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日々の散歩の折りに

2014-03-09

ESGOLDEN BP. PLATINUM COMPLETE 93-97

ところでもう震災から3年が経とうとしているのだが、仙台に暮らしていると忘れることなんてない、と思うのだけれども、そうでもないと忘れられてしまうものなのだろうか。

まず普通に毎日「東日本大震災」という言葉を見たり聞いたりするわけだし、ふとした会話の中でも震災の話、というのはよく出てくるものである。だから最早生活の一部になってしまっているようなものなのだけれども、被災地でもなければそういうものでもないものなのだろうか。

私もあれから3年、もう所謂「普通の」生活に戻っている。津波被害とか建物の被害等がなかったから普通の生活に戻していくのは楽だったわけである。だから音楽を聴いたり仕事したりテレビを観たりラジオを聴いたり本を読んだり酒を飲んだりご飯を食べたりiPad買うかどうかで検討を重ねたり(結局買った)できているわけである。それでも毎日、ふとした瞬間に震災のことを思い出す。例えば車のガソリンが半分切ったらすぐに満タン入れたりするようになったのも明らかに震災の経験のせいであるわけで。

要は何と言うか色々なことの裏側にびっちりと「震災」が張り付いているような状態である。ちょっと表面の一部とかが剥げたり、継ぎ目の隙間あたりからすぐに震災が表れてくる、という。だからなんか「風化を防ぐ」、とか「忘れない」、とか言われてもピンと来ないものなのだけれども政治のありようとかテレビの番組での取り扱われ方とか見ていると、もしかしたら結構忘れられてしまいそうなことなのかな、とか思うようになった。あとなんか変に感動エピソードみたいなのとか、オカルト話とか、もしかしたら昔からだったのかも知れないけれどそういうものが何かここ最近目につくようになってきたので、そういうものとしてしか記憶に残らなくなっていってしまったりするのかな、と考えるようになった。

多分大事なのは私のようななんちゃって被災者、プチ被災者がちゃんとすることなのだろうな、とか思う。そしてもしかしたらこういう場所に何か書いたりしていくことなのかも知れない。変にドラマティックなこととか感動的なこととかないけれども。

なんてことをあれから3年近く経って思ったわけである。そしてBP.の「Golden BP. ( Platinum Complete ‘93〜’97 )」を聴いたりするのである。その名の通り短い活動期間(このアルバム出てから復活したのだけれども)に残されたアルバムと7インチ各1枚ずつにデモ音源を収録したコンプリート音源集である。しかしこの最初の7インチを当時聴いた時の衝撃はいまだに覚えている。物凄い轟音ギターに高音の女性ヴォーカル、それでいて泣けるメロディ、ということで当時働いていたレコード店では「女声ヴォーカルのDinosaur Jr.」みたいな感じでスタッフも客も盛り上がっていたものである。その後出たアルバムも大分音質が良くなったせいもあってかくっきりとした音作りになっていたものの、轟音ぶりは変わらず、そして何を歌っているのかはわからないが耳に残る高音女性ヴォーカルと泣けるメロディ、そしてデスっぽい瞬間、ということで当時よく聴いたものである。それが突然リマスターされてこうしてまたまとめて聴けるのはとても嬉しい。デモ音源も勿論荒削りなのだけれどもこういう音やりたい、というのがしっかりとあって頼もしいなあ、とそのブレなさに感動したりする。久々に聴いたら何だか盛り上がってきてあの頃の日本のハードコア、というかZKレーベル周辺のをまた聴きたくなってきたから棚からCowpersとかCoaltar Of The Deepersとか引っ張り出して聴いているのであった。言いたかないけど(20代半ばではあったが)私の青春の音楽、なのである。復活作も聴かなきゃな。