】

 

施設名

ふれあい宿舎 グリーンテージ

住所

〒028-5402 岩手県岩手郡葛巻町葛巻第5地割170-2

電話

TEL:0195-66-3000 / FAX:0195-66-3011

メール

メールフォーム(https://z114.secure.ne.jp/~z114177m01/?page_id=19)

ホームページ

http://greentage.com/

温泉

天然活性石を用いた人工温泉/弱アルカリ・ミネラル温泉

料金

1泊2食付き6,480円~

 

 

 

 

【 岩手町の温泉 】

 次は、岩手町の温泉の紹介です。岩手町は、先の葛巻町の左下、盛岡市の上に位置する、人口約14,000人の小さな町です。

 

正直なところ、私は、「岩手町」には、一度も行った事がないので、どのような町なのか、全く解りません。

 

但し、東北新幹線いわて沼宮内(ぬまくない)駅」があると聞けば、この場所も、とんでもない山奥だと想像できます。

 

沼宮内」と言う場所は、「北上川」と「馬淵(まべち)川」の「分水嶺」となっている場所で、「北上川」は、ここから宮城県まで約250Km、「馬淵川」は、この付近から八戸まで140Kmを流れ下っています。

 

 「馬淵川」の源流は、どちらかと言うと、前述の「葛巻町」の方だと思いますが、「北上川」に関しては、ここ岩手町にある「弓弭(ゆはず)の泉」と呼ばれている場所が、「北上川の源泉(源流 ?)」と、町のホームページに紹介されています。

 

この泉は、「坂上田村麻呂」が、平安時代の大同二年(807年)に建立したと伝わる「天台宗北上山新通法寺正覚院」、地元では「御堂(みどう)観音」と呼ばれている寺院の敷地内にあります。

 

また、この泉に関しては、「前九年の役」の折、「源 頼義/義家」親子が、この地に兵を進めた時に、猛暑で兵馬が疲弊してしまったので、「源 義家」は、山に登り戦勝祈願を行ったそうです。

 

そして、その祈願の際、「義家」が天に向かって矢を射た所、矢は信じられないほど遠くに飛び、大杉の根本に突き刺さったそうです。

 

そこで、矢が刺さった杉の樹の根元を「弓弭(弓の先端部分)」で突いた所、清水が湧き出し、兵馬に清水を与える事ができたので、その結果、戦に勝利したと伝わっていますが・・・

 

まず、「坂上田村麻呂」は、史実では、盛岡付近までしか遠征に来ていませんし、「前九年の役」も、盛岡市厨川町に有ったと伝わる「厨川柵」が最後の戦場です。

 

このため、「坂上田村麻呂」も「源 頼義/義家」親子も、岩手町付近には、近寄ってもいないと思います。

 

まあ、岩手県内に良くある「田村麻呂伝説」と「義家伝説」の融合だと思います。

 

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●玉ぶき荘「黒石温泉」

 さて、話を温泉に戻しますが、この岩手町には、唯一「黒石温泉」と言う温泉があるようです。

 

「黒石温泉」は、天然温泉で、源泉名は「新黒石温泉(御嶽の湯)」と呼ばれているようです。

 

泉質は、「ph値7.5」の「ナトリウム硫酸塩泉(溶存成分総計2,761mg/kg)」/「弱アルカリ性温泉」となっています。

 

ちなみに、温泉に雑学に関しては、前回ブログ(20160123.html)に記載していますので、時間があれば、温泉に関する知識も参照して下さい。

 

そして、湯温は、51.5℃で、神経痛、筋肉痛、関節痛、五十肩、運動麻痺、うちみ、冷え性疲労回復などに効果があるとされています。

 

 温泉自体は、「老人福祉センター 黒石温泉玉ぶき荘」にあるのですが、宿泊施設は、その隣、廊下で繋がった「ホテル黒石温泉」になります。

 

「ホテル黒石温泉」のエントランスは、本章の最初に掲載した通りで、お部屋の方は、至って普通の和室ですが、残念な事に、トイレは共同のようです。

 

それと支払いは、「いつもニコニコ現金払い」だけのようですが、詳しいことは、ホテルに直接お問い合わせ下さい。

 

それと、最後にアクセス方法ですが、電車の場合、「JR/IGR いわて沼宮内」駅から、距離的には約9Km、車で25分位となります。

 

いわて沼宮内」駅には、東北新幹線はやぶさ」も停車しますので、東京からでも2時間30分位で到着します。

 

盛岡からであれば、新幹線はもちろん、「IGRいわて銀河鉄道」と言うローカル鉄道も使え、30分位で「いわて沼宮内」駅に到着します。

 

いわて沼宮内」駅から黒石温泉には、タクシー以外、バスも利用出来るようですが、やはりホテルに確認した方が確実だと思います。

 

それでは温泉の情報も掲載しておきます。

 

【 ホテル黒石温泉情報 】

 

施設名

ホテル黒石温泉

住所

〒028-4421  岩手県岩手郡岩手町一方井(いっかたい)第1地割43−247

電話

0195-62-1166

メール

無し

ホームページ

ホテルのホームページ無し

岩手町サイト:http://town.iwate.iwate.jp/accessmap/hotel-kuroishionsen-2/

温泉

隣接施設を利用(老人福祉センター 黒石温泉玉ぶき荘)

源泉名:新黒石温泉

泉質  :ナトリウム、塩化物泉(低張性‐弱アルカリ性‐高温泉)

温泉料金

町内:個人300円(子供/シニア100円)/団体200円(子供50円/シニア100円)

町外:個人400円(子供100円/シニア300円)/団体300円(子供50円/シニア200円)

※11月~3月:暖房費50円加算

宿泊料金

1泊2食付き7,710円

 

 

 

滝沢市の温泉 】

 

 滝沢市」・・・私にとっては、未だに「滝沢村」のイメージが強いのですが、「滝沢市」は、盛岡市の西隣にある「村」ではなく「市」です。

 

滝沢市」は、かつて国内最大の人口を誇る村だった「沖縄県豊見城(とみぐすく)村」が、2002年に市に移行したために、2002年から2014年までの12年間、日本最大の人口を誇る「村」として有名でした。(※2000年時点で既に人口5万人強)

 

元々、盛岡のベッドタウンとして、昔から人口が増え続け、とっくに「市」に昇格する人口条件(5万人以上)はクリアしていたようです。

 

ところが、人口密集地域が分散していた関係で、域内に明確な市街地が形成出来なかったり、あるいは域内のほぼ全ての住民が盛岡市で働いていたりと、地方自治法第八条一項をクリアすることが出来なかったため、長らく「村」のままの状態が続いていたようです。

 

この話題は、日本テレビの「月曜から夜ふかし」でも取り上げられたようで、「日本一人口の多い村」と言うコダワリを捨てて、「市」に移行した様子が伝えられていました。

 

 その中で、「何故、コダワリを捨てたのか ?」と言う疑問へ答えとしては、「何のメリットもない」と言う事に気が付いたからとなっていましたが・・・将に、その通りだと思います。

 

ちなみに、「滝沢市」には、「チャグチャグ馬コ」の出発地点となっており、その起源とされる「蒼前神社」があります。

 

毎年、6月と1月には、この「蒼前神社」から「チャグチャグ馬コ」がスタートします。

 

さて、そんな「コダワリ」を持っていた滝沢市には、2つの温泉がありますので、順番に紹介します。

 

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●滝沢相の沢温泉「お山の湯」

 最初は、滝沢相の沢(あいのさわ)温泉」と言う温泉施設です。

 

元々、「村民」・・・失礼「市民」のための健康増進施設として、1997年に開業した温泉です。

 

場所としては、盛岡から国道46号線を秋田方面に進み、途中で「小岩井農場」方面に右折して県道219号線に入り、そのまま農場を通り過ぎて・・・ずっ~と奥の「鞍掛山」の麓になります。

 

 と言う事で、この温泉の情報を紹介しようと思ったのですが・・・

 

何と! この施設、平成28年10月から、源泉ポンプの故障のため一時休館していたそうですが、そのまま復活する事無く、同じく平成28年12月をもって閉館してしまったそうです。

 

この施設は、市営(元は村営)施設だったようですが、上記の通り、源泉ポンプの故障のため、ポンプが直るまでは「沸かし湯」で営業していたようです。

 

このため、市では、民間活力を用いて施設の再生と事業展開を模索していたようですが、最終的には、継続が無理と言う判断になってしまったそうです。

 

結構利用者には評判が良い施設だっただけに、閉館は残念に感じますが、赤字経営が続いている状況で、無駄に税金をつぎ込むわけにも行かないので、仕方が無いのかもしれません。

 

施設の跡地に関しては、現在、どのような状況になっているのか全く分からない状況となっています。

 

それと、この施設内には、訳の分からない「滝沢モンゴル村」と言う施設があったのですが、この施設、気になっていたので、温泉と一緒に紹介しようと思っていたのですが、・・・・

 

こちらも状況が分からないようです。

 

 

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●狐洞温泉フォックスバーデン

 次は、滝沢市鵜飼狐洞(きつねほら)と言う場所にある、こちらも日帰り専門温泉「狐洞温泉フォックスバーデン」を紹介します。

 

ここは、盛岡市の西青山町や月が丘町に隣接した場所にあり、かつ深夜12時まで営業しているので、結構、利用客が多い温泉のようです。

 

しかし・・・正直な感想を言えば、皆さんが思い浮かべる「温泉」のイメージではなく、「スーパー銭湯」や「健康ランド」の様な施設だと思います。

 

この温泉は、どうやら盛岡市内にある地質調査やさく井を行っている企業(株式会社長内水源工業)が掘り当てた温泉のようです。

 

 露天は無く内湯のみですが、大浴場は広いようです。

 

大浴場の手前側は、気泡を発生するジャグジー風呂になっており、ほぼ無味無臭、微塩味で、循環併用ながら加水なしの源泉100%で、やや「とろみ」のあるクセのないお湯で、ph値「8.0」の弱アルカリ性なので、湯上りは肌がツルツルになるそうです。

 

Webで検索すると「電気サウナ」とか書かれているのですが、ホームページ上には、そんな説明は、どこにもありませんでした。

 

前述の通り、日帰り専門なのですが、会議室(和室)、宴会場、カラオケルーム等を完備しており、食事もなかなか美味しいとありますので、地元の方々が、忘年会や新年会等で使うには、結構良い場所だと思います。

 

狐洞温泉フォックスバーデン 】

 

施設名

狐洞温泉フォックスバーデン

住所

〒020-0664  岩手県滝沢市鵜飼笹森41-2

電話

019-684-2737

アクセス

バス:JR盛岡駅から県交通滝沢ニュータウン経由滝沢営業所行きバスで25分/終点下車徒歩5分

車  :東北自動車道盛岡ICから国道46・223号を滝沢方面へ5km

メール

無し

ホームページ

http://foxbaden.com/

温泉

源泉名:狐洞温泉・2号源泉 薬師の湯

泉質  :塩化物泉・炭酸水素塩泉

種類

男女別内風呂

風呂の種類:泡風呂、ジャグジー、サウナ、水風呂、電気サウナ

営業時間

9:00~23:40(閉館24:00)

※休業日:第3水曜、11月~翌3月は無休(GW・盆時期は営業)

温泉料金

大人600円、小人(3~12歳)300円、幼児120円 ※カード不可

 

  

■最後に

今回は、下記の温泉施設を紹介しましたが如何でしたか ?

 

・くずまき交流館プラトー「楽酪の湯」

・ふれあい宿舎グリーンテージ「夢源の湯」

・玉ぶき荘「黒石温泉」

滝沢相の沢温泉「お山の湯」

・狐洞温泉フォックスバーデン

 

今回は、3箇所の自治体の施設を紹介しましたが、これらの自治体は、面積の割には、温泉施設が少ないような感じがします。

 

まあ、葛巻町と岩手町は、人口が少ないので、わざわざ大金を掛けて温泉掘削を行おうとは思わないはずですし、滝沢市は、その隣の盛岡市雫石町、それと前回紹介した八幡平市に数多くの温泉施設があるので、別に市内に温泉が無くても問題ないと思います。

 

滝沢市は、ちょうど、数多くの温泉に囲まれた「温泉欠落地」のようになってしまっていると思います。

 

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ちなみに、温泉掘削には、事前の温泉開発調査/掘削、申請業務、温泉掘削/設備工事等の作業等があり、1km程度掘削するためには、約1億円の費用が掛かるとされています。

 

よく日本は「温泉大国」と言われ、「どこを掘っても温泉が湧く」と言われています。

 

都内の方であれば、ちょっと前まで、大手町のオフィス街で、温泉の掘削工事が行われていたのを覚えている方もいるかと思います。

 

本当に、地下鉄「大手町駅」に直結した場所、徒歩0分の場所に温泉があります。平 将門の「将門塚」がある場所の目と鼻の先です。

 

ここは、会員制のクラブになっていて、トレーニングジムと温泉が併設された施設となっています。

 

入会金と手数料、それと月額利用料が掛かり、今回も紹介した「日帰り温泉」とは異なり、凄っく高額な利用料が必要になります。

 

まあ、「場所代が高額だから仕方がない」とも思えますが、初期費用として5万円程度は必要です。

 

現在は、「マッチョブーム」とか「筋肉ブーム」と言われており、トレーニングジムが大人気ですが・・・さすがに、ここは高過ぎると思います。

 

私としては、普通の温泉で、まったり過ごしたいと思いますので、これからも普通の温泉を紹介したいと思います。

 

次回の本シリーズでは、次の自治体の施設を紹介します。

 

盛岡市

雫石町

 

それでは次回も宜しくお願いします。

 

以上

 

【画像・情報提供先】

Wikipedia(http://ja.wikipedia.org/)

・盛岡・八幡平広域観光推進協議会(http://www.morioka-hachimantai.jp/index.html)

・公益財団法人岩手県観光協会(http://www.iwatetabi.jp/)

・くずまき高原牧場(http://kuzumaki.jp/)

・岩手町ホームページ(http://town.iwate.iwate.jp/)

・山の温泉ガイド(https://www.mountaintrad.co.jp/)

・温泉JAPAN(http://onsenjapan.jp/)

・ばびぶろぐ(http://vabi330xi.air-nifty.com/vabi_blog/)

 

Windows 10 November 2019 Update - これは何?

 先日のメルマガ(1月号)でも紹介しましたが、Microsoft社では、2019年11月12日(アメリカ時刻)に、メジャーアップデート「Windows 10 November 2019 Update」を一般公開しています。

 

このメジャーアップデートは、弊社過去ブログで紹介していますが、開発コード「19H2」と呼ばれており、既に、前回のメジャーアップデート「Windows 10 May 2019 Update(19H1)」の公開時には、プレビュー版がリリースされている状況でした。

 

そして、今回の「Windows 10 November 2019 Update」ですが・・・

 

このメジャーアップデート、「メジャーアップデート」と呼ぶには相応しくない内容となっています。

 

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これまで、と言うか、Windows 10をリリースした当初のMicrosoft社の説明では、4ヶ月に1回、毎年3回メジャーアップデートを提供し、その都度、新機能を提供する、と言う触れ込みでした。

 

ところが、蓋を開けてみれば、メジャーアップデートをリリースするたびに大規模障害が発生し、その都度、障害修正用の更新プログラムを何度も提供しなければならないハメに陥ってしまいました。

 

そこで、3ヶ月に1回のメジャーアップデートを、6ヶ月に1回、毎年2回もリリースに減らす事で、テスト期間を延長して障害を減らそうと「Windows Update」の運用を変更したのですが・・・

 

結局の所、テスト期間を延長して前回5月22日に「May 2019 Update」をリリースしたのですが、こちらもリリース開始直後から大規模障害が発生しました。

 

そして、挙句の果てには、「May 2019 Update」のリリースを停止する事態になってしまったようです。

 

Microsoft社では、「Windows Update」のバージョン毎に複数のグループに別れて開発や試験を実施しているようですが、これまでWindows Updateを担当したグループは、全てプロジェクト失敗となってしまっているようです。

 

全く・・・Windows 10をリリースする前、Microsoft社が発表したプレスでは、「Windows Updateを一般公開する前には、Microsoft社内、およびPreview版による数万人規模の試験を実施するので安心して欲しい。」と豪語していたのですが、やっぱりバグばかりです。

 

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今回リリースされた「Windows 10 November 2019 Update」は、新機能は、ほとんど提供されず、これまでのバグ修正や使い勝手の悪さを修正するだけとなっているようです。

 

また、そもそも論を紹介すると、今年の5月にリリースされた「May 2019 Update(バージョン1903)」と今回の「November 2019 Update(バージョン1909)」とは、コアOSとファイルセットを共有する、同一のパッケージになっているそうです。

 

さらに詳しく説明すると、「バージョン1909」と「バージョン 1903」は同一で、「バージョン1909」の提供機能を制限した状態でリリースしたのが「バージョン1903」で、「バージョン1903」の内部で、提供機能を活性化させたものが「バージョン1909」になるとのことです。

 

つまり、「1903」と「1909」は、次の図のような関係になっているそうです。

 

  

  

 全く・・・元は1個のシステムを、内部の起動スイッチを「オフ」から「オン」にしただけで、さも違うシステムの様に提供するとは・・・何と、小賢しい企業なのでしょうか ?

 

Microsoft社からは、上記のような具体的な説明は一切なく、次のような説明を記載しているだけです。

 

Windows 10 Version 1903 および 1909 は、共通のコア オペレーティング システムおよび同一のシステム ファイル セットを共有しています。 』

 

つまり、「バージョン1909」と「バージョン 1903」は同じシステムである事を、言葉を変えて表現しています。

 

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と言う事で、最初から「Windows 10 November 2019 Update」の正体をバラしてしまいましたが、この「バージョン1909」には、「バージョン1903」と同じシステムを使い回しているいると言う理由もありますが、インストールが短時間で終了すると言う特徴もあります。

 

私も、昨年末に「バージョン1909」にアップしましたが、作業は数分で終了しました。

 

また、今回、新に追加(?)された機能も、少しですが存在しますので、その機能も紹介したいと思います。

 

そこで、今回、次の情報を紹介します。

 

  • インストールが短時間で終了する理由
  • 「バージョン1909」で有効化された機能

 

それでは今回も宜しくお願いします。

 

  

■インストールが短時間で終了する理由

   

 

 既に紹介した通り、去年の11月にリリースされた「Windows 10 November 2019 Update」、開発コード「19H2」は、同じく5月にリリースされたバージョン「1903」、開発コード「19H1」と同じシステムとなります。

 

このため、ソースコードを管理する「ビルド番号」に関しても、次の通り、末尾番号は1番しか違わない状態となっています。

 

項番

製品名

リリース日

バージョン

ビルド番号

開発コード

1

May 2019 Update

2019/05/21

1903

18362

19H1

2

November 2019 Update

2019/11/12

1909

18363

19H2

 

 

ビルド番号の「.(ドット)」以下には、3桁、あるいは4桁の数値が付属していますが、この数値は、「マイナー・バージョン番号」、または「リビジョン番号」と呼ばれており、(現地時間の)毎月第2火曜日に実施される「Windows Update(更新プログラム)」を実施する事で、番号が変化して行きます。

 

このため「ビルド番号」としては、「.(ドット)」の前の5桁の数値を採用する事になります。

 

ちなみに、バージョン番号を確認するには、次の2つの方法があります。

 

・「設定」→「システム」→「バージョン情報」→「Windowsの仕様」

・「ファイル名を指定して実行」→コマンドラインに「winver」を入力 → 実行

 

また、OSビルド番号やビルドの説明に関しては、弊社過去ブログをご覧ください。

 

  • Fall Creators Update ~ 今度は何が・・・(20180113.html)
  • Windows 10 October 2018 Update - 半期に一度の恐怖(20181208.html)

 

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 他方、今回の「November 2019 Update(バージョン1909)」に関しては、前述の通り、インストール時間が大幅に短縮され、私の場合、ネットワークの接続環境がちょっと悪かったのですが、それでも、ダウンロードに5分程度、インストールも5分程度、合わせても10分ほどで作業が終了しました。

 

また、再起動も1回しか行われなかったので、前回の「May 2019 Update(バージョン1903)」と比較すれば、大幅に作業時間が短縮されています。

 

前回の「May 2019 Update(バージョン1903)」では、ダウンロードからインストール終了まで、12時間以上掛かったと言う報告もあるほどでした。

 

「メジャーアップデートに12時間も掛かる」と言うこと事態、普通の人間の感覚からすれば異常だと思いますので、Microsoft社も、ようやっと普通の人間の感覚になったのかと思ってしまいます。

 

もちろん、前述の通り、今回提供された「November 2019 Update(バージョン1909)」と、前回の「May 2019 Update(バージョン1903)」が、同一システムである点を考慮しても、これほど短時間に作業が終了するのは異例です。

 

そして、実は、今回の「November 2019 Update(バージョン1909)」、インストールが短時間で終了するのには、「カラクリ」があるとされています。

 

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 今回提供された「November 2019 Update(バージョン1909)」に関しては、従来のメジャーアップデートの様に、一括でアップデート用プログラムがダウンロード、およびインストールされる訳ではありません。

 

利用者が知らない内に、分割されたアップデート用プログラムが、配布、およびインストールされています。

 

「利用者が知らない内に」と書いてしまうとマルウェアの様に感じるかもしれません。

 

しかし、実際には、(現地時間の)毎月第2火曜日に実施される「Windows Update(更新プログラム)」を適用する際に、部分的に「バージョン1903」を「バージョン1909」に変更しているとされています。

 

本ブログでは、これまで「バージョン1903」と「バージョン1909」は、全くの同一のシステムであると記載しましたが、ソースコード・レベルで見ると、やはり少しは異なります。

 

Windows Update」には、これまでも過去ブログで説明して来た様に、大きくは、次の2種類の「Windows Update」があります。

 

項番

種類

目的

実施回数

1

メジャーアップデート

機能修正/機能追加

年2回

2

マイナーアップデート

セキュリティ/バグ修正等、品質向上

月1回/毎月第2火曜

 

 

毎月第2火曜日に実施する「マイナーアップデート」において、「バージョン1903」を、段階的に「バージョン1909」のモジュールで置き換えて行ったようです。

 

そして、最後のマイナーアップデートにおいて、プログラム自体は、完全に「バージョン1909」用に置き換わっているものの、GUI等のユーザーインターフェース部分だけは「バージョン1903」のまま動作するようにしています。

 

つまり、内部のスイッチを「オフ」にして、「バージョン1909」に切り替わらないように細工を施しています。そして、Microsoft社内では、この「機能をオフにする」事を、「dormant(休眠)」と呼んで管理しているそうです。

 

このような状態で、11月21日にリリースされた「バージョン1909」をダウンロード、およびインストールする事で、内部スイッチを「オン」にする事により、バージョン番号やOSビルド番号が、「バージョン1903」から「バージョン1909」に切り替わると言う仕組みになっているそうです。

 

ちなみに、Microsoft社が公表した内容によれば、「バージョン1903」から「バージョン1909」に切り替えるために必要なファイルのファイル容量は、「25MB(メガバイト)」しかないとされています。

 

この事実は、見方を変えると「バージョン1903」と「バージョン1909」とでは、モジュールベースで、「25MB」分の差しかないとも言えます。

 

つまり、これまで紹介した通り、やはり「バージョン1903」と「バージョン1909」とは、ほぼ同一システムであると言う事の裏付けにもなると思います。

  

■「バージョン1909」で有効化された機能

 さて、これまで紹介してきた様に、旧バージョンとの差分が「25MB」しかない「バージョン1909」ですが、それでも、僅かながら機能修正や機能追加は存在しています。

 

私が気付いたのは、「スタートメニュー」の表示が変更された点だけだったのですが、実際には、かなり細かな変更が加えられているようです。

 

詳しくは、Microsoft社のホームページ内「Windows Insider Program」に、「Windows 10 バージョン 1909 の最新情報」と言うページが設けられ、そこに詳しい変更内容が記載されています。

 

 

このページには、「バージョン1909」には、17個の変更が加えられていると紹介されていますが・・・普通にPCを使っている人にとっては、ほとんど意味が無い機能追加や機能修正になっているようです。

 

その一例、私が気付いた変更点ですが・・・Microsoft社の説明によると、次の様な機能修正となっています。

 

『 [スタート] メニューのナビゲーション ウィンドウが、マウスでポイントすると展開され、クリックした場所に移動しやすくなりました。 』

 

  

 

 と言う変更点ですが、単に、表示されるアイコンに、日本語の説明が表示されると言うだけの機能追加です。

 

まあ、アクセスビリティの向上と言えば向上ですが・・・普通の人にとっては余り役に立た無い機能追加だと思います。

 

また、これまで普通にWindows 10を使っていた人にとっては、クリック回数が1回余計に増えるので、使いにくいシステムになってしまったと感じると思います。

 

私は、PCをスリープにする際や、シャットダウンする時に、余計な手間が掛かるので使い難くて仕方がありません。

 

全てがこのような機能追加/機能修正ですので、まさに「25MB」分の機能追加だと思います。

 

それでは、取り敢えず、機能が変更、あるいは追加になった項目を一覧表示し、その後、何となく役に立ちそうな機能を紹介します。

 

項番

内容

1

Windowsコンテナーを使用する場合に下位互換をサポート出来るようになった。

2

OEMメーカーが自社のデバイスのハードウェア機能に基づいてインクの待ち時間を減らすことができるようなった。

3

キーのローリングまたはキーの回転機能により、ユーザーが、手動でBitLockerドライブのロックを解除する時に、誤操作を防止する事が出来るようになった。

4

ロック画面でサードパーティー デジタル アシスタントを音声によりアクティブ化出来るようになった。(Amazon Alexのサポート )

5

タスク バーの予定表ポップアップから簡単にイベントを作成出来るようになった。

6

スタートメニューのナビゲーションウィンドウが日本語で展開出来るようになった。

7

「アプリの通知」調整時、バナーとアクションセンターの意味が解りやすい画像を追加した。

8

「通知の管理」で通知の送信元を更新順に並び替えられるようにした。

9

バナーとアクション センターで直接オン/オフの切り替えが出来るようになった。

10

アクション センターの上部に「通知の管理」ボタンが追加された。

11

新しい Intelプロセッサー向けのデバッグ機能が追加された。

12

一部プロセッサー搭載PCで、バッテリー寿命と電源効率が全体的に向上した。

13

マルチコアプロセッサーにコア間の処理を分散するローテーション ポリシーが実装された。

14

ARM64 デバイス向け Windows Defender Credential Guard(資格保護)が有効になった。

15

エンタープライズがWin32 (デスクトップ) アプリを利用出来るようになった。

16

Windows Searchによってエクスプローラーの検索ボックスが強化されOneDrive コンテンツも統合管理出来るようになった。

17

ナレーターやその他の支援技術の機能が追加されFN キーの場所とその状態を読み上げるようになった。

※太字:今回個別に紹介する機能

 

取り急ぎ、追加、および修正された機能を羅列しましたが理解できますか ?

 

数少ない機能修理/追加ですが、中でも「通知」機能への機能追加と機能修正が目立ちますが・・・これも、本当に必要あるのかな~と思ってしまいます。

 

それでは、何となく見繕った機能を紹介します。

 

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(1)ロック画面で「Amazon Alexa」が使用可能

 バージョン「1903」までは、ロック画面で使用出来る音声アシスタントは「Cortana(コルタナ)」だけでした。

 

そして、今回の「1909」からは、サードパーティーの音声アシスタント、具体的には、Amazonの「Alexa」を使用する事が出来るようになりました。

 

この場合、「Microsoft Store」から、「Amazon Alexa」アプリをインストールして設定する事になります。

 

但し、今回は、タッチ操作も可能な「スマートディスプレイ」的な使用は不可能で、「音声」のみの操作となります。

 

このため、ロック画面で、「アレクサ」と呼び掛けて起動する形になります。

 

(2)タスク バーの予定表ポップアップからイベントを作成

 Windows 10のタスクバーの右下隅にある日付と時刻をクリックすると、カレンダーがポップアップします。

 

そして、イベントを設定したい日付を選択し、テキストボックス内にイベントを入力し、イベント開始時刻と終了時刻を設定するだけでスケジュールを登録する事が出来るようになりました。

 

わざわざ「カレンダー」アプリを起動しなくても、簡単にスケジュールを登録できるようになりました。

 

(3)スタートメニューのナビゲーションを改善

この機能は、前述の例題として紹介した機能で、スタートメニューに日本語の表示が追加されています。

 

(4)通知機能の改善

通知機能に関しては、何故か複数の機能が追加されています。

 

 ①「通知の管理」ボタンの追加

タスクバーの右下隅をクリックすると表示される「アクション センター」の上部に、「通知の管理」ボタンが追加されました。

 

このボタンをクリックすると、「設定」アプリの「システム」→「通知とアクション」セクションに、直接アクセスする事が出来ます。

 

 

 ②通知の受信設定リストの並び順変更

そして、「通知をアクション」画面においては、通知の受信設定リストを、次の2種類から選択する事が出来る様になりました。

・最新

・名前

 

「名前」の場合、従来通り、アプリの名前の昇順で設定リストが表示されますが、これを「最新」にすると、通知機能を利用した最新順に表示されるようになります。

 

 ③通知設定画面の改善

さらに、通知設定リストで個々のアプリを選択した場合に表示される設定画面も改善されています。

 

通知を表示する場所には、「アクションセンター」に表示するのか、あるいは「バナー」に表示するように設定出来ます。

 

しかし、「通知バナー」とか「アクション センター」とか言われても解らない利用者のために、より解りやすいグラフィックスを追加しました。

 

④通知のオン/オフを直接設定出来るオプション追加

バナー、およびアクション センターの両方で、アプリやWebサイトから届いた通知に関して、該当通知から、直接構成したりオフにしたりするためのオプションが表示されるようになりました。

 

 

 

(5)「エクスプローラー」の検索ボックス強化

Windows Search」を強化した事により、ローカルPCのインデックスされたファイル、つまり自分のPCのディスクだけを検索するだけでなく、クラウド上にある「OneDrive」のコンテンツも検索できるようになりました。

 

但し、本ブログを書いている時点(12月末時点)では、「エクスプローラー」の検索ボックスで右クリックを行ってもメニューが出ないと言う問題が発生しているようです。

 

コピー/ペーストを行う場合は、ショートカットキーを利用した方が良いと思われます。

 

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今回、機能修正、および機能追加が行われた機能を紹介しましたが如何でしたか ?

 

私個人としては、全て、有っても無くても、どうでも良いような機能ばかりに思えます。まあ、Amazonの音声アシスタントを購入している人にとっては、音声アシスタントの機能拡張は便利かもしれませんが・・・

 

そもそも、PCで音声アシスタントを使っている人は、どの位いるのでしょうか ? 私などは、音声アシスタントを使うならスマートフォンの方が便利だと思っています。

 

他方、Windows 10には、最初から「Cortana(コルタナ)」と言う音声アシスタントが標準装備されています。

 

それにも関わらずAmazon「Alexa」をサポートすると言うことは・・・この「Cortana」が役に立たない事の証ではないかと思ってしまいます。

  

■最後に

今回は、「Windows 10 November 2019 Update - これは何?」と出して、次の内容を紹介しましたが如何でしたか ?

 

  • Windows 10 November 2019 Update」の正体
  • インストールが短時間で終了する理由
  • 「バージョン1909」で有効化された機能

 

今回提供された「Windows 10 November 2019 Update」、品質の向上を最大の目的にしていた事は最初に紹介した通りです。

 

しかし、そんな「品質向上」を目的にしたバージョンでも、前述の通り、ファイル・エクスプローラーでバグが発生していますし、その他にも、次のようなバグも継続して起こっているようです。

 

WindowsMicrosoft IMEを用いてChromeブラウザやTwitterアプリなどで文字を変換した瞬間に文字が消える

・一部セキュリティとの間で非互換が発生し、利用出来ない状況が続いている。(アバスト/AVG等)

・一部古いデバイスに搭載されている「Qualcomm」ドライバーが原因でWi-Fi接続が切れる。

・一部のRealtekBluetoothドライバーとの間に非互換が発生している。

 

まあ、これまでにリリースしたメジャーアップデートと比較すると、確かに、バグの発生件数や影響度は低減していますが・・・これを、どのように評価するかは各個人、使用しているアプリや機能により異なると思います。

 

バグの数が少なければ良いのか ? PCの運用に支障が無ければ良いのか ? バグがある事自体問題なのか ? それぞれ評価基準は異なると思います。

 

私個人としては、既に「バージョン1909」にアップしていますが、特に、何の悪影響も無いので、問題なしと言う所です。

 

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その他、バージョン「1909」にバージョンアップする際に気を付けるべき点としては、バージョンアップ後に、何らかの理由により旧バージョン「1903」に戻す場合、その手順が従来と異なると言う点があります。

 

これまでのバージョンアップでは、バージョンアップを行うと、旧バージョンの情報が、ロールバック用ファイルとして、Cドライブ直下に「C:\Windows.old」、「C:\Windows.old(1)」、あるいは「C:\Windows.old(2)」と言うファイル名で作成されていました。

 

ところが、今回のバージョン「1909」では、これらロールバック用ファイルが作成されなくなってしまいました。

 

このため、従来の大型更新時に10日間利用できた「前のバージョンのWindows 10に戻す」オプションは、最初から利用できません。

 

しかし、だからと言って、「1909」にバージョン後、旧バージョンである「1903」に戻せないと言う訳ではありません。

 

今回のバージョンアップ後は、通常の品質更新プログラムをアンインストールするのと同様、更新プログラム「KB4517245」をアンインストールすれば、元のバージョン1903に戻すことが出来ます。

 

この点、知っておいた方が良いと思います。

 

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なお、バージョン「1909」のリリースに合わせ、Windows 10 ProやHomeでのバージョン「1803」のサポートが終了となります。

 

現在、「バージョン1803」になっている人は、既にサポート期間が終わってしまっていますので、早急に、次のバージョン以降にバージョンアップしたほうが良さそうです。

 

ちなみに、現在、Microsoft社がサポートしているWindows 10のバージョンは下表の通りです。黒色太字の部分がサポート対象バージョンとエディションになります。

 

バージョン履歴

リリース日

Home、Pro、Pro Education

サポート終了日

Enterprise Education 

サポート終了日

1909

2019 年 11 月 12 日

2021 年 5 月 11 日

2022 年 5 月 10 日

1903

2019 年 5 月 21 日

2020 年 12 月 8 日

2020 年 12 月 8 日

1809

2018 年 11 月 13 日

2020 年 5 月 12 日

2021 年 5 月 11 日

1803

2018 年 4 月 30 日

2019 年 11 月 12 日

2020 年 11 月 10 日

1709

2017 年 10 月 17 日

2019 年 4 月 9 日

2020 年 4 月 14 日

1703

2017 年 4 月 5 日

2018 年 10 月 9 日

2019 年 10 月 8 日

1607

2016 年 8 月 2 日

2018 年 4 月 10 日

2019 年 4 月 9 日

1511

2015 年 11 月 10 日

2017 年 10 月 10 日

2017 年 10 月 10 日

1507

(2015年7月リリース)

2015 年 7 月 29 日

2017 年 5 月 9 日

2017 年 5 月 9 日

 

 

Microsoft社は、Windows 10 ProやHome等では、新バージョンのリリース日から18か月間しかサポートしないと言う、とんでもないライフサイクルを採用しています。

 

Windows10の発売当初、新OSのリリースから10年はサポートするとは、どの口が言っていたのでしょう ?

 

 

ところで、次回のバージョンアップは、2020年春を予定しており、開発コード「20H1」と言う名称で、現在「Windows 10 Insider Preview」でリリースされています。

 

開発コード「20H1」では、次のような機能追加/更新が行われているようです。

 

・Cortanaの効率化

Windows Search機能の強化、および稼働条件の効率化

・クイックWeb検索の追加

・検索結果のプレビュー表示のデザイン更新

・顔文字の追加

・セーフモード起動制限強化

・ネットワークカメラへの接続

Bluetoothペアリングの機能向上・・・・

 

その他、多くの機能追加や機能改善が施されているようですが・・・リリース時に、また大混乱にならないよう、今から心配してしまいます。

 

 

それでは次回も宜しくお願いします。

 

以上

 

【画像・情報提供先】

Wikipedia(http://ja.wikipedia.org/)

・日本マイクロソフト(https://www.microsoft.com/ja-jp)

・杜の窓(https://forest.watch.impress.co.jp/)

 

Windows Updateが失敗した!! ・・・さ~て、どうしようか ?(その1)

 皆さん、毎月第2火曜日が、何の日か知っていますか ?

 

この日は、「不燃ごみの日」ではなく・・・Windowsの月例アップデートの日、つまり「Windows Updateの日」です。

 

この月例アップデートは、別名「Patch Tuesday」とも呼ばれていますが、日本では、時差により配信が遅れるので、その翌日、毎月第2水曜日が「Windows Updateの日」となります。

 

なので、毎朝PCを起動した時に、「今日は、何となく、PCが遅いな~」と思った日が水曜日であれば、それは「Windows Update」が原因だと思います。

 

ちなみに、一般的に、「Windows Update」と呼ばれている「更新プログラム」には、次の2種類の更新方法がある事を知っていますか ?

 

Windows Update     :Windows OSを対象とした更新プログラム

Microsoft Update    :Windows OS、およびOffice等、マイクロソフトのアプリケーションまでも対象とした更新プログラム

 

従来の更新プログラムでは、「Windows Update」のみが適用されていましたが、2006年7月、Windows XPの時代から、「Windows Update」は、「Microsoft Update」のオプション扱いとなってしまっています。

 

そして、現在では、Windows 10の各バージョンに対して、セキュリティ修正、およびバグ修正を含む品質更新プログラムは、「累積更新プログラム(Cumulative Update)」と呼ばれる形で提供されています。

 

過去にリリースされた更新プログラムの内容に、新しいセキュリティ修正やセキュリティ以外の修正を追加して、最新の累積更新プログラム(LCD:Latest Cumulative Update)が作成された後、提供される事になっています。

 

これが、毎月第2火曜日(日本では時差の関係で翌水曜日)にリリースされる累積更新プログラムです。

 

通常、新たな更新プログラムが利用可能になると、Microsoft Updateカタログでも「Microsoft Updateスタンドアロンパッケージ(拡張子「.msu」)」の形式でダウンロードされた形で提供されます。

 

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ちょっと、話が脇に逸れますが、この「Windows Update」にも、従来では、次の3種類の提供方法がありました。

 

・フルパッケージによる更新(Full Update)

・差分パッケージによる更新(Delta Update)

・高速インストールパッケージによる更新(Express Update)

 

「フルパッケージ更新」では、新たに利用可能となった更新プログラムに関して、全てのデータが提供される形になります。

 

例えば、Windows Server 2016向けの2019年4月の累積更新プログラムは、フルパッケージ「2019-04 x64ベースシステム用Windows Server 2016の累積更新プログラム(KB4493470)」となり、そのサイズは「1374.5MB(1.37GB)」ものデータ量になるそうです。

 

ところが、「差分パッケージ更新」では、前月の第2火曜日にリリースした累積更新プログラムがインストールされた環境にのみインストール可能で、追加分の修正だけを含むパッケージとなり、ダウンロードサイズが大幅に小さくなります。

 

このため、例えば、前述の「KB4493470」に関しては、フルパッケージ更新が「1.37GB」もの大容量になるのに比較して、差分パッケージ更新は、「389.2MB」程度にしかなりません。

 

他方、「高速インストール更新」は、最初に、更新プログラムに関するカタログ情報的なデータだけがダウンロードされ、その後、これらカタログ情報と、PCに適用されている更新プログラムの情報を突き合わせ、更新が必要なコンポーネントに関する更新プログラムだけが追加でダウンロードされる仕組みになっています。

 

 

このように、「Windows Update」による更新プログラムの適用方法は、3つのパターンがありますが、誰が考えても、「差分パッケージ更新」が使いやすいと思うはずです。

 

そして、Windows 10の「バージョン1607」~「バージョン1803」、および同じビルドベースのWindows Serverまでは、毎月第2火曜日にリリースされる累積更新プログラムにおいては、「差分パッケージ」が提供されて来ました。

 

ところが、差分パッケージの提供は、2019年4月が最後になってしまったので、2019年5月以降の累積更新プログラムは、「フルパッケージ更新」のみの提供となってしまいました

 

このため、Windows 10「バージョン1809(Windows 10 October 2018 Update)」以降は、最初から「差分パッケージ更新」は提供されなくなってしまいました。

 

この運用方法の変更により、これまでは400MB程度のデータ量で済んだ更新ログラムが、毎回「1GB」以上のデータ量になってしまいました。

 

Microsoft社は、この点に関して、次のような声明を発表しているようです。

 

『 サイズは、1GBを少し超えるサイズまで増大する可能性がありますが、通常、サポートされているバージョンのWindows 10の生涯を通じて、その程度のサイズのままです。 』

 

しかし、問題は、この「通常、サポートされているバージョンのWindows 10の生涯を通じて」と言う部分です。この「Windows 10 の生涯」とは、いつまでを「生涯」と言っているのでしょうか ?

 

現在、Windows 10は、年2回のメジャーアップデートがあり、このメジャーアップデートを継続して実施している限り、18カ月間はサポートする運用に変わっています。

 

このため、上記Microsoft社の声明は、この「18か月間」を意味していると考えた方が良いと思います。

 

Microsoft社は、これまでも、自分達の都合の良い様に、コロコロと、その態度を変えて来ています。

 

Windows OSのサポート期間は最長10年間  → サポート期間18カ月間に大幅短縮

・市販プロセッサは全てサポート対象       → 古いプロセッサはサポート対象外

・低スペックのOSでも下位互換保証        → 低スペックOSは切り捨て/下位互換無し

 

このような姿勢を貫くMicrosoft社ですので、恐らく、今後も、更新プログラムのデータ容量は増加し続けると思います。

 

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 さて、そんな「Windows Update」ですが、皆さん、Updateエラーが起きた事はありますか ?

 

私は、幸いにも、オプションの更新プログラムでエラーが発生したケースはありますが、重要な更新プログラムではエラーが発生した事はありません。

 

しかし、巷の情報では、多くの方が、Windows Updateでエラーが発生して、にっちもさっちも行かない状況になってしまったケースが多く見受けられます。

 

確かに、勝手に行われるWindows Updateで、勝手にエラーが発生したら、普通「てんぱって」しまうと思います。

 

また、そもそも、Windows Update自体が、利用者が知らない内に勝手にスタートし、勝手にエラーになっているので、エラーが発生している事にも気が付かない人も多いと思います。

 

Windows Updateでエラーが発生すると、OSの脆弱性が放置されたままになったり、あるいはバグが放置されたままになったりするので、利用者にとっては、とんでもない状況です。

 

そこで、今回、万が一、Windows Updateでエラーが発生した場合の対応方法を、3回に分けて、何点か紹介したいと思います。

 

【 第1回 】

 

 【 第2回 】

  • SFCコマンドを実行する
  • 更新プログラムを手動でインストールする
  • 自動修復を行う
  • セーフモードで起動する

 

【 第3回 】

  

それでは、今回も宜しくお願いします。

 

 

 

■再起動してみる

 

 Windows Updateが失敗した場合、最初に行うべき対処方法は、PCの再起動です。

 

Windows Updateでは、当然、更新プログラムがPCの内部ファイルを最新版に置き換えます。

 

ところが、何らかの拍子に、ファイルの置き換えが失敗し、PC内でファイルの不整合が発生している可能性があります。

 

このようなケースでは、PCを再起動する事で、ファイルの不整合が解消され、更新プログラムの適用実績が正常に戻る事があります。

 

その他、全てのPCのエラーにも当てはまりますが、PCで何か不具合が発生した場合、PCの再起動をお勧めします。

 

但し・・・脅す訳ではありませんが、ケースによっては再起動出来なくなるケースもあります。

 

その点は注意を、と言っても何を注意して良いのかは全く分からないと思いますが、取り敢えずは、不測の事態に備えて、PCのバックアップを取得するようにして下さい。

 

Windows 10には、次の3種類のバックアップの仕方があります。

 

①システム復元用バックアップ :復元ポイントを作成してバックアップを行い、復元ポイントから復元

ファイル復元用バックアップ :ファイルの更新履歴を取得し、時系列の更新履歴からファイル復元

③システム修復用バックアップ :OS起動用のディスク/ドライブを作成し緊急時に再起動

 

大雑把な説明は上記の通りです。今回は、詳細は割愛しますが、通常、Windowsの「バックアップ」と言えば、上記3種類のバックアップの内、①のバックアップを指します。

 

この①のバックアップは、スケジュールを設定する事で自動的に取得する事も可能ですし、あるいは必要に応じて、直ぐにバックアップを取得する事も可能です、

 

そして、PCに何らかの異常が発生した場合、取得した「復元ポイント」から、Windowsシステムを復元する事が可能です。

 

しかし、今回の場合は、Windows Update失敗後のPC再起動となりますので、バックアップとして必要なのは、③のデータになると思います。

 

③は、PCのデータの内、PCの起動処理に関係するプログラムを、PCに備え付けのCドライブ等のドライブ以外の外部媒体に保存し、PCが起動出来なくなった場合に、この外部媒体からPCを起動させる仕組みとなります。

 

このため、何時のタイミングでも構いませんが、念の為に、③の修復用バックアップを作成しておいた方が良いと思います。

 

このシステム修復用バックアップは、DVD/CD用とUSB用の2種類の作成方法があり、USB用の場合、「8GB」程度の容量があるUSBが必要になりますが、その程度のUSBであれば、1,000円以下で購入可能です。

 

是非、システム修復用のバックアップは、作成しておくことをお勧めします。

 

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それと、①の方法を実行すると、前述の通り、バックアップと同時に「復元ポイント」が作成されます。

 

そして、この「復元ポイント」からPCを復元する方法ですが、後述する「自動修復を行う」で復元方法を紹介していますので、そちらを見て参考にして下さい。

 

「自動修復」の場合、PCが起動しなくなってしまった場合の対応方法なので、少し最初の操作が異なりますが、最初が異なるだけで、後は同じ操作になります。

 

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最後に、その他、再起動を行う際の参考を記載しておきます。

 

PCの再起動を行う場合、不要なデバイス、つまりキーボード、マウス、そしてLANケーブル以外を、PCから取り外した方が良いかもしれません。

 

上記デバイス以外をPCに接続している事が原因で、Windows Updateが失敗しているケースもたまにあります。

 

また、PCには、当然、セキュリティ・ソフトウェアをインストールしていると思いますが、このセキュリティ・ソフトウェアが原因でWindows Updateが失敗するケースもあります。

 

このため、Windows Updateをやり直す場合、一時的で構いませんので、セキュリティ・ソフトウェアを無効にしておいた方が良いかもしれません。

 

さらに、PCを「セーフモード」と言うモードで再起動してみるのも一つの方法です。

 

「セーフモード」とは、PCを起動する際、必要最低限のシステム環境だけでPCを起動させるモードです。

 

Windows 10を「セーフモード」で起動する点に関しては、結構説明が面倒なので後述する章で紹介します。

 

  

トラブルシューティングを実行してみる

 PCの再起動を行ってもWindows Updateエラーが解消されない 場合、次に試すのは、「トラブルシューティング」です。

 

トラブルシューティング」機能は、昔からWindowsに搭載されている標準機能です。

 

Windows Updateが失敗した場合のみならず、PCが、通称「ブルースクリーン」状態になってしまった時なども役立ちます。

 

 役に立つとは言え、「必ず問題を解決してくれるのか ?」と言うと、それは別問題で、「取り敢えず実行して見れば、ひょっとしたら治るかもしれない」と言う程度の機能です。

 

トラブルシューティング機能は、その昔は、「コントロールパネル」からしか起動出来ませんでした。

 

ところが、2017年4月に実施されたメジャーアップデート「Windows 10 Creators Update」以降からは、「設定」画面からもトラブルシューティングを起動する事が出来るように仕様が変更されています。

 

 「設定」画面からトラブルシューティング機能を使うためには、画面左下のスタートメニューを左クリックして、表示されたメニューの「歯車」ボタンをクリックします。(または右クリック「設定」クリック)

 

その後、設定メニューから「更新とセキュリティ」→「トラブルシューティング」と画面を遷移することで、本章のトップに掲載した「トラブルシューティング」画面が表示されます。

 

「設定」におけるトラブルシューティング機能では、下記16個の項目に対応出来ます。

 

Windows Update

②インターネット接続

③オーディオの再生

④プリンター

Bluetooth

Windows ストア アプリ

⑦オーディオの録音

⑧キーボード

⑨ネットワーク アダプター

⑩ビデオの再生

⑪プログラム互換性のトラブルシューティング ツール

⑫共有フォルダー

⑬検索とインデックス作成

⑭着信接続

⑮電源

音声認識

 

しかし、一昨年までは、上記項目以外にも、下記の対応項目があったようですが、2018年10月に実施したメジャーアップデート「Windows 10 October 2018 Update」、バージョン「1809」において、下記調査項目が勝手に廃止されてしまったようです。

 

①ハードウェアとデバイス

②ホームグループ

ブルースクリーン

 

廃止理由に関しては、毎度の事ながら、Microsoft社からは一切の説明はありません。

 

このため、利用者からは、Microsoftコミュニティに対して、下記のような問い合わせが多数(40件)寄せられています。

 

トラブルシューティングの項目が無い 』

トラブルシューティングの項目が消えている 』

 

これに対して、Microsoft社のモデレーターからは、当然、機能を廃止した理由の説明は無いのですが、何と!! 驚くことに、メニューから消し去った機能が、隠し機能として存在しているので、それを実行しろと言う指示が出ていました。

 

Microsoft社の回答 】

 

Windows 10 バージョン1809 では [ハードウェアとデバイス] のトラブルシューティング ツールが廃止されており、[更新とセキュリティ] の一覧には表示されなくなってしまったのですが、C:\Windows\diagnostics\system\Device フォルダー内の 「DiagPackage.diagpkg」というファイルをダブルクリックすると起動は可能ですので、念のためこちらの実行を試してみてはいかがでしょう。 』

 

全く意味不明です。「隠し機能として残して置くなら最初からメニューに表示しろ!!」ですよね ?

 

そして、本ブログで問題となっている「Windows Updateエラー」に関しては、問題が多発している事が理由なのかもしれませんが、トラブルシューティング画面の一番上に、「Windows Update」と言う項目がありますので、これをクリックする事になります。

 

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 他方、コントロールパネルから起動するトラブルシューティングは、右図のようなメニューになっており、大項目としては下記4項目が調査可能となっています。

 

①プログラム

②ハードウェアとサウンド

③ネットワークとインターネット

④システムとセキュリティ

 

 そして、これら大項目の配下に、より細かな調査項目が設定されています。

 

Windows Updateエラー」に関しては、一番下の「システムとセキュリティ」と言う項目配下に、「Windows Updateで問題を解決する」と言う項目がありますので、ここを選択してクリックします。

 

そうすると、今度は、左図の画面が表示されますので、この画面で右下の「次へ(N)」をクリックします。

 

 「次へ(N)」をクリックすると、トラブルシューティング機能が処理を開始します。

 

一旦トラブルシューティング機能が処理を開始すると、右図のような処理画面が表示され、問題の有無に関する調査を開始します。

 

そして、何か更新プログラムに関する不整合が見つかると、次のような画面が表示される事となります。

 

 この場合、トラブルシューティングを行う事で、前回のWindows Update実行時に、必要な更新プログラムが全て適用されておらず、ペンディング状態になっているプログラムの存在が明らかになります。

 

ペンディング状態の更新プログラムが見つかった場合には、表示されたダイアログに従って「この修正を適用します」をクリックする事になります。

 

そして、「この修正を適用します」を選択すると、当然、ペンディング状態だった更新プログラムを適用するためにWindows Updateが再び処理を開始します。

 

 そして、再処理を開始したWindows Updateが終了すると、その処理結果が右図のように表示されますので、その処理結果を確認します。

 

更新プログラムの不整合は、複数個発生している可能性がありますので、全てが成功しているか否かを確認する必要があります。

 

修正出来なかった項目に関しては、処理結果画面に「未解決」と表示されますので、以降で紹介するトラブルシューティング以外の対処方法を実行する事になります。

 

 また、実際に問題が発生していても、トラブルシューティングで問題を見つける事が出来ないケースもあります。

 

このような場合、「Windows Updateで問題を解決する」、もしくは「トラブルシューティングの実行」をクリックしても「問題を特定できませんでした」と表示されるだけで何も実行されません。

 

このような場合も、上記同様、他の対処方法を試みる事になります。

 

まあ、トラブルシューティングは、「治れば良いな~」程度の軽い気持ちで実行する事をお勧めします。

 

本気で実行すると、きっと腹を立ててしまいます。

 

 

 

■BITS トラブルシューティング ツールを実行する

 BITS」とは、「Background Intelligent Transfer Service(バックグラウンド インテリジェント転送サービス)」の略です。

 

このサービスは、アイドル状態のネットワーク帯域幅のみを使用して、ファイルを転送するように設計されたWindowsのファイル転送機能となります。

 

とは言っても、さっぱり分からないと思います。

 

Windows Updateでは、更新プログラムをMicrosoft社のサーバーからダウンロードしますが、その際、Microsoft社のサーバーからは、この「BITS」機能を用いて、更新プログラムをダウンロードしています。

 

つまり、Windows Updateは、Microsoft社のサーバーから更新プログラムをダウンロードしていますが、この機能を用いる事で、他のアプリケーションの通信速度に悪影響を与える事無く、裏側(Background)で、回線が空いている頃合いを見計らって、データ量を調整しながら更新プログラムをダウンロードする事が出来るようになります。

 

 このように、「BITS」が、通信速度を制御しながら更新プログラムをダウンロードしている訳ですが、それ故に「BITS」の処理が原因でWindows Updateが失敗する可能性もあります。

 

そして、この場合には、「BITS」専用のトラブルシューティングを行う必要があります。

 

しかし、このトラブルシューティング・ツールは、Windowsの標準機能ではないので、Microsoft社のサイトからツールを個別にダウンロードして実行する必要があります。

 

ツールは、下記URLをクリックすればダウンロードする事が出来ます。

→ URL:http://download.microsoft.com/download/F/2/2/F22D5FDB-59CD-4275-8C95-1BE17BF70B21/BITSDiagnostic.diagcab

 

上記URLをクリックすると、上図の様に、ファイルの保存先を確認するダイアログが表示されますので、任意の場所に保存します。

 

その後、該当ファイル(BITSDiagnostic.diagcab)をダブルクリックする、本章最初に掲載した画像の様に、BITS トラブルシューティング ツールが処理を開始します。

 

 トラブルシューティングが成功すると、左図のようなダイアログが表示されますので、そのまま「トラブルシューティング ツールを終了する」を終了します。

 

そして、全ての画面を閉じた後、再度、Windows Updateを実行し、処理が正常終了するか否かを確かめる事となります。

 

ところが、このBITS トラブルシューティング ツール自体も、処理が失敗する事があります。

 

 BITS トラブルシューティング ツールの処理が失敗すると、右図のようなダイアログが表示されます。

 

この場合、別の対処方法を試みる必要があります。

 

ちなみに、右図の様になる場合、「BITS」サービス自体が起動していないケースがあります。

 

「BITS」サービスの起動の有無は、タスクマネージャーで調査する事が出来ますので、「Cntl +Del」キーを押した後、「サービス」タブで、 「Background Intelligent Transfer Service」が実行中か、あるいは停止かを確認して下さい。

 

「BITS」が停止している場合、該当サービスを右クリックした後、「開始」を選択する事でサービスを開始する事が出来ます。

 

 

 

■DISM コマンドを実行する

 次の対応としては、「DISM」コマンドによる対応があります。

 

「DISM」とは、「Deployment Image Servicing and Management」の略となります。

 

和訳が無いので勝手に和訳すると「Windows展開イメージサービスと管理」と言う感じかな~と言うところです。

 

「DISM」について、もう少し分かりやすく訳すと「Windowsイメージ操作」になるかと思います。

 

ところで、「DISM」コマンドですが、このコマンドは、Windowsのシステムファイルが破損しているか否かをチェックするツールとなります。

 

そして、システムファイルが破損している場合は、Windows Update、またはOSインストールリソースより破損したファイルを修復します。

 

このコマンドは、Windowsコマンド プロンプトを起動し、そのコマンド ラインに、下記コマンドを投入することで処理を開始します。

 

投入コマンド → DISM.EXE /online /cleanup-image /restorehealth

 

「コマンド プロンプト」は管理者権限で起動する必要がありますので、まずは、その点を注意して下さい。

 

 コマンドは、コピー/ペースト出来ますので、そのままコマンドをコピーして、コマンドラインに張り付けた後、Enterキーを押して下さい。

 

コマンドが、正常終了すると、右図のようなメッセージが表示されます。

 

コマンドが正常終了した場合、右上「×」をクリックしてコマンドプロンプトを終了させた後、再度、Windows Updateを実行する事になります。

 

 しかし・・・多くの人が、「DISM」コマンドで、左図の様なエラーが発生して困っている様です。

 

エラー:0x800f081f : ソース ファイルが見つかりませんでした。

 

そして、このエラーが出た場合、もう「DISM」コマンドは使えないようです。

 

上記「0x800f081f」エラーへの対応方法は、多くのサイトに掲載されていますが、実際に、その対応を行っても、ほとんどのケースで、再度同じエラーが発生してしまうようです。

 

Microsoft社のコミュニティにも、多くの質問が寄せられていますが、結局、どの方法を試しても修復できず、最後は、皆さん諦めているようです。

 

ですから、修復を試みようとしても、いつもの通り、無駄な時間を費やす事になってしまうので、「0x800f081f」エラーが発生した場合、「DISM」コマンドでのWindows Updateの修復は諦めて、他の対応を試みる事をお勧めします。

 

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最後に、「コマンド プロンプト」へのコマンドの入力方法ですが、Windows 10では、コピー&ペーストが出来るように改良が施されています。

 

Windows 10以前のOSでは、コマンド プロンプトに、他の場所からコピーしたテキストを貼り付け(ペースト)する事が出来ませんでした。

 

このため、何らかのコマンドを投入する場合、参考文章を見ながら、全てを最初の文字から、手作業で入力する必要がありました。

 

しかし、Windows 10からは、参考文章からコマンドをコピーして、そのまま貼り付ける事が出来るようになりましたので、この点は、非常に便利だと思います。

  

■最後に

今回は、「Windows Updateが失敗した!! ・・・さ~て、どうしようか ?」と言う表題で、Windows Updateに失敗した場合の対応方法の内、下記4つの対応方法を紹介しましたが如何でしたか ?

 

 

今更ながらですが、Microsoft社では、メジャーアップデートを行わないPCに対しては、平気でサポートを打ち切る方針を示していますので、メジャーアップデートを行い、かつ更新プログラムを適用しなければなりません。

 

しかし、これまで説明してきた通り、更新プログラムが失敗するケースは数多くあります。

 

更新プログラムがマトモに適用出来ない状況を作り出しておきながら、平気でサポートを打ち切るとは、全く、どういう神経をしているのか・・・凡人の私には知る由もありませんが、一般常識からは外れていると思えますし、ビジネスマン、強いては人間として、どうなのかと思ってしまいます。

 

やはり、「お殿様」の気持ちは計り知れません。

 

ちなみに、Windows Updateには、次の2種類の更新プログラムがあります。と言うか、ありました。(※その昔は3種類「推奨される更新プログラム」と言う項目もありました。)

 

・重要な更新プログラム        :セキュリティの更新やOSのバグ修正

・オプションの更新プログラム  :特殊デバイス/アプリをインストールしている場合に対応が必要

 

そして、従来のWindows Updateでは、Windows Updateの適用画面で、重要な更新プログラムとオプションの更新プログラムでは、実行指示画面が分かれており、利用者の必要性により、独自にオプションを適用するか否かの判断を下す事が可能でした。

 

しかし・・・現在では全くオプションの適用方法が変わってしまっています。

 

何時からかは定かではないのですが、気が付いたら、オプションの選択画面など消えてしまっていました。その昔、Windows 7の時代には、確かにオプション適用画面が存在していたのですが・・・

 

Windows 10では、Windows Updateの操作画面に「詳細オプション」と言う項目があるのですが、これは「オプションの更新プログラム」とは全く関係の無い項目です。

 

Windows更新時に他のMicrosoft製品の更新プログラムを実行する

・従量課金制度を使用して更新プログラムをダウンロードする

・再起動が必要な場合、できるだけ早く再起動する

・更新を完了させるために再起動が必要な場合、通知する

・更新の一時停止

 

「詳細オプション」では、上記のようなオプションが設定出来るだけです。もう、さっぱり仕様が理解できません。

 

今後も、自分達の都合を優先して、どんどんWindows Updateの仕様も変えて行くのだと思いますので注意して下さい。って何を注意すれば良いのか・・・

 

次回の対応策に関しては、次の方法を紹介します。

 

【 その2 】

  • SFCコマンドを実行する
  • 更新プログラムを手動でインストールする
  • 自動修復を行う
  • セーフモードで起動する

 

 

それでは、次回も宜しくお願いします。

 

【画像・情報提供先】

Wikipedia(http://ja.wikipedia.org/)

Windowsライフサイクルのファクトシート(https://support.microsoft.com/ja-jp/help/13853/windows-lifecycle-fact-sheet)

@IT(https://www.atmarkit.co.jp/)

・ITHOOK(https://itojisan.xyz/)

Microsoftコミュニティ(https://answers.microsoft.com/ja-jp/)

 

 

岩手の温泉 ~ 山ばかりで湯も豊富 その2-4

 今回も、前回の「岩手・盛岡情報」に続き、岩手県の温泉情報を紹介します。

 

前回までは、前後2回に分けて八幡平市にある「八幡平温泉郷」の温泉施設を紹介しましたが、さすがに15か所もあり、なおかつ、ほぼ全てが同じ源泉を利用しているという事で(1箇所例外)、最後は、飽きてきた感が強くなってしまいました。

 

★過去ブログ:岩手の温泉 ~ 山ばかりで湯も豊富 その1(20160123.html)

岩手の温泉 ~ 山ばかりで湯も豊富 その2-1(20160723.html)

岩手の温泉 ~ 山ばかりで湯も豊富 その2-2(20191019.html)

岩手の温泉 ~ 山ばかりで湯も豊富 その2-3(20191123.html)

 

そして八幡平市にある温泉施設に関しては、下表のような紹介状況となっています。

 

自治

温泉名

温泉数

天然

紹介

八幡平市

安比温泉

1

36

七時雨温泉

2

安比山麓温泉

4

安比高原温泉

7

藤七温泉

1

八幡平温泉郷

15

松川温泉

3

焼走り温泉

3

 

そして、今回は・・・済みません、またしても八幡平市の温泉です。

 

しかし !!  今回の温泉施設は、前回紹介した「八幡平温泉郷」からは離れていますし、また当然、源泉も異なるので、また気分を新たに、話を進める事が出来ると思います。

 

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今回は、下記2つの温泉郷に関して、それぞれ3箇所ずつ、合計6箇所の温泉を紹介します。

 

  • 松川温泉

・松楓荘

・松川荘

・峽雲荘

 

岩手山焼走り国際交流村

いこいの村岩手

・西根温泉「おらほの湯」

 

 

八幡平市は、過去ブログで紹介した通り、「平成の大合併(2005年)」の時に、松尾村、西根町、そして安代村の3町村が合併して誕生した自治体です。

 

そして、松川温泉は、旧松尾村があった場所となりますし、焼走り温泉は、旧西根町があった場所となりますので、同じ八幡平市とは言え、前回まで紹介した「八幡平温泉郷」とは全く異なります。

 

と言う事もあり、今回は、温泉情報を紹介する前に、各温泉郷の特徴を、簡単に紹介します。

 

それでは今回も宜しくお願いします。

 

 

 

■各温泉郷の紹介

温泉施設を紹介する前に、それぞれの温泉郷の特徴を簡単に紹介したいと思います。

 

●松川温泉

 「松川温泉」は、前回紹介した「八幡平温泉郷」から、車で約7km、時間にして15分程度南西に離れた場所にある温泉郷です。

 

そもそも、この場所には、過去ブログで紹介した「八幡平温泉郷」の源泉となる「松川地熱発電所」があります。

 

★過去ブログ:岩手の温泉 ~ 山ばかりで湯も豊富 その2-2 (20191019.html#five)

 

「八幡平温泉郷」には、ここから7kmもお湯を引いているのですが、ここ松川温泉では、この源泉は使用していません。

 

そうなると「松川温泉の源泉は ?」となるかと思いますが、松川温泉の開湯は、現在から約276年前、江戸時代中期となる「寛保3年(1743年)」と伝わっています。

 

但し、温泉自体が見つかったのは、さらに古く平安時代中期「康平5年(1062年)」とされていますので、歴史的には、950年前から存在する温泉と言うことになるかと思われます。

 

もう少し詳しく説明しますと、そもそもの始まりは、弊社ブログでも取り上げた「安倍氏」が関係してくるようです。

 

★過去ブログ:奥州安倍氏の伝説 - 実は生き延びていた編(その1)( 20190323.html)

奥州安倍氏の伝説 - 実は生き延びていた編(その2)( 20190427.html)

奥州安倍氏の伝説 - 実は生き延びていた編(その3)( 20190525.html)

 

松川温泉の「松楓荘」のホームページの説明によると、この松川温泉は、平安時代中期1062年に、安倍貞任の家臣「伊藤 某(なにがし)」という者が、この地で温泉を発見した事が始まりとされています。

 

そして、その後、江戸時代中期1743年、その「伊藤氏」の末裔となる「高橋与次郎」が、温泉を開湯したのが松川温泉の始まりと伝えられているそうです。

 

ところが、松川温泉には、現在、3軒の温泉施設が残っているのですが、この3軒の温泉とも、それぞれ自らの敷地内に、個別の源泉を備えているようです。

 

これは、1箇所の源泉からお湯を引いている「八幡平温泉郷」とは違って、面白い特徴だと思います。

 

しかし、源泉は違えど、温泉の泉質は全て「単純硫黄泉」のようで、かつ全て「白濁」して硫黄臭のする温泉のようです。但し、源泉が違うので、泉温は微妙に異なるみたいです。

 

焼走り温泉

 そして、次は、国の特別天然記念物に指定されている「焼走り熔岩流」の近くに位置している「焼走り温泉」を紹介します。

 

この「焼走り熔岩流」に関しては、その昔、「岩手県内の冬の歳時記(20150124.html)」を紹介したときにも、さらっと紹介しています。

 

この熔岩流は、江戸時代中期の「享保17年(1732年)」に発生した岩手山の噴火によって形成されたと言うのが、現在の定説になっているようです。

 

 岩手山の麓、標高500メートル辺りに位置する「平笠」と言う場所に、面積149ヘクタール、長さ4kmにも渡って広がっているそうです。

 

焼走り」と言うのは、真っ赤な熔岩流が、山の斜面を急速な速さで流れ下る様子を見た当時の人々が名付けた言葉とされています。

 

また、今回紹介する「焼走り温泉」付近からは、この熔岩流の中を歩く事ができる距離1キロメートル程度の「観察路」が設けてあります。

 

さて、この「焼走り熔岩流」のそばにある「焼走り温泉」ですが、ここには、日帰り入浴施設が2箇所と宿泊可能な施設が1箇所の、合計3箇所の施設があります。

 

・日帰り      :岩手山焼走り国際交流村、西根温泉「おらほの温泉」

・宿泊        :いこいの村岩手

 

但し、国際交流村には、宿泊できるコテージやオートキャンプ場が併設されていますので、そちらには宿泊可能ではありますが・・・当然、入力施設とは離れていますので、入浴の際は、徒歩での移動が必要になります。

 

また、冬季は・・・何と! さすがに、オートキャンプ場は閉鎖されるようですが、コテージは営業しているようです。

 

これら3箇所の入浴施設を「焼走り温泉」と一括で呼んでいますが、実は、距離的には、それぞれがかなり離れています。

「国際交流村」は、本当に「焼走り熔岩流」の端に位置しており、そこから「いこいの村」までは約5km、車で20分程度離れています。

 

そして、その「いこいの村」から「おらほの温泉」までは、これも約5km、車で15分程度離れています。

 

まあ、直線距離であれば、それぞれ3km程度しか離れていないのですが、何分山路ですので、コースを選ぶ事ができないので、結構、不便な形になってしまっています。

 

ちなみに、火山から噴き出した物質を「ようがん」と呼び、現在ですと「溶岩」と言う漢字を使いますが、この「焼走り」の場合、「熔岩」を使うのが正しいとされています。

 

なお、元々、「ようがん」と言う言葉の漢字には「熔岩」を使っていたのですが、当用漢字で「溶岩」が生まれたので、それ以降は、「溶岩」になってしまったそうです。

 

それでは、個々の温泉の情報を紹介します。

 

 

 

■松川温泉

それでは、八幡平市の中でも、旧松尾村の「松川温泉」にある、次の3施設の情報を紹介します。

 

・松楓荘

・松川荘

・峡雲荘

 

その中でも、一番古くから営業している松楓荘から紹介します。

 

●松楓荘

 それでは、最初に、松川温泉で、一番歴史が古いとされる「松楓荘」を紹介します。

 

歴史の古さは、施設の外観を見れば、ほぼ納得出来るとは思いますが、この「松楓荘」の説明によると、この「松楓荘」が、松川温泉発祥の地となっているようです。

 

それにしても、温泉と言うよりも、「山小屋」のような雰囲気です。

 

 しかし、こと温泉に関しては、凄く充実しているようです。下記の通り、4つの入力施設があります。

 

・男女別大浴場

・男女別屋内岩風呂

・混浴露天風呂

・女性専用露天風呂

 

さらに、この「松楓荘」には、川に架かった吊橋を渡った向こう岸に、この温泉の名物「洞窟露天風呂」があります。

 

 こちらの洞窟露天風呂は、夜間でも利用可能なようで、夜になると吊り橋に「ろうそく」がともされて幻想的になるとの事らしいです。

 

しかし、こちらは混浴ですので、注意が必要ですし、冬季は、雪崩の恐れがあるので、要確認との事です。

 

また、過去には、土砂崩れが発生して利用できなくなった事もありますので、ここを利用したい方は、事前確認が必要かと思います。

 

 この温泉には、ホームページによると源泉が2つあると書かれていますが、泉質表示には1種類しか書かれていないので、その点、ちょっと不明です。

 

現在の泉質については、後述する温泉情報をご覧になってもらえればと思いますが、過去となる、2008年頃の泉質(温度/ph値等)は、現在と微妙に異なるようです。

 

しかし、基本は同じ「単純硫黄泉」となっており、全ての温泉が、見た目は青緑がかった乳白色で硫黄臭のする温泉となっているようです。

 

 また、見た目はビックリするほど古いですが、施設内部や大浴場等は、ちゃんとリニューアルされているようですので大丈夫のようです。

 

源泉掛け流しとはなっていますが、泉温が高いので、当然加水はしています。

 

あと、シャワーが無く、全て手桶対応のようですし、アメニティーも必要最低限しか用意されていないようです。

 

まあ、それも風情があったよいような感じもします。

 

ちなみに、「科学オタク」の方に言わせると、「硫黄臭」と言うのは間違いで、正しくは「硫化水素臭」なのだそうです。

 

そう、そもそも「硫黄(S)」は無臭で、あの温泉の臭いは「硫化水素(HS2)」の臭いなのだそうです。まあ、どうでも良い事ですが、日本語としては、「硫黄臭」でも間違いではないのだそうです。

 

それでは、松楓荘の温泉の情報を整理してみます。

 

温泉名

情報

松楓荘

住  所:岩手県八幡平市松尾寄木第1地割41

連絡先: 0195-78-2245    URL: http://www.hachimantaishi.com/

源  泉:松川温泉(桜の湯)

泉  質:単純硫黄温泉(硫化水素型)(低張性弱酸性高温泉)

泉  温:64.4℃(気温-4℃) pH値 5.7 メタケイ酸 75.1

泉  色: 白濁

方  式:源泉掛け流し

料  金:大人 500円 子供 250円

営  業:15:00チェックイン

駐車場:無料30台

その他: カード不可

 

 

 

●松川荘

 松川温泉の2番手は、「松川荘」を紹介します。

 

松川温泉自体の成り立ちは、前述の温泉紹介に記載した通りとなっておりますが、ここ「松川荘」の創業は、前述の「松楓荘」よりはかなり遅く、昭和35年(1960年)7月の開業となっているようです。

 

それでも、開業59年経っていますが、開業後も、客室を増設したり露天風呂を新設したりと、ちょこちょこリニューアルを繰り返しているようです。

 

 1960年開業と言う事は、私と、ほぼ同い年となりますので、リニューアルせず、そのまま運用し続けていると、もうボロボロの状態になっていると思います。(笑)

 

旅行会社の情報によると、次の様にリニューアルしているようです。

 

・本館      :1960年建築、1993年改築

・新館      :1975年建築

・広間館    :1970年建築、1994年改築

 

 さて、この「松川荘」には、次の入浴施設があるそうです。

 

・男女別大浴場

・混浴露天風呂

・女性専用露天風呂

 

また、こちらも、ホームページによると2つの源泉があるとのことでしたが、残念ながら1箇所の情報しか見つけることが出来ませんでした。

 

また、こちらも、松川温泉に共通する「硫化水素」が金属を溶かすと言うの問題のため、浴室には、シャワーが付いていません。

 

ちなみに、増改築を繰り返しているので、部屋数は50室と、かなり大きな施設になっているようです。

 

それで何が? となりますが。、部屋数が多いと、GWや紅葉の時など、客数が多いと、お風呂等が混雑するので、それを心配していますが・・・今は、昔ほどは混まないから心配は無用かもしれません。

 

 

それでは、松川荘の温泉の情報を整理してみます。

 

温泉名

情報

松川荘

住  所:岩手県八幡平市松尾寄木松川国有林557林班ハ小班

連絡先: 0195-78-2255    URL: http://matsukawasou.com/

源  泉:松川温泉(松川荘の湯)

泉  質:単純硫化水素泉(緩和性低張微温泉)

泉  温:43.0℃、85.0℃(使用位置で加水あり)pH 4.3

泉  色: 白濁

方  式:源泉掛け流し(加水あり)

料  金:大人 550円 子供 220円

営  業:15:00チェックイン / 日帰り8:00~15:00

駐車場:無料50台(先着順)

その他: カード利用不可、コインロッカー無し

 

 

 

●峡雲荘

 それでは、松川温泉の最後として「峽雲荘」を紹介します。

 

この「峽雲荘」、現在は、別館となっている建物が1974年に建設され、その後、現在は本館となっている建物が2006年に建築されていますので、やはり、松川温泉の中では、この「峽雲荘」が、一番新しい施設になります。

 

そして、この「峽雲荘」、位置的には、松川温泉の最奥部にあります。

 

洋室1/和室26室、全27室と、このような山奥の旅館にしては、まあ、そこその規模だと思います。

 

 本館と別館があり、本館の方が新しく、別館の方が昔からある旧館のようです。だから、正面入り口は本館で、見た目が新しいのだと思います。

 

さて、肝心のお風呂ですが、次の通り、あまり種類は備えていないようです。

 

・男女別大浴場

・混浴露天風呂

・女性専用露天風呂

 

 しかし、それにも関わらず源泉が3つもあるという不思議な施設です。

 

そして、やはり源泉が異なると言うことで、泉質自体は同じようですが、泉温が微妙に異なっているようです。

 

つまり、上記3か所あるお風呂、全て異なる源泉からお湯を引いていると言う、何とも贅沢な温泉と言う事になります。

 

 しかし、泉質に関しては、松川温泉の他のお風呂と同様「単純硫黄泉」となっています。

 

このため、色も臭いも同じ、緑がかった乳白色で、「硫化水素臭」のする温泉で、湯の花が沈殿しているそうです。

 

当然、源泉掛け流しで、お風呂によっては加水もしていないそうですが、泉温が高いので、少し熱いのではないかと思われます。

 

また、こちらのお風呂も、これまでと同様、硫化水素が多いので、金属類の使用を避けるため、シャワー等の設備は付いていないそうです。

 

このため、手桶が用意されております。またアメニティーも、これまで同様、必要最低限、シャンプー、リンス、それと石鹸のみとなっているようです。

 

 

それでは、峡雲荘の温泉の情報を整理してみます。

 

温泉名

情報

峡雲荘

住  所:岩手県八幡平市松尾寄木松川国有林1560林班

連絡先: 0195-78-2256    URL: http://www.kyounso.jp/

源  泉:松川温泉(新駒鳥の湯)  男女内湯

泉  質:単純硫黄泉(硫化水素型)(低張性-弱酸性-高温泉)

泉  温:源泉53.7℃(気温13℃) 使用位置43℃ pH 5.3

泉  色:白濁

源  泉:松川温泉(新駒鳥の湯1)  露天風呂

泉  質:単純硫黄泉(硫化水素型)(低張性-弱酸性-高温泉)

泉  温:源泉65.1℃(気温13℃) 使用位置 44℃ pH 5.5

泉  色:白濁

源  泉:松川温泉(新駒鳥の湯2)  女性露天風呂

泉  質:単純硫黄泉(硫化水素型)(低張性-弱酸性-高温泉)

泉  温:源泉63.6℃(気温13.8℃) 使用位置 44℃ pH 5.5

泉  色: 白濁

方  式:源泉掛け流し(加水あり)

料  金:大人660円、子供330円

営  業:15:00チェックイン

駐車場:無料50台

その他: カード可、客室無線LAN不可

 

 

 

焼走り温泉

焼走り温泉」は、八幡市に合併する前の「旧・西根町」にある入浴施設になります。岩手山の北西、「焼走り熔岩流」から始まり、東北自動車道をまたいだ5km以内の範囲にある、次の3箇所の温泉施設です。

 

岩手山焼走り国際交流村

いこいの村岩手

・西根温泉「おらほの温泉」

 

最初に、その起点となる「焼走り熔岩流」の直ぐ側にある「国際交流村」から紹介します。

 

岩手山焼走り国際交流村

 前述の通り、「国際交流村」は、「焼走り熔岩流」の端、すぐ隣に位置しています。

 

左の画像を見ると、その位置関係がはっきりすると思いますが、右側の茶色い部分が「焼走り熔岩流」で、その左側部分が「国際交流村」です。

 

ちょうど、「熔岩流」が、舌の様に流れていますが、その左側の半円形部分が、入浴施設となっています。

 

 前述の通り、この施設は、日帰り入浴専門となっていますが、直ぐ近くにコテージやキャンプ場、それにオートキャンプ場がありますので、どうしても宿泊したい、と言う方は、こちらの施設を利用する事になります。

 

コテージは、「キャビン村」と言う名称になっており、4名用と8名用の2種類のコテージが用意されています。

 

しかし、最低1名からでも利用可能ですが、この場合、利用料金が割高になってしまいます。また、シーズンによっても料金が異なるので、利用する場合、事前に確認した方が良いと思います。

 

 ちなみに、コテージとバンガローの違いですが、コテージの方は、キッチン用品等の備品が完備されていますが、バンガローは、基本的に寝る場所が提供されているだけで、トイレさえ付いていないケースもあります。

 

オートキャンプ場は、50区画も用意されているようですが、料金等はホームページで確認して下さい。

 

それでは肝心の温泉ですが、男女別の大浴場とサウナがあるだけの様です。

 

 露天風呂はありません。内湯のみで、洋風と和風の2種類の内風呂があり、週替わりで男女入れ替えになっているようです。

 

まあ、洋風/和風と言っていますが、壁の一部が岩風呂風になっているか否かの違いだけの様です。

 

上の画像が洋風で、右の画像が和風と言う事ですが・・・ほぼ同じだと思います。

 

 但し、泉質は、「弱アルカリ性」となっていますので、次の「いこいの村」と同様、俗に言う「美人の湯」系のようです。

 

入浴感としては、入っていると、ちょっとツルツル感がする程度との事らしいです。

 

この施設は、まだ利用した事はありませんが、「美人の湯」系では、まだ本シリーズでは紹介していませんが、北上市にある「瀬美温泉」が凄いと思います。

 

 後は、日帰り温泉と言う事で、休憩室や食堂が付属しています。

 

休憩室は無料と有料の休憩室あるそうです。食堂は、昼食しか提供していないようですので、注意が必要かと思います。(11:30~14:00)

 

また、温泉とは全く関係ありませんが、近くに有料ですが、天文台があるようで、天気が良ければ、星空を観測できる様です。

 

 

それでは、国際交流村の温泉の情報を整理してみます。

 

温泉名

情報

国際交流村

住  所:岩手県八幡平市平笠24地割728

連絡先:0195-76-2013  URL: http://www.hachimantai-ss.co.jp/~yakehashiri/

源  泉:焼走り温泉(ふれあいの湯)

泉  質:単純温泉(低調性弱アルカリ性低温泉)

泉  温:26.3度(気温23℃) ph:7.6

泉  色: 無色透明

方  式:天然温泉

料  金:大人600円 子供300円

営  業:9:30~20:30(最終受付20:00)

駐車場:有り(台数不明)

その他:休憩室1,020円(税込)~

 

 

 

 

いこいの村岩手

 次は、東北自動車道「西根IC」から車で12分、約3.5kmの所にある「いこいの村岩手」を紹介します。

 

ここから、「焼走り熔岩流」までは、約4.5kn、車で15分ちょっとの距離になります。

 

この施設は、名称から推測すると公共施設かと思われますが、実際は、盛岡市調剤薬局を営んでいる「タカ コーポレーション」と言う企業が保有する保養施設と言う事になっています。

 

東京や神奈川にも薬局を設ける等、結構手広いビジネスを行っている企業の様です。

 

そして、この「いこいの村岩」も、お風呂は当然としても、それ以外にも、様々な施設が付属しています。

 

 ・室内プール

・ホテル併設の室内体育館

グラウンドゴルフ場(天然芝16ホール)

・カラオケルーム

・マージャン室

・整体院

・バーベキュー場

・高圧酸素カプセル

 

全部で遊ぼうと思ったら、とても1日では無理だと思います。また、近くには観光スポットも多くあるので、まあ若者でもヒマはしないと思います。

 

 さて、肝心の温泉ですが、泉質が「弱アルカリ性」と言う事なので、俗に言う「美人の湯」系のお風呂だと思います。

 

しかし、入浴施設としては、それほど豪華と言う訳では無いようです。

 

・男女別大浴場

・サウナ

・貸切風呂(家族風呂) ※60分2,000円 / 人工湯

 

まあ、温泉施設として見れば、露天風呂もありませんし、温泉も源泉掛け流しでも有りませんので、普通以下となってしまうと思います。

 

言わば、「スーパー銭湯」的な感じかもしれません。

 

それでは、いこいの村岩手の温泉の情報を整理してみます。

 

温泉名

情報

いこいの村岩手

住  所:岩手県八幡平市平笠24-1-4

連絡先: 0195-76-2161    URL: https://www.ikoi-iwate.co.jp/

源  泉:岩手県焼走り温泉 いこいの湯  (自家源泉)

泉  質:単純泉弱アルカリ単純泉(低伸張性)

泉  温:30.8度 ph:7.9

泉  色:無色透明

方  式:天然温泉、加温有り

料  金:日帰り 大人550円 子供300円

営  業:15:00チェックイン / 平日10:00~21:00(曜日により異なる/要確認)

駐車場:150台無料

その他: カード可、バリアフリー対応、全館無線LAN対応、ペット不可

 


 

●西根温泉「おらほの温泉」

 焼走り温泉の最後は、日帰り入浴施設「おらほの温泉」となります。

 

ここは、日帰り温泉と休憩室、および食堂を備えた施設になりますが・・・元々は、「岩手県北自動車 株式会社」のグループ企業で「西根温泉ゲンデルランド」と言う会社が運営していた施設だったそうです。

 

ところが、親会社の岩手県北自動車(通称:県北バス)が、2009年に倒産した影響で、この施設も営業を停止していたそうです。

 

その後、2011年に、この施設の元従業員(支配人)が、新会社を設立すると共に、運営を委託される形で事業を再開したのが、現在の「おらほの温泉」と言う事らしいです。

 

 旧施設の時には、宿泊も可能だった様ですが、現在、宿泊は不可で、宿泊場所として利用していた部屋は、休憩室として再利用しているようです。

 

ところで、この施設には、入浴施設としては大浴場しか存在せず、その大浴場の中に、温泉、ラジウム温泉、そしてサウナがある形になっています。

 

温泉は、ホームページの説明によると、地下916mから湧出している源泉を、そのまま循環せずに毎日入替えて源泉かけ流しで使っており、加水せずに、適温になるまで湯もみして温度を下げているそうです。

 

 また、この温泉はマイナスイオンを多く含んだぬめり感のあるお湯で、湯上がりにはすべすべになると評判との事です。

 

大浴場は、乳液のような肌触りある大きな湯船の「大沼の湯」と、八角形お風呂は、ラジウム風呂「吉乃の湯」となっているそうです。

 

また、その昔は、外に露天風呂もあった様ですが、現在は、その痕跡だけが残るだけで、廃墟状態になっているそうです。

 

まあ、一度経営破綻した施設ですから、元の状態に戻すのは、中々難しいのだと思います。

 

 それと、宿泊利用が無い状況で、日帰り客だけで運営するのも経営的には厳しいと思いますが・・・折角、良い温泉施設がある訳ですから、何とか頑張って欲しい所ではあります。

 

場所的にも、東北自動車道西根ICから、距離1.5km、時間にして5分も掛からない好立地な場所ですし、近くには「道の駅にしね」もありますから、コラボでも何でも行い、盛り上げて欲しいと思います。

 

それでは、おらほの温泉の温泉の情報を整理してみます。

 

温泉名

情報

おらほの温泉

住  所:岩手県八幡平市大更18-88-208

連絡先: 0195-75-1515    URL: https://orahono-onsen.net/index.html

源  泉:西根温泉(宝の湯)

泉  質:含硫黄ナトリウム塩化物温泉・硫酸塩・炭酸水素塩温泉

(低調整弱アルカリ性高温泉)

泉  温:54.2度(気温14℃) PH:8.4

泉  色:無色透明、うっすら塩味

方  式:源泉掛け流し

料  金:大人500円 子供300円 (毎月8の付く日は八幡平市の日:大人300円/子供200円)

営  業:10:00~22:00

駐車場:無料100台

その他: 貸タオル50円、貸バスタオル100円、その他アメニティー有料(50~100円)

 

 

 

■最後に

今回は、八幡平市の最後を飾る、旧松尾村と旧西根町にある2つの温泉郷の6か所の入浴施設を紹介しましたが如何でしたか ?

 

  • 松川温泉

・松楓荘

・松川荘

・峽雲荘

・国際交流村

いこいの村岩手

・おらほの温泉

 

前回、そして前々回と同じ八幡平市の温泉ですが、やはり場所が変わると、泉質が変わるので、本当に温泉とは面白いものだと思います。

 

前回の「八幡平温泉郷」は、今回紹介した松川温泉の奥に位置する地熱発電所が源泉となっていますが、私の個人的な意見としては、無味無臭、そして無色透明な単純温泉なので、まあ温泉の効果はあるとは思いますが・・・イマイチ面白みに欠けるのかな~と言う感じでした。

 

他方、今回紹介した2箇所の温泉群は、どちらも特色ある泉質の温泉なので、まあ、機会があれば利用したいと思える温泉でした。

 

しかし、さすがに日帰り温泉は、温泉に入るだけでも疲れるので、ちょっと、この歳だとキツいかな~と言う感じがしています。

 

そして、次回ですが、ようやく八幡平市から離れて次の自治体の温泉を紹介したいと思います。

 

・くずまき交流館プラトー「楽酪の湯」

・ふれあい宿舎グリーンテージ「夢源の湯」

  • 岩手町

・玉ぶき荘「黒石温泉」

滝沢相の沢温泉「お山の湯」

・狐洞温泉フォックスバーデン

 

 

しかし、今更ながらですが、これら入浴施設には、何で必ず「○○の湯」と言うキャッチフレーズを付けるのかなぁと思ってしまいます。

 

普通に「○○温泉」とすれば良いのに、何時から「○○の湯」と名乗る様になった不思議で仕方ありません。機会があれば調べて見たいと思います。

 

それでは次回も宜しくお願いします

 

以上

 

【画像・情報提供先】

Wikipedia(http://ja.wikipedia.org/)

・盛岡・八幡平広域観光推進協議会(http://www.morioka-hachimantai.jp/index.html)

・公益財団法人岩手県観光協会(http://www.iwatetabi.jp/)

日本テレビ月曜から夜ふかし

岩手県盛岡市つなぎ温泉観光協会(http://www.tsunagionsen.com/)

・山の温泉ガイド(https://www.mountaintrad.co.jp/)

・温泉JAPAN(http://onsenjapan.jp/)

・ばびぶろぐ(http://vabi330xi.air-nifty.com/vabi_blog/)

じゃらんnet(https://www.jalan.net/)

楽天トラベル(https://travel.rakuten.co.jp/)

ニフティ温泉(https://onsen.nifty.com/)

 

 

アンガーマネジメント - 怒りは管理出来るのか(その2) ?

 前回のブログでは、「アンガーマネジメント - 怒りは管理出来るのか?」と題して、「怒り」について、次の情報を紹介しました。

 

★過去ブログ:アンガーマネジメント - 怒りは管理出来るのか(その1) ?

 

  • 「怒り」とは
  • 何故、老人はキレるのか?
  • 「怒り」の種類

 

今回のブログも、前回に引き続き、この「怒り」をテーマにした内容を紹介します。

 

そもそも、このブログを書くまで、「怒り」というものを真剣に考えた事もなく、その場の感情に任せて怒っていた事に気が付きました。

 

まあ、中学生や高校生の頃、子供の頃を別にすれば、無闇に怒る事は少なくなりましたが、それでも常に何かに対して怒っているような感じがします。

 

私は、自分で自分を分析すると、普通程度の道徳心はあるので、社会の決まりやルールを破る人間が許せず、なおかつ前回説明した「許容範囲」が狭いので、直ぐに「沸点」に達するような人間でした。

 

加えて、やはり若い頃に比べると、身体にキレが無くなってきたので、その分だけ「何で、こんな事が出来ないんだ?」と思う機会も増えて来ました。

 

他方、IT機器に関しては、元々、機械操作が得意だった事も有り、現在でも、何も問題なく使いこなせていると思うので、その点に関しては、イライラしたり、あるいは疎外感を感じたりすることはありません。

 

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 それでも、私の周りの同年代の人間を見ると、サラリーマン、特にホワイトカラー系の職業の方以外では、PCさえまともに使えない人も多いように見受けられます。

 

さすがに、スマホは使いこなせているようですが、それでも、今後、より操作が複雑になって来ると、それも危うくなる可能性もあります。

 

そして、このような「機械音痴」よりも恐ろしいのが、「認知症」や、それに伴う「判断力の低下」です。

 

政府の統計資料によると、65~69歳に占める認知症は2.9%に留まるそうですが、75~79歳では13.6%に達し、85~90歳においては41.4%にまで及んでいるそうです。

 

認知症」になってしまえば、後は進行を遅らせる以外、有効な治療法は無いので、(言葉は悪いですが)もう仕方が無いと思います。

 

しかし、「認知症」になっていないにしても、脳機能の劣化による「判断力低下」は、前回ブログでも紹介した通り、「怒り」の原因となりえます。

 

そこで、今回のブログでは、「怒り」に関して、次の追加情報を紹介します。

 

  • 「怒り」を管理する必要性
  • 「怒り」を管理する効果
  • 「怒り」を管理する方法

 

 

特に、最後の「怒りを管理する方法」は、将に、「アンガーマネジメント」そのものの紹介になります。

 

 

それでは今回も宜しくお願いします。

 

 

■「怒り」を管理する必要性

 ここまで、「怒りの正体」と、何故「老人はキレるのか ?」、そして「怒り」の種類について、様々な説を紹介してきました。

 

「怒り」は、前章でも紹介した通り、人間の基本的な感情です。それでは、この「怒り」を管理する必要はあるのでしょうか ?

 

人間の基本的な感情なので、何もわざわざ管理する必要は無い。「怒り」を抑制しようとするとストレスが溜まる、と言う意見もあります。

 

他方、「怒り」に関しては、マイナスイメージを抱く人が多いのも事実です。

 

「こんな事で怒るなんて、みっともない。」

「イライラするなんて、大人気ない。」

「ここで怒ったら、嫌われる。」 ・・・・

 

このような思いから、グッと「怒り」を内側に溜め込んでいる人も多いのではないでしょうか ?

 

しかし、「怒り」を抑制し、内側に溜め込むにも限界があります。何時かは、溜め込んだ「怒り」が爆発してしまいます。

 

「怒りたいけど怒れない」・・・こんな「二律背反」への対応は非常に難しいものがあります。

 

それでは、「怒り」には、どのように対応すれば良いのでしょうか ?

 

それは、「正しく怒る」事です。つまり、「怒り」を管理する事で、適切な方法で怒る事です。

 

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「怒り」自体は、何度も記載している通り、人間の基本的な感情です。この基本的な感情を抑圧すれば、身体に良い訳はありません。

 

「貴方は何時でもクールだよね!」等と言われてイイ気になり、「怒り」の感情を抑圧していると、その先に待ち構えているのは、次のような、より悲惨な結果です。

 

・攻撃の激化  :溜まった「怒り」の感情を周囲に撒き散らし、周囲の人、家族、あるいは社内の同僚や後輩等、自分と同等、または下位の人間に「八つ当たり」するようになります。

・身体の異常  :「怒り」を自身に溜め込むストレスで「うつ病」になってしまいます。

 

 人間の感情の内、特に「怒りは伝染すしやすい。」とも言われています。

 

例えば、貴方が、何かに腹を立てて、後輩Aに怒りをぶつけたとします。後輩Aは、貴方にから怒られた事で腹をたて、同僚Bに、その怒りをぶつけます。同僚Bは、今度は同僚Cに・・・

 

このように、貴方から始まった「怒り」が、職場全体に拡がってしまうケースもあります。

 

さらに、少しオーバーかもしれませんが、これが国家間のケンカなら「戦争」に発展してしまう可能性もあります。

 

また、直接関わらない人間同士、全く知らない人が怒っているのを見ただけでも、その人の周囲に「怒り」が拡散するケースもあります。

 

これは、「怒り」以外、「喜怒哀楽」の他の感情「喜」、「哀」、そして「楽」も同じです。

 

例えば、「哀」に関しては、日常的によく見られると思います。

 

例えば、TVドラマで主人公が悲しい思いをすると、「もらい泣き」してしまう人がいますし、TVニュース等で悲しい場面を見ると、見ている私達も悲しい思いになってしまいますが、これも「感情の伝染」です。

 

「喜び」や「楽しみ」の伝染なら問題ありませんが、やはり「怒り」の伝染は避けたいと思います。

 

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他方、アメリカのスタンフォード大学の心理学者の研究によると、「怒り」の伝染の仕方は、ワンパターンでは無いことが分かったそうです。

 

この研究によると、怒っている人の周囲の人間が、既に何らかの原因でイライラしていると、その「怒り」は簡単に周囲に伝染してしまうそうです。

 

逆に、周囲の人が、平静を保ちたいと思っている場合、怒っている人からは、余り影響を受けないそうです。

 

つまり、もし貴方が、もの凄くイライラしているなら、既に腹を立てている他の人たちによって、「怒り」が、さらにかきたてられるということです。

 

 しかし、平静を保ちたいと思ってさえいれば、他人の「怒り」は、貴方には作用しません。

 

普段から「怒り」を溜め込んでいると、貴方自身の感情ではなく、他人から「怒り」の影響を受け、ちょっとした拍子に「怒り」が爆発してしまう可能があります。

 

このように、普段から「怒り」をコントロールする必要がある事は理解して頂けたと思います。

  

 

■「怒り」を管理する効果

 「怒り」を管理する必要性は、前章で紹介した通りです。

 

それでは、これまで紹介してきた様に、「怒り」を何とか管理しないと、自分自身、そして周囲に対しても、マイナスの影響を与えてしまいます。

 

「怒り」は、人間が抱く普通の感情です。「怒り」を感じるのは自然な事なので、無理に「怒り」を抑制する必要はありません。

 

しかし、何でもかんでも「怒り」をぶつけても良い訳ではありません。理不尽な「怒り」や「八つ当たり」は、出来る限り避ける必要があります。

 

 他方、このような「悪い怒り」とは別に、「良い怒り」もあります。

 

例えば、現在、話題になっているスウェーデンの16歳の女の子「グレタ・トゥーンベリ」氏がいます。

 

彼女は、気球温暖化に対して大人達や各国政府が何も行動を起こさない事に怒り、2018年8月に、スウェーデン議会前で「学校ストライキ」を実施した人物です。

 

この彼女の「怒り」は、スウェーデン国内のみならず、今や全世界にも広がり見せており、2019年1月に開催された「世界経済フォーラム(通称:ダボス会議)」で講演も行うほどになっています。

 

但し、この娘の場合、別に差別する訳ではありませんが、「アスペルガー症候群(自閉症の一種)」と言う病気を発症している関係で、「怒り」を、普通の人よりも顕著に表すと言う特徴があリます。

 

このため、冷めた大人からすれば、だからこそ、このような突飛な行動が取れたのかもしれないと言う意見もあるようです。

 

彼女は、世の中の大人全てに怒りをぶつけ「恥を知れ!」等と叫んでおり、温暖化対策として、次のような政策を取れと訴えています。

 

・石炭火力発電を止めろ

・飛行機や自動車に乗るな

・牛のゲップはメタンガスを含むから牛肉を食べるな

 

まあ、確かに、彼女の訴えは、一見筋が通っているように見受けられます。

 

しかし、これら全てを一度に停止したら、この世の中どうなってしまうでしょうか ? 全世界で産業が停止し、社会生活が成り立たなくなってしまいます。

 

そして彼女が大人になる頃には、全世界が「世界恐慌」の時代に逆戻りしてしまっているでしょう。それが本当に良いことだとは思えません。

 

全世界で、叡智を出し合いながら、少しずつ温暖化対策を、確実に前に進める事が大事だと思います。

 

そもそも、「恥を知れ!」と絶叫している「グレタ・トゥーンベリ」氏を含む、怒れる彼女や彼等達も、デモが終われば、電気の灯る家に帰り、冬は暖房を最強にして、温かいベッドに寝転びながら、スマホで連絡を取り合っているのが現実です。

 

まあ、「大いなる矛盾を抱えるのが子供の特徴」と言ってしまえば、単にそれだけの事なのかもしれません。

 

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また、今は少し下火になっているようですが、これもアメリカで、2006年から始まった「MeToo」運動も「怒り」が発端になっていると思われます。

 

この「MeToo」運動は、日本では、余り活発な運動にはなっていないようですが、セクハラ(セクシャルハラスメント:性的嫌がらせ)や性的暴行の被害体験を、告白したり、共有したり、あるいは告発したりする運動です。

 

 この「MeToo」運動は、元々、アメリカの黒人家庭における家庭内暴力性的虐待を受けた被害者を支援する活動として始まったそうです。

 

2006年、アメリカの市民活動家「タラナ・バーク(Tarana Burke)」氏が、黒人女性を支援するNPO(非営利団体:Nonprofit Organization)である「Just Be Inc.」を設立し、その時のスローガンとして「Me Too」を提唱したのが始まりとなっています。

 

 その後は、皆さんもニュース等で聞いて知っていると思いますが、アメリカの映画業界から始まり、ビジネス会でも、様々な有名人/著名人が「MeToo」によりセクハラを告発され、職を失ったり謝罪に追い込まれたりしています。

 

特に、現職大統領である「ドナルド・トランプ」氏も、過去のセクハラ行為を告発されていますが、彼は、例の如く「フェイクだ!」、「それは俺じゃない!」と言ってごまかし続けています。

 

全く、こんな最低の男を大統領に選出するアメリカと言う国の品性を疑ってしまいます。

 

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 他方、「怒り」をマイナス方向に発散させている例としては、「グリーンピース」や「シー・シェパード」等の環境テロリスト集団がいます。

 

彼らも元々は、自然保護を唱える善良な集団だったのですが、その「怒り」を正しくコントロールする事が出来なくなり、現在では、実力行使を行うようになってしまったテロ集団です。

 

実際に、アメリカ連邦捜査局(FBI:Federal Bureau of Investigation)」では、彼らを「エコテロリスト」として分類して取り扱っています。

 

 さらに、シー・シェパードの代表「ポール・ワトソン(Paul Franklin Watson)」は、2010年に、日本からの提訴を受け、あの「銭形警部」が所属している「ICPO(国際刑事警察機構:International Criminal Police Organization)」から国際指名手配されています。

 

もうこうなると手の施しようがありません。単なる犯罪者集団です。

 

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また、近頃よく聞くようになった「ヴィーガン(Vegan)」と言う言葉を知っていますか ?

 

この言葉は、「ヴィーガニズム(veganism)」と言う言葉から生まれた造語で、1994年、ヴィーガン協会の設立者「ドナルド・ワトソン」によって創り出された言葉とされています。

 

 そして、元々の「ヴィーガニズム」とは、『 人間が動物を搾取することなく生きるべきであるという主義 』だったのですが、段々に解釈が拡大してしまい、現在では、単に「動物の搾取禁止」だけに留まらず、「動物由来の食品の搾取禁止」から「動物製品の使用禁止」 、強いては卵や乳製品までも食べることを禁止するようになってしまっています。

 

菜食主義者(ベジタリアン:Vegetarian)」と言う行動を取る人達もいますが、それとは、ちょっと異なります。

 

ベジタリアン」は、健康、倫理、あるいは宗教的な観点から、動物性食品の一部、または全部を避ける食生活ですが、「ヴィーガン」は、全てを完全に避ける「完全菜食」となっています。

 

 「ベジタリアン」と「ヴィーガン」の詳しい違いの説明は割愛しますが、この「ヴィーガン」も様々な問題を取る事で有名になってしまったようです。

 

2018年、フランスでは、国内各地の肉屋が、ヴィーガンにより襲撃される事件が多発し、中には、店主が骨折するという事件が発生したそうです。そして、捜査の件、襲撃者6名が逮捕されたそうです。

 

また、その他にも、フランスのヴィーガンに関しては、次のような事件を起こしているそうです。

 

・自分の飼い犬や飼い猫に対して、野菜ばかりを食べさせ餓死させた

・動物園の肉食動物をボウガンで刺したり、あるいは毒入りの餌を食べさせたりして殺す

マクドナルドが襲撃されて窓ガラスが割られる

ハンバーガーを食べていた学生が鉄パイプで殴られる

・客の食事中にステーキハウスに押し入り、牛の鳴き声を大音量で流して逮捕される

・肉屋の前で子豚の死骸を持って立つ

 

 彼ら「ヴィーガン」も、元を正せば単なる「ベジタリン」ですし、「ヴィーガン」の多くは、上記のテロ活動には批判的なのようです。

 

「ベジタリン」と言うと、欧米だけの話かと言うと、そんな事はありません。日本でも、仏教界では、古くから「精進料理」を食べています。

 

但し、「全ての仏教の僧侶が肉を食べないのか?」と言うとそんな事はありません。僧侶でも、修行中以外は、普通に肉を食べています。

 

少し脇に話が逸れましたが、つまり、これら破壊行動や攻撃行動を起こすのは、一部「ヴィーガン」であると言う点を忘れては行けませんが・・・やはり「ヴィーガン」もテロ行為者と言わざるを得ないと思います。

 

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ここまで紹介して来た通り、正しく管理された「怒り」は、世界を正しい方向に導く力があります。

 

その逆で、管理されない「怒り」はテロと同じです。世界各地でテロを起こす「イスラム過激派」も、「怒りを管理出来ない」輩です。

 

「怒り」を正しく管理し、正しいタイミングで「怒り」を表現する事が、いかに大事で効果があるかが分かったかと思います。

 

 

本章の最初に紹介した地球温暖化に対する「怒り」、現在では、「気候正義」と言う言葉で表される事が多くなったようですが、この活動も、何か心配です。

 

前述の通り、この運動は、当時15歳の少女が独りで始めた運動ですが、現在では、世界各国に拡がり、2019年9月にアメリカのニューヨークで開催される「国連気候行動サミット2019」や国連総会に合わせて、世界各地でデモが行われています。

 

各国でバラバラにデモが行われているので、正確な数字は分からないようですが、関係者の個別発表をまとめると、世界中で数百万人がデモに参加したとされています。

 

しかし、この参加者が高校生を中心とする若者である点が、嬉しい半面、危険性を孕んでいるのではないかと思ってしまいます。

 

世界の将来を担う若者が、地球温暖化に警鐘を鳴らすのは非常に良い事だと思います。しかし、その反面、若者の熱意が、間違った方向に暴走してしまう危険性もある事です。

 

一歩間違えると、前述の「シー・シェパード」や「グリーンピース」のような行動に走ってしまう危険性を孕んでいるからです。

 

彼ら若者には、どうか「怒り」の方向性を間違わないよう期待したいところであります。

 

「怒り」を管理できないと、最後は、「怒るために生きている」人間になってしまいます。理性で「怒り」を克服して下さい。

 

 

 

■「怒り」を管理する方法

 それでは、本ブログの最後に、「怒りを管理する方法 = アンガーマネジメント」を紹介します。

 

一言で、「アンガーマネジメント」と簡単に言いますが・・・これが中々難しく、また前ブログで初回した通り、「怒り」を管理するには、「解っちゃいるけど止められない。」と言う人間の真理を超越しなければならないので、相当の努力が必要になります。

 

と、こんな事を言うと、禅寺で修行して悟りを開くような感じを受けるかもしれません。

 

 たしかに、比叡山に入門して何年も修行を積み、その上で「千日回峰行」でも行い、「大阿闍梨」にでもなれば、「怒り」を管理するどころか、「悟り」を開く事も可能かもしれません。

 

しかし、それでは、「怒り」を管理出来るようになるまで何十年も掛かってしまいます。人生終わってしまいます。

 

そもそも、こんな厳しい修行を行っていたのでは、普通に暮らすことは不可能です。

 

そこで、今回、誰にでも出来るか、そして簡単かどうかは解りませんが、「怒り」を管理できるとされる方法を紹介します。

 

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●「怒り」を分離する

「怒り」を感じた場合、まず必要な事は、「怒り」を自身の感情から分離する事です。そのために必要な事は、大きく、次の3つの行動とされています。

 

①10秒待つ

 兎にも角にも、「怒り」を感じたら、最初の10秒を、何もせず、そして何も言わずにやり過ごす事が重要です。

 

人間の身体は、「怒り」を感じると、それと同時に、最初の5~10秒の間に「アドレナリン」が強く放出され、興奮状態に陥るとされています。

 

このため、このアドレナリンが放出される10秒を乗り切れば、最初のハードルをクリアした事になります。

 

とは言うものの・・・これは、かなり難しいと思います。

 

私のように、沸点が低く、かつ口喧嘩が得意な人間は、相手の隙きを突こうと、常に、鵜の目鷹の目で、相手の挙動を監視しています。

 

そして隙きを見つけると、そこを目掛けて一点攻撃を仕掛けようとしていますので、10秒間何もしないというのは、かなりキツい修行のような感じがします。

 

②自分を客観視する

そして、この10秒を何とかやり過ごすためには、次のような事をするのが有効とされています。

 

1)自分と怒りを分離し、自分が「怒り」から物理的な距離を置く姿をイメージする

2)「怒り」から、2~3歩後ろに下がってみる姿をイメージする

3)自分を他人と置き換え「あ~この人は怒っているんだ」と想像する

4)「怒り」のレベルを客観的に付ける(今回の怒りはレベル5かな?)

 

③何もしない

そして、この10秒を無事にやり過ごした後、それでも、「何か言ってやろう!」と言う気持ちはあるとは思いますが・・・そこは、グッと我慢して、その日は、何も行動を起こさない事をお勧めします。

 

何故ならば、この時、何か言ったとしても、その時は、一瞬すっきりするかもしれませんが、後々、何で、あのような言い方をしてしまったのかとか、もっと良い方法はなかったのかとか、後悔したり、もやもやしたり、また、そのように言ってしまった自分にまた怒りを感じてしまう可能性があり、悪循環になります。

 

さらに、怒りに突き動かされた言動は、最終的に、巡り巡って自分自身に悪影響を与える結果につながるケースが多くあります。

 

●「怒り」を処理する

 次に、感じた「怒り」を、何らかの方法で処理済にする必要があります。「怒り」に蓋をして、そのまま放置するのは身体に悪影響を与えます。

 

この点は、本ブログの「怒りを管理する必要性」の章にも記載した通り、「怒り」を我慢すると、より攻撃的になったり、あるいはストレスから「うつ病」を発症したりしてしまいます。

 

このため、次のような方法で、「怒り」を処理する必要があります。

 

①「怒り」を感じて発散させる

1)「怒り」の内容を紙に書く

2)誰か他人、相談相手に話す

3)カラオケボックス等、防音設備がある部屋で叫ぶ

 

イソップ物語「王様の耳はロバの耳」ではありませんが、「怒り」を、何か別の行動に昇華させる必要があります。

 

しかし、「怒り」には起伏があります。上記行動で「怒り」が一旦収まるかもしれませんが、再度、「怒り」がぶり返す事も良くある事です。これは自然な感情の様です。

 

『 一旦、怒りを収めたんだから、まだ怒りを感じてはダメだ!! 』と抑え込んでしまう必要はありません。

 

「怒り」が再発したら、また同じ行動を取るか、あるいか前回とは違う行動を取るか、本当に「怒り」が収束するまで、このような行動を繰り返す必要があります。

 

②相手に伝える

「怒り」が収束してしまうと、『 もう相手に伝えなくても良いか !? 』と言う気持ちが湧くと思います。

 

しかし、私は、双方のためにも、敢えて、その時の「怒り」を相手に伝えた方が良いと思います。

 

「怒り」の原因を相手に伝えないと、相手は、何で、その時に、貴方が気分を害したのかを理解する事が出来ません。

 

もう、それっきりの相手ならば何も無理して「怒り」の原因を相手に伝える必要は無いと思いますが、今後も付き合って行く間柄であれば、正しく伝えた方が良いと思います。

 

但し、相手に「怒り」の原因を伝える時には、これも非常に難しいと思いますが、相手を非難するのではなく、自分の感じた思いを伝えるようにした方が良いと思います。

 

例えば、「貴方は、あのとき私に嘘を付いた。嘘を付くなど最低の人間のする事だ !」では、またケンカになってしまいます。

 

そこで、主語「貴方」を「私」に変え、「あの時、私は、貴方にあんな事を言われた事が悲しくて、それで怒ってしまった。」と言う感じです。

 

相手をけなすのではなく、自分が感じた事を主題にして原因を話し合う事で和解も早まると思います。

 

●「怒り」から学ぶ

 

①今回の「怒り」から何を学んだのか振り返る

今回の「怒り」の原因が何なのか、そして、その「怒り」は何を契機として起こり、どうような対応を取ったことで収束したのかを客観的に振り返って下さい。

 

そして、あの時、もう少し別のアプローチをすれば良かった等、反省することで、今回の一連の「怒り」は過去の出来事になりますので、貴方自身の心の中でも過去の出来事として終わる事になると思います。

 

②許容範囲を広げる

 そして、上記反省をする場合、「べき論」の許容範囲を広げる方法も検討して下さい。

 

「怒り」は、各個人が持つ価値観と、その価値観に対する許容範囲の広さによって決まると言う件に関しては、前回ブログの最後に記載した通りです。

 

価値観の許容範囲が広い人は、ちょっと価値観が異なる人が居ても「怒り」の対象になりません。

 

しかし、許容範囲が狭い、私のような心の狭い、「狭量な人間」は、価値観が、ちょっと違っただけで「怒り」の対象になってしまいます。

 

また、相手との価値観に関しては、価値観の中心部分は同じでも、その許容範囲の大きさが異なることで「価値観の相違」が生まれる可能性もある事を認識すべきです。

 

「~すべきである。」と言う価値観が違う相手と価値観を共有するのは難しい場合がありますが、考えは同じでも、「ここまでならOKかな ?」と言う許容範囲が異なるケースもあります。

 

このような事を考慮し、相手に対して、「100%同じ価値観」を求めないようにする事も大切です。

 

「価値観の許容範囲」を広げる事も、「価値観の相違」を認める事も非常に難しい作業だとは思いますが、少しずつ「あ~、世の中には、こんな人もいるんだ~」と考え、許容範囲を広げる努力をした方が、人生豊かになると思います。

 

③ケースを分類する

「怒り」の対象は、自分で何とか出来るケースと、自分では何も出来ないケースがあリます。

 

例えば、「怒り」の対象が友人/知人の場合、双方で話し合うことで「怒り」を沈めたり、あるいは解決したりする事も可能となります。

 

しかし、「怒り」の対象が、この前に関東地方に上陸した史上最強の台風のような自然現象のような場合、自分で対応が取れますか ?

 

 台風が原因で電車が遅延したり、イベントが中止になったりしても、自分では何も出来ません。このような不可抗力に対して「怒り」をぶつけても、体力を無駄に消費するだけです。

 

そして、その怒りを他人に向ける「八つ当たり」も心得違いです。特に、人間、自然には逆らえませんので、その点は留意すべきだと思います。

 

そして、このケース分類に慣れてくると、『 怒る必要がない場面では怒らない。』と言う。「怒り」を制御するための基本的な動作が出来るようになりますので、今後のためにも、ケース分類は必要な考え方だと思います。

  

■最後に

今回は、「アンガーマネジメント - 怒りは管理出来るのか(その2) ?」と題して、次の内容を紹介しましたが如何でしたか ?

 

  • 「怒り」を管理する必要性
  • 「怒り」を管理する効果
  • 「怒り」を管理する方法

 

「怒り」を制御せず、ただ思うがままに前に突き進むと、最終的には、犯罪者になってしまうことは「エコテロリスト」を見れば明らかだと思います。

 

動機は正しくても、最後に暴力を持ち出せば、それは「テロリスト」です。

 

過去に、まあ、現在でもそうですが、祖国を愛しているがために暴力に訴えたテロリスト組織は、下記の通りごマンといます。

 

IRAアイルランド共和軍(Irish Republican Army)

PLOパレスチナ開放機構(Palestine Liberation Organization)

ETAバスク祖国と自由(Euskadi Ta Askatasuna/バスク語)

LTTEタミル・イーラム解放のトラ(Liberation Tigers of Tamil Eelam)

 

この他にも、特にイスラム教徒が関係するテロリスト集団は腐るほど存在しますが、彼等の行動は「神の名を騙る単なる暴力」以外の何物でもありませんので、全く話にもなりません。

 

このように、「怒り」を制御しない場合、最後に待ち受けるのは、暴力と破壊だけです。

 

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そこで、今回のブログでは、「アンガーマネジメント」の手法を紹介しましたが・・・結構難しいと思います。

 

手法を紹介している私でさえ、まずは最初の10秒を耐え忍ぶ事が出来るかどうかさえ難しいものがあります。特に、アルコールなんか入っていたら・・・もう無理だと思います。

 

次から次へと、その場任せの「怒り」の言葉が、ポンポン出てくるのではないかと思われます。

 

「何だよ!! それなら偉そうな事を書くなよ!!」と言われそうですが、だからこそなのです。

 

このような私だからこそ、今回紹介したアンガーマネジメントを実践し、少しでも「怒り」を制御出来るように努力したいと思っています。

 

いわば、今回のブログは、私の「これからは怒りを制御するぞ!!」と言う公的宣言みたいな物かもしれません。

 

皆さんはどうですか ?

 

本格的に、「アンガーマネジメント」に関する勉強をしてみたいと言う人には、様々な企業で、研修を企画していますので、そちらを参考にしてみて下さい。

 

私も、とは思いはしますが、今、現在では、さすがにそこまでしなくても・・・と言う感じがしています。

 

取り敢えずは、今回のブログで紹介した「アンガーマネジメント」を少しずつ実践して行きたいと思っています。

 

それでは次回も宜しくお願いします。

 

 

以上

 

 

【画像・情報提供先】

Wikipedia(http://ja.wikipedia.org/)

NHKニュース おはよう日本(https://www.nhk.or.jp/ohayou/digest/)

・モチラボ(https://www.motivation-up.com/)

日本アンガーマネジメント協会(https://www.angermanagement.co.jp/)

 

 

 

岩手の温泉 ~ 山ばかりで湯も豊富 その2-3

 今回は、前回の「岩手・盛岡」情報に引き続き、岩手県各地の温泉情報を紹介します。

 

前回は、下記の通り、岩手県の県央、八幡平市にある温泉の内、「八幡平温泉郷」と呼ばれる地域にある、主に、ホテル系の温泉を紹介しました。

 

★過去ブログ:岩手の温泉 ~ 山ばかりで湯も豊富 その2-2

 

(1)アクティブリゾート岩手八幡平

(2)八幡平マウントホテル

(3)ペンション フレンズ/別館 レンガ館

(4)八幡平ライジングホテル

(5)八幡平ハイツ

(6)自然休養村 なかやま荘

 

本当に、八幡平市には、沢山の温泉があり、紹介するのも一苦労です。特に、「八幡平温泉郷」には、沢山の温泉が集中しているので、余計に大変です。

 

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この「八幡平温泉郷」には、私が把握しているだけで15箇所の温泉施設があります。

 

そして、前回は、上記の通り、6箇所の施設を紹介しましたので、今回は、下記の残り9箇所の施設を紹介します。

 

  • ペンションムース
  • 天然温泉の宿 安暖邸
  • ペンションパレット
  • 八幡平温泉館・森乃湯
  • ときわ荘
  • 元湯七滝
  • 八幡平南温泉 旭日之湯
  • アルプ 八幡平
  • Beaver

 

前回は、前述の通り、一部例外もありますが、ホテル系の施設が多かったのですが、今回は、ペンション/民宿、それと日帰り温泉の紹介になります。

 

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ペンションと民宿の違いに関しては、前回ブログの最後に記載しましたが、基本的に、施設の作りが洋風か、または和風かの違いだけです。

 

他方、「ペンション/民宿」と「ホテル/旅館」との違いと言えば、法人か個人かと言う違いも大きいと思います。

 

また、この八幡平には、日帰り温泉施設も数多くあり、今回紹介した以外も、まだ温泉施設があります。

 

ここ八幡平は、岩手県有数の観光地で、秋から冬、そして春に掛けて、数多くの観光客が訪れます。

 

前回のブログでも、「アスピーテライン」等の観光名所を紹介しましたが、それ以外にも、次のような見どころが沢山あります。

 

 

・秋    :紅葉

・冬    :スキー場

・春    :ドラゴンアイ

 

特に、現在注目され始めたのが、春先だけに見られる「ドラゴンアイ」です。これは、春先の2週間位しか現れない現象です。

 

この「ドラゴンアイ」と言う現象は、八幡平の秋田県側にある「鏡沼」においてのみ、5月中旬から6月初旬に現れる現象です。

 

八幡平頂上付近には、この「鏡沼」を始め、多くの沼が点在しているのですが、「ドラゴンアイ」が見られるのは、何故か、この「鏡沼」だけなのだそうです。不思議ですよねー

 

そして、この「鏡沼」ですが、山頂付近の駐車場からは徒歩20分程度の場所にあるそうです。

 

まあ、頂上駐車場までは、前回紹介した「アスピーテラインの雪回廊」を通って行けますので、冬用のコートとブーツがあれば、結構簡単に行けると思います。

 

さらに、様々な企画会社が、ガイド付きのツアーを実施していますので、個人で行っても良いですが、余裕があればガイド付きの方が良いかもしれません。

 

費用は、5,000円未満だと思いますが、Webで検索して確認して下さい。

 

私も、本当は、今年の春に見に行こうと思ったのですが・・・スケジュールが合わずに断念した次第です。来年は、スケジュールを調整して、是非、一度は見てみたいと思っています。

 

それでは今回も宜しくお願いします。

 

 

 

 

(1)ペンションムース

 今回ブログの最初は、これまでとは一変して、こぢんまりとしたペンション、日本語で言う民宿となる「ペンション ムース」を紹介します。

 

こちらの施設は、総客室数6部屋、最大17名しか宿泊出来ません。

 

このため、お風呂も1個しか無いような状況です。

 

まあ、それはペンション/民宿なので、仕方が無い状況だと思います。

 

このため、この施設では、言葉を言い換えて「完全貸切風呂」などと言うキャッチコピーを唱えていますが・・・民宿/ペンションで、一つしかない風呂を、混浴や共同で使おうとは誰も考えないと思います

 

それと、この施設では、もう一つのキャッチコピーとして「アナログ・サウンド」と言う言葉を使っています。

 

それは、ラウンジに、JBLの巨大スピーカーと高性能アンプを設置してあるからです。

 

ラウンジに、高性能音響設備を設置して、宿泊客に質の良い音楽を楽しんでもらう・・・このスタイルは、昭和50年代に流行ったペンションブームの時に、よく見られたスタイルです。

 

当時は、山梨県の「清里」や長野県の「軽井沢」に、それはもう沢山のペンションが建てられ、その中には、この施設のように、客を呼び込むためにラウンジに高性能音響機器を設置するペンションが沢山ありました。

 

私も、その昔、場所は異なりますが、八ヶ岳のペンションが気に入り、数年間利用し続けた事があります。

 

今では、名前も忘れてしまいましたが、そこもラウンジに高性能音響機器を設置して、夜になるとワインを飲みながらJAZZを聞いていた時期がありました。

 

と、話が温泉から逸れてしまいましたが、この施設にも前述の通り、温泉が引かれています。

 

タイミングにも因りますが、宿泊客が少なければ、ホントに貸切風呂として好きな時間に、自由に、何回も温泉に入れると思います。

 

しかし、宿泊客が多いと、逆に、全く温泉に入れないというケースもあると思いますので、そこは「運」だと思います。

 

 

それでは、ペンションムースの温泉の情報を整理してみます。

 

温泉名

情報

ペンションムース

住  所:岩手県八幡平市八幡平温泉郷590-335

連絡先:0195-78-3356   URL:http://www.p-moose.jp/

源  泉:八幡平温泉(マグマの湯)

泉  質:単純硫黄温泉(硫化水素型)※旧泉質名:単純硫化水素

泉  温:68.0℃(気温13℃) ラドン含有量(1.65マッヘ㎏) ph5.6

泉  色:無色透明

方  式:源泉かけ流し(その他条件不明)

料  金:日帰り入浴不可(宿泊のみ)

営  業:15:00チェックイン

駐車場:無料8台(先着順)

その他:バスタオル、浴衣は有料

 

 

 

 

(2)天然温泉の宿 安暖庭

次は、「安暖庭(アンダンテ)」と言う、ペンションを紹介します。

 

このペンションは、夫婦で営んでいる、全5部屋の小さなペンションのようです。

 

全5室の内、全てがスィートルームになっており、1室だけが2部屋続きのスィートのようです。

 

それにも関わらず宿泊料金は、10,000円/人~13,000円/人と安いのは、夫婦で経営しているからなのではと思います。

 

また、ご主人が、木工クラフトを手掛けており、「安暖庭工房」と言う店が併設されています。

 

ここでは、木工品ならではのぬくもりを感じる作品が展示、販売されています。

 

そして肝心のお風呂ですが・・・そこはペンションと言う事で、1箇所しか風呂は存在せず、やはり当然の如く「貸切風呂」になってしまうようです。

 

まあ、1箇所しか風呂場が無ければ、誰かが風呂場を使えば、貸切状態となるのは当たり前です。

 

部屋自体が、最大2名の利用を前提にしていますので、風呂も、それほど大きな風呂ではありません。

 

推測ですが、大人が4名も入れば、お湯が全部流れてしまうと思います。

 

最後になりますが、「アンダンテ」とは、元々は、「歩く」と言うイタリア語で、現在では、音楽用語として用いられ、「歩く」程度の速さの曲を表しているとされています。

 

しかし、このペンションが何故、音楽用語を名称にしているのかに関しては、一切説明が無いので判りませんでした。ひょっとしたら、音楽とは、全く関係が無いかもしれません。

 

 

それでは、ペンション「安暖庭」の温泉の情報を整理してみます。

 

温泉名

情報

ペンション

安暖庭

住  所:岩手県八幡平市松尾寄木第1地割590-339

連絡先:0195-78-3477   URL:http://hachimantai-andante.com

源  泉:八幡平温泉(マグマの湯)

泉  質:単純硫黄温泉(硫化水素型)※旧泉質名:単純硫化水素

泉  温:70.0℃(気温20℃) ph3.5

泉  色:無色透明

方  式:天然温泉(毎日入替え)

料  金:日帰り入浴不可(宿泊のみ)

営  業:15:00チェックイン

駐車場:無料5台(先着順)

その他:特に無し

 

 

 

 

(3)ペンション パレット

次は、先ほどの「安暖庭」の直ぐ向かいにある「ペンション パレット」を紹介します。

 

こちらのペンションは、「食」を重要視しているペンションのようで、特に「ステーキ」と、何故か「タラバガニ」を重視しているようです。

 

また、この「ステーキ」も、これまでの施設の場合、地元産の肉にこだわった食を提供しているのですが・・・

 

何故か東京都の芝浦にある肉仲卸業者から仕入れた肉のようです。

 

まあ、肉卸が取り扱う肉なので、品質は良いとは思いますが・・・何故かしっくり来ないのは私だけでしょうか ?

 

後は、今回、最初に紹介した「ムース」と同じく、高出力のアンプとスピーカーを備えた部屋があるようで、わざわざ、この部屋を使う事が出来る宿泊プランまで用意しています。

 

と言う事は、一般客が、この部屋を使う場合、有料なのか? と言う疑問も湧きますが、そこは謎のようです。実際に宿泊して確かめるか、電話などで確かめて下さい。

 

そして、肝心のお風呂ですが、これまでに紹介した施設と同様、「八幡平温泉(マグマの湯)」を引いており、こちらは「源泉掛け流し」となっているようです。

 

前回の「安暖庭」とは違い、男湯と女湯の2つの浴場があり、なおかつ貸切風呂にも対応しているので、お風呂の使い勝手をは良さそうな感じがします。

 

但し、アメニティーは、シャンプーリンス、石鹸とドライヤー、必要最低限の品しか備わっていないようです。

 

それと、何故か、ペンション専用のサーキット場を備えているようです。

 

このサーキット場は「サンマリノ」と言い、オーナーが「F1(Formula 1 )」好きが高じて、専用のカートレース場を作ってしまったそうです。

 

ペンションのキャッチコピーに「ペンション専用のカートレース場があるのは、日本でここだけ!」と言っていますが、将に、その通りだと思います。

 

宿泊プランにも、カート30周分の乗車券が付いたプランまで用意していますので、よっぽどだと思います。

 

私もバブル期に青年期を過ごした人間なので、と言うか、それ以前、小学校の頃から「F1マシン」のプラモデルを沢山作って来た人間なので、「F1」は大好きでした。今は地上波から番組が消えたので全く見ていませんが・・・

 

そして、マクラーレン/ホンダの絶頂期ですが、私は、「音速の貴公子」とか呼ばれていた「アイルトン・セナ」が大嫌いで、別のパイロット「アラン・プロスト」の計算され尽くした華麗で、そして洗練された走りが好きでした。

 

セナは、その顔とは裏腹、いつでも粗削りで、F1のセオリーなど全く無視。恐らく一緒に走るパイロットにとっては大迷惑だったと思います。レース後も、何度も処分を受ける位でした。

 

そして、その結果、1994年5月1日、イタリアのイモラ・サーキットで行われたサンマリノグランプリにおいて、コンクリートバリアに、自から高速で激突する事故を起こして死亡していますが、当然の結末だったのでは無いかと思われます。

 

話が脇に逸れましたが、それでは、ペンション「パレット」の温泉の情報を整理してみます。

 

温泉名

情報

ペンション

パレット

住  所:岩手県八幡平市松尾寄木第1地割590-333

連絡先:0195-78-2866 URL:http://stay.palette-sanmarino.com/index.html

源  泉:八幡平温泉(マグマの湯)

泉  質:単純硫黄温泉(硫化水素型)※旧泉質名:単純硫化水素

泉  温:65.0℃(湧出時)

泉  色:無色透明

方  式:源泉かけ流し(その他条件不明)

料  金:日帰り入浴不可(宿泊のみ)

営  業:15:00チェックイン

駐車場:無料12台

その他:クレジットカード使用不可、インターネット環境無

 

 

 

 

(4)八幡平温泉館・森乃湯

次は、本ブログでは珍しい日帰り入浴施設となる「森之湯」を紹介します。

 

ここも、場所的には、これまでに紹介したペンション群と、ほぼ同じ地域にあたります。

 

この施設、全体が木造りで、浴室は天井が高く開放感たっぷりで、浴槽は広くゆったり入る事が出来ます。

 

外観、および屋内風呂は、掲載画像を参考にしてもらえばと思いますが、確かに、無駄に広い空間が広がっているので、従来の屋内風呂とを比べれば、利用者は気持ち良いと思います。

 

また、この画像からは、ちょっと分からないと思いますが、次のようなお風呂が用意されているそうです。

→ 全身浴、寝湯、水風呂、サウナ、舞台湯

 

全身浴、寝湯、水風呂・サウナは経験した事がありますが、舞台湯とは?

 

と言う事で、「舞台湯」を調べて見たのですが、Webでは何も分かりませんでした。

 

そこで、「森之湯」を紹介している各種旅行会社のページを読んでいた所、この「森之湯」の露天風呂の構造を指して「舞台湯」と、勝手に呼んでいるだけのようです。

 

「森之湯」の露天風呂は、この画像では分かりにくいですが、二階建て構造になっています。

 

露天風呂の脇に階段がありますよね。ここらか二階に上ると、そこにも、ちょっと小さめの露天風呂があります。

 

何か、変な構造ですが、これを称して「舞台湯」と呼んでいるみたいです。

 

そして、二階の露天風呂から溢れたお湯が、下の露天風呂に流れ込む仕組みになっていますが、これも何だかな~と言う感じです。

 

後は、日帰り入浴施設なので、休憩所と軽食が用意されているようです。軽食は、温泉卵とラーメンが人気との事らしいです。

 

あと辛口の口コミもあり、営業時間がコロコロ変わるので、直接確認してから行かないと、施設が利用出来ないと言う口コミもありましたので、そこは注意すべき点だと思います。

 

それでは、日帰り入浴施設「森之湯」の温泉の情報を整理してみます。

 

温泉名

情報

森之湯

住  所:岩手県八幡平市松尾寄木第1地割590-280

連絡先:0195-78-3611  URL:http://www.hachimantai-ss.co.jp/~morinoyu/

源  泉:八幡平温泉(マグマの湯)

泉  質:単純硫黄温泉(硫化水素型)※旧泉質名:単純硫化水素

泉  温:不明

泉  色:無色透明

方  式:源泉かけ流し(その他条件不明)

料  金:日帰り入浴のみ/大人600円、子供300円

営  業:10:00~21:00(受付20:00)/年中無休

駐車場:無料50台

その他:バスタオル110円/枚、浴衣110円/枚、休憩室有料(100~3,000円)

 

 

 

 

(5)ときわ苑

次も、ご近所の温泉施設「ときわ荘」を紹介します。この施設は、先の「森之湯」の斜め向かい側にあります。

 

この施設は、宿泊施設付き「ときわ荘」と貸別荘「ときわ荘」、それと民宿「ときわ荘」と、少し複雑な運営をしているようです。

 

また、当然、日帰り入浴も大丈夫です。

 

この施設の温泉は、男女別の内湯のみとなるようです。

 

貸別荘、民宿とあるので、そちらの浴室が、どうなっているのかは、ホームページが存在しないので、全くわからない状況です。

 

また、その他にもこの温泉施設の情報を探したのですが、余りに少なく、これくらいしか紹介出来ませんでした。

 

まあ、本当に、普通の温泉宿っていう感じのようですが、アメニティーは少ないようなので、必要な物は全て持参した方が良いと思います。

 

 

それでは、入浴施設「ときわ荘」の温泉の情報を整理してみます。

 

温泉名

情報

ときわ荘

住  所:岩手県八幡平市松尾寄木第1地割590-411

連絡先:0195-78-3535  URL:無し

源  泉:八幡平温泉(マグマの湯)

泉  質:単純硫黄温泉(硫化水素型)※旧泉質名:単純硫化水素

泉  温:68,5℃ ph5.6

泉  色:無色透明

方  式:源泉かけ流し(その他条件不明)

料  金:宿泊、および日帰り可能:大人300円、子供200円

営  業:11:00~21:00

駐車場:不明

その他:貸出タオル100円

 

 

(6)元湯七滝

次は、先程の密集地帯からは、500mほど離れた場所に立地している入浴施設「元湯七滝」を紹介します。

 

建物は、古びた平屋建てで、宿泊者と日帰り入力用の、2箇所の入り口があるそうです。

 

「七滝」と言うと、静岡県伊豆の河津にある「七滝」を思い出す人が多いと思います。

 

しかし、伊豆の場合、「七滝」と書いて「ななだる」と読みますが、こちらは、そのまま「ななたき」です。

 

伊豆の「河津七滝ループ橋」、その昔、大学1年生の時に三島に住んでいたので、三島から河津まで「原チャリ」で走った事があります。

 

この「河津七滝ループ橋」は、ずっと同じ角度でバイクを走らせるので、疲れた覚えがあります。

 

そして、八幡平の「七滝」は、八幡平を流れる松川の支流「赤川」にある滝で、岩手山の登山道の一つ「七滝コース」にもなっているようです。

 

その場所はと言うと、岩手山の登山道の途中にありますから、この施設からはかなり離れています。

 

施設の名称は、単に、観光名所から名前を頂いただけの事のようです。

 

さて、そして、こちらの温泉ですが、男女別の内湯と、冬季は閉鎖される混浴の露天風呂の2種類を楽しむ事ができるようです。

 

しかし、珍しく内湯と露天風呂が離れているので、そのままでの移動は無理のようです(笑)

 

また、源泉掛け流しなので、基本的には、24時間利用可となっているようです。

 

露天風呂は、混浴なので、女性の方は、「湯あみ着」を着用する等の、工夫が必要かもしれません。

 

「そんな物は必要無い!」と言う豪の方、どうぞそのままご利用下さい。

 

あと、露天風呂には、しっかりと「金勢(金精)様」が祀られているようです。

 

その昔、弊社のブログで、「金勢様」の特集を組んだことがありました。

 

★過去ブログ:岩手県内における金勢信仰  Vol.1

                         Vol.2

                         Vol.3

                         Vol.4

                         Vol.5

                         Vol.6

 

このシリーズでは、岩手県内のありとあらゆる「金勢様」を紹介したつもりでしたが、ここは漏れてました。う~ん、残念。

 

それでは、入浴施設「元湯七滝」の温泉の情報を整理してみます。

 

温泉名

情報

元湯七滝

住  所:岩手県八幡平市松尾寄木第1地割590-228

連絡先:0195-78-2333    URL:http://motoyu-nanataki.ftw.jp/

源  泉:八幡平温泉(マグマの湯)

泉  質:単純硫黄温泉(硫化水素型)※旧泉質名:単純硫化水素

泉  温:65.0℃ pH4.3

泉  色:硫黄臭/微白濁

方  式:源泉かけ流し/加熱無/循環無/塩素投入無/状況により加水

料  金:宿泊、および日帰り可能:大人300円、子供200円

営  業:チェックイン16:00/日帰り09:00~20:30

駐車場:不明

その他:送迎バス有り

 

 

 

 

(7)八幡平南温泉 旭日之湯

次は、八幡平温泉郷にある、と言って良いかどうか解らないのですが、八幡平温泉郷の中心部から、車で30分程度離れた場所にある入浴施設「旭日之湯」を紹介します。

 

客室が5部屋しかない純和風の作りの宿泊施設なので、民宿と呼んで差し支えないと思います。

 

こちらの施設のキャッチコピーは「馬のいる原風景/地元に愛される隠れた名湯」との事らしいです。

 

「宿に馬がいるから何なの ?」とか、「地元民にだけ愛されれば良いの?」と突っ込みどころ満載のキャッチですが、中々評価は良い施設の様です。

 

また、馬とは別に、上の画像では小さくて分かり難いと思いますが、ニャンと! お猫様達が出迎えてくれるそうです。

 

温泉は、男女別の内風呂と露天風呂となっているようですが、露天風呂は1箇所しかないので、恐らくは混浴だと思われます。

 

また、この施設には、ボイラーが無いので、シャワーも無いそうです。まあ、源泉かけ流しの証拠だとは思うのですが、その代わり「桶」を使う方式になっているそうです。

 

何か、昭和初期の銭湯や湯治場のお風呂みたいな感じです。

 

ちなみに、築40年以上の建物ということですから、それも仕方がないのかな~と言う感じです。

 

それと、本当にジモっちが、銭湯代わりに利用するとの事で、宿泊者がゆっくり使える時間が少ないと書かれていましたので、これは要注意かもしれません。

 

田舎のジイさん/バアさんと一緒に入っても問題ないと言う方なら大丈夫でしょう。

 

あと、「馬がいる」と書きましたが、申し込めば乗馬体験が行えるようです。

 

それと、天然温泉付きの貸切コテージ(146㎡)もあるので、貸切風呂を希 望する場合、こちらのコテージに宿泊するのもありかもしれません。

 

それと特筆すべきは、これまでの温泉は、全て同じ源泉「八幡平温泉(マグマの湯)」だったのですが、こちらは中心地から離れている影響で、異なる源泉となっています。

 

また、この辺りでは、非常に珍しく飲泉可能な温泉となっています。

 

私も、過去に飲泉した事はあるのですが・・・何が良いのかさっぱりでした。

 

 

それでは、入浴施設「旭日之湯」の温泉の情報を整理してみます。

 

温泉名

情報

旭日之湯

住  所:岩手県八幡平市松尾寄木第1地割135-2

連絡先:0195-75-2340    URL:無し

源  泉:八幡平南温泉(湧宝の湯)

泉  質:ナトリウムー炭酸水素塩・塩化物・硫化物塩泉(炭酸風呂)

泉  温:45.0℃ pH7.5

泉  色:薄白濁透明

方  式:源泉かけ流し

料  金:宿泊、および日帰り可能:大人450円

営  業:チェックイン15:00/日帰り09:00~22:00

駐車場:無料20台

その他:全室LAN対応、アメニティーは基本的な品ばかり、クレジット不可

 

 

 

(8)アルプ 八幡平

次は、また八幡平温泉郷の中心部にある施設「アルプ八幡平」を紹介します。

 

こちらも、全6室(和:5室/洋1室)と言うことで、和室中心ですから民宿になるかと思います。

 

この施設に関しては、余りに情報が少なく、何が「売り」なのか、よく解りませんでした。

 

別に、何が売りと言う訳でもなく、誰がターゲットと言う訳でも無いようです。

 

単に、前回ブログで紹介した、近くにある「八幡平リゾート パノラマスキー場」向けの格安の宿泊施設のような感じがします。

 

1泊2食付きで7,560円(税抜)、1泊朝食付きで5,000円(税抜)ですから、この辺りでも格安の宿泊施設だと思います。

 

入浴施設も、男女別の室内風呂が1箇所。それも、家庭のお風呂みないなのがあるだけですので、温泉を引いていると言うだけで、特に、こちらもウリ文句は無いようです。

 

それでは、入浴施設「アルプ 八幡平」の温泉の情報を整理してみます。

 

温泉名

情報

アルプ 八幡平

住  所:岩手県八幡平市松尾寄木第1地割590-303

連絡先:0195-78-2765    URL:http://www.tomite.jp/

源  泉:八幡平温泉(マグマの湯)

泉  質:単純硫黄温泉(硫化水素型)※旧泉質名:単純硫化水素

泉  温:不明

泉  色:無色透明

方  式:源泉かけ流し(その他条件不明)

料  金:日帰り入浴不可(宿泊のみ)

営  業:チェックイン15:00

駐車場:無料8台

その他:クレジット不可

 

 

 

(9) Beaver

八幡平温泉郷の最後は、「Beaver」と言う、これは部屋が全て洋室なので、ペンションを紹介します。

 

こちらの「Beaver」は、全5室しか無いコジンマリとした施設なのですが、それにも関わらず、貸切風呂が2個所もあると言う、非常にゴージャスな施設です。

 

また、食にも拘りがあり、本格的なフレンチを楽しむこともできるそうです。

 

しかし、その反面、料金は少し高めになっており、最安値でも約12,000円~となっているようです。

 

ところが、現在、この施設のホームページを見てみると、キャッチが「全4室の小さな宿」となっています。

 

「ん・・・?」となってしまいましたが、トップページの「ごあいさつ」の箇所に、「2017年12月16日にリニューアルした。」と言う事が書かれていました。

 

恐らくは、このタイミングで、1部屋を亡き者にしたのではないかと推測されます。

 

それと、全く余計なお世話なのですが、この「ごあいさつ」には、施設名が「Berber(ベルベル人)」となっていました。

 

「Beaver(ビーバー)」なら、見た目は可愛いですが、「Berber」だと、「ベルベル人」となってしまうので、さすがにこれはマズイと思います。

 

私が指摘しても良いのですが・・・どうなのでしょうかね?

 

ちなみに、「ベルベル人」とは、ベルベル語母語とする北アフリカに住む人種と言われています。

 

しかし、これはローマ人による蔑称で、ギリシア語「訳の分からない言葉を話す者」を語源とするとされています。

 

さて、そんな「ベルベル人」・・・ではなく「Beaver」ですが、貸切風呂が「ウリ文句」になっていると伝えました。

 

たしかに、この規模の割に、貸切風呂が2個所もあるのは珍しいと思いますが・・・実は、この施設には、大浴場がありません。

 

その代わりに貸切風呂が2個所用意されていると言うのが、この施設の実態の様です。

 

1日4組までしか宿泊できないので、50%の確率で貸切風呂を利用する事が出来るようです。ただし、事前予約は不可となっています。

 

利用時間は、45分/組、そして無料となっていますので、宿泊者に一般常識があれば、1時間待ちで利用する事は出来るようです。

 

しかし、近頃は、平気でルールを破る人間が増えていますので、いつまでも「性善説」で対応するのではなく、この辺りは、施設側で責任を持って対応して欲しいところだと思います。

 

まあ、「そこが田舎の良い所」と言ってしまえばそれまでなのですが・・・・

 

それでは、入浴施設「Beaver」の温泉の情報を整理してみます。

 

温泉名

情報

Beaver

住  所:岩手県八幡平市松尾寄木第1地割505-203

連絡先:0195-78-2118    URL:https://www.iwate-beaver.com/

源  泉:八幡平温泉(マグマの湯)

泉  質:単純硫黄温泉(硫化水素型)※旧泉質名:単純硫化水素

泉  温:68℃

泉  色:無色透明

方  式:源泉かけ流し(加水有)

料  金:日帰り入浴不可(宿泊のみ)

営  業:チェックイン16:00

駐車場:無料5台

その他:クレジット不可、連泊不可、子連れ不可、送迎無し

 

 

■最後に

今回は、「岩手の温泉 ~ 山ばかりで湯も豊富 その2-3」と題して、八幡平温泉郷の残り9施設を一気に紹介しましたが、如何でしたか ?

 

  • ペンションムース
  • 天然温泉の宿 安暖邸
  • ペンションパレット
  • 八幡平温泉館・森乃湯
  • ときわ荘
  • 元湯七滝
  • 八幡平南温泉 旭日之湯
  • アルプ 八幡平
  • Beaver

 

実は、貸切風呂のある八幡平の温泉を探していた時に、ムースとBeaverは、どちらも候補に上がって検討したのですが・・・泉質が、「単純温泉」であると言う事と、貸切風呂があるとは言っても、どちらも確実に貸切風呂が使える保証が無かったので、どちらも候補から脱落しました。

 

やはり、貸切風呂を目当てに宿泊するお客様の場合、予約の可否が、その施設の利用を決めるための重要なファクターになりますので、その点は検討する必要はあるかと思います。

 

貸切風呂の利用時間が決まっていても、誰もがそれを守るとは限りません、折角お金を払って泊まったのに、気分を害したら、その施設に直接的な非は無いと言う事は理解できますが、やはり、もう二度と利用したいとは思わないでしょう。

 

さて、今回は、ほぼ全てが、「八幡平温泉(マグマの湯)」を源泉とする入浴施設ばかりだったので、私としては、正直、余り面白くありませんでした。

 

「何処を切っても切っても金太郎」では、ちょっと・・・

 

でも、それが「〇〇温泉郷」の宿命ではありますので、仕方無いとは思います。

 

唯一、「旭日之湯」は、中心地から場所が離れている影響もあり、源泉が「八幡平南温泉(湧宝の湯)」と言う異なる源泉で、かつ「炭酸風呂」と言うのは、興味深かったのですが・・・地元民が大挙して押しかけるのであれば、ちょっと・・・

 

折角、少しだけですが、地元民より高い料金を支払っているのですから、「地元の銭湯」に泊まるのでは、納得が出来ません。

 

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ところで、「金太郎飴」・・・掲載したのは良いですが、気持ち悪くないですか ?

 

私は、小さい頃に「蛾の卵」を見てから、「集合体恐怖症(トライポフォビア)」になってしまったので、このような集合体を見ると、鳥肌が立ってしまいます。

 

「集合体恐怖症」の皆さん済みません。載せなきゃ良かった・・・

 

 

さて、次回の「温泉シリーズ」は、これも「八幡平市」の温泉なのですが(済みません)、下記の温泉を紹介します。

 

●松川温泉

・松楓荘

・松川荘

・峡雲荘

焼走り温泉

岩手山焼走り国際交流村

いこいの村岩手

・西根温泉「おらほの温泉」

 

これら温泉郡は、同じ八幡平市にありながら、やはり距離が離れている関係で源泉が異なるので、結構面白そうな温泉ばかりのようです。

 

ちゃんと調べて、私も次回利用する温泉を検討したいと思います。

 

それでは次回も宜しくお願いします。

 

以上

 

【画像・情報提供先】

Wikipedia(http://ja.wikipedia.org/)

・盛岡・八幡平広域観光推進協議会(http://www.morioka-hachimantai.jp/index.html)

・公益財団法人岩手県観光協会(http://www.iwatetabi.jp/)

・山の温泉ガイド(https://www.mountaintrad.co.jp/)

・温泉JAPAN(http://onsenjapan.jp/)

・ばびぶろぐ(http://vabi330xi.air-nifty.com/vabi_blog/)

じゃらんnet(https://www.jalan.net/)

楽天トラベル(https://travel.rakuten.co.jp/)

ニフティ温泉(https://onsen.nifty.com/)

 

岩手の温泉 ~ 山ばかりで湯も豊富 その2-2

 今回は、かなり昔になってしまいましたが、過去に掲載した下記の「温泉シリーズ」を再開しようと思います。

 

★過去ブログ:岩手の温泉 ~ 山ばかりで湯も豊富 その1

                         岩手の温泉 ~ 山ばかりで湯も豊富 その2-1

 

前回までは、県北部、および県央部の北側の温泉を紹介しました。

 

県北:久慈市洋野町、野田村、普代村二戸市、軽米町、九戸村、一戸町

県央:八幡平市

 

前回、「その2-1」で紹介した八幡平市は、俗に言う「平成の大合併」で、西根町、松尾村、および安代町が合併して生まれた自治体です。

 

3箇所の自治体が合併した生まれた自治体ですので、大きさも、かなり広く、盛岡市に続く7番目の広さになっています。

 

そして、八幡平市は、岩手山山麓にあたる地域なので、数多くの温泉がある地域となっています。

 

まだ正確には調査出来ていませんが、現在確認が取れただけでも35箇所もの温泉があるので、恐らくは、岩手県内最多の温泉数だと思います。

 

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前回の「その2-1」では、下表の通り、この八幡平市にある36箇所の温泉の内、次の5箇所の温泉(郷)にある、合計15箇所の温泉施設を紹介しました。

 

自治

温泉郷

温泉数

天然

紹介

八幡平市

安比温泉

1

36

七時雨冷泉

2

安比山麓温泉

4

安比高原温泉

7

藤七温泉

1

八幡平温泉郷

15

松川温泉

3

焼走り温泉

3

 

・新安比温泉    :   1箇所

・七時雨温泉    :   2箇所

安比山麓温泉  :   4箇所

安比高原温泉  :   7箇所

藤七温泉      :   1箇所

 

そこで、まず今回は、残りの3箇所の温泉郷の内、八幡平温泉郷を取り上げたいと思います。残りは、また後日紹介します。

 

 

そして、八幡平温泉郷に関しては、15箇所もの温泉施設がありますので、この温泉郷も2回に分けて紹介し、今回は、次の6箇所の温泉を紹介します。

 

(1)アクティブリゾーツ 岩手八幡平

(2)八幡平マウンテンホテル

(3)ペンション フレンズ/別館

(4)八幡平ライジングサンホテル

(5)八幡平ハイツ

(6)自然休暇村 なかやま荘

 

(7)ペンション ムース

(8)天然温泉の宿 安暖庭

(9)ペンションパレット

(10)八幡平温泉館・森乃湯

(11)ときわ苑

(12)元湯七滝

(13)八幡平南温泉 旭日之湯(湧宝の湯)

(14)アルプ 八幡平

(15) Beaver

 

 

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実は、温泉シリーズを再開したきっかけは、盛岡出張が増えた事に原因があります。

 

近頃は、ほぼ1か月間隔で、東京と盛岡を行き来する生活が続いており、その関係もあり、岩手県内の温泉に行く機会が増えてきています。これまでも、実際に、下記温泉に行って来ました。

 

八幡平市      :新安比温泉「静流閣」、安比高原温泉「ラビスタ安比高原

盛岡市        :つなぎ温泉「愛真館」

雫石町        :玄武温泉「風流亭」

花巻市        :花巻温泉「ホテル志戸平」

北上市        :夏油高原温泉郷「瀬美温泉」

 

全て良い温泉でしたが、特に、次の3箇所の温泉は、俗に言う「美人の湯」と言われる弱アルカリ性で、かつナトリウムを含む泉質の温泉なので、温泉に入ったとたん、肌がツルツルになりました。

 

・静流閣

・ラビスタ安比高原

・瀬美温泉

 

また、どの旅館も、料金の割には、食事も美味しく、それぞれ工夫を凝らした内容になっていました。

 

今回紹介する温泉施設には、まだ行った事がありませんが、機会があればお湯を楽しんで来たいと思います。

 

それでは今回も宜しくお願いします。

 

 

 

八幡平市の温泉 】

 

八幡平市の説明に関しては、前回のブログ、およびその他の過去ブログで、散々説明していますので、そちらをご覧下さい。

 

★過去ブログ:岩手の温泉 ~ 山ばかりで湯も豊富 その2-1(20160723.html#zero)

 

そして、今回のトップバッターは、前述の通り、前回からの継続となります。

 

■八幡平温泉郷(八幡平市松尾寄木)

 八幡平温泉郷は、東北自動車道松尾八幡平IC」から、県道45号から県道23号に入り、松川を渡った先、約7.3km、自動車で10分弱の距離の場所にあります。

 

県道23号を、八幡平温泉郷とは逆方向に右折すると、そのまま「八幡平アスピーテライン」に入り、山頂レストハウスに行く事が出来ます。

 

レストハウスの駐車場に車を止めて歩けば、約1時間位で、駐車場と頂上との間を往復できると思います。

 

 「八幡平アスピーテライン」は、11月頃から翌4月中旬までには、雪の影響で通行止めになります。

 

除雪した後の「雪の回廊」は、とても見事ですが・・・雪の壁が迫ってくるので、ドライバーは怖いと思います。

 

私も、かなり昔に車で通った事がありますが、雪の壁が怖くて、どうしてもセンターライン側を走ってしまうので、対向車が来ると焦った覚えがあります。

 

 おまけに、私がアスピーテラインを走った時は、頂上付近がガスっていて、全く視界が利かない状況でした。

 

フォグランプを付けても全く前が見えなかったので、対向車が来ると、いきなり霧の中から車が現れる状況で、メチャクチャ怖かったです。

 

ちなみに、「アスピーテ」と言うのは、楯を伏せたような形の火山を示す名称との事なので、八幡平にはピッタリだと思います。

 

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そして、今回紹介する「八幡平温泉郷」、源泉は、全て「八幡平温泉」となっていますが、その源泉名の由来が、今回紹介する「八幡平ライジングサンホテル」のホームページに掲載されていましたので、その内容を紹介しておきます。

 

温泉郷の成立は、昭和34年9月3日厚生省告示第256号による国民保養温泉地への指定である。

 

秋田県玉川温泉後生掛温泉、蒸ノ湯温泉、大深温泉、大沼温泉、そして岩手県藤七温泉国民保養温泉地に指定する際に、八幡平周辺の温泉であることから八幡平を冠した温泉郷が名称として指定された。

 

その後、この名称が用いられるにつれ、銭川温泉、志張温泉、東トロコ温泉、新玉川温泉東八幡平温泉なども温泉郷の一部として紹介されることが多くなった。 』

 

との事らしいです。

 

このため、厳密には、下記の温泉は、「八幡平温泉郷」には、含まれない事になってしまいます。

→ 銭川温泉、志張温泉、東トロコ温泉、新玉川温泉東八幡平温泉

 

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さて、そんな場所に位置する「八幡平温泉郷」ですが、次のような温泉施設があります。

 

【 八幡平温泉郷 - その1 】

①アクティブリゾーツ 岩手八幡平

②八幡平マウンテンホテル

③フレンズ別館 貸別荘 レンガ館

④八幡平ライジングサンホテル

⑤八幡平ハイツ

⑥自然休養村 なかやま荘

 

【 八幡平温泉郷 - その2】

⑦ペンションムース

⑧天然温泉の宿 安暖庭

⑨ペンションパレット

⑩八幡平温泉館・森乃湯

⑪ときわ苑

⑫元湯七滝

⑬八幡平南温泉 旭日之湯(湧宝の湯)

⑭アルプ 八幡平

⑮Beaver

 

今回、前述の通り、「八幡平温泉郷」」の施設を、2回に分けて順番に紹介します。

 

最初は、1回で全てを、と思ったのですが、やはり数が多過ぎて、1回での紹介には無理があることが解かりました。済みません。

 

 

(1)アクティブリゾーツ 岩手八幡平

 この施設は、その昔は、「八幡平ロイヤルホテル」と言う名称だったのですが、いつの間にか「アクティブリゾーツ 岩手八幡平」と言う名前に変わってしまったようです。

 

ちょっと調べて見た所、平成30年(2018年)4月1日から、理由は分かりませんが、何故か、急にホテル名を変更したようです。

 

この施設は、八幡平温泉郷の奥の方にあるので、看板がある入り口辺りからだと約3.8km、車で10分位掛かってしまいます。

 

温泉施設と言うよりは、立派なホテルです、私も、その昔、接待でお客様を、このホテルに案内した事があったのですが、普通のリゾートホテルです。

 

ところで、肝心な温泉ですが、このホテルには、大浴場と、大浴場に繋がっている露天風呂の2種類の温泉とサウナがあります。

 

 この温泉は、単純硫黄泉で、湧出時の温度が69℃と高いので、加水/加温を行う循環ろ過式の温泉になっているようです。

 

泉質が「単純硫黄泉」なので、いわゆる「普通の温泉」と言う感じです。ph値も3.5と、特に高い数値ではありませんので、余り特筆すべき事柄は無いように思えます。

 

但し、露天風呂は岩造りとなっており、この八幡平温泉郷の中では、最大級の広さとなっているようです。

 

 また、周りを自然林が囲んでいるので、季節毎に、新緑や紅葉の景色を楽しむ事が出来るそうです。

 

また、大浴場も窓が大きく取られているので、こちらからも外の景色を楽しむことが出来るとなっていますが・・・

 

私の経験から推測すると、いくら窓が大きくても、湯けむりで曇ってしまい、恐らくは、外の景色は余りよく見えないと思います。

 

それでは、アクティブリゾーツ 岩手八幡平の温泉の情報を整理してみます。

 

温泉名

情報

アクティブリゾーツ

岩手八幡平

住  所:岩手県八幡平市松尾寄木1-590-5

連絡先:0195-78-3311

U R L:https://www.daiwaresort.jp/hachimantai/

源  泉:八幡平温泉

泉  質:単純硫黄泉(pH3.5)

泉  温:69.3℃(湧出時)

泉  色:無色透明

方  式:循環ろ過式、加水加温

料  金:大人1,000円、子供500円(※日帰り/税抜)

営  業:14:30~21:00

駐車場:無料210台

その他:バスタオル有料250円

 

 

(2)八幡平マウンテンホテル

 このホテルは、結構、名前が面倒なのですが・・・企業名「NCリゾートマネジメント株式会社」と言う企業が運営するホテルグループの施設となっています。

 

そして、ホテルですが、これが、どうも複雑で、次の2個のホテル名で紹介されています。

 

・八幡平リゾートホテル

・八幡平マウンテンホテル

 

そして、この問題をちょっと調べて見たのですが・・・どうやら、このホテルも前述のホテルと同様、ホテル名、および隣接するスキー場の名称を変更したようです。

 

 ・八幡平リゾートホテル    → 八幡平マウンテンホテル

・八幡平リゾートスキー場  → 八幡平リゾート・パノラマスキー場

 

私も、このスキー場には、何度も行った事があり、その昔、数十年前に行った時には、確か・・・「東八幡平スキー場」と言う名称だったと思います。

 

それが、何度も名前を変えて、現在では「八幡平リゾート・パノラマスキー場」と言う名前になってしまったようです。何とも面倒くさい話です。

 

恐らくは、経営母体が変わった事で、ホテル名やスキー場の名前も変えたのだと思いますが、利用者にとっては非常に迷惑な話です。

 

 さて、そんなホテルですが、ここのホテルも、ホテルの温泉の「王道」を踏襲して、大浴場と露天風呂、それとサウナを用意しているようです。

 

ホテルの温泉案内には、「天然温泉」と銘打っているようですが・・・

 

このホテルの源泉も、先の温泉と同様「八幡平温泉」で、温泉の湧出温度が65℃と熱いので、加水していると思われます。

 

まあ、成分調整はしていませんので、「天然温泉」と言えば「天然温泉」ですが、加水していますので、「天然温泉100%」とは表記出来ないと思います。

 

 その他、泉質は、源泉が、やはり「八幡平温泉(八幡平の湯)」なので、「単 純硫黄温泉(硫化水素型・低張性弱酸性高温泉)」となっており、特にめぼしい特徴も無い普通の温泉です。

 

まあ、強いて、前述のホテルとの違いを挙げるとすれば、前のホテルは「循環ろ過式」なのですが、こちらは「放流式」、俗に言う「源泉かけ流し」なので、やはり、こちらの方が、「天然温泉」に近いと思います。

 

それでは、八幡平マウンテンホテルの温泉の情報を整理してみます。

 

温泉名

情報

八幡平

マウンテンホテル

住  所:岩手県八幡平市松尾寄木1-509-1

連絡先:0195-78-4111

U R L:https://hachimantai-mountainhotel.com/

源  泉:八幡平温泉

泉  質:単純硫黄温泉(硫化水素型・低張性弱酸性高温泉) pH4.4

泉  温:69.3℃(湧出時)

泉  色:無色透明

方  式:放流式(源泉かけ流し)

料  金:大人1,000円、子供700円(※日帰り/税抜)

営  業:11:00~15:00(最終受付14:00)

駐車場:無料1800台

その他:バスタオル有料、休憩場所として客室利用可(有料)

 

 

(3)ペンション フレンズ/別館

 次は、次の2つの施設を同時に紹介します。

 

・ペンション フレンズ

・フレンズ別館 貸別荘 レンガ館

 

この施設群、「ペンション フレンズ」があり、そして、その別館として、「フレンズ別館 貸別荘 レンガ館」がある、と言う位置付けのようです。

 

 この両施設、何が違うのかと言うと、利用目的によって宿泊方法が異なるみたいです。

 

・フレンズ :家族、カップル、小規模合宿向け、~7名程度

・別館    :ゼミ合宿、サークル活動等、大人数向け、~24名程度

 

特に、別館の方は、合宿を想定した宿泊施設になっているので、食事は全く付かず、自炊のみとなっています。

 

ちなみに、、別館の方は、何時なのかは分かりませんでしたが、「八幡平温泉郷 フレンズ別館」と言う名称アから、「フレンズ別館 貸別荘 レンガ館」に名前を変えたようです。

 

 この宿泊施設には、どちらも天然温泉が付いています。

 

これらの温泉の源泉は、当然、これまで紹介してきた温泉と同じ「八幡平温泉」となっています。

 

このため、泉質は同じなのですが、温泉の温度は、各施設により微妙に異なるようです。

 

 また、ペンションの方は、家族/カップル向けの施設なので、貸切風呂となっていますが、別館の方は、宿泊場所も含めて、全て利用者の自由になっているようです。

 

また、浴室も2箇所あるそうなので、それぞれを男湯/女湯と区別して利用したり、あるいは(実際に行うか否かは分かりませんが)混浴として使ったりしても自由なようです。

 

こちらの温泉は、「源泉かけ流し」となっているので、天然温泉なのですが、他の温泉と同様、泉温が高いので、恐らくは加水していると思われます。

 

また、場所的には、どちらも八幡平温泉郷内にあり、距離的にも、1.5km、時間にして徒歩20分位しか離れていません。

 

まあ、普通の利用を希望するならば、別館ではなく、ペンションの方を利用する事になるかと思います。

 

それでは、温泉の情報を紹介します。

 

温泉名

情報

ペンション

フレンズ

住  所:岩手県八幡平市松尾寄木1-590-341

連絡先:0195-78-2611

U R L:http://www.rnac.ne.jp/~friends/friendskannai.htm

源  泉:八幡平温泉

泉  質:単純硫黄温泉

泉  温:不明

泉  色:不明

方  式:源泉かけ流し

料  金:宿泊のみ

営  業:15:00チェックイン

駐車場:有り 10台 無料

その他:トイレ共同、浴衣/タオルはレンタル(有料)

フレンズ別館

貸別荘 レンガ館

住  所:岩手県八幡平市松尾寄木1-505-54

連絡先:0195-78-3177

U R L:http://www.rnac.ne.jp/~friends/lengakantop.htm

源  泉:八幡平温泉

泉  質:単純硫黄温泉

泉  温:約55℃

泉  色:不明

方  式:源泉かけ流し

料  金:宿泊のみ

営  業:15:00チェックイン

駐車場:有り 6台程度 無料

その他:ペット不可、浴衣/タオルはレンタル(有料)

 

 

(4)八幡平ライジングサンホテル

 次は、同じく八幡平温泉郷にある「八幡平ライジングサンホテル」を紹介します。

 

このホテルは、昭和46年の引湯事業の成功に伴い、双日株式会社(旧:日商岩井)が建てたホテルとなります。

 

前述の通り、厳密には「東八幡平温泉」の一角となり、「八幡平温泉郷」には含まれていません。

 

 しかし、まあ、そんな事はさて置いて、温泉の紹介ですが、このホテルには、男女別の大浴場と、それに隣接する露天風呂の2箇所の風呂しか備わっていないようです。

 

後は、お決まりのサウナと、大浴場には、この画像には映っていませんが、ジャグジーも備わっているようですし、画面奥には、「打たせ湯」もあるそうです。

 

 八幡平のホテルとしては、「老舗」の部類に入るホテルですので、設備の古さは否めませんが、浴室の規模は大きく、また窓も大きいので開放感がある浴室と言う評判です。

 

当然、日帰り入浴も出来る温泉なのですが、他の温泉施設と比較すると入浴料が安いのが魅力の様に思えます。

 

他の施設は、1,000円前後なのですが、このホテルは、大人でも600円ですから、なかなか良心的な値段だと思います。

 

また、浴室には、ちゃんとリンスインシャンプーやボディソープ、それと化粧品なども用意されていますので、なかなか良い施設だと思います。

 

ホテルには直結していませんが、直ぐ近くに「パノラマスキー場」がありますので、スキーが終わった後に、日帰り入浴を楽しむには、持って来いだと思います。

 

 

それでは、八幡平ライジングサンホテルの温泉の情報を整理してみます。

 

温泉名

情報

八幡平ライジン

サンホテル

住  所:岩手県八幡平市松尾寄木1-590-226

連絡先:0195-78-2170   URL:https://rising-sun-hotel.com/

源  泉:八幡平温泉(マグマの湯)

泉  質:単純硫黄温泉(硫化水素型)※旧泉質名:単純硫化水素

泉  温:70.7℃(湧出時) ph3.5

泉  色:無色透明

方  式:源泉かけ流し(加水/加温有、塩素系薬剤投入有、露天のみ循環有)

料  金:大人600円、子供300円(※日帰り/税抜)

営  業:14:00~19:00

駐車場:無料50台

その他:

 

 

(5)八幡平ハイツ

 さて次も、「八幡平温泉郷」では、老舗の部類に入る「八幡平ハイツ」を紹介します。

 

この施設、元々は、昭和45年(1970年)に、当時の松尾村が主体となって雇用促進事業団に働きかけて建設した勤労者福祉施設です。

 

私も、今から49年程前、小学校3年生の頃に、家族で八幡平ハイツに宿泊した事を思い出しました。

 

こうして昔を振り返ってみると、私が宿泊したのは、ちょうど八幡平ハイツが建設されたばかりだった事に気が付きました。

 

 施設の名称は、当時から「八幡平ハイツ」のままですが、八幡平に、この施設が建てられた事から、八幡平周辺のリゾート化が進んだとされています。

 

八幡平ハイツ建設の翌年には、八幡平温泉郷から6kmも離れた「松川地熱発電所」から温泉を引湯することに成功したお陰で、現在の八幡平温泉郷が形成されたとされています。

 

 この「松川地熱発電所」ですが、日本初の商業ベースの地熱発電所です。

 

昭和27年(1952年)、松尾村に住民専用の保養施設を建設する事を目的に、温泉を掘り当てるためのボーリングを行ったそうです。

 

しかし、残念な事に、結局のところ、温泉は出ず、蒸気しか噴出しなかったそうです。

 

 関係者一同落胆したそうですが、当時の松尾村村長は、それでも諦めず蒸気で発電する事を提案し、それから10年後となる昭和37年(1962年)、日本重化学工業が、地熱発電所の建設に着工し、さらに、その4年後、ようやく運転を開始して現在に至っています。

 

さて、肝心の八幡平ハイツの温泉ですが、この施設には、次のように沢山の温泉施設があります。

 

 ・大浴場(ジャグジー、水風呂)

・露天岩風呂

・露天檜風呂

ラジウム岩盤浴

・貸切檜風呂

・サウナ

・足湯

 

 また、各種レビューを読んでみると、とにかくアメニティを始め、各種サービスが充実している点、そして従業員の態度が良いのが、八幡平ハイツの特徴とのことらしいです。

 

前述の通り、過去には、私も確かに宿泊はしているのですが・・・何分、50年、四半世紀の前の事なので、全く覚えていません。

 

唯一覚えているのが、当時、庭にセントバーナード犬が放し飼いにしていたことです。

 

 今では、あんな大型犬を、ホテルの庭で放し飼いにしている事など考えられませんが、とにかく大人しい犬で、初対面でも、何の問題もなく頭を撫でた記憶と写真が残っています。

 

それと、この施設の特徴として、客室に風呂を設置している部屋が結構ある点が挙げられます。

 

但し、注意して欲しいのは、客室風呂が温泉か否かと言う点です。

 

客室風呂は、本館と別館「姫神」の両施設に設けてあるのですが、その内、温泉となるのは別館だけです。本館の客室風呂は、残念ながら温泉では無いようです。

 

そのため、別館の料金は、かなり高額になっていますので、そこは要注意だと思います。

 

それでは、八幡平ハイツの温泉の情報を整理してみます。ちなみに、この八幡平ハイツも、日帰り入浴の料金は、安く抑えているようです。

 

温泉名

情報

八幡平ハイツ

住  所:岩手県八幡平市松尾寄木1-590-4

連絡先:0195-78-2121    URL:http://8mantai.jp/

源  泉:八幡平温泉(マグマの湯)

泉  質:単純硫黄温泉(硫化水素型)※旧泉質名:単純硫化水素

泉  温:70.7℃(湧出時) ph3.5

泉  色:無色透明

方  式:客室:源泉かけ流し、加水有、加温無、消毒無、循環無、入力剤無

大浴場:源泉かけ流し、加水有、加温有、消毒有、循環式、入浴剤無

料  金:日帰り入浴:大人630円、子供300円(/税込)

岩盤浴:1,500円(宿泊者:1,000円)※時間不明

貸切風呂:1,080円/時間

営  業:8:00~20:00(土日16:00/その他条件有り/要確認)

駐車場:無料100台

その他:女性用に入浴着の貸出有、障害者の貸切風呂利用は無料

 

 

(6)自然休養村 なかやま荘

 次は、地域の交流センターを併設している「自然休養村 なかやま荘」を紹介します。

 

この施設には、多目的な集いの場となる「友好都市交流促進センター」と言う施設が併設されていますが・・・・

 

友好都市交流促進センター とは、『八幡平市自然休養村条例により、八幡平市の市民の休養と農村地の体験を実現すると共に、友好都市との交流を促進するための施設』とされています。

 

が、その実態は意味不明です。そもそも、「八幡平市自然休養村条例」自体、見当たりませんでした。

 

 要は、地方にバラまかれた税金を注ぎ込んで作られた「箱モノ施設」なのだと思います。ちなみに、八幡平市の友好都市は、「アルテンマルクト・イム・ポンガウ」となっています。

 

「アルテンマルクト・イム・ポンガウ」?  となると思いますが・・・この都市は、オーストラリアのザルツブルク州にある町らしいです。

 

全く聞いた事も無い都市ですし、何を契機に友好都市となったのかも不明です。

 

また、建設目的の一つに、「八幡平市の市民の休養」とありますので、八幡平市民は無料、あるいは割安で施設を利用できるのかと言うと、そんな事も全く無く、他の市民と同じ扱いになっているようです。

 

 さて、この施設には、次のような温泉関連施設が設けられているようです。

 

・大浴場(男女別)

・身障者用浴室(貸切風呂として利用可)

・サウナ(男女別)

 

まあ、地方の自治体が運営する普通の温泉/宿泊施設と言ったところのようです。

 

 但し、やはり、そこは自治体が運営する施設と言う事もあり、コストパフォーマンスが良いのが特徴となっているようです。

 

そして、コストパフォーマンスとしては、宿泊費が安いのが売りのようです。

 

1部屋2名利用で、GWを含む土日/休日前日、さらに冬季の暖房費や入湯税も込みでも、最大の宿泊料金は8,290円/人です。

 

まあ、料理の内容や客室の広さ(和室8畳/縁側無)などの問題もありますが、そこは余りと言うか、全く期待しない方が良いと思います。

 

レビューを見ると設備の老朽化が激しいようなので、その点は事前に確認した方が良いと思われますし、防音処理も施されていないようです。

 

それでは、「自然休養村 なかやま荘」の温泉の情報を整理してみます。

 

温泉名

情報

自然休養村

なかやま荘

住  所:岩手県八幡平市松尾寄木2-512

連絡先:0195-78-3231

U R L:http://www.hachimantai-ss.co.jp/~nakayamasou/

源  泉:八幡平温泉(マグマの湯)

泉  質:単純硫黄温泉(硫化水素型)※旧泉質名:単純硫化水素

泉  温:68.0℃ ph5.6

泉  色:無色透明

方  式:源泉かけ流し(その他条件不明)

料  金:日帰り入浴:大人600円、子供300円(/消費税込/入湯税別)

営  業:10:00~21:00(チェックイン14:00・チェックアウト10:00)

駐車場:無料30台

その他:無料送迎有(※場所指定)、スキー乾燥室有、バスタオル有料、

JAF/日専連10%引

 

 

■最後に

 今回は、「岩手の温泉 ~ 山ばかりで湯も豊富 その2-2」と言う事で、八幡平市の「八幡平温泉郷」にある、次の温泉を紹介しましたが如何でしたか ?

 

①アクティブリゾーツ 岩手八幡平

②八幡平マウンテンホテル

③フレンズ別館 貸別荘 レンガ館

④八幡平ライジングサンホテル

⑤八幡平ハイツ

⑥自然休養村 なかやま荘

 

今回は、1箇所ペンションも紹介しましたが、主にホテル/旅館に設置されている温泉の情報を紹介しました。

 

その中でも、「八幡平ハイツ」は、やはり八幡平観光の主要拠点となった場所ですので、本館の設備自体は古いですが、内容もサービスも一番ではないかと思います。

 

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さて、そこで最後に質問です。

 

今回紹介したホテル、旅館、そしてペンションは、どのような法律で、どのように管理/区別されているか理解していますか ?

 

人を宿泊させる施設には、大雑把に、次の施設があり、それぞれ管理する法律があります。

 

 

施設

区別

関連法律

1

ホテル

洋式構造主体、宿泊料徴収。客室10以上、9㎡以上

旅行業法/旅館業法

2

旅館

和式構造主体、宿泊料徴収、客室5以上、7㎡以上

旅行業法/旅館業法

3

ペンション

簡易宿泊所営業(多人数共有、33㎡以上、洗面施設等)

旅館業法

4

民宿

同上

旅館業法

5

簡易宿泊所

同上

旅館業法

6

下宿

下宿営業(1か月以上単位の宿泊料で人を宿泊させる)

旅館業法

7

ラブホテル

性行為に適した設備を持つ部屋を短時間/宿泊で利用可能

風俗営業

8

民泊

特区民泊の認定を受けると旅館業法適用外

旅館業法

 

その他、アパート/マンション、ウィークリーマンション、そしてマンスリーマンション等も、人を宿泊させる施設ですが、ウィークリーマンションを除く施設は、生活の拠点にあたるので、旅館業ではなく不動産賃貸業に分類されます。(ウィークリーマンションは旅館業)

 

ホテル/旅館とペンション/民宿の違いは理解できましたか ? 大きな違いは、客室数の条件となります。

 

また、ホテルと旅館、そしてペンションと民宿は、法律には明記されていませんが、一般常識として次の違いがあるとされています。

 

洋式構造:ホテル、ペンション

和式構造:旅館、民宿

 

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他方、施設の名称に関しては、これも法律などには何も明記されていないそうです。施設名に関しては、経営者が自由に決めて良い事になっています。

 

例えば、ホテルの基準を満たしているにも関わらず、「〇〇旅館」と言う名称にしても、何の問題も無いようです。

 

この点は要注意です。

 

インターネット等で何も下調べを行わず、「〇〇旅館」、あるいは「〇〇ホテル」と言う名称だけで施設を予約し、当日、その施設に言ったら「簡易宿泊所」だった等と言う、とんでもない事も有り得ます。

 

昔なら、インターネットなどありませんから、料金の安さと施設の名称だけで予約をしても、まあ仕方が無かったかもしれません。

 

しかし、現代では、インターネットで簡単に施設の状況を調べる事ができますので、そこは事前準備をしてから予約するようにしたいものです。

 

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それで次回ですが、「その2-3」として、今回と同様「八幡平温泉郷」内にある、次の施設を紹介します。

 

①ペンションムース

②天然温泉の宿 安暖庭

③ペンションパレット

④八幡平温泉館・森乃湯

⑤ときわ苑

⑥元湯七滝

⑦八幡平南温泉 旭日之湯(湧宝の湯)

⑧アルプ 八幡平

⑨Beaver

 

とは言いつつ、1回で9個もの施設を紹介するには無理があるような感じがしますので、恐らくは、また分割する事になると思います。

 

それでは次回も宜しくお願いします。

 

以上

 

【画像・情報提供先】

Wikipedia(http://ja.wikipedia.org/)

・盛岡・八幡平広域観光推進協議会(http://www.morioka-hachimantai.jp/index.html)

・公益財団法人岩手県観光協会(http://www.iwatetabi.jp/)

・くずまき高原牧場(http://kuzumaki.jp/)

・岩手町ホームページ(http://town.iwate.iwate.jp/)

日本テレビ月曜から夜ふかし

岩手県盛岡市つなぎ温泉観光協会(http://www.tsunagionsen.com/)

・山の温泉ガイド(https://www.mountaintrad.co.jp/)

・温泉JAPAN(http://onsenjapan.jp/)

・ばびぶろぐ(http://vabi330xi.air-nifty.com/vabi_blog/)